無垢フローリングのお手入れメンテナンス方法
最適なメンテナンスで、無垢材を快適な質感と肌触りを保ちましょう。
基本は雑巾などで乾拭きですが、表面塗装の違いでメンテナンス方法も違ってきます。
最低でもお使いになられている無垢材がどの様な表面仕上げなのかは把握しておきましょう。
無垢フローリング材における様々な汚れの事例
ウォールナット無垢フローリング材に
カビが生えた際のお手入れメンテナンス
杉無垢フローリング材の黒ずみ汚れ
お手入れメンテナンス
杉無垢フローリング材に着いた
輪染みのお手入れメンテナンス
無垢フローリング材に食べこぼしの
シミのお手入れメンテナンス
タモ無垢フローリング材のウレタン塗装
塗膜剥がれのお手入れメンテナンス
杉無垢フローリング材にスチームクリーナーで
お手入れメンテナンス
ブナ無垢フローリング材ウレタン塗装
塗膜剥がれのお手入れメンテナンス
杉無垢フローリング材の汚れの
メンテナンスお手入れ
無垢材のフローリングが汚れる原因
無垢材のフローリングが汚れる原因として、足裏の皮脂汚れ、髪の毛や垢汚れ、繊維クズの汚れ、砂ほこりや土埃汚れ、ダニの糞や死骸の汚れ、カビ菌の汚れ、食べカスや油脂の汚れなどがあります。
無垢フローリング材を汚したくない。快適な状態に保ちたい。長持ちさせたい。といっても、毎日生活していく中でこれらの原因を無くすことはできません。
そこで、木肌の質感を最適に保つためにもお手入れやメンテナンスが大切になっていきます。
日々何気なくやっているお掃除

無垢フローリング材の床で生活されているお施主様にも
日々なんとなくモップ、雑巾での乾拭き掃除、掃除機でお掃除されている方も多くいらっしゃると思います。
何気なく行っているお掃除が、ご自宅の無垢フローリング材に合っているかどうかしっかり確認して
それぞれにあったメンテナンス、お手入れ、お掃除をすることが日々清潔に過ごすコツです。
基本的には、箒(ホウキ)、掃除機、雑巾乾拭きは使用可能です。
いわゆる拭き掃除がメインのお手入れです。
しかし、使わない方が無難な掃除道具もございます。
それは、化学モップとワイパー系のフロア用お掃除シートです。
化学モップやワイパー系のフロア用お掃除シートのお掃除想定床材は複合(合板)フロアーであることがほとんどです。
そのほとんどの表面には、造膜型の塗装が施されており、床表面に静電気が発生し埃が吸着します。
吸着した埃を取る為に化学モップやワイパー系のフロア用お掃除シートには着塵剤(吸着剤)を染み込ませています。
この着塵剤(吸着剤)つきのモップやシートを無垢フローリング材の無塗装品や浸透系自然オイル塗装品に使用すると
薬剤が無垢フローリング材に染み込み、逆にホコリや汚れを呼び寄せることになります。
よって化学モップやワイパー系のフロア用お掃除シートの使用は避けるべきです。
そもそも無塗装品や浸透系自然オイル塗装品の表面では、静電気は発生しにくいので薬剤を使ってまで埃を取る必要はございません。
無垢フローリング材のお掃除は、基本的に雑巾での乾拭きになります。
塗装や仕上げで異なるお手入れ方法
一概に無垢フローリング材のお手入れメンテナンスと言っても、その表面の塗装や仕上げ状況でお手入れ方法が変わります。
同樹種の無垢材フローリングでも仕上げが異なればお手入れ、メンテナンス方法も異なります。
これは製造メーカーが違っても同様です。それぞれの特徴もあるので、一概に「この樹種だったらこの手入れ」とはなりません。
最低限、我が家の無垢フローリング材の表面状況がどのような物なのか知っておかないと、お手入れやメンテナンスをしたつもりでも余計に傷付けてしまったり、汚れたりする可能性もあります。
また、無垢のパネリング材や羽目板材(壁や天井に張る板)も無垢フローリング材と同様に表面の塗装によってお手入れ方法が異なります。
無垢フローリング材と羽目板材とでは採用箇所は異なりますが、定期的なお手入れ方法はほぼ同じです。
無垢フローリング材の表面仕上げの違いについては大きく分けると4タイプの仕上げがあります。
