無垢フローリング専門店 木魂の無垢材・木材・床材・専門用語集

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用語集

広葉樹(こうようじゅ)

樹木を葉の形で分けた分類法。もう一方は針葉樹と呼ばれます。広葉樹は読んで字の如く「広い葉を持つ」の意。 広葉樹の中でも常緑樹と落葉樹とに分類される。 広葉樹の中でも常緑樹としてはカシの木やシイ・クスの木、落葉樹としてはケヤキやブナ、ナラ、サクラなどがそれにあたります。 針葉樹に比べて材質は硬く木理に富んでいるので、家具やカウンター材などに使用されます。

ホオノキ、朴(モクレン科)

北海道、本州、四国、九州、沖縄などに分布し、さらに朝鮮半島、中国中部にもみられます。蓄積は多くはありませんが、よく知られているように葉がおおきいので、森林の中で比較的目につきやすい木です。一般の人にとっては、旅先の旅館などで出される朴葉味噌や、学校の工作の時間に手にした木片などを思い出せばホオノキの名前が浮かんでくるので はないでしょうか。

木材
辺材と心材の色の差はあまりありません。辺材はくすんだ灰色で、心材はくすんだ緑色です。年輪界はやや明らかです。
木理は通直で、肌目は精です。気乾比重は0.40-0.49(平均値)-0.61と、軽軟で保存性は低く、切削などの加工性は非常にしやすく、表面の仕上がりはよい方です。製品の狂いの少ない材でしょう。

用途
肌目が精で、軽軟で、しかも狂いが少ないので、こまかい細工ができるため、彫刻、機械、箱、寄木、建築内装、器具、刃物の鞘などに使われています。朴歯(下駄)の歯はこのホオノキを使っていて、木の名前がそのまま製品の名前になっています。

マカンバ、ウダイカンバ、樺 (カバノキ科)

北海道から本州北中部、南千島に分布します。カンバ類にはこの他、ミズメあるいはヨグソミネバリ:B.grossa、ダケカンバ:B.ermaniiなどがあり、前者は岩手県以南の本州、
四国、九州、後者は北海道、本州北、中部、四国、朝鮮、ロシア沿海州、カムチャツカなどに分布します。カンバ類は北半球に広く分布しており、それぞれの国で重要な広葉樹材の一つとされています。この他にも、山岳地帯の風景の一つとして、忘れられないシラカンバも、もちろんこの仲聞です。木材として重要なものはマカンバとミズメですが、ダケカンバもそれらの代替材として用いられています。注意を要するのは、このカンバ類を用材として用いる場合、業界ではサクラ(カバザクラあるいはミズメザクラ)と呼ぶことが多いことです。もちろんカンバ類ですからサクラ類とは関係がないのですが、このような習慣はすでに明治時代からあります。

木材
年輪界がはっきりせず、木材はかなり均質といえます。気乾比重は0.50~0.69(平均値)~0.84:ミズメなどで重硬な木材です。このように均質、重厚な性質が、耐摩耗性が必要で、平らな面がいつまでも保持出来るという用件を満たすため、カンバの類が体育館の床に幅広く用いられます。カンバ類の木材の色は別表のとおりです。ミズメ、マカンバなどの心材の保存性は中庸で、加工性も中庸です。良い仕上げ面が得られます。シラカンバ:B.platyphylla var.japonicaは淡色で、耐久性が低く、気乾比重は0.60で、より軽軟です。

用途
家具あるいは建築の内装用(つき板)としては高級な材料です。器具、床板、合板、靴の木型などに用いられます。シラカンバはアイスクリームの匙や割箸に用いられます。

ミズナラ、楢 (ブナ科)

北海道、本州、四国、九州、さらにサハリン、南千島、朝鮮半島などに分布しますが、代表的な日本での産地は北海道です。
この類の木材は、広葉樹材としては日本のみでなく、欧米諸国においても代表的なものです。フランスのルーブル博物館の展示品家具のなかには、ヨーロッパ産の同類木材が使われているものがあります。最近日本においてもミズナラ製の家具に対する需要が高まってきています。これは、たぶん住宅様式の欧風化と本物指向に伴って、ミズナラのもつ木材の味わいが見直されるようになったからでしょう。歴史的にミズナラの類がヨーロッパでは高級棺用材として珍重され、北海道からそのための厚板として古くから輸出されていました。 木材輸入国の日本から海外へ輸出された珍しい例です。

木材
心材は褐色で、淡色の辺材からはっきり区別出来ます。環孔材であるため、年輪がはっきりとしています。環孔材のため、成長がよいと木材の比重が高くなり、硬くなります。逆に成長が悪いと、軽軟になります。放射'組織が幅広く、高いので、とくに柾目面では、帯状の模様(とらふ)がはっきりとあらわれ、家具材に用いたときの大きな魅力となっています。気乾比重の値は0.45~0.68(平均値)~090で重硬です。心材の保存性は中庸で、加工は難しい方です。

用途
洋風家具、器具、床板、運動具、洋酒樽、造船、木炭、合板、単板、車両などがあります。ウィスキーの樽は、日本はもちろんイギリスやアメリカでもこの類の木材で作られており、日本酒とスギとの関係のように欠かかせないものです。

ヤチダモ、タモ(モクセイ科)

北海道、本州北、中部、また朝鮮半島、中国、樺太、シベリアにも分布します。なかでも北海道は産地としてよく知られ、代表的な木材の一つです。この類の木材は有用なものが多く、本州、四国、九州に分布するシオジ:F.spaethiana、北海道、本州、四国、九州、屋久島に分布するアオダモ:F.lanuginosa var.serrataその他があります。また、野球のバット用材として有名な北米産のホワイトアッシュ:F.americanaは同類です。この類の木材の特徴は、世界的に運動具用材として有名なことです。

