カフェ板をフローリングに使うと後悔する?プロが教える6つのデメリットと無垢材との違い

投稿日:2025年12月15日
カフェ板と無垢フローリングのメリットデメリット
カフェ板と無垢フローリングのメリットデメリット
カフェ板と無垢フローリングのメリットデメリット

カフェ板のデメリット:無垢フローリングと決定的に違う6つのポイント

カフェ板はもともと「建築現場の足場板」をルーツに持つ素材です。そのため、最初から内装仕上げ材として作られたフローリングとは、規格も品質管理も大きく異なります。

1. 「未乾燥材」が多く、割れ・反り・曲がりが出やすい

最も注意すべき点が、含水率(木に含まれる水分の量)です。

  • 無垢フローリング: 施工後の狂いを最小限にするため、しっかりと乾燥(人工乾燥)されています。

  • カフェ板: 未乾燥、または乾燥が不十分な状態で販売されていることが多いです。 そのため、部屋に貼った後に木が縮んで大きな隙間が開いたり、反り返ってガタついたりするリスクが非常に高いです。

2. 土足での使用を想定した表面仕上げ

カフェ板はもともと土足で歩く場所や、ラフな棚板などに向いています。 表面が毛羽立っていたり、ざらつきが残っていたりするため、素足で歩くリビングなどに使う場合は、入念なサンディング(ヤスリがけ)が必須です。

3. 裏溝がない(ボンド逃がし・反り止めがない)

フローリングの裏面には通常、数本の「溝」が彫られています。これは、

  • 木の反りを抑制する

  • 接着剤(ボンド)を均一に逃がして密着させる という役割があります。カフェ板にはこの溝がないため、接着が難しく、木の動きをダイレクトに受けてしまいます。

4. 節(ふし)の処理がされていない

無垢フローリングは、穴の開いた節(死に節)をパテで埋めるなどの補修がされていますが、カフェ板は「節あり・未処理」が基本です。 大きな節穴が開いていることもあり、そのまま床に使うとゴミが溜まったり、引っかかったりする原因になります。

5. 長さが短く、継ぎ目が多くなる

カフェ板の多くは2,000mm(2メートル)程度の定尺です。 一般的なフローリングに比べて1枚の長さが短いため、広い面積に貼る場合は継ぎ目(エンドマッチ)が多くなり、見た目が煩雑になることがあります。

6. コスパのジレンマ

「無垢フローリングより安い」のがメリットですが、さらに安価な選択肢として「足場板(古材含む)」が存在します。

  • 価格: 無垢フローリング > カフェ板 > 足場板 中途半端な価格帯であるため、究極の安さを求めるなら足場板、品質を求めるならフローリングと、比較した際にどっちつかずになる可能性があります。


結論:カフェ板は「味」を楽しめる上級者向けの素材

以上のデメリットを理解した上で、「多少の隙間や反りも、カフェのようなヴィンテージ感として楽しめる」という方には、非常に魅力的な素材です。

しかし、「無垢フローリングと同じような平滑さと安定感」を求めてカフェ板を選ぶと、後々のトラブルに繋がりかねません。用途に合わせて、慎重に素材を選びましょう。

購入前のチェックリスト

  • 施工前に現場の環境に数日間慣らして乾燥させる余裕があるか?

  • 表面のサンディングや節埋めを自分で行う手間をかけられるか?

  • 経年変化による「隙間」や「暴れ」を許容できるか?

 

カフェ板に関するよくあるご質問(FAQ)

Q1. カフェ板をリビングの床に使っても大丈夫ですか?

基本的には可能ですが、無垢フローリングとは異なり、未乾燥の材が多いため「施工後の大きな隙間」や「反り」が発生するリスクが非常に高いです。素足で歩く場所に使用する場合は、入念なヤスリがけや、木の動きを許容できる設計が必要になります。

Q2. カフェ板に「裏溝」がないと、どのような影響がありますか?

裏溝(うらみぞ)には、木の反りを抑制し、接着剤(ボンド)を逃がして密着性を高める重要な役割があります。溝がないカフェ板はボンドが均一に広がりづらく、経年変化による板の浮きやガタつきが起こりやすくなるため、施工には注意が必要です。

Q3. 未乾燥材による「割れ」や「隙間」は防げますか?