- 無塗装(カンナ仕上げ、サンディング塗装下地)
- 自然オイル塗装
- ウレタン塗装、UVウレタン塗装
- ガラス系塗料塗装(SSG・木塗りMOKUTOなど)
以下は、無垢フローリング材の表面仕上げの違いによる掃除道具の適合表です。
無垢フローリングのお手入れ道具 | 無塗装 (サイディング) |
無塗装 (カンナ仕上げ) |
オイル塗装 | UVウレタン塗装 | ガラス系塗料塗装 (SSG・木塗りMOKUTOなど) |
---|---|---|---|---|---|
ほうき | ○ | ◎ | ◎ | △ | ○ |
掃除機 | ○ | ○ | ○ | △ | ○ |
お掃除ロボット | ○ | ○ | ○ | △ | ○ |
フローリングワイパー(ドライ) | × | ○ | ○ | ○ | × |
フローリングワイパー(ウェット) | × | × | × | ○ | × |
お掃除モップ | × | × | × | ○ | × |
雑巾・乾拭き | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
雑巾・水拭き | × | △ | △ | △ | △ |
メラミンスポンジ | × | × | × | × | × |
スチームモップ | × | × | × | × | × |
ヌカ袋(湿式) | × | ○ | × | × | × |
それぞれの表面仕上げの違いについて、また最近特に取扱いを増やしている浸透性の特殊液体ガラス塗料による仕上げについて、特徴とお手入れメンテナンス方法を詳しくご紹介していきますが、こちらは当社の無垢フローリング材のみに適応するお手入れ、メンテナンス方法になります。
無垢床材は、各メーカーごとに適したメンテナンス方法がございますので、必ずお買い求めいただいたメーカーのお手入れ、メンテナンス方法をご参照ください。
>無塗装の無垢フローリングのお手入れ、メンテナンス、掃除
単純に何も塗られていない状態です。しかし、実はこの無塗装状態が一番難しいメンテナンスになります。一概に無塗装と言っても、サンディング(紙ヤスリ、サンドペーパー)で塗装下地を作っている場合とカンナ仕上げ(超仕上げ)で表面が仕上がっている場合が有ります。木肌に直接触れることができ、木の質感や温かみを感じることができます。無垢材は呼吸をしますので膨張収縮が起こります。>自然オイル塗装の無垢フローリング材のお手入れ、メンテナンス、掃除
無垢フローリング材本来の木目が見える自然な見た目、足触り、温かさを失うことなく、傷や汚れから保護してくれます。また、自然素材でもある天然オイル(油分)を使用する事から使う側にとって安心感があります。自然オイルメーカーはオスモ社やリボス社が有名です。塗膜は作らず、風合いも質感も自然な感じで仕上がります。無垢フローリング用の自然オイル(油分)とワックスをよく耳にしますが、そもそも自然オイルとワックスとでは名前が違いますので用途も異なるという事をご理解ください…>UVウレタン・ウレタン塗装の無垢フローリング材のお手入れ、メンテナンス、掃除
ウレタン塗装は、フローリング表面に光沢のあるコーティング塗膜を作りフローリングを保護してくれる造塗膜型塗料の代表的な塗装です。木の呼吸を止めるので湿気の吸放出による膨張収縮は少ないと言われます。見た目は、ピカッと光沢があり、凹凸が少なく平滑で、質感は複合合板フロアーと近似になります。化学系のワックスを使用してメンテナンスします。ウレタン塗装の再塗装は他と比べると困難です。>ガラス系塗料塗装(SSG・木塗MOKUTOなど)の無垢フローリング材のお手入れ、メンテナンス、掃除
メンテンスでの塗布としては、5年に1回くらい塗布していただければと思います。液体なので塗布作業は非常に簡単です。ガラスという名称とは裏腹に塗膜は作らず、木目が見える木肌を生かした自然な風合いの質感に仕上がります。ムラにもなり難いですが、液体の場合はアルコール臭いがきついので塗装屋さんにお願いするのも一つの手かもしれません。乾燥すればアルコール臭は無くなります…無垢フローリング材に起こるアクシデント それぞれの対処方法
