世界各国の針葉樹をいくつか紹介します。
針葉樹の見分け方は簡単に言えばとんがった葉っぱが付いている樹です。
材質は一般的に軟らかいとされています。
しかし、軟らかさも人によってまちまちなので必ず触って確認したいものです。
桐と杉・杉と唐松 など比べる樹種によって考え方は様々です。
また、無垢フローリングにおいては床下地の軟らかさも非常に関係深いです。
体育館の床と教室の床では体育館の床の方が表面硬度が高く丈夫に作られているのに
飛んでも跳ねたりしても怪我が起こりにくくなっています。
これは、体育館の床下地にクッションが仕込まれている為に床全体が柔らかくなっています。
教室の床はコンクリートに直接フローリングを貼る工法が多い為に硬く仕上がります。
クッション性があまり無いと言えます。
自分が感じている床の硬さや柔らかさは表面硬度の事なのか?
はたまた床全体のことを気にしているのか?
もう一度、自分の足腰で感じ取ってみましょう。
杉 スギ (スギ科)
ヒノキと並んで、日本の代表的な樹木です。その木材も幅広い人気があり、最も多く使われているものの一つです。スギとヒノキを比べると、スギは大衆的であると同時に銘木も多く、それだけに一般の人々によく知られ、親しまれてきました。
登呂(静岡県)の遺跡には田の畦道に、大きなスギの板が無数に使われています。
道具も十分にない時代には、このような板は丸太を縦に割ってつくられました。
スギ材は木理が通直なため、割りやすい木の代表です。
この割りやすい性質があるために、昔から生活に必要ないろいろな器具や道具が、スギでつ
くられてきました。
天然のスギは、かつては青森県南部から本州一円、さらに四国、九州の屋久島まで分布していました。
少なくはなりましたが、今でも秋田、立山(富山県)、芦聾(京都府)、愛鷹山(静岡県)、魚梁瀬(高知県)、屋久島などが天然分布の地域として知られています。
他方、造林のスギは北海道南部以南の各地にあります。
少し都会を離れるとスギ林はどこででも見られます。
木材は、軽軟ないしやや軽軟、平均気乾比重は0.38です。
このことが加工する際の大きな利点です。心材(赤色~赤褐色)と辺材(白色)の色ははっきりと違っていて、年輪も明瞭で、肌日は粗です。
スギには、一般住宅の建築、家具、桶、樽、電柱、割り箸(板などを取った残り)、折り箱、建具などの材料として広い用途があります。近年は合板や集成材としての利用も拡大してい
ます。高級家具、天井板など装飾用に使われる高齢の天然スギはたいへん高価です。また樹皮を剥いだ丸太を砂で磨いた磨き丸太は床柱に使われます。
ヒノキ (ヒノキ科)
スギとともに日本を代表する樹種です。
当時の道具では加工が難しかったためか、芳香があり、光沢もあって美しいためか、我々の祖先もヒノキを高級材として扱っていたようです。スギと比べ木材の色が淡く、清浄感があり、材質が精緻なため仕上がりもよく、そのうえ耐朽性も高いので
神社、仏閣、宮殿などの建築に用いられました。
このことがヒノキの評価を高め、「総ヒノキ造りの家」が豪華な家の代名詞として使われるようになりました。
ヒノキは福島県南部以南の本州の全域、四国、九州、屋久島に分布しています。古くから植えられていて、面積、木材の量もスギに次いでいます。天然林としては木曽、高野山、高知県西部にあるものが有名です。
心材の色は淡紅色で、辺材は白く木材のなかでは淡色の方です。年輸ははっきりせず肌日は精で、特有の芳香と光沢があります。これらのことが、スギとは使い方の上で違いが生じた理由と考えられます。
ヒノキはやや軽軟で、平均気乾比重は0.44です。心材は腐れに対して抵抗性が高く、水や湿気によく耐えます。また刃物での仕上りがよく、彫刻の材料として好適です。
用途は広く、建築・建築装飾材、建具、彫刻などのほかに木型、曲げ物、桶、スライスドベニヤ、変わったところでは蓄電池のセパレーターの材料として使われています。
ベイヒ ピーオーシーダー (ヒノキ科)
ベイヒが日本で使われ始めたのは、明治30年代です。当時輸入されたベイマツに混じっていたのを、材木商がたまたま見つけてヒノキの代替品にしたのが始まりのようです。本格的に輸入され出したのは、大正時代の中ごろ以降です。米国では、ベイヒを日本のヒノキのようには高く評価していなかったので、市場材として取り上げたのは日本が最初のようです。
分布は狭く、オレゴン州南西部からカリフォルニア州北西部に見られます。現地では、Port-Orford-cedar、P-0-cedar、Lawsoncypress、Oregon-cedarなどと呼ばれています。
植物分類上はヒノキの仲間で木材も似ていますが、材色が若干濃いことと、ヒノキと同系統ながら強烈な芳香があるところが違っています。これを使っている建築現場周辺では、かなり離れた所でも匂うのですぐそれとわかり、ヒノキとは容易に区別できます。ヒノキに比べ価格が安いため、代替材として日本で大量に使われていた時期もありましたが、このごろは資源的制約からか、東京近辺ではあまり見られなくなりました。
