たまたま通りがかった現場ですが・・・
杉の105角が使われています。
含水率15%以下!って表記されています。
いわゆる人工乾燥材ですね。
まぁその杉柱のほとんどが内部割れを起こしていました。
私が“どすこいぃー”ってすると本当に“ポキッ”って折れそうな柱です。
使われていた柱材は、高温乾燥された杉材です。
杉柱の高温乾燥材ってかなり難しい気がします(T_T)
しっかりと管理すれば良いとも聞きますが・・・
住宅現場で見かける柱といえば、ホワイトウッドもよく見かけます。
『注文住宅!』と看板が揚がっている現場でさえホワイトウッドの柱だったりします。
ホワイトウッドが悪いとは言いませんが、
どんな木材なのか程度は自分で調べて採用すれば良いのに・・・
デザインや価格や10年補償だの何だのカンだの
表面的なものに惑わされて施主はご購入されるのでしょうけど
なんともまぁお粗末な住宅が『シンプル』などと言われる最近の世の中です。
庇や軒の出が少ない住宅がデザイン的にシンプルと言われることもあるが、
そもそも何でそんな物が存在しているのか考えもしない人が多い。
元々役に立たない物は昔からくっつきませんから。
材木を扱う人は、杉高温乾燥柱の内部割れやホワイトウッドが
住宅にどんな影響を及ぼすか多分知っているはずです。
でも、価格を安く安く提供しようと思うとこうなっちゃうのかね。
柱を100本使うとして、1本500円upしたとしても50,000円です。
1,000円上がったとしても100,000円です。
キッチンやユニットバスは、後々リフォーム時に交換できますが
構造部材は、なかなかそう簡単には交換ができません。
手が入れやすい部分と入れ難い部分では、
入れ難い部分に予算を費やすことをおすすめします。
材木を扱う人がみんなダメ人間ではありません。
とあるプレカット工場にはホワイトウッド柱の在庫を置いて無かったり、
材木屋が自信を持って勧められる木材仕様の住宅などを提案したり。
頑張る材木屋さんもたくさんいらっしゃいます。
最低でも見て怖いと思うような木材は提案してはいけませんね。
住宅業界では、見掛け重視のスクラップ&ビルドはまだまだ続きそうです。
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