お客様の声が届きました ご採用いただいたフローリング:伊予杉フローリング

今野様アンケート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とてもうれしいご感想が届きました!
お名前:今野孝さま
ご採用いただいたフローリング:伊予杉フローリング
○まずは率直な感想をおねがいします。
大正解です。
この家の住み心地を大きく左右しました。
素足がとても気持ちいい!!
このフローリングでなければ、この家の価値そのものが
下がったと思って過言ではないと感じます。

1.無垢フローリング専門店「木魂」ホームページについて
集中してみてしまった
たくさんの種類があるんだなぁ。
フローリングについてこんなに真剣な会社があるんだぁと思った。

2.無垢フローリングショールーム
最高!
杉と決定付ける事となった見学でした。ついでに机も決めました。

3.木材コンシェルジュ「前田英樹」について
とにかく話しやすく、楽しい時間が過せました。
メンテナンスの方法も教えていただきました。

4.他社と比較されましたか?
Yes・トステム無垢フローリング

5.弊社で購入される決め手となったものは?
商品の質・値段・スタッフの対応・木材コンシェルジュの説明・ショールーム・直感
伊予杉フローリング

 

 

 

 

 

 

 

ありがとうございます。
喜んでいただいてとてもうれしく思います。
先日、お伺いさせていただいた時も早速、ご家族でOILを塗装をして頂いているのを見て
本当に可愛がっていただけるご家族に使っていただけるんだなぁと思いました。
やはり、無垢フローリングは自然素材なのである程度メンテナンスは必ず必要です。
メンテナンスをすればその分は必ず答えてくれます。
傷が付いたり凹んだりする事と、大切に使っていただく事とは少し違います。
床材は100%傷が付くものです。
傷や凹みが付くから風合いも出るのではないでしょうか。
テーブル板もバッチリ合ってますね!
木目が綺麗に繋がっている物で良かったです!
テーブルもOIL塗装を施していただいてうれしい限りです!
必ず、何十年か後にはメンテナンスの差が出てくるはずです。
これからも少しばかり手間を掛けていただいて、どんどん今野さま色にしてください。
この度は、ありがとうございました。

 

東京,無垢フローリング

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無垢フローリング施工例一覧(木魂-kodama-)

無垢フローリング施工例専門サイト

無垢フローリング施工例一覧(ブログ)

 

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お勉強します…

お勉強

 

 

 

今日は木材を細胞レベルから教えていただきました。
とっても楽しく充実した良い授業でした。
久々に商売抜きに木を熱く語ってもらえました。

木材は自然素材です。
自然の物を使わせてもらっているのにも拘らず、
割れや、曲がりや反りが出ると怒り出す人間は何様か…?
木は別に人間に使われようと思って木材になった訳ではない。
ただ、そこに生えていただけです。
それをわざわざ伐採し、製品にして使っているのは人間です。

