栂・地栂(ツガ)類の
無垢フローリング
剣栂(地栂)
無垢フローリング



四万十川上流や剣山の頂上近くに自生する天然の希少価値の高い栂材です
「木魂」の剣栂(ケンツガ)無垢フローリングは、緻密な木目と、素晴らしい色艶を活かすため、色がくすむ原因の一つでもある人工乾燥機は一切使用せず半年以上も掛けて天然乾燥のみで含水率を下げております。 栂材は、癖のある木の特性ながら、緻密で力強い木目とピンク色の木肌は美しくもダイナミックな住空間をもたらします。
巾120mm以上の 幅広 | ○ | 名栗(なぐり) 加工対応 | - |
---|---|---|---|
床暖房対応 | - | 別注塗装対応 (着色、ガラス等) | ○ |
マンション用 遮音等級 LL45直貼り | ○ | 森林認証材 (FSC/PEFC/SGEC等) | - |
※サウンドプルーフ2と一緒にご採用頂くことで遮音等級LL45に対応いたします。
ザ・ストレートグレイン(カナダツガ)
無垢フローリング



カナダブリティッシュ・コロンビア州生まれのウエスタンヘムロック(カナダツガ)による無垢フローリングです
無垢フローリングでは珍しい、「1枚物の柾目でなおかつ幅広」を実現した貴重な床材です。 また、ザ・ストレートグレイン・フローリングの落ち着いていて主張しない表情は見る人に落ち着きを与えてくれます。 白木ですので、白い壁や天井を用いての内装によく合います。 その詰まった柾目は、シャープなラインを求められるデザイナーズ住宅や日本の伝統文化とも言える和室に使用した場合にも、落ち着いた雰囲気を増してくれるでしょう。
巾120mm以上の 幅広 | ○ | 名栗(なぐり) 加工対応 | - |
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床暖房対応 | ○ | 別注塗装対応 (着色、ガラス等) | ○ |
マンション用 遮音等級 LL45直貼り | - | 森林認証材 (FSC/PEFC/SGEC等) | ○ |
※サウンドプルーフ2と一緒にご採用頂くことで遮音等級LL45に対応いたします。
●栂・地栂(ツガ)フローリングの塗装について
栂・地栂(ツガ)フローリングは無塗装品のほか、自然系塗装、ウレタン系塗装、ガラス系塗料塗装(SSG・木塗MOKUTOなど)やご希望のカラーでの塗装も承ります。
詳しくは、下記のページをご確認ください。
> 無垢フローリング材の塗装について
> 無塗装
> 自然系塗装(オスモカラー、リボス塗料など)
> ウレタン系塗装
> ガラス系塗料塗装(SSG・木塗MOKUTOなど)
> ご希望のカラーでの塗装
●栂・地栂(ツガ)フローリングのメンテナンス
栂・地栂(ツガ)フローリングをはじめ無垢フローリングのメンテナンスは、樹種の違いによる方法の差は無く、表面仕上げの違いによって方法が異なります。
詳しくは、下記のページをご確認ください。
> 無垢フローリング材のメンテナンスやお手入れについて
> 無塗装の無垢フローリングのお手入れ、メンテナンス、掃除
> オイル塗装(オスモカラー、リボス塗料など)の無垢フローリングのお手入れ、メンテナンス、掃除
> UVウレタン・ウレタン塗装の無垢フローリングのお手入れ、メンテナンス、掃除
> ガラス系塗料塗装(SSG・木塗MOKUTOなど)の無垢フローリングのお手入れ、メンテナンス、掃除
●栂・地栂(ツガ)フローリングの経年変化
無垢フローリングの原料となる木材は植物細胞で構成されています。
製品では細胞は生体としての活動はしておりませんが、細胞の主成分であるセルロース・ヘミセルロース・リグニンや副生物であるさまざまな化合物(樹脂や色素など)・無機質の物理化学的性質から室内環境と時間経過に伴う変化が生じます。
経年変化の主なものは3つ挙げられます。
1.反り・目地の透き・突き上げ
木材は、空気中の水分を吸収したり放出したりする性質を持っています。
木材を内装に使用すると、この性質により室内の乾湿を緩和することができます。
木材の細胞壁は水分を吸収すると膨張し、放出すると収縮します。
このため、室内の湿度状況によっては、伸縮も大きくなり、反り・目地の透き・突上げなどがおきる場合があります。
