無垢フローリングを検討する 硬い木?柔らかい木?

投稿日:2017年09月18日

無垢フローリングを選ぶ時に考えることで「硬さ」があります。
お施主様が木の硬さに関してイメージされることは以下の様な事が多いです。
木が軟らかいと傷が付きそうだけど、温かみが有り足腰に負担が軽く楽ちんそう。
逆に硬いと傷が付き難いけど、冷たく感じて足腰に負担がかかって疲れそう。
おおまかには正解だと思うのですが、足腰の負担については少し違うかもしれないと思っています。
昨今では、ほとんどの無垢フローリングメーカーさんの施工要領には捨て貼り合板12㎜以上の上にフロアーネイルやフロアーステープルと接着剤(ボンド)を併用して施工する様に記載が有ります。
一昔前までは、根太工法と言って根太(角材)を約300mmピッチで施工してその上に五分(約15㎜)の縁甲板やフローリングを施工していました。
根太工法では、根太の太さやピッチで床材のたわみを感じ取れたかもしれません。
しかし、今や戸建て住宅の床下地になると構造用合板28㎜厚がほとんどでその上に無垢フローリング15mmを施工する事が多いと思います。
リフォームの際でも捨て貼り合板12mm厚以上を推奨されています。
それだけ頑丈な床下地になるとフローリングその物が”たわむ”のかなぁ???と思ってしまいます。
こんなことから、軟らかい木が足腰に優しいなんて言えるのかぁと考えてしまいます。
それともう一つ。
同じ人が生活していくとしたら、だいたい同じ圧力で床表面が圧縮され、摩耗もしていくかと思います。
硬い木でも摩耗はしていくでしょうし、もちろん柔らかい木も摩耗します。
ただ、年輪の早材と晩材の違いも影響してくると思います。
早材とは、春から夏にかけてぐんぐん成長した部分
晩材は、秋から冬にかけて休んでいた部分

木の年輪

一般的にどの木も早材は柔らかく、晩材は硬いと言われています。
日本で建築材料として柔らかい木の代表は”スギ”でしょうか。スギは柔らかいから直ぐに傷が付いたり凹んだりすると言われます。
木の摩耗 (2)

確かに傷も付くし摩耗もします。
サシガネを当てると光が漏れてくるくらいに表面に凹凸が有りますね。
木の摩耗 (3)

もう少し拡大してみます。
木の摩耗-(1)
摩耗している箇所とそうでない箇所を見てみると早材の部分は無くなっていて晩材の部分は残っています。
いわゆる浮造り状態になっています。サスガ柔らかい木の代表のスギです。
となれば簡単ですが、なかなかそういう訳でもないようです。
早材が柔らかくて摩耗しやすいですよね。

以下は、両方とも柔らかい木の代表のスギです。

杉板A
杉板A

 

 

杉板B
杉板B

 

 

 

同じサイズでも全く早材と晩材の数が異なりますよね。木目の詰まり具合が全然違います。もちろん樹齢も異なるのですが、一番の違いは育った環境です。
杉板Aは、夏でもそれなりに涼しい山でじわじわしか成長できなかった。きっと売りに出すにも時間が掛かったことでしょう。
杉板Bは、日差しも水も豊富に蓄えどんどん(ブクブク?)成長していった。
こちらは杉板Aに比べると早く市場に出て来たことでしょう。摩耗していくと晩材が残っていきます。晩材は、硬くて傷が付き難い部分になります。スギが絶対に柔らかく傷が付きやすいとは言い切れないのです。
また、永年使い込んでいくと硬い木でも柔らかい木でも
ある時から摩耗は少なくなっていくような気がします。同じ住人ならほぼ同じ圧力で圧縮されている訳ですからね。
年輪(導管)も詰まるところまでいったらそれ以上は圧力をあげないと圧縮されませんから。
私自身は、木の柔らかさに関しては樹種名だけでは判断しません。
実際に木そのものを見ないとなんとも言えません。
それにどんな木を使ってもある程度のところで摩耗は収まると思っています。
そんな事から、あまりフローリングの硬さについてはフローリング選びのポイントにはしていません。
それよりも単純に自分がカッコいいと思えたものが良いと思っています。
ぜひ、無垢フローリング一覧から気に入ったカッコいい床材を探してみてください。

 

無垢フローリングの「硬さ」に関するよくあるご質問

Q1. 柔らかい木は足腰に優しく、硬い木は負担がかかるというのは本当ですか?