もう少し大らかに考える事も必要なのかもしれません。

フローリング
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カテゴリー: 木材

木材関連用語集1

1. ISO
ISOは国際標準化機構(International Organization for Standardization)の略でイソまたはアイエスオーといわれている。物質やサービスの交流を容易にし、知的活動や科学、技術、経済活動の分野での世界相互間の協力を発展させるため、工業製品の国際標準化、規格化を目的とする機関。
品質管理(管理のためのマニュアル、記録、データ整理など)を認定するためのISO・9000シリーズといったものもあり、最近はハウスメーカーや木工機械メーカーの間でも、国際的契約を有利にしたり、外部に対する存在感を強めるため、このISO認定取得へ動き出している。とくにヨーロッパなどでは製品調達のうえで普及している。
専門分野ごとに認定機関があり、日本においてはそうした機関を認定する日本適合性認定協会がある。
2. ISO14000シリーズ
環境マネジメントシステムを評価し認定する、ISO14000シリーズがあり、そして森林の環境マネジメントシステムを検討、論議する動きも活発になってきている。
このところ林業の話題には必ず環境問題が含まれる。とくに外材輸入の増大などによって林業経営が経済行為として成立しがたいとされている国内林業の場合は環境維持、保全を強調することによって林業の果たす役割の重要性をアピールすることなどが多く見られるようになってきた。広い立場で森林管理を考えると、環境の視野からの管理を考えることも必要になってきている。
3 . アセットセールス(assetsales )
ニュージーランド(NZ )材の記事の中にしばしばアセットセールスという言葉が出てくる。アセットはもともと資産の意だが、この場合のアセットセールスはニュージーランド国有林の森林資源の販売、立木の入札による販売を指す。
平成3 年、日本のジューケン・ニッショウ社(広島の住建産業と日商岩井の共同出資による現地法人)が、このアセットセールスに参加、落札している。
ニュージーランドの植林面積はざっと110 万ha 、西暦2020 年における輸出可能量は2 , 000 万㎥にも達するといわれ、再生産可能な森林資源であり、南洋材資源の枯渇化にともない日本の合板メーカーなどが着目・活用している。
4 .厚板落とし込み工法
国産材スギ中目材丸太からの厚板を木造住宅の中での面材・パネルにする工場が見られる。
一例をあげれば、スギ面材の基準寸法は厚さ3cm 、幅15cm、長さ4m といったもので、壁の場合、この厚板を柱と柱の間に落とし込んでいく、いわゆる“落とし込み工法” である。厚板だから壁材に用いれば全面が強度を保つ筋違(すじかい)の役割を果す耐力壁となり、床材として使えば床下の根太は不要である。
一方、幅だけを集成接着したものもあり、厚、長さは上記のものとほぼ同様だが、幅のほうは繰り返せば集成によって90cm ほどにまで広くなったいわゆるパネルになっていて、やはり壁、床、天井といったところに向けられる。なお加工機械メーカーも無人化によるこうした面材加工機の開発に意欲的である。
5 . IT 革命(IT :情報技術)
IT 革命とはIT を活用して革命的な仕組みを構築することを意味する。先進各国市場の成熟化、グローバル化、さらに環境問題や資源問題などに対応した持続的な経済・社会構造への転換が求められ、国際競争が激化する中で企業の生き残りをかけたIT 革命が進んでいる。他産業ではインターネットを活用し、メーカーの小売化による流通革命、在庫極小化や受注生産への生産構造改革、オープンな資材調達サイトの形成による系列破壊と再編、マーケット動向に迅速に対応した製品供給体制(SCM )の構築などのIT 革命がダイナミックに進んでいる。木材産業においても、木材を含めた住宅資材のネット販売やトータル的な住宅供給・建築システム(CALS)の構築、住宅建築業者の電子入札システムなど先駆的なIT 革命の取組みが始まっている。木材産業が先導し21 世紀のわが国の国土や「木の文化」を守るには、産業自身が21 世紀を生き残るためのIT 革命が必要なのである。
6 . IDC :インターネット・データ・センター