2.割れ
フローリングが水分を含み、その後乾燥した環境にさらされると、一枚の材の内部で異常収縮が発生します。
これにより材に割れ目(クラック)が入る場合があります。
また、日光の直射をはじめとする様々な室内環境要因により、これと同様の現象が生じる場合があります。
3.色の変化
木材は、時間の経過とともに紫外線などの作用によって色が変化していきます。
細胞の主成分のうちセルロースとヘミセルロースに色はなく(白色)、リグニンや副主成分が色を決めています。
このリグニンや副成分は光りや化学反応によって変化するため、色の経年変化が生じます。
この色の経年変化は様々な室内環境要因により、大きな差が見られ、使用状況によっては、リグニン及び副成分の急激な化学変化により灰白色の「脱色状態」に移行してしまう場合があります。
このように木質フローリングにおいて、上に述べたような経年変化は自然現象として避けては通れないものであり、お客様にはその点に十分ご理解頂きますようにお願い申し上げます。
風合いと生活上支障のない経年変化をゆったり楽しむか、小さな傷を気にしすぎてケミカルな住環境に身を置くかは考え方次第ですね。
経年変化による色の違いの例
剣栂(地栂)
無垢フローリング KT-09の
経年による変色例
※同品番の商品ですが、撮影現物は異なります。
新品当初の色合い
10年経過後の色合い
ザ・ストレートグレイン(カナダツガ)
無垢フローリング SG-04の
経年による変色例
※同品番の商品ですが、撮影現物は異なります。
新品当初の色合い
10年経過後の色合い
その他にも無垢フローリングの経年変化、無垢フローリングの経年変色もご案内しております。
3つの経年変化は、サクラ、ブラックチェリー、クルミ、ウォールナット、チーク、ナラ、オーク、クリ、マツ、パインなどなど、
どの樹種に関しましても同じことが言えます。
ただし、その経年変化の過程については、樹種によっても違いますし、製材加工方法、使用方法、メンテナンス方法など様々な要因で変化してしまいます。
お施主様の生活スタイルに合わせたメンテナンスも考慮しながら無垢材をお選びいただければと思います。
●栂・地栂(ツガ)フローリングをブログで見る
栂・地栂(ツガ)フローリングについての様々なトピックや最新記事は、ブログでご確認いただけます。
栂・地栂(ツガ・トガ)の木材について
栂(ツガ・トガ)と言えば、最近では防腐土台の原料になったり窓枠やドア枠のペンキ下地に使われているイメージですね。
とりあえず柾目で節が無く明るく安価な材料は決まってツガ。節が有っても良いのでとりあえず安価な角材と言えばツガ。
なんでもよければツガと言うイメージが強いです。
設計図書でもツガはよく目にしますが使いまわしの箇所に使用されている感が高いです。
コストパフォーマンスが高く白木で柾目の木材となると実際なかなか国産材ではそろわないのが現状です。 柾目材は、ある程度大径木でしか製材する事が出来ません。 特に窓枠やドア枠などに使用する木材は、カップ(Uの字)しやすい板目より、カップし難い柾目が好まれます。 ツガは日本における柾目材の供給を補う重要な役割を果たしています。
しかし、ツガにも欠点があります。 乾燥を間違えるとシミやアオが入りやすかったり、ミネラルストリークという黒い筋が入ったりします。 また、ネジレが起りやすいということもありなかなか節無し角材で一級品という冠はもらえませんでした。 少し腐りやすいイメージも拭いきれません。 これは国産の桧がツガと同じように白いので比較対象にされてきたからかもしれませんね。
現在日本に輸入されているツガは、現地ではヘム・ファー・ノースと言ってウェスタン・ヘムロックとアマビリス・ファーの両樹種混合の樹種郡の名称です。
少しややこしくなってきました。
ウェスタン・ヘムロック Western Hemlock
学名:Tsugaheterophylla(Raf.)Sarg.、
マツ科ツガ属
アマビリス・ファー Amabilis Fir、
学名:Abies amabilis (Dougl.) Forbes、
マツ科モミ属
ツガ属とモミ属では、そのそも木が違うのでは?
