剣道場などでウレタン塗装を剥がしてオイル塗装に変更するのは非常に危険です。

投稿日:2022年08月20日

剣道場床専用オイルを販売しておりますので、剣道場床のお問い合わせもいただきます。

その中でもお勧めできない危険な施工方法についてご紹介させていただきます。

剣道の足捌きの基本は擦り足だとよく聞きます。剣道場床がウレタン塗装で摺り足の稽古ができないからと言って、安易に研磨してウレタン塗装を剥がすと、そこには危険が潜んでいます。

以下Pdfでご確認いただけます。

ウレタン塗装を剥がしてオイル塗装に塗り替えの危険性①

ウレタン塗装を剥がしてオイル塗装に塗り替えの危険性②

 

剣道場床のウレタン塗装に関するFAQ

Q. 滑りすぎるので、剣道場のウレタン塗装を剥がしてオイル仕上げにできますか?

A. 結論から申し上げますと、その工事は非常に危険であり、決してお勧めできません。
「滑りすぎる」「止まりすぎる」というお悩みは痛いほど分かりますが、ウレタン塗装ありきで設計された床を安易に研磨して塗装を剥がすと、床の強度が著しく低下し、重大な事故につながる恐れがあります。

Q. なぜ塗装を剥がすだけで危険な状態になるのですか?

A. 塗装を剥がす研磨作業(サンディング)により、フローリングの表面が1~3mmほど削り取られ、板が薄くなるからです。
多くの体育館用フローリングは、ウレタン塗膜が接着剤のような役割を果たし、強度を補完しています。その塗膜を削り落として板自体も薄くなると、剣道特有の強い踏み込み(約700kg〜1tの衝撃)に耐えられなくなってしまいます。

Q. 具体的にどのような事故が起きる可能性がありますか?

A. 最も多いのは、薄くなった実(サネ)部分が割れて発生する「ササクレ」が足裏に刺さる事故です。
また、ウレタン塗装によって押さえつけられていた「木栓(ビス隠し)」が飛び出し、足の爪が剥がれるという恐ろしい事例も報告されています。一剣士としても警告いたしますが、安易な改修は怪我の元です。

Q. すでにウレタン塗装が劣化して剥がれかけている場合はどうすれば?

A. 剥がれた部分を放置すると、そこから水分が侵入し、腐食や黒ずみの原因となります。
ただし、DIYで削ったりせず、まずは専門家にご相談ください。劣化状況によっては再塗装で対応できる場合もありますが、「無塗装(オイル仕上げ)の感触」を求めるならば、本来は床材の張り替えが必要なケースがほとんどです。

Q. 剣道に適した安全な床にするには、どこに相談すれば良いですか?

A. 無垢フローリング専門店「木魂(こだま)」にご相談ください。
私自身も剣道五段を有し、40年にわたり木材業界に身を置く者として、「弾性剣道場床」など、剣士の足腰を守る安全な床作りをご提案させていただきます。現在の床の状態診断も含め、お気軽にお問い合わせください。

 

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

剣道場床などのウレタン塗装剥がしに潜む危険性と注意点・その2

投稿日:2018年03月05日

剣道の足運びの基本は擦り足だと言われています。

剣道場床に施されたウレタン塗装が原因で
擦り足の稽古ができないと嘆く先生方も多いと聞きます。

ウレタン塗装は、そもそもシューズの滑り止めの役割もあるので
素足+擦り足で稽古をする剣道には不向きだと言われています。

そこで剣道場床のウレタン塗装を剥がして
無塗装の状態で稽古をしよう!とお考えになる方が多いのですが
そこには様々な危険が待ち受けているという事を知ってください。

以前もブログで紹介しました。
現状のウレタン塗装を剥がして、
無塗装またはオイル塗装に変更する際にフローリング・床材潜む危険性。
こちらが”その①”で今回は”その②”という事になります。

今回の『剣道場床のウレタン塗装剥がしに潜む危険・その②』も
実際に遭遇した現場で気が付いたところです。

剣道場床の問題でよく耳にするのは「割れ」「ササクレ」です。
すぐ想像できますが、割れてササクレが出て足裏に刺さって怪我する。
この度も、こんなパターンかなと思い言ってきましたが違ってました。

画像1をご覧ください。
本来、床材に埋まっているはずの栓が飛び出しています。
この飛び出した栓に足指をひっかけて爪が剥がれたりするそうです。
これは危険です。
では、どうしてこのような事になっているのでしょうか?