IDC はe ビジネスを支援する新しい、IT サービスで、インターネット上の共同コンピュータ・センターである。インターネットで情報提供やEC (電子商取引)を行う場合、サーバと通信回線、基本ソフトやアプリケーションソフトが必要となりますが、IDC は高性能サーバ(基本ソフトを含む)や高速通信回線を共同利用したり、自前のサーバを預かってくれるサービスである。インターネットでは全て自前で設備投資する必要はなく、IDC の他にもASP ではアプリケーションの提供、マーケットプレイスではサーバとEC ソフトを提供するサービス等があり、自社のIT 能力レべルや要員の状況に応じて選択できる。IDC を利用することで、サーバ・通信回線といったハードウエア利用とその運用・保守管理や高度なセキュリティーサービスを受けることができ、利用者は業務に専念できる。インターネットは10 年余の歴史ですが、既に様々 なIT サービスが提供されビジネスチャンスを広げており、さらに日々 発展していくと期待されている。
7 .アプキンド ニッピンド
アプキンド(APKIND )はインドネシア合板の輸出業者の集りであるインドネシア合板協会。一方、ニッピンド(NIPPINDO)はそのアプキンドの日本における輸入窓口。アプキンドの合板はこのニッピンドを通じて日本の商社や合板流通業者に販売されてきた。当初、ニッピンドを通して販売されるアプキンドの合板は型枠に限られていたが、その後、薄物合板、フロア合板もニッピンド経由になり、さらに平成4 年からは全品目ともニッピンド窓口となり一本化された経過があった。
平成4 年の日本における合板輸入量はざっと300 万㎥だったが、このうちインドネシアからの合板が93 %を占めていた。当時インドネシアには約120 の合板工場がみられた。なお量的には少ないものの、平成5 年以降サバ・サラワクのマレーシアからの合板輸入量も倍々ゲームの形でふえていった。
(注)平成14 年度の輸入量はおおよそ450 万㎥ でインドネシアからがおおよそ6 割を占める。
8 . RC  SRC
毎月、新設住宅着工量が国土交通省から発表されるが、その際の木材業界の関心事のひとつは木造と非木造の割合、木造率である。で、非木造というと一般にはRC やSRC のことであるが、RC ( reinforced concrete )は鉄筋とコンクリートで組み合わせた構造材料、鉄筋コンクリートのこと。
SRC ( steel framed reinforced concrete )は柱、梁などの鉄骨部材のほかに鉄筋とコンクリートを用いた構造で鉄骨鉄筋コンクリートのこと。普通、鉄筋コンクリートよりは高層建築物の構造体として利用される。
なおPC という言葉を耳にするが、これはプレキャストコンクリート(precast concrete )のことで、現場ですぐ取り付けや組み立てができるように、あらかじめ工場などで製作されたコンクリート製品・部材の総称。部材化は木造、非木造を問わず時代の流れである。
9 .合わせ梁
合わせ梁は、重ね梁ともいわれる。
大断面の梁材等を必要とするとき、木材単体では強度や剛性はそれほど期待できないが、木材同士あるいは他材料との複合で、さらに優れた性能の部材として利用することができる。
例えば、構造用集成材や、上下弦材(フランジ)に平割材程度の製材とし腹材(ウェブ)に合板等の面材料を用いたI型梁、箱型梁等が代表的な部材で、これらは工場生産による。
また、構造設計で特に高い曲げ性能等を必要としなければ、容易に現場加工によることができる合わせ梁も有効なものとして活用されている。
合わせ梁の一般的加工は、① 正角材2 ~3 材を接着剤、ボルト、特殊金物等を用いて一体化し住宅の二階梁、小屋梁とする③ 大径の丸太や太鼓材を、ボルトや丸鋼のダボで2 ~3 段重ねてスパンの大きいログハウス梁とする等が行われる。一体化した梁は角材の合計した性能より一層の向上が期待できるものとなる。
10 .生節 死節 抜け節
木は葉で生産された養分が枝から幹に伝わって肥大成長する。したがって幹と枝は一体的なものだ。で、枝があると節になるわけだが、節を大別すると① 生きている枝からの生節、②枯れ枝からの死節、③ また同じ死節でも製材した場合に抜け落ちてしまう抜け節とがある。
板に製材した場合、同じ節でも生節なら最近ではデザイン的な効果も果すが、死節とくに抜け節はもっとも嫌われ、加工工場では抜けたあとを木片で埋め込んだりしている。
もともと枝が枯れるのは上の枝や、隣り合わせの木との間隔が狭くなり幹の下の木に陽が当たらなくなるためだ。そこで死節、抜け節をつくらないためには樹高の真ん中あたりから下の枝を落としてやること。そしてあと年数がたてば枝を落とした後の節を巻き込んで辺材部は無節材にもなる。
11 . EC ( ElectronicCommerce :電子商取引)
