針葉樹 アカマツ(マツ科)

アカマツはわが国ではスギ、ヒノキ、カラマツに次ぐ重要な造林樹種です。アカマツの林と縁の深いのはマツタケです。
アカマツ林の手入れがなされないとマツタケの収量が落ちると言われています。

マツ類の木材は、日常生活のなかで、産地に近い地域以外では我々の目に触れることはほとんどありません。
その理由は、一般にマツ類の木材は幹が通直でないために、人の目に触れないような用途、たとえば住宅では表に出てこない梁などに使われているためです。

目に触れる所としては敷居とか床板に使われることがありますが、いずれも少量です。
本州全域、四国、九州、屋久島に分布しています。

乾燥地や養分の少ない土地にも耐え、陽光を好むので、森林を伐採した跡などの裸地に自然の芽生えがよく見られます。
里山のマツ林はこのようにしてできたものが多いといわれています。

また、ほかの樹種に向かない土地に植えられることが多いので、マツノザイセンチュウの被害で少なくなったとはいえ、よく見かける樹木です。
心材の色はやや黄色を帯びた淡色から、かなり赤褐色を帯びるものまであり、辺材は淡黄白色です。早材と晩材の違いは明瞭で、年輪もはっきりしています。

針葉樹のなかでは重硬なものの一つで、平均気乾比重は0.52です。床や壁に使う場合はヤニ処理をする必要があります。
また、乾燥しないで夏を越すと辺材が変色菌におかされて青変したり黒変したりするので、防黴処理が必要です。

用途は建築用のほか、水中では腐朽しないので、基礎杭などの土木用材になります。
ほかに経木、薪(火力が強いので陶器や瓦の製造用)などにも使われます。またパルプ原料としても 大量に使われています。

マツ・松(クロマツ・アカマツ)について

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