広葉樹(こうようじゅ)イタヤ力工デ、イタヤ(カエデ科)

北海道、本州、四国、九州に分布しており、さらにサハリン、千島、朝鮮半島、中国東北部にも分布しています。カエデの類は日本には20数種あります。さらに、公園や庭園で鑑賞用として植えられることが多いので、園芸品種も数多くあります。また、おなじ目的で、外国産のカエデ類が導入されています。カエデ類は大径になりませんが、比較的大きくなるイタヤカエデが木材として利用されています。

木材
カエデの木材は大きく、軽軟な木材と重硬な木材の二つのグループに分けることが出来ますが、イタヤカエデは後者に含まれています。辺材と心材の色の差はほとんどありません。 木材の色はやや紅色を帯びた白色~淡紅褐色です。年輪はどちらかというとやや見にくいといえます。肌目は精ですが、木理は不規則なことが多く、そのために、美しい杢(縮れ杢、波杢、鳥眼杢などがあります)をもつことが多いといえます。 また、そのことが切削などの加工を難しくしています。気乾比重は0.58-0.65(平均値)-0.77でやや重硬な木材といえます。曲木のできる樹種です。加工の仕上がりのよい木材です。

用途
家具、器具、運動用具、建築、楽器などに用いられます。
また、コケシの材料としてもよく知られています。

メープル(かえで)類の無垢フローリングとメープル・カエデ(楓)の木材について

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