木材の相対取引では一般的に見積、発注、支払といった流れで取引を行う。こうした商流をネットワーク(コンピュータと通信回線)を使って電子的に行うことをEC という。
インターネットが普及し、写真や音声などを扱うことが可能になったことで、EC が加速的に拡大している。インターネットに加入すれば、日本にいながら誰でも簡単に海外のブランド商品を画面で選び買い物ができるのである。
店舗の代わりにインターネットに仮想店舗を作るネットバンク、店頭現物販売ではなくオンラインで注文を受けるコンビニなど、EC はただ単に情報交換を行うのではなく、取引の道具として新しいビジネス展開の芽となっている。
木村業界でも、乾燥材のオファーに対し在庫を持つ取引先から相見積回答があり、条件の良い仕入ができれば、個店のメリットだけでなく、多段階の流通在庫が減少するなど、EC が業界にとって大きな効果を生むことになる。
12 . EW (Engineering Wood )
EWはEngineering Wood・エンジニアリングウッドの略であり、一般に使用目的が明確であり、性能のバラつきが少ないこと、強度性能が保証された木材、いわゆる工業化木材のことで、近年大きく脚光を浴びている。
代表的なエンジニアリングウッドは① 集成材、② 合板、③ MDF (中質繊維板)、④ LVL (単板積層材)、⑤ OSB ・ウエハーボード(木削片を圧縮成形したもの)などだ。なお商品名パララムというPSL (積層材)もある。MDF は家具向けが多く、建築内装壁や収納ユニットなどの基材に使用される。LVL は長押、鴨居などの建築内装用に使われるが柱や梁などの構造用への用途が広まりつつある。OSB ・ウエハーボードは建築用の屋根・床の下地材に利用されるが、日本ではまだ生産されていない。PSL は米マツなどを原料に柱、梁、まぐさ、桁などに向く。
なおエンジニアリングウッドの基本は造林木を原料にしていることである。
13 . EDI ( Electronic Data Interchange )
EDI は企業間のあらゆる情報流をネットワークで電子的に行うもので、EC (電子商取引)の基幹を構成する機能である。情報先端産業である流通業界では、スーパーやコンビニが毎日数百から数千品目の発注品目を決め、注文書を書くのが大変である。このため、POS (販売時点清報システム)で収集した販売情報を補充発注(EDI )に繋げる仕組みを構築することで、daily 発注や多頻度発注が可能となり、スーパーでは新鮮な商品を安く確実に仕入れでき、コンビニでは売れる商品を常に店頭にならべることが可能となったのである。木材業界の場合、発注は電話やFAX で充分、EDI で何が良くなるのか疑問に思われるであろうか?EDIによる工数削減メリットはないかも知れませんが、商流と物流を分離することで、例えば、施工工程情報を関連業界が共有し建築期間を2~3 カ月に短縮できれば、売上拡大や商圏拡大に結びつけることができるかも知れません。EDIはその1 つの道具なのである。
14 .色物
色物はappearance timber(体裁がよく、立派に見える木材)で役物のこと。つまり並材に対する欠点の少ない上級材で小節、上小節、無節、柾目材の特等級など上質の製材品を指す。
もともとは関西材界の用語で、関東で役物と称していたものを関西では色物と言っていた。いまでは米材上級製品については関東でも色物と呼んでいる。
ただし、こうした色物も米材にしろ、樹齢100 年以上の良材丸太であるオールド・グロース(old growth )の減少で先細りの傾向にある。
上級材といえば米材の場合、クリアー(clear )材がある。これは米材規格品の品位別の上材であり、日本の製材規格のほぼ上小節に当たる。
15 . インボイス(Invoice )
送り状、仕切り状のこと。売買契約によって物品の受け渡しが国際間で行われているとき、輸出業者が輸入業者に送る荷物の内容や金額を記した商用文書。
木材の輸入数量などは一般に財務省の通関統計によって把握するが、日本木材輸入協会の針葉樹(米材、北洋材など)輸入統計は、このインボイスによる。だから財務通関と若干の誤差がある。
16 . ウエニー キャンツ
ウエニー(Waney )、キャンツ(Cants )は米材の太鼓挽き、耳付き盤のことで同じ。日本木材輸入協会はキャンツもウエニーに統一している。アラスカからのものが多い。
なお、こうしたウエニー、キャンツは半製品とも呼ばれており、小角などの完製品とは分類されている。
今日、アメリカの丸太輸出が大幅に減少し、またこうした半製品を再割りする工場についても減少している。