一般的には「柔らかい木=疲れにくい」というイメージがありますが、現代の住宅事情では一概にそうとは言えません。

昔の根太工法とは異なり、現在は頑丈な合板下地の上にフローリングを貼るため、木自体のたわみやクッション性を足裏で感じることは少なくなっています。そのため、足腰への負担軽減だけを理由に柔らかい木を選ぶ必要性は、以前ほど高くはないと考えています。

Q2. スギなどの柔らかい木は、すぐに傷だらけになってしまいますか?

確かに硬い木に比べれば傷はつきやすいですが、「育った環境」によって強度は大きく異なります。

厳しい環境でゆっくり育ち、年輪が細かく詰まったスギなどは、硬い部分(晩材)の密度が高く、意外と丈夫です。逆に、早く育った木は柔らかい部分(早材)が多く、傷がつきやすくなります。樹種名だけで判断せず、木目の詰まり具合を見ることが大切です。

Q3. 傷や摩耗が心配なので、できるだけ硬い木を選んだ方が良いでしょうか?

硬い木を選んでも、生活していれば必ず摩耗はします。しかし、無垢材は使い込むと柔らかい部分が削れ、硬い年輪部分が残る「浮造り(うづくり)状態」になり、ある程度のところで摩耗が落ち着きます。

これは硬い木も柔らかい木も同じです。傷や摩耗を気にしすぎて選択肢を狭めるよりも、経年変化も含めて愛せる木を選ぶことをおすすめします。

Q4. 木の「硬さ」や「丈夫さ」を見分けるポイントはありますか?

木の名前よりも「年輪(木目)の密度」に注目してください。

年輪の色の濃い部分(晩材)は硬く、薄い部分(早材)は柔らかい性質があります。年輪がぎっしりと詰まっている木は、硬い部分の割合が多く、傷や摩耗に強い傾向があります。実物を見る際は、ぜひ木目の詰まり具合を確認してみてください。

Q5. 結局、無垢フローリングはどういう基準で選ぶのが正解ですか?

40年近く木に関わってきましたが、硬さやスペックよりも「ご自身がカッコいいと思えるか」が一番重要だと思っています。

どんな木でも傷はつきますし、馴染んでいきます。理屈で選ぶよりも、毎日目にして「いいな」と思える気に入ったデザインや雰囲気の床材を選ぶことが、長く満足して暮らす秘訣です。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

50年超の耐久性!鉄道整備庫の「栗」無垢フローリングと木口施工の秘密

投稿日:2017年07月06日

休日に群馬県にある碓氷峠鉄道文化村に行ってきました。
鉄道が好きな人にとってはとっても面白い施設です。
そうでない方も、地面から見上げられる鉄道車両の大きさに圧倒されるでしょう。
鉄道文化村の中に、鉄道展示館・旧検修庫(車両を検査、修理するための整備用車庫)があります。なんとも油の臭いが充満していそうなとても雰囲気のある整備庫です。
碓氷峠鉄道文化村の旧検修庫に展示された鉄道車両と床面の栗材ブロック
鉄の塊の車両が展示されているのですが、よくよく床面を見てみると床には木材が敷き詰められています。それもあまり見慣れない工法で敷き詰められています。

木口が表面に向いています。単純に考えると木口(切り口)を表面に向けて施工すると水分の吸収が早くてすぐに腐りそうな気もするのですが腐れは見当たりません。見える所だけ腐っていなくて深いところは腐っているのかもしれませんが、現状の床表面は非常にしっかりしています。
木口を表面にして敷き詰められた栗材のフローリング。50年以上経過した重厚な質感