心材の色は黄白色から淡褐色で、辺材との差ははっきりしないことが多いようです。早材から晩材への移行はゆるやかで、年輪はかろうじて見える程度です。したがって、肌目は精で平均気乾比重は0.47とやや軽軟です。
ヒノキと同様に加工や乾燥もしやすく、強度も同等で、耐朽性にも富むので、ヒノキの代替建築材、船舶やボートの構造材、指し物、木枠、衣装箱、蓄電池のセパレーターなど広い用途があります。
ベイヒバ イエローシーダー (ヒノキ科)
ヒバという名前になっていますが、日本のヒノキの仲間です。
このように呼ばれるようになったのは、新鮮な木材はヒバのような強い匂いがするからです。このような強い匂いは産地の国々では好まれなかったようですが、日本ではよく似たものがあって抵抗が少なかったためか、常に一定量輸入され利用されています。
アラスカ南東部からブリティッシュコロンビァ州、オレゴン州を経てカリフォルニア州の北部に及ぶ太平洋岸地域に分布していますが、資源量はそれほど多くはありません。
現地ではAlaskacedar、Alaskacypress、yellow-cedarなどと呼ばれています。
心材と辺材の色の差は少なく、淡いがかなり鮮やかな黄色を帯びています。早材から晩材への移行はゆるやかで、年輪ははっきり見えません。
成長が遅いため年輪幅は狭く、肌日は精です。
平均気乾比重は0.50で、やや重硬な木材です。耐朽性が高いため、日本では主として建築、特に土台用に使われます。
米国では木型、指し物家具のほかボート、測量ポールなど屋外用のものに使われているようです。また日本のヒノキと同様、蓄電池用セパレーターとして最良のものとされています。
古い文献によると、ベイヒバはかつて米国から大量に中国へ輸出されています。しかもそれがインドなどから輸出され、世界の市場で有名なサテンウッド(広葉樹材:黄色で光沢、芳香
があり、彫刻、指し物、キャビネットなどに利用)の代用だったとのことです。用途を考える上での参考になるでしょう。
ヒバ アスナロ ヒノキアスナロ (ヒノキ科)
アスナロは関東以南の本州、四国、九州の山地に分布する樹木です。ヒノキアスナロはアスナロの変種で、北海道南部から東北地方にかけて分布します。木材はヒバの名で一括して取り扱われています。
ヒノキアスナロは、日本三大美林の一つである青森のヒバ林で有名ですし、アスナロは木曽の五木の一つとしてよく知られています。また、東北から能登半島に移人されたといわれるヒノキアスナロはアテと呼ばれ、輪島塗の木地としてよく知られています。
ヒバ材は産地以外ではあまり使われていませんが、たいへん優れた性質を備えています。材質はやや軽軟で平均気乾比重は0.45、心材と辺材の色の差はあまりなく、淡黄色をしています。
早材から晩材への移行はゆるやかで、年輪はあまりはっきり見えません。ヒバの特微としては、強い匂い(芳香とはいいにくい)があること、心材部分の耐相性が高く、水湿によく耐えることなどがあげられます。
用途は建築(平泉の中尊寺はヒバで建てられています。産地の木材が利用されたよい例で)、家具、建具、漆器の木地、土木用材などがありますが、耐朽性が高いことを利用した土台は定評があります。
ヒバには抗菌性があるヒノキチオールが含まれていて、各種の薬品などに使われていますが、一時、養毛剤の有効成分として盛んに宣伝されたこともあります。ヒノキチオールは、もともとタイワンヒノキから発見された成分ですが、日本産の樹種ではヒノキにはなく、ヒバにあります。
ベイスギ ウエスタンレッドシーダー (ヒノキ科)
ベイスギという名前がついていますが、日本のネズコ(主に本州北~中部、四国に生育)の仲間で、ベイスギの名称は、木材の色がスギに似ているところから材木屋さんが付けたものです。
記録によると、北米から最初に商業的な木材輸人が行われた明治17年に東京の木場に入ってきたのは、ベイスギだったようです。歴史的な樹種で、当初貴重だった秋田スギと競合したようです。
北米では、western redcedar、giant redcedar、shinglewoodなどと呼ばれ、いろいろな像を彫り込んだインディアンのトーテムポールがベイスギです。これはベイスギの耐候性が非常に高く、屋外で長期間もつからです、また耐候性にすぐれていることから、薄く割って屋根板として用いてきました。この木にシングルウッド(屋根材)という名がついているのはそのためです。
アラスカから太平洋岸沿いにカリフォルニア州北部までと、内陸でもアイダホ、モンタナ両州に分布しています。
心材の色は濃い赤色で、部分的には黒ずんだ黄褐色もあります。辺材との色の違いがはっきりしています。色が均一でないことがこの木の欠点で、用途によっては漂白してから染色することも行われているようです。