17 . AQ ( Approved Quality )認証
木質建材の品質・性能を保証する制度としては、従来からの「JAS (日本農林規格)」がある。製材や合板にはこれが適用され、その適用範囲も新製品開発に伴い逐次拡大されてきたものの消費者のニーズは一層多様化・高度化。このため「JAS」だけでは対応できない新製品が多くなっている。
そこで登場したのが、「AQ 」制度で、この制度は、新しい木質建材などについて品質性能試験を行い、優良な製品にはAQ マークの表示が認められる。つまりAQ マークはJAS とともに信頼の目印である。
企業などから申請のあった製品は、(財)日本住宅・木材技術センターが品質・性能試験などを行う。その結果、判定基準に適合し、生産状況などから品質の安定性が十分保持できると認めた製品を認証。認証を受けた製品には、前述のとおりAQ マークが製品に表示される。
18 . HS コード(Harmonized Commodity Description and Coding System ) 「商品の名称及び分類についての統一システムに関する国際条約」で定められた商品分類コード。国際貿易、貿易統計の収集、比較、分析を容易にすること等を目的としている。
HS コードは6 桁から成り、条約締結国が統一して使用する。6 桁の内、上2 桁を「類」、上4 桁を「項」、上6 桁を「号」と称し、99 の類が21 の部に分類されている。個別国がコードの適用範囲を変更することは許されないが、このコードをさらに細分するための、6 桁を超えるコードを加えることは許されている。日本の場合、6 桁のコードに3 桁の統計細分コードを付けて運用している。ちなみに薬剤等の処理をしていない針葉樹丸太のHS コードは440320 であり、このコードからは木材、木材製品であること(44類)、丸太であること(4403 項)、針葉樹丸太であること(440320 号)が読み取れる。日本ではこれに3 桁の統計細分コードを加えて、樹種の分類をしている。
19 . HDF ( Haakondahl Feet )
HDF はハーコンデルフィートのことで、NZ 材(ニュージランド材)の取引単位。新聞記事にもHDF とよく出る。
1HDF は0.03㎥、したがって1 , 000HDF は3㎥となるが、実際には100HDF ( 0 . 3㎥)で取引される。
NZ 材はラジアタパイン(マツ)が中心で、主として梱包材向け。造林木だが、産地では良材輸出をねらいに枝打ちにも力を入れている。日本の年間輸入量は(平成14 年現在)丸太を主に約150 万㎥となっている。
20 . SSソート(sort )
主にウェアーハウザー社の米マツや米ツガ丸太などの仕分け材のひとつ。セカンドグロス材(100 年生未満の若齢木、二次林木が多い)で、このセカンドグロス材はSS 、GC 、IS 、SC といった順に仕分けされている。とくにSC となると細木の低質材。マダラフクロウの保護から、オールドグロス(OG =100 年生以上の用材)は急速に減少、こうした目荒なセカンドグロス材が主流になっている。
ここ当分の間はSSより、むしろこれよりワンランク下のGC がふえる傾向にある。これは現地の二次林木がちょうど50 年生くらいの端境期にあるためで、あと数十年を経ればGC より上のSSもふえてこよう。
が、いずれにせよオールドグロスからセカンドグロスへの移行は現実で、こうした米材丸太の質的低下による業界への影響は極めて大きなものとなっている。
21 . S2S S4S
米材製品の記事のなかでS2S とかS4S とかいう用語がしばしば出てくる。S2S は2 面かんながけのこと、S4S は4 面かんながけのこと。
S2Sの場合はSURFACED(サーフェイシド・平にされた)、2 ( TWO ・ツー)、SIDES(サイド・側)の略。S4S は、2 が4 に変っただけである。
本国挽き米材製品のとくに柱・根太・筋かいのような構造用材は、荒挽き材でなくこうした二次加工品が主流になってきている。かんながけ製品の良い点は、① 見た目によい、② 歩切れがなく寸法が正確、③ 大工にすればスミがのりやすいことだ。
22 . SPF ( Spruce pine fir )
カナダBC 州の主として内陸部に生育するスプルース(とうひ属)パイン(松属)ファー(もみ属)を総称していう。
比較的小径木で、ツーバィフォー住宅用資材のカンナがけ製材品であるディメンションランバーなどに向けられる。堅い米ツガにくらべ釘が打ちやすく割れにくい特性を有する。
