無垢フローリングは高い? 価格相場は? 他の床材との違いは?

投稿日:2025年10月16日

無垢フローリングは高い? 価格相場は? 他の床材との違いは?

新築やリフォームで「無垢フローリングにしたいが、価格が……」とお悩みの方がいらっしゃるかもしれません。無垢フローリングは天然木ならではの温もりや質感が魅力ですが、合板などを用いた複合フローリングと比較すれば高価になりがちです。
しかし実際には、無垢材の樹種や加工方法などによって、価格には大きな幅があります。施工費用は高めになりやすいものの、耐久性や修繕性の面に優れているため、長く使えば十分なコストパフォーマンスを期待できます。
本記事では、複合フローリング材との比較もしながら、無垢材の価格の実像と魅力をお伝えし、選び方をサポートします。

【目次】

無垢フローリングと複合(合板)の価格を比較すると?

そもそも無垢って何?  無垢材の基礎知識

無垢フローリングならではの魅力・メリットは?

天然の木材ならではの1枚1枚で異なる自然な木目や色合い

手触り、肌触りが心地よく自然な温もりが感じられる

湿度を一定に保つ調湿効果があり室内が快適に

無垢フローリングにデメリットってあるの?

色、艶、木目などの経年変化が起こりやすい

傷や汚れがつきやすく手入れやメンテナンスが必要

伸縮性があるため反りや隙間ができることがある

無垢フローリングの価格相場を決める要素は?

樹の種類:代表的な無垢材の平米単価の目安

オーク(楢)

チーク

バーチ(樺)

パイン

メープル

ヒノキ(桧・檜)

ウォールナット

その他の代表的な無垢材

グレード(等級):木材の節や変色部分が少ないほど高価

規格:幅広で厚みがあり、尺が長いほど高価

仕上げ(塗装):オイル、ウレタンなどの塗料も価格要素

加工・用途・機能性:床暖房対応や防音性能なども価格に影響

無垢フローリングは高いのか? 他の床材と比較すると?

無垢以外の床材(複合フローリング)の特徴と価格相場

挽板(挽き板)フローリング

突板(突き板)フローリング

化粧シートフローリング

無垢フローリングの施工費用は高めになる

無垢フローリングはメンテナンスは必要だが耐用年数は長い

まとめ:総合的に考えると「無垢だから高い」は誤解


無垢フローリングと複合(合板)の価格を比較すると?

「無垢フローリングは高い」というイメージがあるかもしれませんが、実際のところ、複合(合板)フローリングと、どのくらいの価格差があるのでしょうか?

無垢材は樹の種類やグレード(等級)などで価格が大きく異なりますここでは無垢材の中でもポピュラーな杉無垢材を例にとって比較してみましょう。

杉(スギ)は柔らかく肌触りが良いことが特徴で、国内の流通量が多く、住宅用床材として人気があります。無垢材の中では価格は低〜中程度で、平米(㎡)あたりの単価は一般に6,000〜20,000円程度です。

一方、複合フローリングにはいくつか種類があります。表面がプリントシートの「化粧シート」タイプ、薄い天然木を貼った「突板」タイプ、より厚い天然木を貼った「挽板」タイプが代表的です。

以下の表は、6畳(約10㎡)の部屋でそれぞれの床材を全面張り替えした場合の価格を比較したものです。

杉無垢フローリングと複合フローリングの価格比較

 床材  

平米単価

6畳を張り替えた場合(材料費のみ)

杉無垢

6,000〜20,000円程度

約6万〜20万円程度

化粧シート

3,000〜8,000円程度

約3万〜8万円程度

突板

6,000〜12,000円程度

約6万〜12万円程度

挽板

8,000〜15,000円程度

約8万〜15万円程度

※施工の費用は別途

複合フローリングの中で最も安い化粧シートと比較すると、杉無垢の価格は2倍程度になりますが、複合フローリングの中でも高価な挽板と比較すると、じつはそれほど大きく変わりません。


そもそも無垢って何?  無垢材の基礎知識

無垢フローリングの色合い
無垢フローリングの色合い

無垢材とは、天然の木からそのまま切り出した一枚板のことです。その無垢材をフローリング加工を施し、床材として使用するのが、無垢フローリングです。

木の持つ自然な風合いや質感を活かし、長く使うほどに味わいが増していく特徴があります。オーク、チーク、ヒノキなど、さまざまな樹種から選ぶことができ、それぞれが独特の木目や色合いを持っています。
色味も樹種によってナチュラル(明るい茶系)、ダーク(黒・濃い茶褐色系)、白系、赤系など、さまざまなものが選べます。

無垢フローリングならではの魅力・メリットは?  