完全に防ぐのは難しいのが実情です。天然木は乾燥する過程で必ず収縮します。施工前に現場の環境で数日間寝かせて「環境に馴染ませる」ことで多少は緩和されますが、数ミリ単位の隙間が開くことは「味」として許容していただく必要があります。

Q4. 表面の仕上げが無垢フローリングと違うのはなぜですか?

カフェ板は主に土足やラフな用途を想定しているため、内装用のフローリングのような滑らかなサンディング加工や節(ふし)のパテ埋め処理がされていません。そのまま使うとストッキングが引っかかったり、節穴にゴミが溜まったりするため、事前の補修作業が不可欠です。

Q5. 結局、カフェ板と無垢フローリングどちらがお得ですか?

材料費だけを見ればカフェ板の方が安価ですが、施工後のトラブル対応や、表面のヤスリがけ・節埋めなどの手間(人件費や時間)を考慮すると、トータルコストでは専門の内装用無垢フローリングの方が満足度が高く、結果的にお得になるケースが多いです。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

森は本当にCO₂を吸っているのか、考えてみた話

投稿日:2025年07月29日

あくまでも個人的な考えです。

【1. 日本の森林とCO₂固定の実態】

  • 日本の森林面積:約2,500万ha強(国土の約66%)
  • うち適切に管理されCO₂を吸収・固定できているのは約360〜410万ha(約15%程度)
  • 天然林や放置林は高齢化・荒廃により吸収量が減少、土壌呼吸や倒木分解などにより、吸収量を上回るCO₂排出が起こる可能性がある
    → “全ての森林がCO₂を吸収している”わけではない
    → 本当に機能しているのは“ごく一部の管理された人工林”のみ
  • 約15%の森林がいくら頑張っても、全体のCO₂固定には限界がある
  • 日本中で森林の高齢化が進行しており、“森の老化”は全国的な問題
    → 若返り(更新)や適切な伐採・利用が進まなければ、吸収源ではなく排出源へと転じる恐れがある

しかし現実には、それは極めて困難である:

  • 7割が私有林で、所有者不明・放棄林が全国に拡大
  • 伐採・搬出コストが高にも拘らず、木材価格が安いため採算が合わない
  • 林業従事者の高齢化・人手不足で手が回らない
  • 間伐に対する補助金制度は「伐ること」を対象としており、更新や管理までは含まれない

→ “若返らせるべき”と言うのは簡単だが、現場ではほとんど実現不能
→ よって、既に存在する高齢樹をどう活かし、どう引き継ぐかがCO₂固定の現実解となる

 


【2. 高齢樹は炭素を固定する“巨大貯蔵庫”】

  • 高齢樹(50年以上の樹木。研究によっては100年以上を指すこともある)は若い木よりも炭素蓄積量が圧倒的に多い
  • 1本で数倍〜数十倍の炭素を長期間にわたって固定し続ける
  • 成長スピードが遅くても、“総固定量”では高齢樹が優れる
  • 若い木が成長期に吸収速度が速いという見方もあるが、総蓄積量では高齢樹が優れる
  • 米研究:最大サイズ1%の木が森林炭素の50%以上を蓄積
    → 長寿命・非伐採でこそ高齢樹の炭素固定力が発揮される

 


【3. 木材利用=CO₂固定化?】

  • 木は成長中にCO₂を吸収するが、使い方によっては再び排出
  • 合板や集成材は製造時にCO₂を多く排出
  • 単なる利用ではなく「どう使うか」が重要

 


【4. 合板・集成材はCO₂排出源にもなる】

  • 接着剤(合成樹脂)は石油由来で高CO₂排出
  • 乾燥炉やプレス機などのエネルギーも多消費
  • 廃棄時に焼却すればさらにCO₂排出
    → 製造・廃棄工程を含めたライフサイクルで見ると、環境負荷が高くなる場合がある

 


【5. CO₂固定と認められる条件】

  • 長期間使用(数十年以上)が前提
  • 鉄やコンクリートの代替材として使用
  • 廃棄時は燃やさず、再利用・再加工
    → これらを満たして初めて“固定化”と評価される

 