米ツガ・ディメンショランバーの関税は無税、SPFのそれは8 %であった。このため平成2 年当時、力ナダが「ガット(関税貿易一般協定)違反だ」と提訴、ガットのパネル(紛争処理小委員会)で審議されたが、「違反でない」と却下された経緯がある。
23 . Aソート Bソート
ニュージーランド材の製材用丸太には一般にA ソート(Sort )とB ソートとがある。A はB に対比して一番玉の上級材であり、普通、日本向け。長さ12m ものが量的に70 %、8m が25 %、4m が5 %といった混入率、末口平均径約35cm 。
B ソートはだいたいがニュージーランド国内向け、または韓国向け。長さ12m ものがおおよそ50 %、あと8m 、6m 、4m といったものがマチマチに混入されている。2 番玉くらいのもので末口平均径約27cm 。日本にもこのB ソートが少しずつ入っている。ニュージーランド材の製材用丸太は主に長さ、径級によって仕分けされており、米材のJ ソート(日本向け)、C ソート(中国向け)、K ソート(韓国向け)といった複雑な仕分けにくらべると簡素である。
24 . FAS
貿易用語で、① 船舶上で引き渡す本船渡しのFOB 、② また本船渡しの値段に仕向地までの保険料と運賃を加えたCIF のほかに③ FAS ( Free Alongside ship )がある。
FAS は船側渡し条件、舷側渡しのことで、売買する荷物を契約船の船側・舷側まで運べば売り手側の責任は終わる。この引き渡しは、ふ頭積みの際はふ頭の船側で済むし、沖積みのときはハシケ、または筏で船側まで運んで終了する。
これまで、このFAS は主として木材取引において行なわれてきたもので、米材丸太の多くは積み地の船側渡しで契約されてきている。船側から船への積み込み賃、運賃は買手側の負担となる。なお取引にはCIF にさらに手数料を加えた、つまり保険料・運賃・手数料込みのCIF & C などもある。
25 . FOB船 CIF船
主にロシア材に使われる用語で、FOB ( Free On Board )は本船渡しのこと。そのロシア材に例をとれば、売り主のロシアが、船積み港において買い主の日本側が手配した船舶に丸太を積み込み、船舶上で引き渡し、あとの運賃などは日本側の負担。分りやすくいえばFOB 船は日本船のことである。CIF ( Cost , Insurance and Freight )は上記の本船渡しの値段( FOB 値段)に保険料と運賃を加えたもの。つまり売り主のロシアが買い主である日本までの運賃なども負担するもの。だからこれも分りやすくいえばCIF 船とはロシア船のこと。
ロシアのCIF 船は通年就航しているが、日本のFOB 船は現地積み出し港が結氷することなどから就航はだいたい5 ~10月に限られている。
26 . F 値とE 値
室内空気の汚染が問題視され、最も一般的な室内空気汚染物質とされているのがホルムアルデヒドである。合板を用いた家具などから発散されたホルムアルデヒドによって目の痛みや頭痛を訴える例が出たことから、合板についてホルムアルデヒドの放出量によってランクを設け、0.05㎎/ℓ以下のものをFl 、0.5㎎/ℓ以下をF2 と定めた。
住宅資材としても合板が多く用いられるようになり、下地合板からのホルムアルデヒドによる室内空気汚染が問題となったことから、下地や新建材の台板に使用される合板のホルムアルデヒド値が注目され、木材建材業界においてもFl 、F2 という言葉が平成11年頃から一般化した。
また、合板に代わりMDF などの木質繊維板も多く用いられるようになったが、それらのランクはE で表され、E0 は合板のFl 、E 1 はF2 に相当する。ゼロという名称が付いているからといって、E0 の方がFl より上というわけではない。
(注)現行JAS  F☆☆☆☆ 0.5mg/ℓ以下、F☆☆☆ 0.5mg/ℓ以下など
27 . MSRランバー
( machine stress rated lumber )
木材の等級区分の方法には、節、丸身等の欠点を外観から評価した目視による区分、また強度とヤング係数との間に高い相関関係があることを利用した非破壊による機械的な区分がある。後者によってヤンク係数、曲げ強度等木材の強度性能を機械的(コンピュータを合む)に求め等級区分された材をMSRランバーと言う。
この測定因子となるヤング係数は、① いわゆるグレィディング・マシーン(木材に加わる荷重速度が比較的緩やかな場合のヤング係数と強度の関係を応用したもの)で算出する。これらはツーバイフォー製材、集成材ラミナ等小断面部材に適する。② 適当な荷重を加え、木材のたわみを検出して曲げヤング係数を測定する。③ 木材に打撃等衝撃を与えた時に発生する共振現象や振動を利用してヤング係数を算出する。が主な測定方怯である。
