フローリングの表面に、ポツポツとランダムに空いた小さな穴。
これは虫(昆虫や微生物)たちの自然の営みの中で自分たちの働きの結果できた、ごく自然なものです。
木材に虫?
それは商品になるの?
虫食いは、人間から見た価値判断では「使えないもの」として悪者扱いする場面が多くあります。
しかし、例えば、ヒラタキクイムシやカシナガキクイムシ(カシナガ)が、それぞれの与えられた環境の中で懸命に生きようとしているだけなのです。
自然にできたこれらの穴(模様)は人為的に作り出すことはできません。
偶然の産物によってできる面白さを表現できるはずと考えて作られたのが、虫食いのフローリング=ワーミー(wormy)スポルテッドフローリングなのです。
納品後、虫が湧いてこないのか?
と、眉を顰める人がいるかもしれませんが、通常、60度の熱が30分連続で当たれば虫は死滅するとされています。
このワーミースポルティッドフローリングは、60~80℃で1週間ほど乾燥させています。(これはワーミースポルテッドフローリングに限らないのですが、どの無垢材でも、防虫剤などの薬剤を使わない方法の1つとして、このような熱処理が用いられます。)
木材を60℃以上の温度で加熱することで、木材表層部についた虫の卵、および材内の幼虫を駆除することができます。
内装用として木材を使用する場合、含水率を調整するための人工乾燥の熱により、幼虫や卵は死滅します。
よって、安心してフローリングとしてお使いいただけると言えるでしょう。
※虫たちがあけた小さく繊細な穴は時に埃や汚れが入りこんだり欠けたりする可能性もあります。
それらのデメリットも含めてご理解いただいた上で、このフローリングをお楽しみください。
※ご購入後の害虫被害については一切責任は負えません。使用場所や用途に十分配慮してご購入下さい。