無垢材のフローリングにワインやしょうゆをこぼしてしまった 場合の対処法
自然オイル塗装品 | 雑巾で乾拭き後、硬く絞った雑巾で拭き上げましょう。 汚れを拭き取ったら蜜ろうワックスを塗布しましょう。 蜜ろうワックス塗布後には、雑巾で乾拭きしましょう。 雑巾で乾拭き後、乾燥してシミになれば表面を木目に沿ってサンドペーパーで研磨しましょう。 |
ウレタン塗装品 | 雑巾で乾拭きしましょう。 汚れを拭き取ったらウレタン塗装用の合成樹脂(アクリル樹脂)系ワックスを塗布しましょう。 ワックス塗布後には、雑巾で乾拭きしましょう。 |
無塗装品 | 雑巾で乾拭き後、乾燥してシミになれば表面を木目に沿ってサンドペーパーで研磨しましょう。 |
物を落として凹ませてしまった 場合の対処法
自然オイル塗装品 | 木材の凹みに数滴水を垂らし、雑巾などで当て布をしてアイロンを当てましょう。数回繰り返します。 凹みが膨らんで乾燥してから紙ヤスリ、サンドペーパー#180で研磨し、蜜蝋ワックスを塗布しましょう。 蜜ろうワックス塗布後には、雑巾で乾拭きしましょう。 |
ウレタン塗装品 | 綺麗に修理するのはあきらめましょう。 無塗装や自然オイル塗装と同様に、アイロンで補修すると凹みから水分が入り込み、造膜しているウレタン塗装を浮かしてしまう原因になります。 ウレタン塗装専門の補修業者にご依頼ください。 |
無塗装品 | 木材の凹みに数滴水を垂らし、雑巾などで当て布をしてアイロンを当てましょう。数回繰り返します。 凹みが膨らんで乾燥したら紙ヤスリ、サンドペーパー#180で研磨しましょう。 但し、汚れの程度にもよりますがアイロンで汚れが浮きますので、補修したのが目立つ場合もありますので注意が必要です。 |
家具などを引きずって線傷が付いてしまった 場合の対処法
自然オイル塗装品 | 木材の線傷に数滴水を垂らし、雑巾などで当て布をしてアイロンを当てましょう。数回繰り返します。 線傷が膨らんで乾燥してから、紙ヤスリ、サンドペーパー#180で木目に沿って線傷を磨き、消えたら蜜蝋ワックスを塗布しましょう。 蜜ろうワックス塗布後には、雑巾で乾拭きしましょう。 |
ウレタン塗装品 | ウレタンの線傷は、ウレタン塗装面に付いた傷です。無垢材そのものにつた傷ではありません。
綺麗に修理するのはあきらめましょう。塗装補修業者にご依頼ください。 |
無塗装品 | 木材の線傷に数滴水を垂らし、雑巾などで当て布をしてアイロンを当てましょう。数回繰り返します。 線傷が膨らんで乾燥したら木目に沿って紙ヤスリ、サンドペーパー#180で磨きましょう。 但し、汚れの程度にもよりますがアイロンで汚れが浮きますので補修したのが目立つ場合もありまので注意が必要です。 |
無垢材のフローリングにささくれができた 場合の対処法
Youtube:無垢材のフローリングにささくれができた場合の対処法「無垢フローリングささくれ補修」
自然オイル塗装品 | 雑巾で乾拭き後、硬く絞った雑巾で拭き上げましょう。 汚れを拭き取っ手から補修開始です。 ささくれを爪楊枝等を使って持ち上げましょう。 ささくれの裏面に瞬間接着剤を塗布しささくれを圧着します。 接着を確認したら木目に沿ってサンドペーパー#180で表面を平滑に研磨します。 研磨が完了したら蜜蝋ワックスを塗布しましょう。 蜜ろうワックス塗布後には、雑巾で乾拭きしましょう。 |
ウレタン塗装品 | 雑巾で乾拭き後、硬く絞った雑巾で拭き上げましょう。 汚れを拭き取っ手から補修開始です。 ささくれを爪楊枝等を使って持ち上げましょう。 ささくれの裏面に瞬間接着剤を塗布しささくれを圧着します。 |
無塗装品 | 雑巾で乾拭き後、硬く絞った雑巾で拭き上げましょう。 汚れを拭き取っ手から補修開始です。 ささくれを爪楊枝等を使って持ち上げましょう。 ささくれの裏面に瞬間接着剤を塗布しささくれを圧着します。 接着を確認したら木目に沿ってサンドペーパー#180で表面を平滑に研磨します。 |
最後に...