木材
環孔材なので、年輪がはっきりしていて、年輪幅が広いと、比重が高く、重硬となり、年輪幅が狭いと逆に木材は軽軟となります。したがって運動用具に使う場合には強い成長のよいもの、逆に家具用材には加工し易い成長の悪いものが、それぞれ好まれます。辺材は淡黄白で、心材は褐色です。アオダモはヤチダモより淡色です。木材の保存性は中庸で、加工のし易さは中庸です。気乾比重は0.43~0.55(平均値)~0.74:ヤチダモ、0.62~0.71(平均値)~0.84:アオダモ、0.41~0.53(平均値)~0.77:シオジなどです。ヤチダモとシオジは家具、合板用材として日本の代表的な樹種といえます。同類ですが利用のされ方が違っているのがアオダモです。プロ野球選手の使っているバットが日本製であれば、ほとんどがアオダモでしょう。

用途
家具、器具、合板、内部装飾などがあります。かつて木製のテニスラケットが全盛の時期には、この類の木材がほとんど全てに使われていました。

アピトン、クルイン(フタバガキ科)

70種以上あり、インド、スリランカ、ミャンマー、タイなどを経てインドシナ、フィリピン、スマトラ、ボルネオ、バリに分布します。東南アジアから輸出される木材のうち、メランチ類に次いで、大量に取引きされています。産地によって、呼び名が違っているので、その一覧表を示します。かつては、表面に出ないような構造部分や、強さが必要な用途に用いられることが多かったのですが、最近では、合板の材料としても大量に使われています。

木材
心材は濃灰褐色、赤褐色などですが、長期間大気にさらされるとより濃色になります。この類の木材は、短い接線状に配列する軸方向細胞間道(樹脂道)があることが特徴となっており、このことによってメランチ類から区別出来ます。放射組織の中に、シリカの小さい塊を含んでいます。また、材面には“やに”が滲み出ていることが多く、決して美しいとはいえません。この“やに”があることとシリカがあることが、この木材の加工を難しいものにしています。気乾比重は0.64~0.91(マラヤ産クルイン)、0.75~0.86(カンボジア産チュテール)、0.60~0.66(フィリピン産アピトン)などです。耐久性はとくに高くはないが、保存薬剤の注入がし易いために、処理をして枕木に用いられています。

用途
材面が美しくないため、装飾的な要素の必要でない用途に用いられることが多く、重構造物、防腐処理をして埠頭、橋、枕木など、床板、羽目板、トラックの車体などがあります。

イエローバーチ(カバノキ科)

カナダのニューファウンドランドから南東部をへて、米国のメイン州など北東部から5大湖地方を経て、ジョージア北部とテネシー州の山地に亘って分布しています。比較的低い地域にみられる樹種で、1,000m以上に分布しているのは、アパラチア山脈南部のみです。樹高は18~24mで、直径はおおよそ75cmです。北米産カンバ類のなかの代表的な樹種です。

木材
辺材と心材の色の差は、はっきりしていることが多いです。辺材は淡黄色です。心材は普通、赤褐色ですが、樹によって色の違いがかなりあるといわれています。木理は通直で、肌目は精です。年輪の境には、色の濃い線があって、かなりはっきり見えます。木材は均一で、その性質は日本産のマカンバやミズメとほとんど同じと考えてよいでしょう。気乾比重は0.71で、重硬な木材といえます。加工は容易で、材面はよく仕上がります。また、塗装の仕上がりがよく、扱いやすい木材です。

用途
どちらかというと、材面が特別な模様をもたず、ほぼ均質で、これといった特徴をもたないので、時代の流行にのらずに、むしろ常に一定の根強い需要がある木材です。器具材、ベニヤ材、靴の木型をはじめ多くの用途がありますが、なんといっても、家具あるいは内装用に用いられるのが中心でしょう。現在では価格が高くなり、目に触れるものは、ほとんど高級家具になっています。日本にも少量ですが、輸入されて家具に使われています。

イ工ローポプラ(モクレン科)

ポプラという名前がついていますが、ポプラとはおよそ縁遠い植物で、日本産のホオノキと同じ科です。植物園へ行くと、たいていは一本ぐらい植えられています。樹木の場合、普通はハンテンボク、ユリノキ、チューリップツリーの名前が付けられていて見過ごすかも知れません。緑がかった橙色の大きな花を咲かせます。
米国東部の落菓樹林に見られる樹木で、一般的には低い山地に生育しています。アパラチア山脈やオハイオ河渓谷地域では、最も大型になり、大きいものは樹高50m位にまでなります。

木材
辺材と心材の色の差ははっきりとしています。前者はほぼ白色で、後者はオリーブグリーン(しばしば、濃い緑、黒、紫色など縞が出ます)です。成長のよいものは、辺材の幅が広くなります。年輪の境界は淡色の線で、はっきりとしています。木理は通直で、肌目は精、気乾比重は0.45とやや軽軟です。乾燥は容易で、損傷がでることは少ない。加工は容易で、仕上がりがよく、釘打ちしても、割れはほとんどでません。塗装はしやすく、よく仕上がります。

用途
軽軟で、加工がし易いので、アメリカでは一般木工用の木材としてよく使われています。内装用、建具、ドア、玩具、合板などそのよい例です。少量ですが、輸入されて、テーブルなど家具材あるいは楽器に使われ、利用する企業はだんだんと広がってきていますが、上述したこの木材の黄緑色がかった色は塗装のために見えないので、この木とわからないことが多いでしょう。

イペ、夕べブイア(ノウゼンカズラ科)

タベブイアは熱帯アメリカ産の重硬な木材の代表的なものの一つで、米国の木材市場では古くから知られていますが、日本では一般的にあまり知られている木材とはいえませんでしたが、最近大きく注目されています。熱帯アメリカに分布しており、数種あることが知られています。中型から大型の樹木で、大きな丸太がとれ、ブラジル産のものは、アマゾン河の高地地帯で最も大きくなる樹種の一つで、樹高40mに達するものがあります。