その通りですが、目詰まりや比重、色合い、生育環境などが似通っていることからヘム・ファー・ノースとされています。
日本での使用状況を考えてみてもウェスタンヘムロックとアマビリス・ファーは区別しなくても良いという判断だと思います。
実際は、材木屋さんが見ると一目瞭然の様に区別できますが一般の方がペンキ下地などにどちらが使われていても気が付かないと思います。もちろんウェスタンヘムロックとアマビリス・ファーを分けたり、ウエスタンヘムロックのオールドグロス(高齢樹)のみを選別して最高級材として販売されている材木屋さんもあります。
と、ここまでは最近日本に輸入されているカナダツガのお話でした。
多くの方々が、ツガに対しては以上のようなイメージをお持ちだと思いますが日本にも国産の栂・地栂(ツガ)は存在しています。
ツガ属は、世界に9種類あると言われアジアに5種類、北米に4種類の分布が確認されています。
日本の地栂(ツガ)は、ツガ(Tsuga sieboldii)とコメツガ(Tsuga diversifolia)の2種が生育しマツ科ツガ属にはいります。
カナダツガにおけるウェスタン・ヘムロックの仲間になります。
コメツガは、葉が米粒に似ているからこの名前が付いたと言われています。
ツガの葉
九州から四国、本州南部に生育し、北海道には生育していません。
ほぼ植林は存在せず天然林であり、標高の高い急斜面や尾根で生育するため切りだしたくてもなかなか伐採できないのが現状です。
今では幻と言われるくらいに良材は減ってきました。
木質は、日本の針葉樹のなかでは非常に硬く、経年の変色でどんどん赤くなっていきます。関西では、栂普請として桧普請よりも格上だとされています。実際に長年使用した柱や梁をみると違いは明確です。
とはいえ、地栂(ツガ)にも木材となると良いところばかりとは言えません。
地栂は、非常に締まりやすいのでそのことを加味して加工する必要があります。かなり木材としては、暴れん坊だと思っていた方が良いかもしれません。カナダツガと同じようにシミやアオが入りやすいので保管にも気を使います。
カナダツガと地栂を並べてもほとんどの人が異なる木だと判別できるでしょう。どちらが良い木材だとはいう事はなく、用途で使い分ければ良いかと思います。
ウェスタン・ヘムロック
- 学名:Tsuga heterophylla Sarg.
- 別名:ベイツガ、ベイトガ、カナダツガ、ヘム・ファー・ノース
- 分類:マツ科ツガ属
- 原産・分布:北アメリカ大陸
- 用途:建築材、構造材、造作材、建具材、箱材、パルプ
アマビリス・ファー
- 学名:Abies amabilis
- 別名:ベイツガ、ベイトガ、カナダツガ、ヘム・ファー・ノース
- 分類:マツ科モミ属
- 原産・分布:北アメリカ大陸
- 用途:建築材、構造材、造作材、建具材、箱材、パルプ
コメツガ
- 学名:Tsuga Diversifolia
- 別名:ヒメツガ、クロツガ
- 分類:マツ科ツガ属
- 原産・分布:本州、四国、九州
- 用途:建築材料、構造材、造作材、フローリング
ツガ
- 学名:Tsuga sieboldii Carriere
- 別名:トガ
- 分類:マツ科ツガ属
- 原産・分布:本州、四国、九州
- 用途:庭木、建築、楽器、船舶材、パルプ