無垢フローリング × 自然塗料の魅力|おすすめブランドと塗装のコツ

無垢フローリングと自然塗料の魅力:快適で健康的な住まいを実現

近年、健康や環境への配慮から「無垢フローリング × 自然塗料」に注目が集まっています。無垢フローリングの持つ温かみと、自然塗料の安全性が組み合わさることで、快適で健康的な住環境を実現できます。本記事では、無垢フローリングと自然塗料の魅力、一般的な塗料との違い、塗装のコツについて解説します。


無垢フローリングの魅力

無垢フローリングとは、天然木を加工して作られたフローリング材です。合板フローリングとは異なり、一枚板のため以下のような特徴があります。

  • 自然な風合い:木目の美しさや温かみが感じられ、時間とともに風合いが増していく。
  • 調湿効果:室内の湿度を調整し、快適な環境を保つ。
  • 耐久性が高い:適切にメンテナンスすれば数十年にわたって使用可能。
  • 健康に優しい:接着剤をほぼ使用しないため、化学物質の放散が少ない。

こうしたメリットがあるため、健康や自然志向の方に特に人気があります。

無垢フローリングの代表的な樹種と特徴

無垢フローリングには、さまざまな木材が使用されます。代表的な樹種の特徴を紹介します。

  • オーク(ナラ)フローリング:ホワイトオーク、レッドオークなど
    • 硬く耐久性が高く、傷がつきにくい。
    • 独特の木目が美しく、どんなインテリアにも馴染む。
  • ウォールナットフローリング:ブラックウォールナット、シベリアンウォルナットフローリング、鬼胡桃など
    • 深みのある濃い色合いが特徴で、高級感がある。
    • 適度な硬さがあり、衝撃にも強い。
  • パイン(松)フローリング:レッドパイン、ポンデロッサパイン、ラジアタパインなど
    • 柔らかく温かみがあり、素足での感触が良い。
    • 経年変化により飴色に変化する。
  • チークフローリング:ビルマチーク、インドネシアチーク、ミャンマーチークなど
    • 耐水性・耐久性に優れ、船舶や高級家具にも使用される。
    • 油分が多く、しっとりとした質感。
  • マホガニーフローリング:ホンジュラスマホガニー、キューバンマホガニー、メキシコマホガニーなど
    • 赤みがかった美しい色合いが特徴。
    • 木目が整っており、高級感がある。
  • バーチ(カバ)フローリング:カナディアンバーチ、シベリアンバーチ、アサダなど
    • 均一な木目で、滑らかな仕上がり。
    • 硬さがあり、耐摩耗性が高い。
  • メープルフローリング:ハードメープル、ソフトメープルなど
    • 明るくクリーミーな色合いで、光を反射しやすい。
    • 硬く耐久性が高く、バスケットボールのコートにも使用される。
  • チェリーフローリング:ブラックチェリー、本桜など
    • 経年変化で深みのある赤褐色に変化する。
    • 滑らかな木肌と上品な光沢が特徴。

それぞれの木材は特有の質感や耐久性を持っており、用途や好みに応じて選ぶことが重要です。


自然塗料とは?一般的な塗料との違い

フローリングを保護するために塗装は欠かせません。一般的な塗料と自然塗料の違いを比較してみましょう。

項目 自然塗料 一般的な塗料(ウレタン塗装など)
主成分 植物油・蜜蝋などの天然成分 化学合成樹脂・溶剤
安全性 人体や環境に優しい 化学物質を含む場合が多い
塗膜の特徴 木の呼吸を妨げない 表面をコーティングする
メンテナンス性 部分補修が可能 全面塗り替えが必要

自然塗料は、木本来の質感を損なわず、健康や環境にも優しいため、特に無垢フローリングと相性が良いです。

最近では、自然塗料と同じような手触りを持つSSGガラス塗料MOKUTOも人気です。MOKUTOは木の質感を保ちながら、ガラスコーティングの耐久性を兼ね備えているため、自然塗料と比較しても高いメンテナンス性が魅力とされています。