無垢フローリングの最大の魅力は、天然木材ならではの上質な質感と耐久性です。表面だけ天然木を貼り付けた複合フローリングとは異なり、無垢フローリングは全体が天然木でできているため、傷がついても表面を研磨すれば再生できます。自然な肌触りや、時間が経つにつれて木目や色合いが変化するのも、無垢材ならではの魅力です。

天然の木材ならではの1枚1枚で異なる自然な木目や色合い

無垢フローリングの色合い
無垢フローリングの色合い

無垢フローリングの特徴として、同じ樹種でも1枚1枚が異なる表情を持っていることが挙げられます。木目や節が個性となり、一つとして同じものはなく、空間に自然な温かみを与えてくれます。これは工業製品にはない、天然素材ならではの魅力です。

手触り、肌触りが心地よく自然な温もりが感じられる

無垢フローリングの肌触り

無垢フローリングの肌触り

無垢フローリングは、天然の木の質感をそのまま感じられる点も魅力です。素足で歩いたときに心地よい温もりを感じられるのは、無垢フローリングならではです。

また、樹種によっても異なりますが、木材には一定の断熱効果があります。無垢フローリングだけで十分な断熱効果が得られるわけではないにせよ、肌触りのよさと相まって、室内が快適に感じやすい傾向があります。

湿度を一定に保つ調湿効果があり室内が快適に

無垢材には優れた調湿機能があります。室内の湿度が高いときは空気中の水分を吸収し、乾燥時には水分を放出することで、室内の環境を快適に保ちます。この特性により、カビやダニの発生を抑える効果も期待できます。


無垢フローリングにデメリット
ってあるの?

メリットが多い無垢フローリングですが、注意点もあります。以下にご説明します。

色、艶、木目などの経年変化が起こりやすい

無垢フローリングの経年変化
無垢フローリングの経年変化

無垢フローリングは天然木を使用しているため、年月とともに色や艶、木目が変化しやすい特徴があります。新築当初の鮮やかさや均一さは徐々に薄れ、落ち着いた風合いへと変わっていきます。これは無垢材ならではの味わいでもありますが、当初の見た目を維持したい方にとってはデメリットとなりえます。

傷や汚れがつきやすく手入れやメンテナンスが必要

無垢材の中でもやわらかい樹種は、生活の中で傷や汚れがつきやすい傾向があります。家具の移動や物を落としたことなどが原因で傷が残る場合もあります。定期的な掃除やワックスがけ、オイル塗布といった手入れやメンテナンスを行う必要があります。これらのデメリットを避けるには、硬くて傷がつきにくい樹種を選ぶのも有効です。

伸縮性があるため反りや隙間ができることがある

無垢材は湿度や温度の影響を受けて、若干の伸縮をしています。その結果、反りや膨張、あるいは隙間が生じることがあります。適切な施工を行っても完全には防げない場合があります。ただし、これらは無垢材の自然な特性であり、適切な管理を行えば長い期間にわたって美しい状態を保つことができます。


無垢フローリングの価格相場を決める要素は?