この木質床の材料は栗だそうです。
サイズは、おおよそですが木口面が14cmx9cm、深さ(長さ)10cm前後のブロック状になっていました。栗の木のブロックとブロックの間には砂を入れて敷き詰めていっているそうです。色が黒くなっているのは整備油が飛び散ったりして色濃くなったそうです。わざわざ油を塗るようなことはしていないそうです。これは私の推測ですが、この整備油が長い年月で栗の木に染み込み木の腐れを防いでくれている可能性もあるかも知れません。

栗のブロック材の隙間に砂を詰め込んだ施工の様子。整備油が染み込み黒光りしている

なぜ、栗が使われているのかを尋ねると工具を落とした際に工具や部材が傷み難いようにするためもあるのだとか…
そういえば大工さんの作業場もコンクリートは少なくて土が多いですよね。万が一、道具を落とした時に刃が欠けたりしないようになのかな?
大工さんが手刻みする時に、足腰が楽だとも言っていた気がします。鉄道整備に使う道具は、住宅などで大工さんが使う道具とは異なり非常に大きくて重たい工具になります。

鉄道整備の過酷な環境に耐える栗の木口床材。工具の破損を防ぐクッション性も備える
一般的に堅いとされている栗の木でも、板状に敷き詰めて大きな工具や部品を落とすと割れる可能性が高いです。
車輪だけでも数トン級になるのではないでしょうか?
まぁ、板を分厚くすれば割れにくいのかもしれませんが高価になりますね。
木口を表面に見せて晩材面を多くとり短いブロック状にして少し手間を掛けて敷き込んでいく。
素足での生活が基本の日本の住宅の床面では、凹凸が出すぎて少々無理が有るかもしれませんが車両整備庫の様に用途によっては利にかなった工法なんですね。

この床板は、少なくとも50年以上は使用されているとのことで風合いもステキです。
碓氷峠鉄道文化村では、少し違う角度で見れる希少な場所かも知れません。

 

Q1. 鉄道整備庫の床に「木材」が使われているのはなぜですか?

主に重量のある工具や部品を落とした際に、それらが傷つかないようにするためです。また、コンクリートに比べて足腰への負担が少なく、職人の作業性を高める知恵が詰まっています。

Q2. なぜ「栗(クリ)」の木が選ばれているのでしょうか?

栗は古くから鉄道の枕木にも使われるほど耐朽性が高く、腐りにくいのが特徴です。水湿に強く非常に硬い性質を持っているため、鉄道整備のような過酷な環境に最適な樹種と言えます。

Q3. 一般的なフローリングと何が違うのですか?

「木口(こぐち)」という、木の断面を表面にする「木口施工」が採用されています。板状ではなく厚みのあるブロック状にして敷き詰めることで、車輪などの数トン級の荷重にも耐えられる強度を実現しています。

Q4. 50年以上経っても腐らないのは特別な処理をしているからですか?

栗自体の強さに加え、長年の整備作業で飛び散った整備油が木に染み込み、天然の防腐剤のような役割を果たした可能性があります。自然な経年変化が、結果として耐久性をさらに高めた興味深い事例です。

Q5. この「木口施工」は住宅でも取り入れられますか?

住宅の床としては凹凸が出やすいため、素足での生活には少々工夫が必要ですが、ガレージや店舗の土間など、個性的で耐久性が求められる空間には非常に面白い選択肢になります。

 

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

杉フローリングなんか柔らかすぎますよね!|杉無垢フローリングの経年変化を現物確認

投稿日:2017年04月20日

「杉フローリングなんかすぐに傷が付くし、へこむし床材として柔らかすぎますよね!」
無垢フローリングショールームゆらぎでは、
70年以上、床に使っていた無垢フローリングも展示しております。

70年以上、剣道場床として使われていた杉床材
画像を拡大して奥端をみるとかなり凹凸が見られます。
70年経過杉
70年経過杉2
表面が柔らかいことが分かっているなら
それなりに生活すればいいだけの事だと思います。
合板フロアが一生懸命PRしている
へこみに強かったり・キャスターに強かったり
擦り傷に強かったりしたら快適に過ごせるの?
「ワックス不要」って…
何か裏があると思うのが自然ですよね。
私は、靴をはいて生活するわけではないのであまり硬さを求めません。
傷や凹みよりも快適に過ごせた方が気楽です。
モデルルームではなく我が家ですから…