木材
辺材と心材の色の差ははっきりとしています。辺材は白色あるいは黄色を帯びています。心材はやや緑色を帯びた褐色から黒に近い褐色になり、時には色の違いによる不均一な筋がでます。非常に重硬で、気乾比重は0.96-1.28です。木理は交錯することが多く、肌目は精です。加工はむずかしく、欠けることが多いですが、仕上がると美しくなります。耐久性は非常に高く、かつて、リグナムバイタが船のスクリュウの軸受けにさかんに使われていた頃、この木材がよく似ていることから代替材として試されたという記録が残っています。

用途
重硬で耐久性が高いことから、建物の土台、梁、窓枠、ドアなどによく用いられ、また、鉄道枕木、杭などにもされています。日本での利用は横浜港大桟橋が知られていますが、強さ、耐磨耗性、耐久性が必要な用途に利用されています。

カプール、カポール、

ボルネオカンファーウッド(フタバガキ科)
一般的によく知られているのは、上述の7種で、スマトラ、マラヤ、ボルネオなどに分布し、フィリピンに分布がないのが特徴です。ボルネオカンファーウッドという奇妙な名前がついていますが、これは木材に、樟脳様の強い芳香があるためです。かつてフタバガキ科を、龍脳香料と呼んだこともありました。この類の木材から得られた高い芳香をもった樹脂を龍脳香と呼んで漢方薬に用いています。このために上述の科名が考えられたのでしょう。いずれにしても、木材が新しいときの芳香は強烈で、気持ちが悪くなることもあります。これだけで、この類の木材は他からはっきりと区別出来ます。

木材
辺材はやや桃色を帯びた淡黄褐色で、しばしば黄色の部分があり、心材は淡赤褐色ないし濃赤褐色です。メランチ類と同じように同心円状に配列する軸方向細胞間道(樹脂道)がありますが、横断面でみると、その部分に濃色の“やに”が滲み出ていることがあります。放射組織の中にシリカの小さい塊を含んでいます。したがって、製材や加工の際、硬い金属の刃物を使った上で、刃の交換を早くする必要があります。水分のある処で、鉄と接触していると濃色の汚染が出ることがあります。保存性はとくに高いとはいえません。気乾比重は、0.74~0.18(D.aromatica)、0.56~0.83(D.lanceolata)などで、重硬な木材といえます。そのため、クルインと同じような用途に用いられています。

用途
建築、床板、車両、構造物、家具、合板など広い用途に使われています。

カメレレ(フトモモ科)

カメレレは、日本に輸入され用材となるユーカリ類の中では、もっともよく知られているものでしょう。ユーカリの仲間は数百種ありますが、カメレレはアジアの熱帯や太平洋地域あるいは、その他の熱帯地域で、造林が成功している樹種の一つです。日本に一般に輸入されているものは、パプアニューギニア産の天然木です。ニューギニアでは、単一樹種で大量に入手出来る樹種が少なく、カメレレはその内では、比較的大量に得られるので、パプアニューギニアの樹種の代表的なものの一つとされています。造林したものは大変成長がよく、個体によっては17、8年で直径70cmを越えることさえあります。熱帯各地では、カメレレをパルプ用原料として造林することが多いのですが、大きくなったものは合板用材としても使えます。

木材
辺材が桃色を帯び、心材の色は淡赤褐色ないし赤褐色なので、辺材と心材との境界ははっきりしません。肌目はやや粗く、木理は通直なもの、やや交錯するものなどがあります。天然木の場合にはやや重硬ですが(気乾比重:0.62~0.69)、造林木の場合はずっと軽軟(同:0.42~0.45)です。製材や機械加工は容易で、仕上げた面は非常に良く、旋作すると表面が毛羽立つことがありますが、研磨によって平滑な材面が得られます。人工林からの木材はずっと軽軟で、別の樹種の木材のようにみえます。

用途
天然の大木からのものは、家具、屋内建具、壁パネルなど、また合板用としても使われています。造林木はパルプ原料にされます。

ゴム、パラゴム(トウダイグサ科)

木材の事情を知らない人にとっては、何故木材のところに、ゴムがでてくるのか奇妙に感じられるのではないでしょうか。このゴムの木は、勿論天然ゴムの原料ですが、その幹が近年木材の原料として注目されるようになっています。多分、ゴムの木材を材料としたテーブルのような家具をそうとは知らないで、使っている家庭も多いのではないでしょうか。パラゴムはもともとブラジル原産ですが、いまでは、東南アジアなど熱帯の各地域に広く植栽されており、重要な産物です。木材辺材と心材の色の差はほとんどなく、淡黄白色です。したがって、いろいろな色をつけることが容易です。一方で、変色菌の害を非常に受けやすく、水分の高い状態で、ちょっと油断をすると、ひどい場合には、黒い汚い木材になってしまうので、迅速に乾燥する必要があります。木理はほとんど通直で、肌目はやや粗です。気乾比重は0.56-0.64で、硬さが中庸な木材といえます。切削などの加工は容易です。

用途
代表的なものとしては家具の材料があります。産地で部品に加工されたものが日本へ輸入されています。熱帯の各地に広く植栽されていて、木が古くなると植えかえる必要があるため、一定量の供給が期待出来るよい材料といえます。

セランガンバツ、バラウ、バンキライ(フタバガキ科)

セランガンバツは別称バラウ、バンキライと呼ばれ、フタバガキ科Shorea属の木材です。産地は、主にインドネシア・スマトラ島、インドネシア・カリマンタン島等で、一定の地域に広範囲に分布することから、希少性の材が多い中において供給にやや優位性があります。日本には、メランチ同様に古くから輸入されている堅木で、耐朽性が優れ、またブラジル国産のイペと比してコスト面、断面等の特殊サイズに対応できることから、近年はウッドデッキ材、フローリング材、桟橋、甲板などに多く利用されています。

木材
材の特徴は、心材の色合いが黄褐色~薄褐色をし、辺材は淡色で区別鮮明となっており、また木目は細かく、比較的自 然の欠点少なく、脆心(ブリットルハート)は少ない。南洋材の中で特に重硬で最高水準の強度を備えるとともに、優れた耐腐朽性を発揮します。なお、経年変化や野外での紫外線の影響で銀白色に変化することがあります。