無垢フローリングの価格は、樹種の選択から加工方法、仕上げまで、様々な要素によって大きく変動します。一般的に平米(㎡)あたり10,000円から50,000円程度の価格帯となりますが、選択する材料や仕様によってはさらに高額になることもあります。価格を決める主な要素について、詳しく見ていきましょう。

樹の種類:代表的な無垢材の平米単価の目安

一言に無垢フローリングと言っても、樹種によって価格帯には大きな違いがあります。スギやヒノキなど国産、輸入品のパインなどの針葉樹は比較的手頃なのに対し、ウォールナットやチークなどの広葉樹の輸入材は高価になる傾向があります。

「銘木」と呼ばれるような希少価値の高い樹、国産材でも奈良県産「吉野スギ」や三重県産「尾鷲ヒノキ」などのブランド材は高くなる傾向があります。

以下に代表的な樹種の価格の目安を紹介しましょう。

オーク(楢)

オークは無垢フローリングの定番として人気が高く、1平米あたり9,000円から35,000円程度が一般的な価格帯です。硬いので耐久性が高く、落ち着いた木目が特徴で、多くの住宅で採用されています。


チーク

チークは高級材として知られ、1平米あたり8,000円から65,000円ほどの価格となります。硬くて耐水性に優れ、独特の木目と色合いを持つ高級な材です。


バーチ(樺)

バーチは比較的手頃な価格帯で、1平米あたり6,000円から25,000円程度です。明るい色合いと均一な木目が特徴で、北欧インテリアによく使用されます。


パイン

パインは無垢材の中では安価な選択肢の一つです。1平米あたり5,000円から36,000円程度です。やわらかな材質で傷がつきやすい面がありますが、温かみのある雰囲気を演出できます。


メープル

メープルは中価格帯で、1平米あたり7,000円から30,000円ほどです。明るい色合いが特徴で、硬さもあるので、人気の材です。


ヒノキ(桧・檜)

ヒノキは日本の伝統的な建材で、1平米あたり20,000円から35,000円程度です。防虫・防腐効果があり、独特の香りも魅力です。


ウォールナット

ウォールナットは高級材の代表格で、1平米あたり7,000円から55,000円ほどです。深い色合いと美しい木目が特徴で、高級感のある空間を演出できます。

その他の代表的な無垢材

樹種

価格の目安(㎡あたり)

スギ(杉)

3000円台~

サクラ(桜)

6000円台~

アカシア

6000円台~

クリ(栗)

8000円台~

マホガニー

9,000円台~

カリン

10,000円台~

関連記事→樹種についてさらに知りたい方はこちら

グレード(等級):木材の節や変色部分が少ないほど高価

ラスティック調の無垢フローリング
ラスティック調の無垢フローリング

無垢材のグレードは、節や色むら、木目の均一性などによって決まります。一般に高級グレードは節がほとんどなく、木目が均一で美しいため、通常のグレードと比べて1.5倍から2倍ほど高価になります。ただし近年では、あえて節や色むらのあるナチュラルな風合いを活かした「ラスティック」調の無垢材も人気です。

節の入り方には「上小節・小節・生節」など、木目の種類には「板目・柾目」といった専門的な用語が使われ、一般の方には難しいものです。カタログやサンプルを見て、雰囲気を確認されると良いでしょう。

関連記事→無垢材の節についてさらに知りたい方はこちら

規格:幅広で厚みがあり、尺が長いほど高価

無垢材の幅(巾)、厚み、長さなど寸法の規格は価格に大きく影響します。

一般的な幅90mmに対し、120〜150mm以上の幅広のタイプは高価になります。

厚みについては、一般的な15mmに対し、20mm以上の厚い板になると価格が高くなります。反対に、厚みが10mmや12mmと薄い板もあり、合板フローリングからのリフォームやリノベーションによく用いられますが、薄いからといって安いわけではありません。
長さは、一般的には6尺(1820mm)が通常の長さです。これよりも長い長尺材は加工や運搬に手間がかかるため、高価になります。

板の継ぎ方によっても価格は変わります。フローリング材は、複数の板を縦に継いで作る「ユニ加工」や「乱尺」という規格が一般的ですが、縦に継ぎ目のない一枚板で作られた物は「ソリッド材」と呼び、これは高価になります。

仕上げ(塗装):オイル、ウレタンなどの塗料も価格要素

表面仕上げの種類によっても価格は変動します。蜜蝋などを用いた自然塗料のオイル仕上げは、塗料の費用と塗装の手間がかかるため、ウレタン塗装と比べて15%から20%ほど高価になります。ただし、これらの自然塗料は後々のメンテナンス性に優れているため、長期的に見ると経済的な選択となる可能性もあります。木目の年輪を際立たせる「浮造り」などの特殊な処理を施す場合は、さらに価格が高くなります。