年輪はかなりはっきりしていて、肌目はやや粗です。針葉樹としては軽いほうで、平均気乾比重は0.39です。加工も容易です。屋根、天井板、外壁、温室、デッキなどの建築用材や建具、集成材にも使われています。
アカマツ (マツ科)
アカマツはわが国ではスギ、ヒノキ、カラマツに次ぐ重要な造林樹種です。アカマツの林と縁の深いのはマツタケです。アカマツ林の手入れがなされないとマツタケの収量が落ちると言われています。
マツ類の木材は、日常生活のなかで、産地に近い地域以外では我々の目に触れることはほとんどありません。その理由は、一般にマツ類の木材は幹が通直でないために、人の目に触れないような用途、たとえば住宅では表に出てこない梁などに使われているためです。目に触れる所としては敷居とか床板に使われることがありますが、いずれも少量です。
本州全域、四国、九州、屋久島に分布しています。乾燥地や養分の少ない土地にも耐え、陽光を好むので、森林を伐採した跡などの裸地に自然の芽生えがよく見られます。里山のマツ林はこのようにしてできたものが多いといわれています。また、ほかの樹種に向かない土地に植えられることが多いので、マツノザイセンチュウの被害で少なくなったとはいえ、よく見かける樹木です。
心材の色はやや黄色を帯びた淡色から、かなり赤褐色を帯びるものまであり、辺材は淡黄白色です。早材と晩材の違いは明瞭で、年輪もはっきりしています。針葉樹のなかでは重硬なものの一つで、平均気乾比重は0.52です。床や壁に使う場合はヤニ処理をする必要があります。また、乾燥しないで夏を越すと辺材が変色菌におかされて青変したり黒変したりするので、防黴処理が必要です。
用途は建築用のほか、水中では腐朽しないので、基礎杭などの土木用材になります。ほかに経木、薪(火力が強いので陶器や瓦の製造用)などにも使われます。またパルプ原料としても
大量に使われています。
オウシュウアカマツ (マツ科)
ヨーロッパからシベリアまでユーラシア大陸に広く分布しており、ヨーロッパの代表的なマツの一つです。
Scotch pine、樟子松(中国)、サスナ(ロシア)など、それぞれの国で呼ばれています。
シベリアから輸出される木材がスコッツパインというヨーロッパ産のような名前がついているのは不思議に思われますが、ヨーロッパ産の方が、世界に知られているからです。ロシア語で、サスナというのが、英語のパイン(マツ)に相当します。
わが国ではオウシュウトウヒのホワイトウッドに対してレッドウッドと呼んで、製材、集成材、集成材用のラミナが大量に輸入されています。
心材は赤褐色、辺材は淡黄白色で、一般に日本のアカマツより濃色のようです。材質は、ほとんどアカマツと同じです。
輸人されている丸太をみると、日本でもかつて見ることが出来た通直で、直径の太いものもあります。気乾比重は0.37~0.45(平均値)~0.63です。年輪は明瞭で、肌目の粗な木材です。
樹脂道(軸方向細胞間道)があり、材面に「“ヤニ”が滲み出るので内装に使う場合はヤニ処理が必要です。耐久性は中庸です。
加工のし易さは中庸ですが、仕上がりはよい方ではありません。
建築、建具、坑木、電柱など、アカマツと同様な用途がありますが、大径で形質がよいものはアカマツより高く評価されています。
ラジアータマツ (マツ科)
ラジアータマツは、日本に輸入されている針葉樹としては、珍しい人工林材(人手で植え育てた木)です。最初はニュージーランドから輸入されていましたが、その後、チリからも大量に入るようになったので、ニュージーランドマツとかチリマツという呼び方もあります。
原産地は米国カリフォルニア州のモントレー郡を中心とする地域と、南沖合いのグアダルペ島などです。米国では木材としての知名度が低く、話題にもならなかった木がニュージーランドでは大変よく成長しました。現在では造林面積100万ヘクタールを超える規模に達し、ニュージーランドの造林木の9割以上を占めています。このほかオーストラリア、チリ、南アフリカなど南半球の温帯で植林されています。適地に植えつけられたものは、成長が早く20年で高さが30メートル、幹の直径が50センチにも達します。
ラジアータマツは成長がよすぎて年輪幅が広く、また枝打ちをしていないため大きな節があって、それがラジアータマツの特徴とされ、あまり高い評価を得ていませんでした。しかし最近は、材質向上のための育林技術が進む一方、このマツの特性にあった加工技術の開発も進んで評価を得ています。
心材は淡褐色、辺材は淡黄白色で色の差はあまりはっきりしません。平均気乾比重は0.49です。
産地国では製材、合板、削片板、繊維板、パルプに用いられ、良質な製材品は構造材、床板、羽目板などに加工されています。
日本では、内部造作材を中心に建築材、パレット、木枠、箱材、割り箸などに使われています。現地に日本の集成材工場があり、大量の製品が輸入されています。