用途
マリーナデッキ、ベランダ、屋上デッキ、遊歩道、桟橋、海洋建築物、ベンチ等広範な用途で用いられます。

チーク(クマツヅラ科)

チークは、世界の有名木材、とくに熱帯に産するものの仲間で、忘れてはならないものの一つです。天然にはアジアの熱帯のうち、インド、ミャンマー、タイ、など大陸の各地に分布しています。インドネシアのジャワ島には広い面積にわたっての造林地があります。有名な木材なので、東南アジアはもちろんのこと、世界の熱帯各地で造林されています。このチークの天然の産地は、熱帯ではあっても、乾期と雨期がはっきりしている雨緑林帯と呼ばれる地域です。したがって、チークでも熱帯降雨林地帯に植えられたものからの木材は、品質的に劣るようです。

木材
辺材は黄白色で、心材からはっきりと区別出来ます。心材の色は、生育状態によってかなり変化し、金褐色、褐色、赤褐色などです。また黒あるいは紫色を帯びた縞があり化粧的な価値を高めています。チークは耐朽性があり、かつ強さがあるため、大型の船舶(軍艦など)の甲板によく使われています。京都の寺院でチークを使っている所もあります(万福寺)。今ではスライスドベニヤあるいはムクで、内装、家具などに主に使われています。これは、むしろ材面の美しさを利用したもので、かつての使われ方と随分違っています。材面には、ワックスのような感じがあり、脂でこすっていると段々とベトベトして来ます。また、機械油のような臭いがします。熱帯産の樹種としては珍しく環孔材です。これは、雨緑林という乾季、雨季のはっきりとした所が故郷だからでしょう。肌目は粗く、加工はとくにむずかしくはありません。

用途
装飾価値を利用して、家具、キャビネット、建築などに、また造船にも用います。

ハードメープル

この樹種は、メープルシュガーの採取で知られています。これは樹液を煮つめてつくるものです。ハードメープルは1種の樹種ではなく、上述の樹種(シュガーメープル)とブラックメープル(A.nigrum)の2種をまとめて呼ぶ名です。これらは、カナダの東部およびアメリカの中西部、北東部などを中心としてみられます。
日本ではサトウカエデというような呼び名があります。カエデの類の紅葉は、日本では文字通り紅くなるものが多いのですが、アメリカやカナダのカエデはどちらかといえば黄色あるいは黄金色になり、日本とは違った美しさがあります。

木材
辺材の色はやや桃色を帯びた白色で、心材は淡赤褐色ですが、あまりはっきりした違いはありません。ときどき、傷のある部分に緑黒色の條がみられます。重硬で、気乾比重は0.70位です。強く、剛い上、衝撃に対しても強いことが知られています。収縮率はどちらかというと高く、乾燥をするのはやや難しい方です。耐久性はあまり高くないでしょう。肌目は精で、木理は通直のことが多いといえます。また、樹によっては、木理が不規則になっているので、それが、木理を波状にしたり、鳥の眼のような模様にしたりして、美しい“もく”を形づくることがあります。摩耗に対して強いのもこの木材の特徴です。

用途
製材品、単板など、さらに床板(米国では大変好まれる樹種です)、家具、箱、ボーリングのピン、器具柄などによく使われます。耐摩耗性が高いので、ダンスホールの床板用に適しています。木材を乾溜して種々の化学成分を利用する際に用いられる主要な樹種の一つです。旋作し易いので、その製品が多いのですが、日本でも材質の似たイタヤカエデは、ろくろ細工をして“こけし”にすることをご存知でしょう。

バルサ(パンヤ科)

木材の専門家でなくても、また、かなり年少の人々でも、このバルサという名前を知っているのではないでしょうか。この木材は、世界でもっとも軽いものの一つです。そして、模型飛行機の木材の部分にはこの木材が使われていることが多いのです。そういう点で、あるいは木材という意識なしに、バルサという名が、一般の人々に記憶されているのかも知れません。バルサは、現在では張り合わせて大きな板にし、それを飛行機の床材料として用いられていることもあります。さらに、液化ガスを運ぶ大型の船に断熱材料としても大量に使われています。こんな軽くて、軟かい木材がと思われるかも知れませんが、比重が低く、したがって、木材の中には大量の空気が含まれていて、断熱用としては、非常に優れており、また、同じような比重をもった他の材料に比べると、強さがあるからです。材木屋にある木材とは、一寸違った扱いを受けている木材といえます。
原産地は熱帯アメリカで、とくに中米の国々から世界の各国に輸出された歴史があります。現在では熱帯各地に植えられています。

木材
辺材と心材の色調差は少なく、白色あるいはやや桃色を帯びた淡褐色です。木理は一般に通直で、肌目は粗です。加工 は容易ですが、軟らかいために、逆に刃物はよく研磨したものを使わないと表面がざらつくことがあります。気乾比重は、成長の仕方によって異なり、0.20位のことが多いようですが、この木材の場合軽い程好まれます。

用途
ブイ、救命具類、サンドイッチ構造物の中芯用、断熱材(上述したような)、遮音材など。

ビーチ(ブナ科)

北米大陸の東部の比較的標高の低い地域に生育している樹種です。アパラチア山脈の南部地域では、2000m位の所まで見ることが出来ます。フロリダ州の北部にも生育しています。ときには、ほとんど純林を形作ることがあります。オハイオ河およびミシシッピ河渓谷地域に分布するものが最も大きくなるとのことです。処によっては高さ30m、直径3.5mになるものもあります。