 

杉フローリングの「柔らかさ」に関するよくある質問

Q. 杉フローリングは柔らかいので傷がつきやすいですか?

A. はい、広葉樹(オークやチークなど)に比べると傷はつきやすいです。しかし、その柔らかさは「空気を多く含んでいる」証拠でもあります。そのため、冬場でもヒヤッとせず、足腰への負担を軽減してくれるという大きなメリットがあります。ついた傷も時とともに馴染み、無垢材特有の「味わい」に変わっていきます。

Q. 家具を置いた後の凹み(へこみ)は直せますか?

A. 杉のような無垢材(オイル仕上げの場合)は、ある程度の凹みなら修復可能です。凹んだ部分に水を数滴垂らし、その上から濡れ布巾をあててアイロンを数秒押し当ててください。木の繊維が水分を吸って膨らみ、元の状態に近く復元させることができます。

Q. 子供や高齢者がいる家庭に杉の柔らかさはおすすめですか?

A. 非常に強くおすすめします。杉のフローリングは衝撃吸収性が高いため、万が一転倒した際も硬い床に比べて怪我のリスクを軽減します。また、肌触りが柔らかく温かいため、床に近い生活をする小さなお子様がいるご家庭には最適な素材と言えます。

杉無垢フローリングの経年変化をご覧になりたい方は、無垢フローリングショールームゆらぎにご予約の上、ご来場ください。70年以上も使用した杉無垢フローリングをご確認いただけます。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

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無垢フローリングでキャスター椅子は使える?傷を防ぐ対策とおすすめ素材

投稿日:2016年09月13日
対策をしていないキャスター椅子によって無垢フローリングについた深い傷と凹み
対策をしていないキャスター椅子によって無垢フローリングについた深い傷と凹み
対策をしていないキャスター椅子によって無垢フローリングについた深い傷と凹み

たまたま無垢フローリングショールームゆらぎにご来場いただいたお施主様で無垢フローリングを採用してキャスター椅子を使用したいという方が重なりました。

通常キャスター椅子には、ナイロン製のキャスターが付いていることが多いようです。
ナイロン製のキャスターは、非常に硬く木質系の床材では傷や凹みが着くことが多く見られます。
無垢フローリングも合板フロアーなどと同様にキャスター椅子を使用すると表面に凹みやササクレが起きたりすることがございます。

無垢フローリングでもオイル塗装品ならサンディングを施してからオイルを再塗布すれば何とか補修ができそうですが、ウレタン塗装などの造膜型の塗装ならボロボロになっていくでしょう…

フローリングにキャスター椅子を使用する際の対処方法としては透明なテーブルマットを敷いたりする事が多いようです。
しかし、これではせっかくの無垢フローリングの足触りが失われますし、カビの発生も心配です。
床材の仕様を変更せずに良いものが無いかと探していたらなかなか良い感じのものがありました。

ゴム製のキャスター』です。
無垢フローリングにはゴムキャスター

ゴム製のキャスターはナイロン製と比べてホイール部分が柔らかいそうです。点で抑えるより、多少なりとも面で抑える事になるので凹みはマシになると思われます。さらには、移動する際の音も軽減されるそうですよ。ホイールが柔らかいので動きは多少重たくなるかと思います。
また、ゴムの色が黒なので明るい色の無垢フローリングにはキャスターの色跡が着くでしょう。でも、凹むよりは補修メンテナンスも楽になるはずです。ゴム製のキャスターには汎用対応できる物が限られているようですがゴム製とナイロン製の間の硬さにウレタン製キャスターという物もある様です。こちらはラインナップがかなり多く、汎用性が高い商品になっています。

無垢フローリングにはウレタンキャスター

 

無垢フローリングでキャスター椅子の採用をお考えのお客様はまずゴム製のキャスターをご検討いただければと思います。
もし、ゴム製のもので見当たらないようであればウレタン製で当たってみてください。
ナイロン製よりは床の凹みが少なくなる事でしょう。

 

無垢フローリングとキャスター椅子のよくある質問

Q
無垢フローリングでキャスター椅子を使うと、やはり傷がつきますか?