ロッジポールパイン ブラックパイン スクラブパイン (マツ科)
ロッジポールパインは北米産のマツ属のマツです。西海岸から大量に輸入されているベイマツはマツ属ではありません。日本に少量しか輸人されていないマツ属のうちで、ロッジポールパインが最近目立つようになりました。木材貿易が始まってから何十年も経って急に増えるのは珍しいことです。ノッティパイン、スプルースパイン、ジャックパインなどの別名があります。
分布はアラスカから南に太平洋岸沿いと、ロッキー山系の内陸部まで広い地域に広がっています。生育地ではかつてインディアンが小屋(円錐形をしており、ロッジポールの名前の由来とみられる)用の丸太や橇(そり)に使ったといわれています。
心材は淡黄色から淡黄褐色で、辺材はやや黄色味を帯びる白色ですが、色の差はあまりはっきりしません。
平均気乾比重は0.47で、マツとしてはやや軽軟で加工しやすく、強度はやや低いといえます。
用途は製材、パルプ材、杭木、枕木などですが、建築用としては、土台、垂木、梁が主でしたが、最近では壁や床材、造作材としても使われています。マツ属に対して共通して言えることですが、壁、床に使う場合はヤニ処理が必要です。
ヒメコマツ (マツ科)
マツといえば、アカマツ、クロマツを思い浮かべ、ヒメコマツの名前はすぐには出てきません。同じマツ属でも、アカマツ、クロマツは二葉でヒメコマツは五葉ですから、葉があればすぐに区別できます。盆栽好きの人ならば、この木の変種であるゴヨウマツの名前はよく知っているでしょう。
ヒメコマツは北海道、本州北中部に分布し、ゴヨウマツは本州中南部から四国、九州、対馬に分布しています。
木材は、アカマツ、クロマツとは異なり、早材から晩材への移行がずっとゆるやかで、年輪もはっきりしません。心材は淡黄色、辺材は白色で差があります。平均気乾比重は0.45で、ヒノキと同じようなものです。
肌目は精で、加工しやすく、仕上がりもたいへんよいので、鋳物の木型や彫刻の材料に適していますが、もともとたくさんある木ではないので、最近では使われることが少なくなっています。ロシアから輸入されるベニマツが材質的にも似ているので、ほとんど同じような用途、特に木型用材にはよく用いられています。
このほか、ピアノの響坂としてエゾマツ、アカエゾマツに匹敵するといわれます。建具、器具、建築(敷居、鴨居)などにも用いられています。
べニマツ (マツ科)
日本の本州中部の亜高山地帯にも分布していますが、市場で取扱われているものは、ロシア産のべニマツと呼ばれるものです。中国の紅松から来た名でしょう。
中国東北部、朝鮮、シベリアなどに分布しています。このマツの種子は大きく、食用になり、デパートなどのナッツの売場におかれていることがあります。ベニマツは、マツ類を硬松と軟松にわけるときには、軟松のグループに入れられます。日本産のものとしては、ヒメコマツが同グループに入ります。硬松類に比較すると、年輪のなかの細胞の形の違いが少なく、そのため、年輪はずっと見分けにくくなり、木材は軽軟です。日本市場ではロシア産の針葉樹のなかでもっとも高い評価をうけています。しかし、残念なことに、この樹種は、幹の中心部が菌の害をうけ易く、ほとんどといってよい程丸太は空洞になっています。したがって、木材として利用する場合には外側の部分が使われます。
心材の色は淡黄赤色ないし淡紅色で、辺材は淡黄白色です。
一般に年輪の幅はせまいことが多く、したがって、肌目は精です。気乾比重の値は、0.34~0.41(平均値)~0.51で、軽軟な木材といえます。耐久性は小ですが、加工し易く、乾燥も容易です。この類の木材は寸度の安定性があるため、古くから木型用材として使われる木材の代表的なものの一つになっています。軸方向細胞間道(樹脂道)があり、そこから滲み出る“ヤニ”で材面が汚くなっていることが普通です。
鋳物用の木型、建具、建築、彫刻、器具などが知られています。朝鮮では食用のため種子の採取を目的とした林業があります。
カラマツ (マツ科)
落葉松とも書かれるように、日本産の針葉樹のなかでは唯一の落葉樹です。
信州や北海道の景色として忘れられないものの一つでしょう。
大都市に住む人々は、この木の名前や樹形は記憶にあっても、木材というと「どんな?」と首をかしげる人が多いのではないでしょうか。信州では古くからカラマツを建築用材に使っているので、注意すればカラマツを柱に使っているのが見られます。
しかしスギ、ヒノキが得やすい地域ではなじみがないことと、木材が加工しにくい等の理由であまり利用されていません。
分布は、信州を中心とする本州中部に限られており、海抜1,000m前後の温帯上部から亜寒帯にかけて見られます。
しかし、ほかに適当な造林樹種がない北海道や東北、関東北部などの寒い地方では重要な造林樹種で、スギ、ヒノキに次ぐ面積があります。