木材
日本産のブナの木材とよく似ていて、ほとんど区別はつきません。辺材と心材の色の差はほとんどなく、辺材は淡褐色で、心材は赤褐色を帯びています。重硬で、気乾比重は0.72です。肌目は精で、均一です。乾燥は速く、狂い、表面割れ、木口割れ等が出やすく、また、変色しやすいので、取り扱いに注意が必要です。腐りやすい木材ですから、湿気のあるところでの利用はさけるべきでしょう。加工はかなり容易な方ですが、鋸を噛んだり、孔あけの際に焦げたりすることがあります。釘をよく保持しますが、釘を打つ際に割れることがあります。施削性がよく、また、接着性がよいです。この類の特徴は、家具などの曲げ木が容易なことです。

用途
一番使われる用途は家具でしょう。木工品、器具の柄、ベニヤ、チーズボードなど多くのものがあります。いずれにしても、日本産のブナ類の木材と同じようにして利用出来ると考えてよいでしょう。

ヒッコリー類

本ヒッコリーはカナダと米国の東部にかけて分布しています。また、メキシコにもあります。ペカンヒッコリーは種によって、主に米国の南東部からメキシコにかけて分布するものと東部とカナダ南部にみられるものとがあります。

木材
辺材と心材の色の違いがあります。前者は白色-黄白色で、後者は褐色-赤褐色などです。この類の木材の外観はよく似ており、馴れないと区別しにくいでしょう。木理は、ときに波状あるいは不規則になりますが、一般には通直です。肌目は粗です。木材は重硬で、気乾比重の平均値はホンヒッコリーで0.83、ペカンヒッコリーで0.75とされており、前者の値のほうがより高いです。したがって、より強さを必要とする 用途には本ヒッコリーのほうが好まれますが、一般的な用途にはとくに区別はされないようです。この類の木材の特徴は とくに衝撃に強く、また曲げにも強い(アッシュよりも強い)ことです。保存性は低いです。曲げ木が出来ます。切削などの加工性はよく、仕上がり面はよいです。

用途
衝撃に対する抵抗の大きいことが必要な用途、器具の柄、スキーの板や体操のバーなどの運動具などには最も適したものとされています。また、変わったものとしてはの燻製用の材料が知られています。

ブビンガ (マメ科)

日本の市場でも、比較的目に触れることの多いアフリカ産の木材です。材面の美しさを利用した用途が多く、ローズウッド類と同じような用途に用いられています。アフリカのいわゆる赤道アフリカ地帯を、ナイジェリア南東部から、カメルーン、ガボンを経てコンゴ地域に分布しています。大径材でなければ出来ないようなものに使われます。何だと思いますか、和太鼓の胴に使うのです。小さい太鼓はとも角、大きなものになると日本では材料が得られないのです。はるばるアフリカから送られて来た木材が、アフリカのジャングルの中で使われずに日本の楽器にされ、お祭りに参加しているのも面白いことです。木材辺材は淡色ですが、心材の色は、桃色、鮮かな赤色、赤褐
色で、紫色を帯びた比較酌不規則な條がみられます。新しい木材の場合には上述うに大変美しいのですが、時間がたつと、赤色を帯びた褐色になっていきます。肌目は精で均一です。木理は通直あるいは交錯しています。気乾比重は0.8を超え、重硬な木材です。心材は耐久性が高く、白蟻にも抵抗性があります。重硬ではありますが、加工は比較的し易いといえます。接着も良く出来、ろくろ細工も出来ます。

用途
ある程度ローズウッド類に似ているともいえるため、同じような用途に用いられます。美術家具、キャビネット、スライスドベニヤ、象嵌などが知られています。これらとともに、
日本ではよく室内の装飾品にも使われているようです。

ブラックウォルナッ卜(クルミ科)

一時、わが国でも“ウォルナットブーム”があって、家具、内装、キャビネット用に、大量に使われたことがありました。
このためかどうか、米国では、ブラックウォルナットの丸太の輸出を禁止してしまいました。今では、その流行も過去のものとなり、この木材をみることがなくなりましたが、それでも、銘木としての地位はゆるがないようです。ブラックウォルナットに、材面の非常によく似たものが同じ属の中に2種あり(J.californicaカリフォルニアウォルナット、J.
hindsiiヒンズウォルナット)、市場ではクラロウォルナットと呼ばれています。これらは上述のブラックウォルナットと材面がよく似ており、区別することは一寸難しいでしょう。ブラックウォルナットは、米国やカナダの東部に分布していますが、現在では地が農地に変わるなどの理由で(も ちろん、木材としての利用が多いこともあり)、蓄積は非常
に少なくなっています。また、クラロウォルナットは、西海岸のカリフォルニアに分布が限られています。

木材心材はチョコレート色から紫赤色、紫黒色で、一般的には、色は一様でなく、縞状になっていて、美しい模様の材面がみられます。辺材は淡色で、それを有効に利用するめ染色して使うことがあります。重硬で気乾比重は0.62です。肌目は粗で、木理はしばしば不規則になるので、このことが材面の化粧的な価値を高めます。粘り強く、加工は容易です。

用途
家具、キャビネット、銃床(PEGで処理をして、寸度安定性を増加させることが多い)、楽器用材、ライスドベニヤとして使うことが多い。

ブラックチエリー(バラ科)

サクラの類は北米大陸に約30種あるといわれていますが、そのなかで、木材を生産できる大きさになるのはこの種位でしょう。ノヴァスコシアからミネソタ、南へはテキサス中部、 東へはフロリダにわたって分布しています。ニューメキシコ南部、アリゾナ西部にも天然分布があります。さらに、南へグアテマラ、ベネズエラ、ボリヴィアにまで分布しています。

木材
辺材と心材の色の差ははっきりしています。前者は赤褐色あるいは赤色で、後者は淡桃色です。注意すると、日本産のサクラ類のように、不規則ですが、やや緑色をおびた部分がすじ状にあらわれることがわかります。また、材のなかに、日本産のサクラ類同様、ピスフレックスという傷の組織が点々とみられるし、ときには、粘液状の物質をためている小さなポケットがあります。年輪はやや明らかです。やや重硬で、気乾比重は0.56。木理は通直で、肌目は精です。切削などの加工は容易で、また、施削もしやすく、仕上がり面は優れています。耐久性は中庸です。