【6. 本当にCO₂を固定する使い方】

  • 接着剤を使わない無垢材が理想
  • 低温・自然乾燥で製造時の排出を抑制
  • 内装・構造材として数十年使う
  • 廃棄せず“引き継がれる材”が理想

 


【7. パルプ・チップはCO₂固定には不向きな用途】

  • パルプやチップは短命利用が中心(数ヶ月〜数年)
  • 製紙やMDFなどは製造時・廃棄時にCO₂を排出
  • バイオマス燃料は“燃やす=吸収分を一気に吐き出す”
    → CO₂固定というより“循環”用途。固定には向かない

 使用例:トイレットペーパー

  • 人間が最も使用する紙製品はトイレットペーパー
  • 同時に、木材から作られる“最も大量に使われる木製品”の一つでもある
  • しかしその寿命は、わずか数秒〜数分であり、吸収された炭素はすぐに大気中へ戻る

→ 木を伐って“消耗品”に使うことは、「炭素の固定」にはつながらない
→ 木材の使い道によっては、むしろ環境負荷を助長する可能性もある

 


【8. 歩留まりから見るCO₂固定効率】

  • 無垢材:歩留まり50%前後。CO₂固定に最適
  • 集成材:歩留まり30%台+接着剤由来のCO₂排出
  • 合板:歩留まり50〜75%。短命用途が多い
    → 歩留まりは製材方法や樹種によって異なるため、目安として提示

 


【9. CO₂取引と木材利用の誤解】

  • カーボンクレジット(排出権)制度とは:
    吸収・削減したCO₂を「数値化」して売買する制度
  • カーボンオフセットとは:
    他者の吸収・削減をお金で“相殺”する仕組み(航空会社や企業が活用)

 しかし現実は…

  • 木を植えただけでクレジット化
  • 短命用途でも“固定”と見なす誤認
  • 吸収後に焼却してもクレジット制度上は吸収量として計上されるが、実際には排出されているケースもある
  • 接着剤を使用する集成材や合板が多く、実際には接着剤由来のCO₂を大量に排出している
  • 二重カウントや過大申告が国際的に問題視

 真の炭素固定とは?

  • 植える・吸う・伐る・長く使う・燃やさない
  • 数字ではなく“実物”として残す
  • 長寿命材・無垢材こそクレジット制度にふさわしい

 


【10. 結論:木材利用は“質と設計”が全て】

  • 木材は成長過程でCO₂を吸収するが、焼却時に再放出される
  • 接着剤を多用した材では環境負荷が高くなる可能性がある
  • 無垢材 × 長期利用 × 非焼却 がCO₂固定の王道

 

樹木におけるCO2固定化については、私がこの業界でお世話になったころからずいぶん変わった気がする。私が年を重ねると同時に樹木も同じだけ年を重ねることになります。最近、私が思うところはこんな感じになりました。まぁ難しいよね。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

投稿日:
カテゴリー: 木材

【埋め木とは?】河井寛次郎記念館で出会った“くにゃくにゃ”の衝撃

投稿日:2025年06月06日
◆「埋め木」という技術、ご存知ですか?
木工における「埋め木(うめき)」とは、傷や節抜け、ひび割れなどの欠損部分を木材で丁寧に埋めて修復する伝統技法のことです。木の風合いを損なわず、美しく補うための職人の知恵が詰まっています。実はこの「埋め木」、無垢フローリングや家具の補修でもよく使われる身近な技法です。しかし先日、京都にある河井寛次郎記念館を訪れた際、私はこれまで見たことがないような“驚きの埋め木”に出会いました。 

◆臼をひっくり返した「テーブル」に隠された技
館内の一角に置かれていた小さな丸テーブル。何気なく眺めていたそのテーブル、実は「古い臼」をひっくり返しただけのものだったのです。
かつては力強く臼として用いられていた器物が、今では静かに佇むテーブルとして再生されていました。
その発想は、単なる転用にとどまらず、日本的な「見立て」の精神が極めて高い次元で結晶したものといえます。用途を変えながらも、物の記憶と気配をそのままに残し、新たな命を与える――
それは、実用と美意識、そして時の重なりを読み取る深い審美眼がなければ成し得ない、極めて詩的かつ知的な行為です。このような静かな驚きをもたらす展示に触れるたび、日本の美意識の奥深さにあらためて感嘆させられます。