心材の色は褐色ないし赤褐色で、白色の辺材と対照的です。
早材から晩材への移行が急で、色の違いが大きく、年輪は明瞭です。木の形はどちらかというと女性的ですが、日本産の針葉樹材のなかでは重硬で、平均気乾比重は0.50です。カラマツの髄しゅうへんでは繊維が傾斜しているので、乾燥によってねじれます。ある程度の樹齢に達すれば繊維の傾斜はゼロとなり建築その他に使えます。
またカラマツが好まれなかった理由のつに、ヤニがあげられ、そのため建築材としては表面に出るような所には使わず、土台、棟木、母屋角などか、坑木や矢板などの土木用材、ダン
ネージなどに使われ、野莱箱、杭などにも使われてきました。最近はヤニ処埋技術が進んできて用途も広がっています。カラマツは通常の構造用集成材だけでなく、スギとの異樹種集成材があって、最外層にカラマツを使った合理的な利用法です
ダフリ力力ラマツ (マツ科)
シベリアカラマツ、グイマツとも呼ばれます。ロシアのシベリア、サハリン、沿海州、千島などに分布しています。北海道で小規模ながら造林が試みられたことがあります。
日本に輸入されているダフリカカラマツは、天然生で、年輪の幅が非常にせまく、人工造林の日本カラマツを見馴れた眼でみると、同類の木材とはみえません。
心材の色は日本のカラマツとは違って、やや、黄色を帯びた褐色なので、両者を区別することができます。辺材は淡黄白色です。気乾比重は0.52~0.68(平均値)~0.91で、人工造林の日本のカラマツより比重は高く、重硬です。また保存性は中庸です。
樹脂道(軸方向細胞間道)があり、製品の材面に”ヤニ”が滲み出てきます。また、日本のカラマツに比較して、ヤニ壷、入皮、もめなどの欠点が多く出てきます。これらの欠点は生育環境が厳しいために発生するのでしょう。これらの欠点のためか、あるいは、年輪幅が極端にせまいことが多いためか、木材が脆くなっていて、使用中に破損する例を聞きます。カラマツを用いる地域では、その代替としてよく用いられます。人工造林のカラマツに比較すると、比重が高いにもかかわらず、狂いは少ないとされており、その点が好まれて用いられるのでしょう。しかし、上述したような種々の欠点があり、利用上では短所となっています。
建築、土台、仮設、土木など材面の美しさを必要としない用途が主です。
ベイマツ ダグラスファー オレゴンパイン (マツ科)
北米から木材が大量に輸入されるようになり、貿易問題等でマスコミにたびたび取り上げられるようになったため、一般には米材が輸入されるようになったのは最近のことと思われがちですが、米材輸入は明治時代に始まっています。
ベイマツが輸入され始めたころは、オレゴンパインとかメリケンマツと呼ばれており、ベイマツという呼び方が定着したのは大正時代からです。
ベイマツというとアカマツを連想したり、ダグラスファーという現地名を聞くとモミかと思ったりしますが、マツ属でもモミ属でもなく、トガサワラ(四国などごく一部の地域にだけ分布しています)と同じトガサワラ属の木です。カナダのブリティッシュコロンビア州から太平洋岸沿いに、南はメキシコまで、さらにロッキー山系にも広く分布しています。
心材は赤色または黄色を帯び、辺材は白色です。早材から晩材への移行は急で、カラマツと似ていて年輪も明瞭です。肌目は粗く、材は重硬で平均気乾比重は0.55です。
大きい材が得られることと強度があることから、アメリカ西部でも構造材としての利用が盛んで、日本でも長い梁として使われています。このような利用は今に始まったことではなく、関東大震災の復興のためにベイマツが大量に輸入され、住宅建築に使われました。古い家屋の梁などにベイマツを見つけることができます。現在も建築中の住宅で、赤みがかった大きな梁が使われているのを見る場合、これは大抵がベイマツで、日本の住宅には欠かせないものになってしまっています。そのほか土木、車両、建具、家具、船舶など広い用途があります。米国では合板用材として使われ、住宅の壁に大量に使われています。
日本にも製品が輸入されています。また、一次林の大径材は年輪幅が極端に狭く、ピーラと称して高く取引されています。
ツガ (マツ科)
日本語のツガが学名になった珍しい例です。かつては、「栂普請」という言葉を見たり、聞いたりしましたが、これはツガの材質のよいものを選び、家を建てることが贅沢だったからです。最近では住宅建築に使われるのは、まず珍しいと考えてよいでしょう。
分布は、関東以南の本州一円、四国、九州さらに屋久島に及んでいます。植栽は行われていないので、天然林の減少とともに木材が目に触れることも少なくなっています。
心材と辺材の色の差は少なく、材色は少し紫色を帯びた淡桃褐色で、針葉樹材の色としてはかなり特殊です。注意すると、白いチョークの粉をまぶしたような部分が、飽(かんな)がけ