用途
材面が独特の美しさをもっているので、家具、キャビネット、楽器、高級建具、床板、銃床(ブラックウォルナットに次いで好まれています)、タバコのパイプなどに使われるこ
とが知られています。ハムの燻製の材料として、このチェリー類の材がよいといわれます。

ホワイトアッシュ(モクセイ科)

プロ野球の愛好者の方々は多いことでしょう。現在では、学生野球の場合には金属バットになっていますが、かつては、硬式野球の場合、バットは全て木製でした。そして、ほとんどのバットはこの属の樹でした。日本の場合には、古い時代には多分、米国からアッシュのバットが輸入されていたのでしょうが、そのうちに国産の同じ属のアオダモ(木材の場合にはF.lanuginosaおよび近縁の種類が含まれる)が使われるようになって来て、現在でもプロ用などの高級品にはアオダモが使われています。
このアッシュの類は、野球のバットのみではなく、よく運動具に用いられています。かつてはテニスのラケットにも用いられていましたが、現在木製のラケットを見ることがなく
なりました。プロ野球のように、木材を使わなければならないというとり決めがないからでしょうか。市場で取扱われているホワイトアッシュの類の木材には上述種以外にもグリーンアッシュ(F.pennsylvanica)が含まれているとされています。両者ともカナダと米国の北部および東部地方に分布しています。

木材
心材の色は褐色で、辺材はやや淡色あるいはほとんど白色です。このホワイトアッシュが、運動用具によく用いられるのは、重硬で、強く、とくに衝撃に強いことが、古くから知
られているからです。気乾比重は0.67~0.69程度です。

用途
強さや衝撃に対する要求の高い用途にしたがって、もっぱら運動具用材として知られています。比重が低いものは、運動具には用いられず、家具などに使われています。合板にもされています。

ホワイトオーク(ブナ科)

面白いことに木材は酒と縁があります。古い時代には、もちろんプラスチック、金属、ガラスなどはないわけですから、酒などの液体を入れるものは木に頼るしかなかったのでしょう。日本ではスギが酒樽になり、欧米では、このホワイトオークの類がウィスキーなどの樽になりました。したがって、スギの木の香が酒の香りとなり、ホワイトオーク類の木材の香りがウィスキーとなっているわけです。かつて、テレビのコマーシャルに「当社のウィスキーを入れて熟成するためにホワイトオークの樹を伐採…」というナレーションとともに大きな樹が倒れていくシーンを写しているものがありました。オークという言葉はカシ類とナラ類を意味していますが、ホワイトオークは後者で、日本のミズナラによく似ています。ホワイトオークと呼ばれるものは、1種類ではなく、10種類を超えます。その上、米国大陸の東部を中心として分布しています。同じ類の木材は、ヨーロッパにもみられます。

木材
辺材の色は白色ないし淡褐色ですが、心材は灰褐色、褐色などです。大きな放射組織があるため、柾目面に美しいシルバーグレインがみられます。重硬で、気乾比重は0.75程度です。一般に収縮率が高いので、乾燥の際には狂いや割れが出ることが多いようです。

用途
家具(欧米の家具用材としては、この類の木材がよく使われており、高級材として評価されています)、床板、一般製材品、船舶、箱、建築、桶、樽(とくにウィスキーの樽に欠
くことの出来ないものです)。

ホワイトセラヤ、バクチカン(フタバガキ科)

ホワイトセラヤの名称はマレーシア・サバ州で使われており、Parashorea属を総称しています。この属は約10種類以上が知られ、ミャンマー、タイ、マレーシア、インドネシア、
フィリピンなどに分布しています。日本には、南洋材の主体を占め、合板用材等としてセラヤ、メランチ類の丸太が大量に輸入されてきましたが、近年は製品輸入になるとともに、森林資源の保続の観点から輸出が禁止され、丸太の輸入は極めて減少したものになっています。

木材
丸太の木口で脆心(ブリットルハート)や濃色の縞が認められることもあります。 辺材と心材の区別が明確でありません。木材は淡桃色~桃 褐色系を示します。同心円状の濃縞が5~10cm間隔で認められることがあり、この材質の特徴となっています。

用途
淡桃色等色合いが良く、合板、内装材、家具など広範な用途で用いられます。

ホワイトメランチ(フタバガキ科)

約30種あり、スリランカ、インド、マラヤ、インドシナ、フィリピン、ボルネオ、スマトラなどに分布しています。この類の木材の地方名はかなり違っており、その主なものを表
に挙げます。ホワイトメランチとホワイトラワンは違います。現在では、サバから輸入されることが多いため、この類の木材のことをメラピというサバでの呼び名で呼ぶことが多いようです。

木材
心材は、淡黄白色、淡橙白色、淡黄褐色などで、辺材はより淡色で、両者の境ははっきりしていません。メランチ類の特徴である同心円状に配列する軸方向細胞間道(樹脂道)がありますが、他のメランチ類に比較して、出現頻度は少ないようです。この類の木材の特徴は、放射組織の細胞の中にシリカの小さい塊が含まれていることです。このため、木材を切削すると、その刃物を早く鈍らせます。切削する際には、ステライト刃にすることが望まれ、また、刃の交換を早めにする必要があります。木材の肌目は、レッドメランチに比較するとやや精です。木理は交錯しています。気乾比重は0.51~0.84で、樹種によってかなり差があります。耐朽性は高いとはいえません。また、辺材は虫害にかかり易いです。

用途
他のメランチ類と同様に広範囲の用途に、とくに淡色なため塗装の色合せが容易なことから内装や家具に高い需要があります。

マコレ(アカテツ科)

日本に輸入される熱帯材のうちアフリカ材の比率はかなり低いため、余程特別なことがないと、木材が目に触れたり、名前を聞いたりすることは少ないでしょう。そのアフリカ材のうち、日本で知られているものの代表の一つといえます。一般に、スライスドベニヤの形で洋風の家具に使われることが多いでしょう。この木材は、どちらかというと、マカンバあるいはサクラ類のような材面をもっています。多分、最初に、この木材の利用を考えた人達は、これらの木材を思い浮かべながら使っていたことでしょう。産地は西アフリカの熱帯降雨林地域にある国々で、現在、ガーナ、コードジュボワール、ガボンなどが主な輸出国となっています。

