針葉樹フローリングに関する研究

針葉樹の無垢フローリングについての研究がなされていましたのでこちらで紹介いたします。

樹種だけでなく、塗装も影響する事が研究されています。

針葉樹フローリングに関する研究
-住宅用床材としての使用の可能性ー

著者名 : 藤平 眞紀子

別紙名 : 口頭発表

キーワード: フローリング, 針葉樹, 感覚評価試験

目的
住宅用床材としてフローリング、中でも広葉樹複合フローリングが広く使用されている。国産の針葉樹、主にスギ材の需要拡大および継続的使用を目標として、住宅用床材としての針葉樹フローリングの使用の可能性を検討した。方法 供試材料はオイル系塗装とウレタン系塗装、複合および無垢の広葉樹フローリング3種および針葉樹フローリング4種とした。女子学生30名を被験者として、温度22℃、相対湿度60%に設定した人工気候室内で、足触り、視覚および歩行による感覚評価試験を行った。

結果
足触り、視覚および歩行による感覚評価より、オイル系塗装とウレタン系塗装の違いが評価結果に表れていた。ウレタン系塗装は足触りではつめたい、かたい傾向の評価がみられたが、視覚および歩行では評価が異なっていた。ウレタン系塗装はつるつるした感じが高く評価され、感じがよい、なじみやすいと評価され、歩きやすさも評価されていた。針葉樹フローリングオイル系塗装において、基材がスギかヒノキかで評価が異なり、広葉樹フローリングオイル系塗装と比較すると、ヒノキフローリングは広葉樹フローリングに近い評価を得ることがわかった。針葉樹フローリングを使用していくためには、節についてはなるべく少ない方が評価が良いこと、色みについてはあまり赤みが強くない方が好まれること、あたたかさややわらかさについては、あまり意識されていないので、その特徴をアピールしていくことが重要だと考えられる。