なお、「機械による曲げ応力等級区分を行う枠組壁工法構造用製材の日本農林規格」ではMSR製材としての規格が定められている。
28 . LVL :単板積層材
( Laminated veneer lumber )
LVL はロータリ単板やスライス単板を繊維方向をほぼ平行に積層接着した材料である。古くから馴染みの深い合板は単板を互いに繊維直行方向に積層した広板であり、また、集成材はひき板を積層接着している点で異なる。
特徴として、短材から長大材が作りやすい。さまざまな形状・デザインの製品が作れる。製品歩留まりが高く、高度な装置化が可能で、生産性が高い。薬品処理が容易である。使用単板の裏割れによる欠点が指摘される事もあるが、これら多くの長所から、利用拡大が急務のスギ造林木の利用法として注目されてきている。わが国の総需給量は平成14 年で概略19 万㎥、うち針葉樹68 %、輸入品75 %程度と推定される。現状では造作用が多いが、繊維方向の強度が高い木材の特性を生かした材料であるため、近年、木造建築における梁、根太など構造用軸材料としての利用があり、JAS でも「構造用単板積層材」として、別途、強度・耐久性などの性能が規定されている。
29 . MDF
木材を繊維状にほぐして成形熱圧し板にした製品のことを繊維板(ファイバーボード)と呼び、硬質繊維板(ハードボード)、軟質繊維板(インシュレーションボード)などがあるがMDF ( Medium Density Fiberboard メヂュアム・デンスティ・ファイバーボード)は中質繊維板のこと。
アメリカで生産されたのが始まりで家具用にもっとも多く使われているが、住宅の玄関・居間といったところの建築内装壁、また、収納ユニット・下駄箱などの基材として使用されている。素板のまま使用されることが少ないのでMDF が使われていることに気づかないことが多い。
国内の合板メーカーも生産しているが、エンジニアリングウッド( 工業化木材)として需要が高まり、最近は一定の輸入量が確保されている。
30 . OEM (相手先商標製品)
( original equipment manufacturing )
電気機械産業などでよく行なわれる方法で、自社ブランドを伏せて相手先ブランドによる部品や完成品を供給する際の商品のことである。大型小売店や大手商社などの自社ブランド商品の多くがOEM供給品である。
大型小売店や大手商社は大規模な販売チャンネルを持っているが、生産技術や生産設備を持っていないので、委託製品の形態でOEM 供給を受けるシステムをとっている。
OEM 供給には弱小メーカーが有名ブランドを頼って委託生産を受けるという下請け的色彩もあるが共存手段として利用することがある。
建築用製材品の場合でも製材メーカー自体が社名を刷り込まず、ハウスメー力一の社名が刷られた柱などを建築現場で目にすることがあるが、これも広い意味ではOEM であろう。ハウスメーカーの伸長とともにこの傾向は広まっていこう。
31 . OSB ( oriented strand board )
OSB (オリエンテッド・ストランド・ボード)は、繊維方向に揃えた、軸木のような木削片を接着剤で固めたボード。建築用の野地板とか床下地材などに使われる。アメリカやカナダで生産されているが、日本でも新しい木質材料として注目されてきている。樹種はアスペンなどが多い。
また、北米ではこれに似たウエハーボード(wafer board )も生産されているが、OSB との違いは木削片の並びが繊維方向にとらわれずランダムなこと。
品質についてはOSB のほうが上だとされている。
新しい木質材料が 次つぎと開発されてきた。
32 . 丘物問屋
丘物、水物については、輸入材に対する用語で、丘物は船から直接、陸地の岸壁埠頭へ下ろされ陸上に貯材された主に製材品。つまりアメリカやカナダなどで製材された現地挽き製品である。一方、水物は水中に貯材された木材、つまり外材の丸太やキャンツ(大鼓挽きの材)のたぐいである。水物は一度船から水面に落とされ、それが製材工場まで曳航されてきて製材品になる。丘物問屋は前段の丘物・現地挽き製品を扱う問屋のことで、製品置場・東京港15 号地を擁する東京新木場にはおおよそ300 軒(平成5 年現在)の丘物問屋がみられた。
今日、米材は製品輸入時代になっている。
33 .丘物 水物
輸入材に対する用語で、水物は丸太やキャンツ(太鼓挽きの材)のたぐい。船から水面に落下させて水中に貯材、それを製材工場などへ曳船することからきている。こうした引き取りを水面どりという。