木材
心材は桃色、桃褐色、赤褐色で、辺材は白色ないし淡桃色なので、両者の境界ははっきりしています。心材には、しばしば色の濃淡による縞が出ることがあり、そういう場合には装飾的な価値が上ります。肌目は精あるいは中庸で、木理は一般に通直ないし交錯しています。木材には光沢があります。湿気があるところで、鉄に接すると黒く汚染することがあるようです。この木材はやや重硬で、気乾比重は0.67です。組織の中にシリカを含んでいるため、切削する刃物を早く鈍らせます。この木材の微粉は、喉や鼻の粘膜に炎症をおこすので、工場では防ぐための注意が必要です。心材は非常に耐久性があり、また白蟻にも強いといわれています。

用途
家具、キャビネット、建具、スライスドベニヤ、壁パネル、床板、造船、海水用の合板などに使われます。日本ではスライスドベニヤとしての用途が多いでしょう。

マホガニー(センダン科)

世界で古くから知られている銘木の一つで、ヨーロッパ諸国が中・南米諸国を植民地にしていた頃には、大量の天然のマホガニーがヨーロッパやアメリカへ輸出されました。したがって、古い文学作品を読むと、マホガニーの椅子とかテーブルなどがよく記述されています。マホガニーには、上述の種類の他に、S.mahagoniが知られていますが、こちらの方は、西印度諸島に産し、かつてはこちらの方が良質とされ、マホガニーとして多く話題にされました。しかし、現在では、ほとんど市場に出てくるようなものはなくなってしまいました。現在、木材として、われわれが入手出来るものは、S.Macrophyllaのみとされています。こちらの方は、中米から南米にかけて分布があり、世界の熱帯各地で、造林されています。なおアフリカンマホガニー(Khara.ivorensis)は同一の科で、木材もマホガニーに似ていますが異なるものです。

分布・産地
中米および南米のコロンビア、ベネズエラ、ペルー、ボリビア、ブラジルなどに知られています。また、世界の熱帯各地に造林地があります。

木材
辺材と心材の色調差は明らかで、心材は桃色ないし赤褐色で、光沢をもっています。いわゆるマホガニー色といわれるものは、むしろ、かつての西印度産のものにつけられた名でしょう。肌目はやや粗で、木理は通直なことが多いようです。加工はし易く、仕上りは良く、寸度安定性が良い木材として定評があります。

用途
高級家具、キャビネット、楽器、彫刻、スライスドベニヤ、高級器具、理化学器械の箱(古いツアイスの顕微鏡の箱など)。

メルサワ、パロサピス(フタバガキ科)

約13種があり、ミャンマー、タイ、カンボジア、ベトナム、マラヤ、スマトラ、ボルネオ、ジャワ、スラウェシ、モルッカ、ニューギニアにかけて分布します。フタバガキ科のなかで、もっ東にまで分布している属です。各産地によって名前が違っており、その国別の一覧を表示しました。

木材
辺材と心材の色の違いはあまりなく、黄白色ないし淡黄褐色ですが、桃色の縞をもっています。このような色の木材は大変珍しく一度見れば忘れないでしょう。この黄白色の地に桃色の縞があるという特徴を活かしてスライスドベニヤにすることもありました。しかし、大気中に長くさらされていると、この縞は褐色化してゆき、地より色の濃い縞となるので、化粧的な価値はなくなってしまいます。散在する軸方向細胞間道(樹脂道)があり、そのことが特徴となって他と区別出来ます。放射組織の中にはシリカの小さい塊があり、その量も多いので、加工のための刃物には硬い金属をつけた上で、刃物の交換を早めにするなどの必要があります。肌目は粗く、木理は交錯します。気乾比重は0.53~0.61(A.aurea)、0.64~0.70(A.cochin-chinensis)などで、重硬な木材です。耐朽性は低いので、接地しての利用にはむきません。

用途
建物の内装用として広い用途があります。建築、床板、家具、キャビネット(かつてテレビのキャビネット用に用いられました)。合板用(パプアニューギニアで、かなり大量の合板がつくられました)。装飾用にスライスドベニヤとして、大量に利用されましたが、現在ではあまりないようです。

メルバウ、太平洋鉄木(マメ科)

この木材は日本でも古くから名前がよく知られています。太平洋鉄木という名前は、日本製です。Intsia bijugaは東南アジアから太平洋地域一帯に広く分布し、一番西はマダガスカル島で、一番東はサモア島に及んで生育しています。I.palembanicaの種の分布は重なっていますが、狭い範囲です パプアニューギニアではクウイラと呼ばれています。両者は良く似ていて区別するのは難しいでしょう。

木材
辺材と心材の色の違いははっきりとしています。辺材は淡黄白色です。心材の色は、褐色、金褐色、赤褐色などで、不規則に現われる濃色の条がでることが多いです。肌目は粗で 木理は交錯しています。材面に油のような感じがあります。縦断面を見ると、道管の溝のなかに黄白色のチョークのような物含まれています。湿った状態で鉄に触れていると、鉄を腐食させるとともに、材面が黒く汚れてきますので、この木材を使うときには、乾燥した状態が好ましいです。重硬で、気乾比重は0.74~0.90です。耐久性は高く、防腐剤の注入は困難です。

用途
強さと耐久性の必要な用途に適した木材です。橋梁、土台、床板、構造物、枕木用材として使われてきました。最近では、丁寧に仕上げて、机やイスのような家具用材としても注目されるようになっています。

ラミン、メラウィス(ゴニスチル科)