そして、その臼の裏面に施された“埋め木”を見た瞬間、私は思わず息を呑みました。
河井寛次郎記念館臼のテーブル

 

 

◆くにゃくにゃと曲がった埋め木が、木の年輪に溶け込んでいた
一般的な埋め木は、丸や四角、楕円などのシンプルな形状が多いですが、この臼の裏面に施された埋め木はまったく異なりました。木の年輪に沿って、くにゃくにゃと波打つような有機的な曲線を描いており、それが見事に木目と調和していました。まるで「魅せる修復」として意図的にデザインされたようにも感じられ、まさにアート作品と呼べる埋め木です。瓢箪や蝶々、富士山など縁起物の埋め木も目にしますが、こちらの臼の埋め木はそれらとは全く異なるものでした。
河井寛次郎記念館臼のテーブル 
◆「埋め木」は“隠す”ではなく“活かす”ものへ
私は無垢材を扱う仕事柄、日頃から埋め木には慣れ親しんでいますが、これほど自由で大胆な埋め木を見たのは初めてでした。そして驚いたことに、これまでに3回もこの記念館を訪れていたにもかかわらず、今回初めてその存在に気付いたのです。訪れるたびに新しい発見がある——それこそが河井寛次郎記念館の魅力だと改めて感じました。 
◆無垢フローリングにも活かせる「埋め木」の発想
無垢フローリングは、木そのものの個性や経年変化を楽しむ素材です。節や割れが出ることもありますが、それらを埋め木で補うことで、風合いを活かしながら長く使い続けることができます。埋め木は、単なる修復技術ではなく“木を活かす工夫”なのです。
無垢フローリングの埋め木の例
無垢フローリングの埋め木の例

 

◆まとめ:埋め木は“木との対話”の技法
今回の訪問を通じて、「埋め木」の本質が「直す」ことではなく、「活かす」ことであると強く感じました。河井寛次郎記念館で出会った、あのくにゃくにゃと曲がった埋め木のように、木と向き合い、木の流れに身を委ねながら形を決めていく——そんな柔らかな発想こそが、木工の本当の魅力なのかもしれません。 

「埋め木(うめき)」に関するよくある質問

Q1. 無垢材で見かける「埋め木」とは何ですか?

木材にある節抜け、ひび割れ、傷などの欠損部分に、別の木材を丁寧に埋め込んで修復する伝統技法のことです。木の風合いを損なうことなく、美しさと実用性を両立させるための職人の知恵が詰まった技術です。

Q2. 埋め木は「傷を隠すためのもの」というイメージがありますが?

単に隠すだけではありません。河井寛次郎記念館で見られるような、木目にあわせて有機的に曲げられた「くにゃくにゃの埋め木」のように、修復箇所をデザインとして活かす「魅せる修復」という側面もあります。直すことで新たな命を吹き込む、日本独自の高い審美眼が反映されています。

Q3. 無垢フローリングに埋め木があるメリットは何ですか?

無垢材の豊かな個性を活かしつつ、床板としての強度や平滑性を保ち、長く使い続けられる点です。欠点を取り除いて捨てるのではなく、埋め木を施すことで「木を活かしきる」ことができ、環境への配慮にもつながります。

Q4. 埋め木は目立ちませんか?

一般的なものは丸や四角ですが、熟練の職人が木目の流れを読んで施す埋め木は、驚くほど自然に年輪や景色に溶け込みます。時間の経過とともに周囲の木材と一緒に馴染んでいくのも、無垢フローリングならではの楽しみの一つです。

Q5. 「埋め木」の本質を教えてください。

本質は「直す」ことではなく「活かす」こと、そして「木との対話」にあります。木の流れに身を委ね、その素材が持つ物語を絶やさずに新たな価値を与える。これこそが、私たちが大切にしている無垢材への敬意の形です。

関連キーワード:埋め木とは|木工 埋め木|埋め木 修復|無垢フローリング 埋め木|埋め木 アート|河井寛次郎 記念館 テーブル
木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

投稿日:
カテゴリー: 木材

中古の無垢フローリング使えるのでしょうか?なぜ、あまり販売されていないの?