画像1
画像1

 

この栓を抜いてみました。画像2をご覧ください。
そこに頭をヒョッコリ出したのは、なんと釘です。
最近では、ビスが必須ですが、
時代によっては釘でフローリングを施工されているのです。

 

画像2
画像2

こちらの道場では、ウレタン塗装を剥がした事はないそうですが、
十年以上もウレタン再塗装無しで使用されてきたそうです。
近年、栓の蓋の役目でもあったウレタン塗装がほぼ無くなり
緩んだ釘に押し上げられ、栓がヒョッコリと頭を出してきたようです。

ヒョッコリ頭がいたるところに点在しています。
ウレタン塗装劣化により滑りは良くなって来たそうなので
再度ウレタン塗装で栓に蓋をする気にはなかなかなれません。

剣道では、踏み込み時に剣士の体重の10倍近くの力が
床に加わると言われています。
そのため剣道場床ではバネやゴムを使用して
床面を軟らかくすることがほとんどです。
要するにたわみが大きいという事になります。
そうすると、床板はもちろん大引、釘やビス、栓など色々な部材に
通常の体育館では考えられないくらいの力が加わっています。

そもそも他の競技で剣道ほど床を
ドスンドスンする事はなかなか無いでしょう。
通常の体育館の床と同じだと思って計画すると
とんでもないことになります。

 

今回気が付いた点
・ウレタン塗装は、汚れ防止の他にもそれなりの役割がある。
・釘では無く専用ビスを使う。
・栓にもボンドを使用する。
・床材も剣道場床専用のものを使用する

 

もちろん全ての剣道場床が研磨できない訳では無いのですが、
おおよそ研磨ができる剣道場床は設計段階から
研磨の計画が盛り込んで計画されていることがほとんどです。

剣道場床の研磨が可能かどうかは、
作業前にしっかり確認する事にしてください。

ちなみに私たち業者にとって、床研磨はいわゆるいい仕事です。
研磨ができるかどうかとなると、ほぼほぼ”できる”との
回答になるかと思いますが、その後の事はあまり考慮されません。

簡単に”研磨してオイル塗装して完了!”とはいきませんので
本当に慎重に検討してください。

 

 

剣道場床のウレタン塗装剥がしに潜む危険

 

 

剣道場の床とウレタン塗装に関するよくあるご質問

Q1. 剣道場の床がウレタン塗装されていると、どのような問題がありますか?

ウレタン塗装は表面を樹脂の膜で覆ってしまうため、「滑りすぎる」あるいは「急激に止まりすぎる」という相反する現象が起きやすくなります。これは剣道特有の足さばきを妨げ、アキレス腱断裂などの大きな怪我につながる恐れがあるため、非常に危険です。

Q2. すでに塗られているウレタン塗装を剥がすことは可能ですか?

はい、可能です。専用の大型研磨機を使用して表面を削る「サンディング作業」を行うことで、古いウレタン塗装を完全に剥がし、無垢材の素地を露出させることができます。これに剣道場床専用オイルを塗布することにより、剣道場床本来の持つ適切な摩擦抵抗を取り戻すことが可能です。

Q3. ウレタンを剥がした後、どのような仕上げが理想ですか?

剣道場においては、「無塗装(カンナ仕上げ)」の状態が理想的です。または、木に浸透して呼吸を妨げない剣道場床専用オイル仕上げなどが検討されます。膜を張らないことで、素足に吸い付くような絶妙な足当たりが実現し、踏み込み時の安全性が確保されます。

Q4. 塗装を剥がすメンテナンス(サンディング)のメリットは?

滑りによる危険を回避できるだけでなく、長年の使用でついた傷や凹み、汚れも一緒に削り取られるため、新築時のような美しい木の表情が蘇ります。「道場の再生」として、多くの教育機関や公共施設でも行われている有効な手法です。ただし、必ずフローリング自体が薄く弱くなるので慎重に検討しなくてはいけません。

Q5. メンテナンスを検討する際の相談先は?