加工・用途・機能性:床暖房対応や防音性能なども価格に影響

ヘリンボーン張り無垢フローリング
ヘリンボーン張り無垢フローリング

フローリング材の加工方法や施工方法によっても価格は変わります。

例えば前者では、板を連結するための接合部を短手方向(幅方向)にも設けたエンドマッチ加工が施されていると、より美しい仕上がりになります。一般的に、購入価格は高くなりがちですが、当社の無垢フローリングはエンドマッチ加工が標準です。また、後者の例として、床材をV字になるように並べて貼り付けるヘリンボーン張りがあります。ヘリンボーン張りはおしゃれな印象になる一方、ヘリンボーン専用加工となるため購入価格は高くなりがちで、施工単価は高めになります。

他方、床暖房対応の無垢フローリングは、特殊な乾燥や加工が必要なため、通常品と比べて20~30%ほど価格が上がります。マンション用に防音性能を高めた遮音等級LL45・ΔLL(Ⅰ)-4仕様にした場合も追加費用が発生します。

また、無垢材を羽目板やパネリングのように壁や天井に使うケースもあり、用途は多様です。

これらの加工や処理は初期のコストはかかりますが、快適さや耐久性が増し、長期的に暮らしやすい環境を実現します。

無垢フローリングの選択においては、初期のコストだけでなく、使用年数や維持・管理のしやすさも考慮に入れる必要があります。

商品価格についてさらに知りたい方はこちら

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無垢フローリングは高いのか? 他の床材と比較すると?

フローリング床材には、無垢材のほかにもさまざまな物があります。ここでは、他の床材との比較もしながら、無垢フローリングの価格と価値について、詳しく見ていきましょう。

無垢以外の床材(複合フローリング)の特徴と価格相場

フローリングに用いられる床材には、木材を加工して作られた物や、木目を表現した印刷シートを貼った物などがあります。そうした床材を「複合フローリング」や「合板フローリング」と呼びますが、代表的な物を紹介しましょう。

挽板(挽き板)フローリング

挽き板フローリング
挽き板フローリング

挽板フローリングは、合板の表面に2〜4mm程度の天然の木材を張り付けた床材です。無垢材に近い木目と質感を持ちながら、寸法安定性を高くできるのが特徴です。オークやメープル、ウォールナットなどの高級材でも、平米あたり8,000円〜15,000円程度で購入できます。床暖房との相性も良く、施工しやすいのもメリットです。

突板(突き板)フローリング

突板フローリング
突板フローリング

突板は0.2〜0.3mm程度の非常に薄い天然木材の化粧板を合板に張り付けた床材です。挽板よりもさらに安く、平米あたり6,000円〜12,000円程度が一般的です。木目は自然な仕上がりで収縮や反り・割れのリスクも少ないですが、傷がついた際の補修は難しく、張り替えが必要になることもあります。

化粧シートフローリング

化粧シートフローリングは、木目を印刷したシートを基材に張り付けた最も安価な床材です。近年は印刷技術が良くなり、見た目は本物の木材のように見えますが、やはり天然木特有の質感とは異なります。価格は平米あたり3,000円〜8,000円程度です。
関連記事→見た目は同じ?突き板と挽き板と無垢板フローリングの違い|耐久性・質感・選び方

無垢フローリングの施工費用は高めになる

無垢フローリングの施工には、木の収縮を抑えるなどの専門的な知識と技術が必要です。そのため、施工費用は他の床材と比べて高めになります。突板や挽板などの複合フローリングの施工費用は平米当たり3,000〜5,000円程度ですが、無垢フローリングの場合は5,000〜8,000円程度が一般的です。