A

一般的に椅子に付属している「ナイロン製」の硬いキャスターをそのまま使うと、凹み傷やササクレの原因になります。無垢材を守るためには、キャスターの素材選びや保護マットなどの対策が非常に重要です。

Q
無垢材に一番おすすめのキャスター素材は何ですか?

A

「ゴム製キャスター」が最もおすすめです。素材が柔らかいため荷重を分散し、床へのダメージを抑えられます。ゴム製が手に入りにくい場合は、ナイロンよりも柔らかい「ウレタン製キャスター」も有効な選択肢です。

Q
チェアマットを敷く際に気をつけることはありますか?

A

ビニール製のマットを長時間敷きっぱなしにすると、無垢材が呼吸できなくなり、湿気が溜まってカビや変色の原因になることがあります。定期的にマットをめくって風を通すか、通気性の良い対策を検討してください。

 

木材コンシェルジュ

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FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

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硬い木と柔らかい木

投稿日:2016年04月09日

無垢フローリングをお選びになられる際にお施主様が「硬さ」について悩まれる事があります。
硬さによって感じ方が異なる点としては足あたりの感触、傷や凹みの付き方、床全体の弾力などで迷う事が多いようです。
足あたりの感触は、床表面に触れた時の温かさや冷たさに関わるのかな?
傷や凹みの付き方は、柔らかいと傷が付きやすいのでは?
床全体の弾力は、立ち仕事などをした際の疲れやすさなのかな?
フローリングを選ぶだけでも疑問は多いものです。
『足あたりの感触』に関しては、もちろん柔らかい木の方がたくさん空気を含んでいるので温まるのは早いです。
ちなみに木材(無垢材)は熱は発しませんので何をとっても温かくはありません。
無垢材は、冷たくは無いくらいに思っておいた方が良いと思います。
この場合も、無塗装やオイル塗装に限られ、ウレタン塗装品の表面は木本体に触れているのではなく石油化学製品に触れていると言う事になり、ほぼ触れている箇所は合板フロアーと同じになります。
『傷や凹みの付き方』に関しては、やはり硬い方が傷が付きやすいと言えます。
但し、傷が付いても目立つものとそうでないものがある事を覚えておいた方が良いと思います。
例えば柔らかいと言われる桧フローリングで例を挙げてみると桧節無しフローリングひのき節有フローリングでは
どちらが傷や凹みが目立つことになるでしょう?
やはり節無しの方は傷が付いたら目立ちますよね。
そもそも初めから節や色むらのある節有なら目立ちません。
と、言うように例えば傷が付く事が容易に想像できる子供部屋やたまーに手が滑って物を落としてしまうキッチン周りや
水の輪染みが目立つかもしれない脱衣場などには節有を使った方が桧節無しフローリングよりも傷や凹みなどは目立ちにくくなります。
これは見た目の好みにもよると思いますので、時間を掛けてお部屋ごとにご検討いただければと思います。
『床全体の弾力』に関してですがこれは今のところ私は勉強不足で難題です。
同じ人が生活しているのであれば、柔らかいとされている杉や桧でも表面が圧縮されてある程度の硬さで止まってしまうのではないかと思います。
杉を10kg/cmで圧縮してもナラを10kg/cmで圧縮しても折れたり割れたりしない限り同じ硬度になるののかなぁ?と思っています。
木材実質の比重(真比重)は樹種による差はほとんどないので圧縮されたらどの樹種でも同じ硬さになるのではないのかな?と思っています。
そうすると、表面が固まって硬くなるまでにどれだけ時間が掛かるか掛からないかだけの事でどの木を選んでもあまり変わりはないのかなぁと思っています。
摩耗で削れる分を考えても最終的には同じ表面硬度になると思います。
また、現在の住宅の床下地材はかなりしっかりしています。
当社でも、無垢フローリングの下地には必ず合板を捨て貼りする様にお願いしております。
床下地材は、一般戸建て住宅なら24mmや28mmの針葉樹合板、マンションの二重床なら20mmのパーチクルボードを使用するのが主流です。
そもそも、以前の根太工法とは違いそれぞれの床下地材が面で無垢フローリングを支える為に根太間のたわみ等は皆無です。
現在の一般的(主流)な工法では木材のたわみはなかなか感じる事はないでしょう。
ちなみに下の画像は、様々な木材の走査電顕像です。
森林総合研究所・日本産木材標本の画像データベースより
木材を極限までアップにした画像です。
気乾比重の平均値順に並べています。
上(サワラ)~下(ケヤキ)まで柔らかい木~硬い木 に並べています。
倍率は、大体同じですが異なるものもいくつかあるので注意して見てください。