東京都江東区新木場にある無垢フローリングショールームゆらぎでは、ご来場いただいたお客様には無垢フローリング材についてのご相談を承っております。
お手入れ方法やメンテナンス方法をご説明させて頂いております。
ショールームでは、各無垢フローリング樹種や各塗装の違いなどもご覧いただけます。
以下の様な疑問いもそれぞれの商品に合わせてご説明させて頂きます。また、汚れの原因やその対処方法なども実際にご確認いただく事が可能です。
- この樹種には、どんな塗料や自然オイルが適しているのだろう?
- そもそも工業製品の合板フロアーと自然素材の無垢フローリングは何処がどの様に違うのか?
- 大工さんの施工が気になる方には、施工時に確認しておくべき注意ポイント。
- 天然林の木材と植林の木材ではどの部分がどう違うのか?
- “水拭き厳禁”と何処のメーカーも水拭きは避けるべきでお勧めしていないけど水拭きしたらどうなるのか?
- 無垢フローリング材の付き上げの起こる原因や対策方法や注意点。
- ルンバなどロボット掃除機は使用して良いのか?そもそも掃除機は使えるのか?
- 杉(スギ)、桧(ヒノキ)、パインなどの針葉樹系の無垢材は柔らかいけど床材でも大丈夫なの?
- 楢(オーク)、カバ(バーチ)、チェリー(サクラ)、栗(クリ)、チーク、ウォールナットなどの固い広葉樹系の無垢材フローリングで生活していて疲れないの?
- カットサンプルで何が分かるの?質感が確認できるの?
- 無垢材は経年変化で何が変わるの?変色するの?
- コーヒーやワインなど色の濃い水気や液体をこぼした場合はどう対処すればいいの?
- Diyできれいに施工でき、仕上げる事ができる?
- 国産木材と輸入木材の無垢材だとどちらが良いのでしょうか?
- 施工する大工さんによって仕上がりは変わるものでしょうか?
- 無垢フローリング材って新築、リフォーム、リノベーションどれにも使えるの?
- 無垢フローリング材の厚みで断熱効果は変わるの?
- 台所、キッチン、洗面、脱衣場などに無垢材を使っても大丈夫なの?
- 化学モップやクイックルワイパーは使ってもいいの?
- 無垢床材は乾拭きが良いと聞いたけどきれいになるのか?
- どうしてささくれが起きちゃうの?
- 固い無垢材と軟らかい無垢材とではお手入れ方法が異なるのか?
- 無垢材の毛羽立ちはどうして起きるの?
- 紙やすりやサンドペーパーで削っていいの?
- 柾目や板目など木材の木目によって何が変わるのか?
- 自然オイル塗料とワックス塗料では質感が違うのか?
- 無垢フローリング材の黒ずみに対して中性洗剤やクリーナーは使用して良いのか?
フローリング一つとってもお施主様の疑問は様々です。
木魂ブログでもご紹介させて頂きます。
ぜひ、無垢フローリングショールームゆらぎへご予約の上ご来場ください。
一緒に一つずつ丁寧に疑問を解消していきましょう。