桧の無垢フローリングから出たヤニを無水エタノールで拭き取っている様子
桧(ヒノキ)のヤニに困って数十年…
桧(ヒノキ)のヤニに困っている人のほとんどが材木屋さんだと思う。
お施主さんには、あまりヤニが出て困ると言われたことが無い。
当社で扱う桧(ヒノキ)のほとんどがフローリングになる訳ですが、香りも良いし、色合いも明るく清潔感があり、価格的にもお勧めしやすい無垢フローリングです。
私も自宅の床に採用するほど桧フローリングは好きな訳です。
しかーし・・・
とある時期が来るとヤニが出てきやすいのも事実です。
そう。ご想像通りのペタペタしたあのヤニです。
現場に届ける際には、できるだけ仕上げをして、間もない状態で出荷しますのであまり問題になる事は少ないのですが、、、
問題は材木屋での在庫です。
ダンボール梱包であろうがラッピング梱包であろうが桧(ヒノキ)フローリングを重ねて在庫していると以下の画像の通り…

ヤニが重なり合った別のフローリングに着いちゃうのです。
犯人の出所は、だいたいは重なっていた別のフローリングの節近辺から出たヤニが多いです。
全てが節の原因だとは言えませんが、節周りから出たヤニが原因の場合が多いのです(>_<)

そうしたら節の無いものは、ヤニが出にくいのかと言われるとそういう訳ではないと思うのです。
同じようにヤニは出ているのですが、節が少ない分、丸くてベッタリとは着かないので目立たないと言う事です。
無垢フローリングの場合は、木の繊維は通常水平方向に並んでいます。
しかし、節の部分の繊維方向は垂直方向に並んでいます。
イメージでは、ストローが水平方向に並んでいるか、垂直に並んでいるか。
表面にシミでるストロー方向はどちらになるのか?垂直=節ですね。
桧の節有フローリングの在庫時は、特に気をつけなければいけません。
桧のヤニが多い=ヒノキチオールが多い、ではありません
桧(ヒノキ)材を扱っていると、「ヤニが多く出る桧は、ヒノキチオールも多く含まれているのではないか」
と考えられることがあります。しかし、これはよくある誤解です。
まず押さえておきたい点として、日本の一般的な国産桧(ヒノキ/Chamaecyparis obtusa)には、
ヒノキチオールはほとんど含まれていません。
ヒノキチオールが高い濃度で確認されるのは、青森ヒバや台湾ヒノキなど、
ヒノキとは異なる樹種です。
桧からにじみ出るヤニ(樹脂成分)の主成分は、
テルペン類(α-ピネン、サビネンなど)であり、
これらは芳香性や一定の抗菌性を持つものの、
ヒノキチオールとは化学的にも別の成分です。
そのため、ヤニが多い=ヒノキチオールが多量に含まれている
という関係は成り立ちません。
ヤニの量は、樹齢、乾燥方法、含水率、加工環境などの影響を強く受けるものであり、
ヒノキチオールの含有量とは直接結びつくものではありません。
なお、「ヒノキチオール」という名称から、あたかも桧(ヒノキ)固有の代表成分であるかのように受け取られがちですが、
実際には研究データの多くは台湾ヒノキやヒバ類を対象としたものであり、それが一般的な国産桧にも当てはまるかのように紹介されてきた経緯があります。
国産桧が優れた木材であることに変わりはありませんが、その価値はヒノキチオールの多寡ではなく、香り成分のバランス、材質の安定性、調湿性、加工適性といった総合的な特性によるものです。
木材の性能を正しく理解するためには、「名前のイメージ」ではなく、「実際に含まれる成分とその働き」を区別して捉えることが重要です。
参考・出典
桧(ヒノキ)に限らず椹(サワラ)や松(マツ)もだいたい同じようなことが言えるのではないでしょうか。
ある時期になると”はぁ・・・”と毎年ため息の出る材木屋でした。
無垢フローリングショールームゆらぎでは、桧フローリングの実物展示をしております。
もちろんヤニが出た、桧・ヒノキ材もご覧いただけます。
ヒノキのヤニに関するよくある質問
Q:ヒノキからヤニが出るのは不良品ですか?
A:いいえ、不良品ではありません。むしろ、天然の樹脂(精油成分)が豊富に含まれている「良質な証」です。ヤニが多い木は耐久性が高く、ヒノキ特有の芳香も強いという特徴があります。
Q:ベタベタするヤニを簡単に落とす方法はありますか?
A:薬局などで市販されている「無水エタノール」を布に含ませて拭き取るのが最も効果的です。ヤニはアルコールに溶ける性質があるため、力を入れずにスッキリ落とすことができます。
Q:一度拭き取れば、もうヤニは出てきませんか?
A:木が生きている限り、気温の上昇などに伴って再び出てくることがありますが、年月が経ち乾燥が進むにつれて徐々に落ち着いていきます。気になった際にその都度拭き取っていただければ問題ありません。