剣道場の床は、一般の住宅用フローリングとは求められる性能が全く異なります。剣道場床の特性と武道特有の動きを深く理解している専門業者にご相談ください。私たち木魂も40年の知見を活かし、安全で最適な床環境の構築をお手伝いさせていただきます。剣道場床建築工房

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

無垢フローリングの補修研磨作業

投稿日:2017年07月04日

今日から無垢フローリングに付いたネコの爪痕を消す作業です。
床全面のネコが引っ掻いた跡を研磨して消す作業です。
使用されている無垢フローリングは、ダグラスファーフローリングです。極端に軟らかいイメージは、有りませんがやはりペットの爪痕は付きますね。ダグラスファーフローリングは、厚みが20mmあるのである程度深く削っても不具合は出にくいです。
どんな無垢フローリングでも削れるし、削ったら綺麗になるのかといえばそうでもない場合も有るのでよくよく検討してみてください。

かなり深くえぐられている箇所もあります。

無垢フローリング猫の爪痕

とりあえずフローリング全面を研磨してみました。

無垢フローリング爪痕研磨サンディング補修
爪痕はきれいさっぱり無くなりました。
これから塗装下地を作って、塗装作業に入ります。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

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実験…無垢フローリングはシミがついても削れるって???

投稿日:2008年10月19日

無垢フローリングを採用する際に多くの方が
「ひどい汚れや傷もサンドペーパーなどで削って元通りになる!」
と言われますが本当なのでしょうか?
*注意* ウレタン塗装品は除きます。

思い切って実験してみました。
無垢フローリングショールーム「ゆらぎ」の床に
実際に施工している南部本栗フローリングの上に
1週間ほど植木鉢を直に置いて輪染みをつけます。

実験画像

 

 

 

 

実験画像

 

 

 

 

わぁーお見事な輪染みです。
ここまでして直るんかい(-_-;)
直るんだろうか…
本当はちょっと心配です…
実験画像

 

 

 

早速作業開始!
まずはサンダー掛けです。
シミが消えるまでしっかりサンダーを掛けます。
今回使ったサンダーの番手は
80番・120番・150番・180番です。
粗い80番から順々に180番まで掛けていきます。
それほど大した作業ではなく約30分で終了です。
もちろん時間は掛かりますがペーパーサンダーでも可能です。
実験画像

 

 

 

 

次にオイルを塗布します。
今回使用したのはリボス社のビボスです。
オイルと蜜蝋ワックスが混ざっているオイルです。
蜜蝋ワックスとオイルでは
用途が違うので用途によって使い分けましょう。
これをウエスで薄く延ばしていきます。サササササッ…
実験画像

 

 

 

 

そしてオイルが乾いた後にうすーく蜜蝋ワックスを塗布します。
乾いたら完成です。
実験画像

 

 

 

まぁまぁでしょうか。
作業時間は1時間ほどでしょうか。
ただ、オイルや蜜蝋ワックスの乾燥に時間が掛かります。
道具さえあればDIYで十分作業できます。
道具は…
電動サンダー:80番・120番・180番
オイル   :リボス社のビボス
蜜蝋ワックス:小川耕太郎&百合子社
作業は以上です。
今回の実験のような環境下は実生活にはなかなか当てはまらないです。
ただ、なかなか当てはまらないですがたまーに当てはまります。
もし、こんな環境が合板フロアーの上で起こったら…
想像はつきますがやってみないとわかりません。
またいつか実験してみます。
どうせやるなら一緒にやればよかった…反省(T_T)

無垢フローリング材のお手入れ・メンテナンスについてのまとめ

>無塗装の無垢フローリングのお手入れ、メンテナンス、掃除
>オイル塗装の無垢フローリングのお手入れ、メンテナンス、掃除
>UVウレタン・ウレタン塗装の無垢フローリングのお手入れ、メンテナンス、掃除
>ガラス系塗料塗装(SSG・木塗MOKUTOなど)の無垢フローリングのお手入れ、メンテナンス、掃除
ナラ無垢フローリングのお手入れ、メンテナンス方法
杉無垢フローリングのお手入れ、メンテナンス方法
桧無垢フローリング お手入れ面メンテナンス

 

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執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

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