した材面に見えることがあり、これに気づくとツガをほかの木材と区別するのは容易です。この現象は、フロコソイドという有機物によって起きるツガ属の木材に共通の特徴です。
材質は針葉樹としては重硬で、平均気乾比重は0.50です。早材から晩材への移行は急で年輪ははっきり見えます。一般に天然生の木は成長が遅いので年輪幅が狭く、それだけ化粧的な価値が高くなりますが、ツガ材の場合も年輪幅が非常に狭くて、材面が美しいものを糸柾と呼んで古くから珍重しています。
また、かつては木造の建物がネズミに齧られることがありましたが、ツガにはその害が出にくいといわれ、その点からも建築材として好まれたようです。
用途は建築材(柱、長押、鴨居)のほか、器具・包装材、車両材、パルプ材などです。
ベイツガ ウエスタンヘムロック (マツ科)
北米から輸入されている木材としては、ベイマツと双壁をなし、丸太、製材品ともに日本の住宅建築に欠かせないものになっています。
ベイツガは同じ品質の製品が大量に輸入され、価格も安かったので柱材の主流になりました。しかし、近年になってシマフクロウの生息地であるツガ林の伐採を禁ずる運動が起こって、輸入量は確実に落ち込み、替わってカナダツガが輸入されるようになりました。
太平洋地域をアラスカ南部からブリティッシュコロンビア州、さらにワシントン州西部からカリフォルニア州北西部に分布しています。
木材の色は白に近い、やや紫色を帯びた淡桃褐色がかっています。日本産のツガよりずっと淡色です。心材と辺材の色の差はほとんどありません。日本のツガに似ていますが、現在輸入されているものは年輪幅が広いので、ツガの糸柾のような材面は期待できません。平均気乾比重は0.46で、ツガよりは軽軟です。
ベイツガは樹脂が表面に滲み出てくる懸念がなく、どこにでも使える利点があります。建築材としてスギと完全に重複する広い用途があり、特に柱材および保存薬剤を注入した土台としての利用が目立っています。そのほか、箱材、木枠、道具類などにも使われます。
なお、業界では、低価格で材質の差が少ないベイモミと一括してヘムファーと呼ぶこともあります。
エゾマツ (マツ科)
日本には数種類のトウヒ属がありますが、木材として大いに利用されるのはエゾマツ、アカエゾマツだけです。
名前は知られていても、北海道以外では木を見ることも木材を使うこともあまりない、なじみのうすい樹種ですが、北海道ではエゾマツはトドマツとともに豊富に生育していたので、主要な建築材として使われてきました。林業・林産業界では、エゾ・トドと呼んで一括して取り扱うのは、このような背景があるからです。
また北海道には大規模なパルプ・製紙工場がいくつもありますが、これは開設当時にパルプ化の比較的容易なエゾ・トドが大量にあって、原料の心配がなかったからです。
木材は心材と辺材の色の差がなく、どちらかといえば白に近い色をしています。
注意すると、かすかに絵の具の匂いがします。
早材から晩材への移行がゆるやかなため、年輪ははっきりしません。材はやや軽軟で、平均気乾比重は0.43です。材面はかなり精緻な感じで、耐朽性は高くありませんが、加工しやすく、仕上がりもよい木材です。
用途は建築、建具、楽器の響板、木毛、食料品箱の材料などと広く、特に北海道では建築材として重視されています。また最近では、大断面の集成材に加工され、大型構造物の梁などとして利用されるほか、たぶん新カヤなどと呼ばれて碁盤にも使われています。
ベイトウヒ シトカスプルース (マツ科)
北米にはトウヒ類が数種ありますが、量が多く代表的なものがシトカスプルースです。
日本の市場に入ってくるスプルースには、北米材のほか、ヨーロッパからのオウシュウトウヒ、中国からの雲スギ、ロシアから輸入される日本のエゾマツと同じものがあります。ロシアからのものは、主として北海道、東北から山陰までの裏日本に荷揚げされ、北米のものは太平洋岸の各地に向けられ、好対照となっています。雲スギは加工された製品での輸入です。
シトカスプルースは、グライダーの骨組として使われています。これは年数を経たシトカスプルースは材質が均一で加工しやすく、強度的にも優れていることを表わしています。しかし最近輸入されているものは、樹齢も若くなり、成長もよいため、材質は以前とは違ってきているようです。
その名が示すように、アラスカのシトカ地方が産地として有名で、ここから太平洋岸沿いにカリフォルニア州まで分布しています。
ほかのスプルースが辺材と心材の色の差がなく白色なのに、シトカスプルースは心材の色が淡桃褐色なので区別ができます。しかし樹齢が若いと辺材の白い部分が広くて、わかりにく
いかもしれません。早材から晩材への移行はゆるやかで、年輪はあまりはっきりとしていません。肌目は精で、平均気乾比重は0.45ですが、その割合には強度のある木です。乾燥・加工もしやすく、仕上がりも良好です。