投稿日:2025年05月29日
無垢フローリング中古
剣道場に70年使用されていた無垢フローリング

無垢フローリングを検討するにあたり、エイジングやアンティーク、古材調など、少し古めかしい雰囲気に仕上げたいと要望されるお施主様もいらっしゃいます。実際に、当社でも栗アンティークフローリングイージーカントリーフローリングワーミースポルテッドフローリングなどをラインナップしております。ただし、これらは全て新品であり中古品ではありません。

アメリカでは、パイオニアミルワークス社などが、中古品の無垢フローリングを取り扱っています。そのほとんどが、工場で使われていたものや体育館で使われていたものなどになります。古民家で使用されていたものはほとんどありません。

単純に、貼ってある無垢フローリングを剥がして販売すればいいっていうものではないんです。一般的には解体現場ではパワーショベルなどの大型重機を使ってミンチ解体していきます。床材も壁材も天井材も構造材も一緒に解体していくわけです。そして、木材、鉄、コンクリートなど素材ごとに分別して廃棄処分します。

しかし、中古の古材販売となるとなかなかそういう訳にはいきません。解体するにあたり、巨大な梁を残したい、大黒柱を残したい、床の間材を残したいとなると、解体も手順を追ってしなくては行けませんので通常よりも何倍も時間と手間が掛かります。数丁しかない梁や大黒柱だけでもかなりの時間と手間が掛かるのに無垢フローリングを綺麗に次に使えるようにはがすとなると、きっと貼るときよりも時間と手間が掛かることになるでしょう。少し考えてみると、よくある無垢フローリングの本実加工(凹凸)では、凹凸部に釘が刺さっています。釘頭は木材に埋まるように施工されているはずです。その釘をバールで持ち上げ、釘頭を浮かし、綺麗に釘を抜いていく… もちろん、木材にひびが入らないように、実が割れないように気を使いながらの作業になります。もう、想像もできないくらいの手間が掛かってしまいます。

先ほど、パイオニアミルワークス社の話で、工場や体育館などが多いと言いましたが、かなり大きな面積で無垢フローリングが施工されていた現場にて、そこそこ綺麗に剥がして本実加工(凹凸)を再加工することで商売が成り立っているようです。かなり歩留まりが悪いと想像します。もちろん同じ樹種の同じサイズの新品無垢フローリングよりも中古の無垢フローリングに方が販売価格は高くなります。

日本においても古材は安くはありません。希少価値が高く、販売するまでに結構な手間が掛かります。中古の無垢フローリングも同様です。大黒柱や梁の様に一部分に中古の無垢フローリングや中古の羽目板(壁・天井)に使うのが現実的かもしれません。

また、中古の無垢フローリングの場合は、ササクレや段差など様々な不具合個所が出る可能性があり、なにかしらの責任問題が発生する可能性も高いです。新品の無垢フローリングよりもよりも高価で不具合個所が多いかもしれない中古の無垢フローリングは、販売もし難いですし、よくよく考えると採用をためらうお施主さんも多いという事になります。

もし、無垢フローリングを割安で入手したいとの考えから中古の無垢フローリングをご検討いただいているとしたら、無垢フローリングのアウトレットの方が使いやすいかもしれません。杉無垢フローリングや桧無垢フローリングがございます。ぜひ、無垢フローリングアウトレットにアクセスしてみて下さい。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

なくてはならない木工所 木材の特殊加工と特殊技能

投稿日:2024年11月10日

全国的に木工所が減少している。その原因の問題は後継者問題…

いつも特殊な加工を請け負ってくれる木工所がある。こちらの木工所で作る部材は、当社にとっては無くてなならないもの。

こちらの会社の加工機は、元々特殊加工用に製作されたものなのでこの世に1台。50年ほど使われているそうですが、メンテナンスできるのは社長のみ。

きっと木材に限らず特殊加工を請け負う会社は同様の事例が多いのではないかと思う。せっかくの特殊技能が途絶えてしまうのは残念だ。残念だし非常に困る。

また、社長もお年を召されてきたので少し心配でした。が… 息子さんが跡を継ぐそうだ。それはそれで父親として心配らしい。ぽっと帰ってきてすぐにできるような品物じゃないから。だそうだ。

なんとなく一安心。良かったと思う。

 

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/