無垢フローリングはメンテナンスは必要だが耐用年数は長い

無垢フローリングは適切なメンテナンスを行えば、30年以上使用できます。表面の傷は研磨して塗装し直せば、新品同様になります。オイルや蜜蝋ワックスでの定期的なメンテナンスは必要ですが、経年変化によって味わいが増すのも魅力です。長期的に見れば、張り替えの必要が少ないため、総コストは他の床材と比べても高くない場合もあります。

このように、無垢フローリングは初期のコストは高めですが、長期的に見ると、その価値は十分にあると言えるでしょう。自然素材ならではの風合いと耐久性を重視する方には、おすすめの選択肢となります。

まとめ:総合的に考えると「無垢だから高い」は誤解

無垢フローリングは、初期費用だけを見ると他の床材より高額に感じるかもしれません。しかし、樹種や規格、加工の方法などの選び方によってコストを抑えることも可能です。また、耐久性や修繕のしやすさには大きなメリットがあり、長期的に見ると、必ずしも一概に「高い」とは言えません。
無垢フローリングの特徴である天然の木材ならではの木目の美しさや質感は、年月とともに味わいを増していきます。これは他の床材にはない魅力です。経年変化がむしろ価値を高める要素となるのです。
突板や合板とは異なり、傷がついても、表面を研磨して塗装し直すことで新品同様の状態に戻せる特徴があります。オイルや蜜蝋
ワックスでの表面の処理もDIYでできることが多いため、メンテナンス費用を抑えられます。修繕しやすいのは、長期的なコストを抑えることにもなります。

肌触りが良いことや天然の木ならではの調湿効果など、住居の環境を改善する点にも注目です。

さまざまな魅力やメリットのある無垢フローリングは、家づくりにおいて、おすすめできる選択肢の一つです。施工時のコスト以上の満足感を得られる可能性も高いと言えるでしょう。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

10月13日(祝・スポーツの日)新大阪開催!遮音等級L45でもフカフカ、フワフワし難い直貼り無垢フローリング&挽き板フローリング踏み心地体験会

投稿日:2025年09月20日

 

ご好評につき、10月13日(祝・スポーツの日)9~16時 13回目の開催です!!新大阪駅近くで遮音等級L45でもフカフカ、フワフワし難い直貼り無垢フローリング挽き板フローリングの踏み心地体験会を開催します。

◆展示予定商品◆
マンション用遮音等級LL45(ΔLL(Ⅰ)-4)商品
木魂防音無垢フローリング
挽板直貼りフローリング

マンションの管理規約内には、床材を改修リフォームする際には遮音等級LL45以上のフローリングを推奨されている場合が多くみられます。遮音等級LL45は最近ではΔLL(Ⅰ)-4に置き換えられることが多いですが、上記2つの商品はLL45にもΔLL(Ⅰ)-4にも対応します。Δはデルタと読みます。
遮音等級LL45・ΔLL(Ⅰ)-4のフローリングは、一般的に歩行感がフカフカ、フワフワすると言われております。弊社では、遮音等級遮音等級LL45・ΔLL(Ⅰ)-4でもフカフカ、フワフワ感を低減した直貼りフローリングを開発しました。

マンションでの無垢フローリングの採用を様々な理由であきらめていらしたお施主さまに、ぜひご体感いただければ幸いです。

直貼りフローリング表面は、無垢材15㎜の木魂防音フローリング(総厚27㎜)と無垢材挽板(2㎜)の挽板直貼りフローリング(総厚12㎜)の2つご用意があります。両方とも、自然オイルワックス塗装SSGガラス塗装、ウレタン塗装など様々な塗装に対応しております。特に表面に塗膜を作らない自然オイルワックス塗装、SSGガラス塗装は、ウレタン塗装などの造膜型塗料とは異なり、無垢材そのものの暖かさ、柔らかさ、香り、自然な木目をマンション空間で実現可能です。

「あっ!」気が付いた人だけが本物の木の優しさを体感できる


◆展示予定商品◆

マンション用遮音等級LL45(ΔLL(Ⅰ)-4)商品
木魂防音無垢フローリング
挽板直貼りフローリング

日時: 10月13日(祝・スポーツの日)9~16時
場所:〒532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島5丁目14−10
新大阪トヨタビル・アットビジネスセンターPREMIUM新大阪908号室
新大阪駅からの道のり.Pdf