製材、単板、パルプ用など広範な用途があり、製材品は根太、垂木、間柱などの構造材に、また良質のものはボートのオールやマスト、グライダーの骨格、ピアノの響板などにも使われています。
オウシュウトウヒ (マツ科)
近年、フィンランド、スウェーデン、オーストリア、ドイツなどからホワイトウッドと称されて大量に集成材、製材、製材用原木の形で輸入されるようになりました。2000年の輸入量は米材を抜いて一位です。ホワイトウッド=オウシユウトウヒ(Picea abies)とするのは日本に限られたことのようです。英語圏でWhitewoodと呼ばれている木は20種近くありますが、オウシュウトウヒは見当たりません。逆にオウシュウアカマツ(Pinus sylvestris)がその一つです。Whitewoodでもっともポピュラーなのはユリノキ(Yellow-poplar、Liriodendrontulipifera)です。
ホワイトウッドは商業名で、一般名はオウシュウトウヒです。
これらの製材や構造用集成材(グルーラム)は1993年の北米製材市況の高騰をきっかけに北欧ならびにオーストリア、ドイツから輸入されるようになりました。スウェーデン、フィンランドにおける1998年の製材生産量はあわせて2600万㎥余で、日本への輸出量は75万㎥余でした。このうちの2割強が構造用集成材です。
オウシュウトウヒはヨーロッパ中部から北部の森林の主要樹種で、植栽もされています。有名なクレモナの古ヴァイオリン名器はルーマニア産のオウシュウトウヒで作られました。古ヴァイオリン名器は希少価値もあって、1台数億円の高値で取引されています。その古ヴァイオリン名器の価値はわずか数10グラムの表板にあるといわれています。他方では集成材の柱となって、1㎥数万円で輸入され、スギの製材を圧迫しています。
しかし、耐朽性が5段階評価で最低なので、湿気のある場所で使うことは厳禁です。
トドマツ (マツ科)
トドマツとマツがついているので、マツ属と思いがちですが、モミの仲間です。木材もモミによく似ています。
トドマツはエゾマツと並ぶ北海道の代表的な樹木で、両樹種とも道内ではどこででも目につきます。
トドマツの樹皮は平滑で、エゾマツの樹皮はアカマツのような鱗片状をしているので、丸太が混在しているときでも簡単に区別できます。
心材と辺材の色の差はほとんどなく、全体にほぼ白色です。
早材から晩材への移行はかなり急で、そのため年輪ははっきりしています。
したがって木材は肌目が粗く、やや軽軟で平均気乾比重は0.40です。また材は割りやすく、乾燥、切削加工も容易です。
パルプ用材としても優れているので、エゾマツとともによく使われています。
北海道には、苫小牧市などを初め大きなパルプ・製紙工場がいくつかありますが、エゾ・トドの存在なしには考えられなかったはずで、日本の紙・パルプ工業の出発点となった樹種として、忘れられないものです。紙・パルプの製造技術は、つくりやすいエゾ・トドからスタートしてアカマツ・広葉樹を原料とするようになり、現在はユーカリや熱帯産の広葉樹も原料として使っています。
パルプ用材のほか、建築用材として広く使われており、土木用材、包装材、造作材、割り箸、まな板にも使われています。
トドマツは北海道では用途が広く、エゾマツとともに重要な造林樹種となっています。
モミ (マツ科)
モミは比較的温かい地方の低い山にも生えている木ですから、東京でも高尾山に行けば見ることができます。尾根に近い所に枝を斜め上に伸ばしている姿はなかなか立派です。モミの
仲間は日本には5種あり、生育環境によって違いがありますが、それぞれがほとんど同じような淡色の木材です。
モミはスギやヒノキに比べると少数派の木材で、一般にはあまりなじみがありません。
天然には、東北地方中部から南の本州一円と四国、九州に分布し、屋久島にも見られます。
木材の色はほぼ白色で、心材と辺材の色の差はわかりませんが、早材と晩材の違いははっきりしていて、年輪は明瞭です。
このため、材の表面はやや粗い感じがします。軽軟で平均気乾比重は0.44、耐朽性は低い木です。
日本では木材は芳香がないと低く評価されますが、モミの特徴は匂いや味がないことです。この特性を生かして、かなりの量が使われているものに蒲鉾の板があります。匂いがない、食品だから色の淡い方がよい、現在のところ使い捨てになることが多いので安価でなければならない、という条件にはモミはピツタリあっています。
ほかに白くて安い材料ということでよく使われるものに、卒塔婆があります。良質のものは住居の造作、建具などに使われ、また匂いがないので保存用の箱(素麺、雛人形、茶道具、茶などの箱)、神楽太鼓の胴などにも使われるということです。
ベイモミ ファー (マツ科)
Abies concolorは米国ではホワイトファーと呼ばれますが、そのほかにノーブルファー(A.procera)、グランドファー(A.grandis)、レッドファー(A.magnifica)などがあります。