気乾比重(ru)
水の重さを「1」とし、それと比較して出した重さの割合を数値として表しています。
比重が1を越えたものは同じ体積であれば、水より重いという事になります。
次にこの「気乾」とは何をさしているのかいうと、木材を乾燥させ、含水率が15%になった状態を表しています。
木に含まれている水の量は一定ではないので、乾燥させ水分量を一定にする事で、その木が持つ重量を正確に測る為の指標として、この気乾比重という単位が使われています。

サワラ 気乾比重:0.28~0.34(平均値)~0.40

サワラ

 

スギ  気乾比重:0.30~0.38(平均値)~0.45

スギ

 

ヤクスギ 気乾比重:0.38~0.40
屋久杉

 

ヒノキ 気乾比重:0.34~0.44(平均値)~0.54

桧

 

ホオノキ 気乾比重:0.40-0.49(平均値)-0.61

朴の木

 

カラマツ  気乾比重:0.40~0.50(平均値)~0.60

カラマツ

 

ツガ  気乾比重:0.45~0.50 (平均値)~0.60

栂

 

アカマツ  気乾比重:0.42~0.52(平均値)~0.62

赤松

 

クロマツ  気乾比重:0.44~0.54(平均値)~0.67

黒松

 

オニグルミ 気乾比重:0.42-0.53(平均値)-0.70

オニグルミ

 

クリ  気乾比重:0.44~0.60 (平均値)~0.78

栗

 

 

シイ 気乾比重:0.50~0.61 (平均値)~0.78

スダジイ

 

ヤマザクラ  気乾比重:0.48~0.62(平均値)~0.74

山桜

 

ブナ  気乾比重:0.50~0.65(平均値)~0.77

ブナ

 

ミズナラ 気乾比重:0.45~0.68 (平均値)~0.90

ミズナラ

 

