「無垢フローリングの塗装は自然塗料が最適?メリット・デメリットと選び方を解説」

目次

  1. 無垢フローリングとは?
  2. 無垢フローリングの塗装方法の種類
    • 自然塗料
    • ウレタン塗装
    • 無塗装
  3. 自然塗料とは?種類と特徴
    • オイル系塗料
    • ワックス系塗料
    • 植物由来の自然塗料
  4. 自然塗料と他の塗料の違い
    • 自然塗料 vs ウレタン塗装 vs 無塗装
    • それぞれのメリット・デメリット
  5. おすすめの自然塗料5選
  6. おすすめの無垢フローリング10選
  7. 塗装の選び方とポイント
  8. まとめ

1. 無垢フローリングとは?

無垢フローリングは、天然木をそのまま加工した床材で、木本来の温もりや質感を楽しめるのが魅力です。合板フローリングとは異なり、経年変化を楽しめる点や調湿機能がある点が特長です。特に自然塗料で仕上げることで、木の質感や風合いを最大限に活かすことができます。

無垢フローリングは、天然木をそのまま加工した床材で、木本来の温もりや質感を楽しめるのが魅力です。合板フローリングとは異なり、経年変化を楽しめる点や調湿機能がある点が特長です。

2. 無垢フローリングの塗装方法の種類

無垢フローリングの塗装にはいくつかの種類があります。中でも自然塗料は、木の呼吸を妨げず、環境にも優しい選択肢として人気があります。

自然塗料

自然由来の成分を使った塗料で、木の呼吸を妨げず、自然な風合いを楽しめます。

ウレタン塗装

表面をコーティングする塗装方法で、耐久性に優れています。

無塗装

塗装を施さないため、木の質感をそのまま楽しめますが、汚れが付きやすいのが難点です。

3. 自然塗料とは?種類と特徴

無垢フローリングに使用される自然塗料は、木の風合いを最大限に引き出し、健康や環境にも配慮された塗料です。

オイル系塗料

  • 代表例:オスモカラー、リボス、プラネットカラー
  • 特徴:木に浸透し、自然な風合いを保ちます。

ワックス系塗料

  • 代表例:蜜蝋ワックス、カルナバワックス
  • 特徴:表面に薄い保護膜を形成し、撥水効果があります。

植物由来の自然塗料

  • 代表例:アウロ、バイオピュア
  • 特徴:よりナチュラルな成分で、環境に優しい。

4. 自然塗料と他の塗料の違い

自然塗料 vs ウレタン塗装 vs 無塗装

自然塗料 ウレタン塗装 無塗装
耐久性 普通 高い 低い
メンテナンス 定期的に必要 ほぼ不要 こまめに必要
木の質感 そのまま活かせる 少し損なわれる そのまま
健康・安全性 高い 低い 高い

5. おすすめの自然塗料5選

  1. オスモカラー(浸透性が高く、木の呼吸を妨げない)
  2. リボス(環境にも配慮された塗料)
  3. プラネットカラー(発色が美しく、自然な風合い)
  4. アウロ(100%天然成分で小さな子供がいる家庭にも安心)
  5. バイオピュア(植物由来で環境負荷が低い)

6. おすすめの無垢フローリング10選

  1. オーク(ナラ)(耐久性が高く、落ち着いた風合い)
  2. ウォールナット(高級感のあるダークブラウン)
  3. チェリー(経年変化で美しい飴色に)
  4. メープル(白くて明るい雰囲気)
  5. ヒノキ(香りが良く、リラックス効果あり)
  6. スギ(柔らかくて温かみがある)
  7. バーチ(カバ)(滑らかな質感と均一な木目)
  8. アッシュ(タモ)(木目が美しく、耐久性も高い)
  9. パイン(柔らかく、素足での歩き心地が良い)
  10. チーク(耐水性が高く、高級感がある)

7. 塗装の選び方とポイント

無垢フローリングの塗装を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。

目的別の選び方

  1. 耐久性と手入れの手軽さを優先するならウレタン塗装
    • 表面がコーティングされるため、傷や汚れに強く、水拭きが可能
    • メンテナンスが少なく済み、忙しい方に向いている
    • ただし、木の質感はやや損なわれ、部分補修が難しい
  2. 自然な風合いや肌触りを大切にしたいなら自然塗料
    • 木に浸透し、調湿効果を保ち、質感が自然
    • 定期的なオイル塗布が必要だが、部分補修が容易
    • 小さな子どもやペットがいる家庭にも適している
  3. 木そのものの質感を最大限に活かしたいなら無塗装
    • 木の風合いや肌触りを直接楽しめる
    • しかし、水や汚れが付きやすく、こまめな手入れが必要
    • メンテナンスを前提にできる方におすすめ

環境やライフスタイルに合わせた選び方

  • キッチンやリビングなどの使用頻度が高い場所 → ウレタン塗装が適している
  • 寝室や子ども部屋など落ち着いた空間 → 自然塗料が快適
  • 伝統的な和室や趣のある空間 → 無塗装の風合いが魅力的

ウレタン塗装を選ぶ場合

  • メンテナンスが楽で、耐久性を重視したい方におすすめ
  • 表面がコーティングされるため、汚れや傷に強く、水拭きが可能
  • ただし、木の質感がやや損なわれ、補修時には塗装の剥がし作業が必要

自然塗料を選ぶ場合

  • 木本来の風合いを楽しみたい方におすすめ
  • 浸透性があるため、木の調湿効果が維持され、手触りが良い
  • メンテナンスが必要で、定期的にオイルやワックスを塗り直す必要がある

無塗装を選ぶ場合

  • 木の質感を最大限楽しみたい方におすすめ
  • 木そのものの風合いが活かせるが、汚れや水濡れに弱い
  • 定期的な手入れが必要で、汚れや傷がつきやすい環境では注意が必要

 

8. まとめ

無垢フローリングの塗装方法には、それぞれメリット・デメリットがあります。ウレタン塗装はメンテナンスの手間を減らせる一方で、木の質感を損なう可能性があります。自然塗料は木本来の美しさを引き出し、安全性が高いものの、定期的なメンテナンスが必要です。無塗装は木の風合いをそのまま楽しめますが、汚れや傷が付きやすいデメリットもあります。

また、無垢フローリングの選び方も重要です。オークは耐久性が高く、チェリーやメープルは明るい印象を与えます。ウォールナットはダークなイメージですね。用途や好みに合わせて適切な樹種を選び、最適な塗装方法を検討しましょう。

無垢フローリングは、使うほどに味わいが増し、長く愛用できる素材です。適切なメンテナンスを行いながら、自分に合ったライフスタイルに合わせたフローリングを選び、快適な住空間を実現してください。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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