自然塗料とは?一般的な塗料との違い

フローリングを保護するために塗装は欠かせません。一般的な塗料と自然塗料の違いを比較してみましょう。

項目 自然塗料 一般的な塗料(ウレタン塗装など)
主成分 植物油・蜜蝋などの天然成分 化学合成樹脂・溶剤
安全性 人体や環境に優しい 化学物質を含む場合が多い
塗膜の特徴 木の呼吸を妨げない 表面をコーティングする
メンテナンス性 部分補修が可能 全面塗り替えが必要

自然塗料は、木本来の質感を損なわず、健康や環境にも優しいため、特に無垢フローリングと相性が良いです。

最近では、自然塗料と同じような手触りを持つSSGガラス塗料MOKUTOも人気です。MOKUTOは木の質感を保ちながら、ガラスコーティングの耐久性を兼ね備えているため、自然塗料と比較しても高いメンテナンス性が魅力とされています。


おすすめの自然塗料ブランド

無垢フローリングに適した自然塗料には、以下のようなブランドがあります。

  1. オスモ(OSMO)
    • ドイツ発の人気ブランドで、植物油ベースの安全な塗料。
    • 耐久性が高く、撥水効果も優れている。
  2. アウロ(AURO)
    • 化学成分を一切使用しない、100%天然成分の塗料。
    • 塗装後の匂いが少なく、子供やペットのいる家庭にも安心。
  3. リボス(LIVOS)
    • 植物由来の自然塗料で、木目の美しさを際立たせる。
    • 日本国内でも広く流通しており、DIY初心者にも扱いやすい。
  4. キヌカ
    • 米ぬか由来の自然塗料で、安全性が高く食品レベルの品質。
    • 無臭で使いやすく、赤ちゃんやペットのいる家庭にも最適。
  5. 匠の塗油
    • 日本の伝統技術を活かした自然塗料で、木の風合いを引き立てる。
    • 耐久性に優れ、メンテナンスもしやすい。
  6. 小川耕太郎&百合子社の蜜蝋ワックス
    • 蜜蝋とエゴマ油を主成分とした天然ワックス。
    • 木の表面を保護しつつ、優れた撥水性と安全性を提供。

これらの塗料を使用することで、無垢フローリングの質感を活かしつつ、安全で快適な空間を実現できます。


自然塗料の塗装方法と注意点

無垢フローリングに自然塗料を塗装する際の基本的な手順を紹介します。

塗装の手順

  1. 表面の汚れを落とす:フローリングのホコリや汚れを拭き取る。
  2. サンディング:細かいヤスリで表面を軽く研磨し、塗料のなじみをよくする。
  3. 塗装:刷毛やウエスで薄く塗り広げる。
  4. 乾燥:数時間~1日程度しっかり乾燥させる。
  5. 仕上げ:必要に応じて2度塗りを行い、艶や耐久性を向上させる。

塗装時の注意点

  • 換気をしっかり行う:自然塗料でも塗装時はにおいが出るため、窓を開けて作業。
  • 薄く塗る:塗りすぎると乾燥に時間がかかるため、薄く均一に塗る。
  • 定期的なメンテナンス:2~3年ごとに再塗装すると、美しさが長持ち。

まとめ

無垢フローリングと自然塗料を組み合わせることで、健康的で快適な住空間を実現できます。特に、

  • 無垢フローリングは風合いが美しく、調湿効果もある
  • 自然塗料は木の呼吸を妨げず、安全性が高い
  • 適切なメンテナンスを行えば、長く美しさを保てる

これから無垢フローリングの導入を考えている方や、塗装を検討している方は、ぜひ自然塗料の活用を検討してみてください!

無垢フローリングの塗装に関してはこちらをご覧ください。→無垢フローリングの塗装

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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