ご予約問合せ:03-3522-4169
kodama@muku-flooring.jp

※あくまでも踏み心地の体験会です。樹種においては限定されております。
※フリーでご体感いただけますが、ご予約を優先とさせていただきます。
※駐車場の準備はございません。近隣のコインパーキングをご利用ください。

 

L45 マンション用 直貼りフロアー

別記事:遮音フローリングの踏み心地がフカフカするのですが…

 

別記事:我が家のマンションは、無垢フローリングに張り替える事が可能なの???
チャートを使って3つの工法から選べる遮音性能LL45対応マンション無垢フローリング

 

これまでの体験会in新大阪
第12回 日時: 9月15日(日)9~16時
第11回 日時: 7月13日(日)9~16時
第10回 日時: 6月1日(日)9~16時
第9回 日時: 4月20日(日)9~16時
第8回 日時:3月9日(日)9~16時
第7回 日時: 1月26日(日)9~16時
第6回 日時:11月24日(日)9~16時
第5回 日時:10月20日(日)9~16時
第4回 日時:8月31日(土)9~16時
第3回 日時:6月16日(日)9~16時
第2回 日時:5月25日(土)10〜17時 ・26日(日)9~16時
第1回 日時:4月13日(土)10〜17時 ・14日(日)9~16時

 

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

日本武道学会第58回大会に参加しました

投稿日:2025年09月01日

2025年8月30日(土)~8月31日(日)、法政大学 多摩キャンパスにて開催された 日本武道学会第58回大会 に参加してきました。
全国から研究者や実践者が集まり、多様な視点から武道に関する発表が行われ、とても刺激的な時間となりました。

なかでも特に興味深かったのが、「剣道の竹刀形状が正面打撃時の速度に及ぼす影響」(山口幸一・関西福祉大学) という研究発表です。
竹刀の形状が打突スピードにどのような違いをもたらすのかを科学的に検証する試みで、剣道具と競技力との関係を改めて考えさせられる内容でした。実践に直結する示唆も多く、非常に印象に残りました。

武道の奥深さを改めて感じるとともに、研究と実践の両輪で進めていく大切さを実感した二日間でした。ありがとうございました。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
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剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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カテゴリー: 未分類

マンションで「無垢フローリング」を実現!二重床と直貼りの遮音性能の真実

投稿日:2025年08月20日

「マンションでも、木の温もりを感じる無垢フローリングを採用したい!」

リノベーションで非常に人気の高い無垢フローリングですが、マンションの場合、階下への騒音問題が大きな壁になります。

特に、既存の床構造が直貼り工法だった場合、安易に憧れの無垢フローリングを貼るために二重床工法に変更すると、かえって騒音トラブルを招くリスクがあることをご存知でしょうか?

ここでは、マンションの床構造と遮音性能の基準、そして無垢材を採用する際の注意点を徹底解説します。

 

👂 マンションの遮音性能を測る「JIS規格」とは

 

マンションの床衝撃音は、どの建物でも公平に評価できるよう、JIS(日本産業規格)によって測定・評価方法が定められています。

JIS規格 内容 衝撃源 測定対象の音
JIS A 1418 建物内の音響を測定する方法(測定方法) タッピングマシン / バングマシン 衝撃音の音圧レベル
JIS A 1419 測定結果を評価等級に当てはめる方法(評価方法) 遮音等級(LL値、LH値、値など)

 

 

 

特に重要なのは、衝撃音を2種類に分けている点です。

  1. 軽量床衝撃音(タッピングマシン使用): スプーンを落とす音やスリッパのパタパタ音など、比較的高い音。主に床材の緩衝材や二重床の構造で対策します。
  2. 重量床衝撃音(バングマシン使用): 子どもの飛び跳ねや大人の足音など、低い音(振動)。主にコンクリートスラブの厚さと重さで対策します。

 

試験で想定されるスラブ厚の基準

 

JIS規格に基づいた建材の試験では、工法によって以下のスラブ厚が目安とされています。

  • 直貼り工法:スラブ厚 150mm
  • 二重床工法:スラブ厚 200mm

これは、二重床を効果的に機能させるには、直貼りよりも厚い(重い)スラブが前提となることを示唆しています。

建材試験センターHPより

 

 

⚠️ 無垢フローリング採用時の「二重床」への安易な変更は要注意!