ケヤキ 気乾比重:0.47~0.69 (平均値)~0.84

ケヤキ

スカスカからしっかり詰まった画像まで木でも色々あります。
この構造を形成している部分(セルロース、リグニン、ヘミセルロース等)の真比重がどの木をとってもほぼ同じです。
硬くても柔らかくても樹種によらず約1.5g/cm で一定です。
コレ。私的にはとっても面白い。
また、気乾比重でも最低値~平均値~最高値とかなりの差があります。
例えば・・・
ケヤキ 気乾比重:0.47~0.69 (平均値)~0.84(ru)
ヒノキ  気乾比重:0.34~0.44(平均値)~0.54(ru)
ということは、ヒノキより
柔らかいケヤキが存在する場合も有ると言う事になります。
平均値ではかなり差はあるのですが、こんな場合もあるのです。
スギ比重の差
早材部と晩材部など、比較する箇所でもかなり差が出ますよね。
まぁそんなこんなで木は一筋縄ではいかないと言う事です^^;
私自身基本的にはこう思っています。
どんな木でも強引な事をしない限りは基本的に人には優しいです。
どの無垢フローリングでも自身に傷や凹みを付けてでも人や落下物を守ってくれます。
表面に変な塗装をしない限りは冷たくすることもありません。
ただ、木の我が儘を少し聞いてあげるだけで良いのですがそれが我慢できないのであれば無垢材と
あなたの相性が合わなかったと言う事で、木に文句をガタガタ言わずに潔くあきらめた方が無難です。
木の我が儘とは、よく聞きますが割れたり、反ったり、曲がったりが中心です。
我が儘と言うよりは木ってのはそういうヤツなのです。
強引に割れ、反り、曲がりを抑えようとするからおかしなことになります。
床材を例に挙げると無垢フローリングにウレタン塗装を施したり、木材を薄くスライスして合板フロアーに姿を変えたりです。
表面が硬くて傷が付き難いけど、ちゃーんと傷が付く床で快適に過ごせますか?
凹みに強くてかちかちでも、やっぱり凹んでしまう床材はきれいに修理ができますか?
キャスターに強くても、キャスター傷が付く床で満足ですか?
比較対象は調べましたか?
擦り傷につよくても、傷が付く床でさらに修理ができない床で満足ですか?
ワックスフリーで15年、ワックス塗布で死ぬまで使えるのであればどちらを選びますか?
防ダニ加工が施されている床の上で赤ちゃんを安心してハイハイさせられますか?
静電気が発生して埃を寄せ付ける床で清潔に生活ができますか?
結露→カビ→ダニ→アレルギー。
ダニ抑制作用の前に考えることは無いですか?
色んな価値観があるので何が正解と言う訳ではないのですが
私はできる限り人体に影響が少なくて安心して長く使えるものを選ぼうと思っております。

木材性質一覧表

 

硬い木と柔らかい木の選び方 FAQ

Q1. 柔らかい木と硬い木、足触りはどう違いますか?

最大の違いは「温かさ」の感じ方です。スギやヒノキなどの柔らかい木は、細胞内に多くの空気を含んでいるため断熱性が高く、素足で触れたときに体温を奪われにくいため、ほんのりと温かく感じます。

逆に硬い木は身が詰まっており空気が少ないため、少しひんやりと感じる傾向があります。ただし、無垢材自体が熱を発するわけではありませんので、「冷たくはない」という感覚が一番近いです。

Q2. 傷がつきにくいのはどちらですか?

物理的には硬い木の方が傷はつきにくいですが、重要なのは「傷が目立つかどうか」です。

たとえ柔らかい木であっても、「節(ふし)」や「色むら」のあるフローリングを選べば、傷や凹みがついても周囲の模様に馴染んで目立ちにくくなります。逆に、節のない綺麗な木材ほど、ついた傷が目立ってしまうことがあります。

Q3. 子供部屋やキッチンにはどちらがおすすめですか?

傷がつくことが避けられない子供部屋や、物を落としやすいキッチン周りには、硬さよりも「節(ふし)有り」のフローリングをおすすめしています。

初めから節や自然な色むらがある材を選ぶことで、生活の中でつく傷や凹み、水染みなどが気になりにくくなります。見た目の好みと合わせて、「傷の目立ちにくさ」で選ぶのも賢い方法です。

Q4. なぜ木によって硬さが違うのですか?

木材に含まれる「空隙(空気の隙間)」の量が違うためです。これを表す数値を「気乾比重(きかんひじゅう)」と呼びます。

空気を多く含んでスカスカしていれば軽く柔らかくなり、身が詰まっていれば重く硬くなります。ただし、木材そのものの実質の重さ(真比重)は、どの樹種でも約1.5g/cm³でほぼ一定です。つまり、どれだけ空気が入っているかの違いなのです。

Q5. 結局、何を基準に選べばよいでしょうか?

硬さや傷への強さも大切ですが、私は「人体への優しさ」と「長く安心して使えること」を重視していただきたいと考えています。

木は基本的に人に優しい素材です。傷や凹み、反りといった「木のわがまま」を少し受け入れてあげるだけで、冷たさを感じることなく快適に過ごせます。傷を気にしてウレタン塗装で固めるよりも、無塗装やオイル塗装で木の本来の良さを味わえるものを選んでみてください。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/