A. 結論から申し上げますと、その工事は非常に危険であり、決してお勧めできません。
「滑りすぎる」「止まりすぎる」というお悩みは痛いほど分かりますが、ウレタン塗装ありきで設計された床を安易に研磨して塗装を剥がすと、床の強度が著しく低下し、重大な事故につながる恐れがあります。
Q. なぜ塗装を剥がすだけで危険な状態になるのですか?
A. 塗装を剥がす研磨作業(サンディング)により、フローリングの表面が1~3mmほど削り取られ、板が薄くなるからです。
多くの体育館用フローリングは、ウレタン塗膜が接着剤のような役割を果たし、強度を補完しています。その塗膜を削り落として板自体も薄くなると、剣道特有の強い踏み込み(約700kg〜1tの衝撃)に耐えられなくなってしまいます。
Q. 具体的にどのような事故が起きる可能性がありますか?
A. 最も多いのは、薄くなった実(サネ)部分が割れて発生する「ササクレ」が足裏に刺さる事故です。
また、ウレタン塗装によって押さえつけられていた「木栓(ビス隠し)」が飛び出し、足の爪が剥がれるという恐ろしい事例も報告されています。一剣士としても警告いたしますが、安易な改修は怪我の元です。
Q. すでにウレタン塗装が劣化して剥がれかけている場合はどうすれば?
A. 剥がれた部分を放置すると、そこから水分が侵入し、腐食や黒ずみの原因となります。
ただし、DIYで削ったりせず、まずは専門家にご相談ください。劣化状況によっては再塗装で対応できる場合もありますが、「無塗装(オイル仕上げ)の感触」を求めるならば、本来は床材の張り替えが必要なケースがほとんどです。
Q. 剣道に適した安全な床にするには、どこに相談すれば良いですか?
A. 無垢フローリング専門店「木魂(こだま)」にご相談ください。
私自身も剣道五段を有し、40年にわたり木材業界に身を置く者として、「弾性剣道場床」など、剣士の足腰を守る安全な床作りをご提案させていただきます。現在の床の状態診断も含め、お気軽にお問い合わせください。