 

無垢フローリングは遮音性能がついていないことが多いため、マンションの管理規約(例:LL=45,ΔLL(Ⅰ)-4 )をクリアするために、「二重床」を選びがちです。しかし、既存の床が直貼りだった場合、この選択は大きなリスクを伴います。

 

リスク1:重量床衝撃音の悪化(太鼓現象)

 

直貼り工法が採用されているマンションは、もともとスラブ厚が150mm程度と比較的薄い場合があります。このような物件で二重床にすると、以下の問題が起こります。

  1. 共振の発生: 床とスラブの間にできた空気層が、特定の低い周波数帯で共振を起こします。
  2. 太鼓現象: この共振により、床全体が太鼓のように振動を増幅させ、重量床衝撃音を直貼りの時よりも大きく階下に響かせてしまうリスクがあります。

スラブ厚が薄い物件で二重床に変更する場合、二重床本来のメリット(軽量音の緩和)は得られても、最もトラブルになりやすい重量床衝撃音の遮音性能はかえって悪化する可能性があるのです。

 

リスク2:無垢材は「乾燥式二重床」との相性を見極める必要がある

 

無垢フローリングを二重床で施工する場合、通常は支持脚で床板を支える「乾式二重床」が用いられます。しかし、無垢材は温度や湿度で伸縮するため、下地の支持脚やパネルと組み合わせる際は、無垢材の特性を理解した専用の二重床システムを選ばなければ、床鳴りや反りの原因となり得ます。

 

 

✅ 無垢フローリングを諦めない!マンションで採用する2つの確実な方法

 

既存の床構造を変えずに、無垢フローリングの採用と遮音性能の確保を両立させるには、以下のいずれかの方法を検討しましょう。

 

1. 直貼り専用の「遮音無垢フローリング」を選ぶ

 

  • 仕組み: 無垢材の裏面に、遮音性能を確保するための特殊なクッション材や防振材を直接貼り付けた商品です。
  • メリット:
    • 既存の直貼り工法を維持できるため、床高があまり変わらず、天井高への影響が少ない。
    • 重量床衝撃音への影響が少ない(共振リスクがない)。
  • 注意点: 一般的な無垢材よりも高価で、クッション材の分、踏み心地がフワフワと感じられる場合があります。
  • 以下は、踏み心地を改善した直貼り無垢フローリングになります。遮音等級LL45木魂防音無垢フローリング 

    遮音等級LL45挽板直貼りフローリング

 

2. 遮音性能が担保された「乾式二重床システム」を採用する

 

  • 仕組み: 専門メーカーが、スラブ厚の薄いマンションにも対応できるよう開発した、高性能な乾式二重床システムを採用し、その上に無垢材を貼ります。
  • メリット:
    • 配管の自由度が高まり、水回りなどの間取り変更が容易になる。
    • 無垢材をしっかりと固定でき、直貼りよりも安定した踏み心地が得られる。
  • 注意点: 床の高さが上がり、天井高が低くなる。必ずスラブ厚150mmでも遮音等級をクリアできることをメーカーの資料で確認し、管理組合の承認を得る必要があります。

マンションでのリフォームは、「管理規約の遵守」と「既存構造の特性理解」が不可欠です。無垢フローリングという理想を実現するためにも、安易な工法変更は避け、専門家と相談しながら最適な方法を選びましょう。

 

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

遮音等級LL45マンション用無垢フローリングのLLEO-22・ホワイトオイル塗装

投稿日:2025年08月15日

 

遮音等級LL45マンション用無垢フローリングのLLEO-22・ホワイトオイル塗装をご採用いただきました。

木魂防音無垢フローリング
品番:LLEO-22
樹種:イングリッシュオーク
サイズ:1820x90x26mm
塗装:リボス・カルデットホワイト

 

 

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/