属としてはマラヤ、フィリピン、ボルネオ、スマトラなど、さらにニューギニア、ソロモン群島、フィージーなどに分布 し、数種が知られていますが、もっともよく知られているのは上記の種です。マラヤやボルネオなどでは、かなり大量に得られるので、フタバガキ科以外の樹種としては、比較的早い時ら輸出されており、ヨーロッパの木材市場でもこの
名前は広く知られています。非フタバガキ科の木材で、日本の市場でも名前の知られている横綱格といってよいでしょう。フタバガキ科の木材がどちらかといえば、合板あるいは建築用材に用いられているのに対し、蓄積が少ないこともあって、家具、内装用を中心にして供給されてきています。今では輸入量も少なくなっているのではないでしょうか。この木材を、とくに丸太で取り扱うと内樹皮にある厚壁の繊維がバラバラにはがれて、皮膚に刺さり、それが原因で炎症をおこすことがあり、かつて大きな話題となったことがあります。

木材
辺材と心材の色の差はほとんどなく、黄白色です。道管の條が、その中に入っている物質のために赤色になって浮き出ています。乾燥していない状態では、青変菌の害を受け易く、緑色ないし黒色に変色するので、早く含水率を下げる必要があります。そうでないと、この木材の特徴である淡色の材面が活かせなくなり、価値がなくなります。気乾比重の値は0.52~0.78です。加工も塗装もし易く、良く仕上がります。しかし、釘打ちをする際に裂け易いので工夫が必要です。保存性は低いグループに入ります。

用途
内部装飾、家具、指物、器具など、とくに淡色で、清潔感の必要な用途に好まれています。

リグナムバイタ(ハマビシ科)

リグナムバイタは、木材でありながら、木材関連業種外で使われ、非常に変わっているといえます。また、世界で一番重い木材であるため、木材にかかわりのない人でも、名前を知っていて、そして多分、ほとんどの人が実物を見たり、触れたりすることがないという点で珍しい木といえます。この木、極めて重硬で、しかも、古くから金属などと摩擦するとその熱によって木材中から“ガヤック”と呼ばれる樹脂が出て来て、それが潤滑剤の働きをして、接触している物体間のベアリングの役割をすることが知られています。 のを利用して、古くから船舶のスクリューのシャフトのベアリング材として、よく使われています。これはリグナムバの木口板を、丁度桶のように丸い形にしてフトの周りを包むものです。この木材はポンドいくらというように目方で取引されています。天然分布地域としてはフロリダ南部、西印度諸島など、また大陸ではメキシコから中米さらにコビア、ベネズエラなどが知られていましたが、現在では、市場材を供給出来る処は少なくなっています。この樹木は元来、あまり大きくならず、また生長も遅いので資源としての将来はあまり期待出来ないでしょう。

木材
心材は木材としては珍しく濃緑褐色で、時には、ほとんど真黒色にもなります。肌目は非常に精、均一で、木理は著しく交錯しています。手で触れると蝋状の感触があります。100℃以上に熱すると中から“樹脂”が出て来ます。この性質がベアリングとして用いられる理由です。気乾比重に1.2~1.35で、常に水に沈みます。加工に際しては、金属の加工機械が使われます。いかに硬いかということがわかります。

用途
主として船舶スクリューのベアリングに使われています。

レッドオーク(ブナ科)

レッドオーク類として取り扱われる種は、上述の種のほかにもあり、代表的なのは次のようなものです。スカーレットオーク(Q.coccinea)、ブラックオーク(Q.velutina)、ピンオーク(Q.palustris)、ウイローオーク(Q.phellos)、シュマードオーク(Q.shumardii)。レッドオークは、米国東部のミシシッピ河渓谷の下流地帯、大西洋岸地域、およびカナダの最南東部に分布しています。レッドオーク類が多く生産される地域は、テネシー、アーカンソー、ケンタッキー、モンタナなどの各州です。

木材
辺材は白色から灰色あるいは淡赤褐色で、心材は桃色から淡赤褐色、ときに淡褐色で、両者のあいだには、とくにはっきりとした差はありません。ホワイトオークとよく似ていますが、材の色に差があるとともに、道管のなかにチロースがないことで、区別できます。木材は硬く重く、硬く、気乾比重は0.7です。乾燥の際、収縮が大きいし、また、割れや曲がりが多くでるので、防止のための注意が必要です。心材 腐朽する抵抗性は低いか、中庸程度です。衝撃には強いといわれています。

用途
床板、家具、箱、包装、農器具、棺、木工品、ボートなどが知られています。樽あるいは桶のような液体を入れる用途には、そのままでは使うことが出来ません。少量ですが輸入されており、主として家具の材料とされています。

ローズウッド、シタン(マメ科)

上述した3種が、もっともよく知られているローズウッド類の木材ですが、さらにこの属の数種が、ローズウッドとして知られています。ローズウッド類は、世界的によく知られている銘木の一つです。しかし、最近では、一寸色が似ている他の樹種に「……ローズウッド」のような名前をつけているこあります。本物のローズウッドはこの属の木材だけ
です。唐木と呼ばれる木材の一つで、もっとも珍重されてきているのは、D.cochinchinensisです。D.cochinchinensisは、東南アジアの大陸に、D.latifolia(イーストインディアンローズウッド)は、東南アジアの大陸とインドネシァに、D.nigra(ブラジリアンローズウッド)は南米(とくにブラジル)に産します。この他に古くからマリンバに使われているのはこの属のD.stevesonii(ホンジュラスローズウッド)で、また、クラリネット用材として知られているのはD.melanoxylon(アフリカンブラックウッド)です。
ワシントン条約で取引が制限されています。

木材
心材の色は、赤色、赤紫色、紫色などで、一般的には、これらが縞になって美しい模様を作ることが多く、ときには真黒なもの(D.melanoxylon)まであります。木材はほとんどが重硬で、気乾比重は1.09(D.cochinchinensis)、0.75~0.90(D.nigra)、0.84(D.latifolia)などです。

用途
材面が美しいことと、高価なことから、高級家具、キャビネット、内装用、器具の柄などに使われます。一般に見られるものはスライスドベニヤとして使われたものでしょう。

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