なかでもノーブルファーは材質が優れているとされ、高く評価されています。それで他の樹種も、商業的にはノーブルファーとして取り扱われている可能性があります。
しかし、いずれにしても他樹種に比べ評価は低いので、安価だけが売り物のようです。またヘムファーという呼び方で、ベイツガと一括して取り扱われることが多いのですが、その場合ベイモミの方が低く評価されることが多いようです。
ベイモミ類は、樹種によって異なりますが、アラスカから北米西海岸沿いにブリティッシュコロンビア州、ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州など広い範囲に分布しています。
評価の高いノーブルファーはワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州の北部の、主に太平洋側に分布しています。
材は白色から淡黄褐色、淡黄色を帯びていて、心材と辺材の色の差はほとんどありません。ベイツガと一緒に製材品が積み上げられているようなときには、ベイモミの方がより黄色みを帯びて見えるので、少し慣れれば簡単に区別できます。匂いはほとんどなく、材はやや軽軟で気乾比重は樹種によって異なり、0.37から0.50の範囲です。強度も耐朽性も高くありません。用途は建築、建具、器具、箱、包装用材、サッシ、ドア用材、パルプ用材などです。
アガチス アルマシガ(フィリピン) カウリ(パプアニューギニア)(ナンヨウスギ科)
アガチスという名称は、属名そのままです。
名前が聞きなれないうえに、葉は針葉でも鱗片状でもなく、広葉樹と錯覚しそうな形をしている点も変わっています。東南アジアからニューギニアを経て太平洋諸島に分布しています。人工で増やす試みも行われています。
木材は針葉樹特有の年輪が見えないので、広葉樹と思う人も多いでしょう。しかしほかの針葉樹と同様、道管がないので、針葉樹材だと分かります。
辺材は淡灰褐色、心材は桃色を帯びた淡灰褐色ないし淡黄褐色などで、産地による変動が大きいようです。辺材と心材の色の違いもはっきりしません。平均気乾比重は0.48でやや軽軟です。
この材の特徴は、肌目が精で、いくらか狂いの出る傾向はあるものの加工もしやすく、仕上げも光沢があってよいということです。耐朽性は、産地によって違うといわれています。
ナンヨウヒノキ、ナンヨウカツラの別名もあるくらいで、日本産のカツラやシナノキと同じような用途によく使われます。
家具の引出しの側板に使われていたカツラの代替材として、「新カツラ」と銘うって大量に使うようになりました。
また、緑甲板に使って「ナンヨウヒノキ」と呼んで売り出されたりしています。
家具のほか建具、模型、将棋盤、鉛筆、玩具、額縁、合板、集成材など広い範囲に使われています。
無垢フローリング
![無垢フローリング専門店 [木魂] 25年間で5,000件以上の実績を持つ木材コンシェルジュが世界各地の原木から厳選した無垢フローリングをご提供いたします。](https://www.muku-flooring.jp/img/main/link/logo_s.gif)
東京都・新木場無垢フローリング専門店
針葉樹の無垢フローリングに関するよくあるご質問
世界にはどのような種類の針葉樹フローリングがありますか?
世界各地に多様な樹種が存在します。北米のダグラスファー(米松)、欧州のパイン材(欧州赤松)、そして日本の杉やヒノキなどが代表的です。産地によって木目や色合い、強度などの特徴が大きく異なります。
針葉樹(ソフトウッド)ならではのメリットは何ですか?
一番の魅力は足触りの柔らかさと温かさです。空気を多く含むため断熱性が高く、冬場でも足が冷えにくいのが特徴です。また、特有の心地よい香りによるリラックス効果も、広葉樹にはない大きなメリットといえます。
針葉樹は傷がつきやすいと聞きましたが、本当ですか?
はい、広葉樹に比べると密度が低いため傷はつきやすい傾向にあります。しかし、その分衝撃を吸収してくれるため足腰への負担が少ないという側面もあります。傷も「住まいの歴史」として味わい深く変化していくのが無垢材の楽しみ方です。広葉樹でも桐やポプラのように柔らかい樹種もあります。
産地によって針葉樹の品質に違いはありますか?
大きく異なります。例えば、極寒の地で育った北欧パインは年輪が細かく、非常に美しい表情を見せます。一方、日本の杉やヒノキは日本の気候に馴染みやすく、調湿作用に優れているといった、その土地の風土に根ざした特性があります。
初心者におすすめの針葉樹はどれですか?
まずは、流通量が多くコストパフォーマンスにも優れたパイン材(松)や、日本人に馴染み深く香りの良いヒノキがおすすめです。お部屋の雰囲気や、素足で過ごす時間の長さなどに合わせて最適な樹種をご提案させていただきます。