丘物(おかもの)は主に現地挽きの製材品。これは船から直接、陸地の岸壁埠頭へ下ろすことからきており丘どりといわれている。米材、南洋材が丸太輸入から製品輸入へ移行したことにより、輸入港であった清水港(静岡)、田辺港(和歌山)などの製材工場の様子は激変している。
なお市売問屋、センター問屋といった呼称があるが、東京・新木場では現地挽き製品を扱う問屋のことを丘物問屋と呼んでいる。
34 .桶・樽
桶は細長い小幅の板(短冊状)を輪形に組立て、竹、銅、真鍮等のタガで組み締め木底をつけた円形の容器である。樽はこの容器に固定した木蓋(ふた)がついたものである。桶・樽の木製容器としての歴史は古く、天然サワラ、天然スギや年輪幅の均一な吉野スギ等の木材を用い、風呂桶、たらい桶、おひつ、漬物桶、また醤油・味噌樽、酒樽など日々 の暮らしに密接にかかわり利用されてきた。昭和30 年代中期からの家庭用電化製品、プラスチック容器などの台頭の中で姿を消したものも少なくないが、近年ではワインクーラー、花器、湯桶、すし桶等新たに多様な商品が製作され、自然素材の温かみ、手作りの良さ、健康志向等から見直されている。とりわけ、伝統的な器としてのイメージの中で、カラマツ、米マツ等木製の樽が耐水性、耐酸性や結露しにくいなどの特性を生かし、ビル内の飲料水を供給する木製貯水槽として、かなり利用されていることは特筆されよう。
35 .オールド・グロス セカンド・グロス
米材のオールド・グロス(Old growth )は老齢樹のことで、一般には天然木の樹齢100 年以上の用材適齢木。
これに対しセカンド・グロス(Second growth )はヤング・グロスともいわれ、普通、二次林からの樹齢100 年未満の若齢木を指す。問題は、オールド・グロスが資源的に年々 減少していること、そのうえ、米国北西部において生息するマダラフクロウを絶滅の危機から救おうという原生林保護運動が高まったことも影響して、適齢木・優良木の入手がきびしくなってきている。
36 . 加重平均価格
製品市売市場の中で加重平均価格という用語が出てくる。で、その加重平均価格とはなにか。
東京木材市売問屋協組連では月ごとに傘下市場で取り扱っている86品目について価格の検討(平成5 年現在)を行っているが、その中でとくに流通頻度の高い18 品目を選んで平均値を出しているが、それを加重平均価格という。
18 品目の内訳は、杉羽柄材がヌキ・平割・板の3 品目。杉角は柱・桁・長柱の3 品目。桧角は柱・土台・長柱の3 品目。松材は平角・タイコ・エゾタルキの3 品目。米材は母屋角・柱・平割・平角の4 品目。北洋材はエゾ平割・赤松平割の2 品目であり、その品目ごとに平均値を出し、それに各市場での入荷構成比率を掛けてその品目の値を決め、それを合計したものが加重平均価格となる。
37 .カスケード材・コースト材
カスケード材(Cascade log )は、ワシントン州、オレゴン州中央を南北に連なるカスケード山脈から産出される材で、成熟林からのものが多いだけに目が詰んでいる。
一方、コースト材(Coast log )は米太平洋沿岸部のコースト山脈から出る材で成育がよく、カスケード材に対比すると目荒材である。
カスケード材のほうが、日本側が好むだけにコースト材より産地価格が一般に高い。なお、材質的に中間的なものをセミカスケードとも呼んでいる。
38 . Custom Cut (カスタム・カット)
もともとは、custom (注文)に応じて製材された注文挽きのことで、日本の商社や木材問屋が米加産地の製材工場に丸太を買い与え品等・寸法を指示して賃挽きさせた製材品のことを指して言う。なお、日本の商社・問屋ではなく、たとえば平成元年当時マックミランなどの産地シッパーが独自に、前述のカスタムに準じた日本向けの品等・寸法で挽いた製材品をも指して広くカスタム・カットと呼んでいた。
39 . 型式適合認定
平成10 年6 月に公布された改正建築基準法の中で、建築基準の性能規定化がうたわれている。これは、その型式が一定の技術基準に適合することの認定を受ければ、多様な材料、設備構造方法を採用できる規制方式の導入を意味している。
性能規定には3 つの柱があって、それは以下の通り。① 性能項目、性能基準の明示とその検証のための試験方法の提示② 性能規定に対応した、申請者の負担軽減、確認審査の効率化を図る③ 従来の仕様規定は、性能基準を満たす例示仕様として政令・告示で位置づける。 この② の前提として、政令で定める一連の規定に適合するという建設大臣による認定(これを「型式適合認定」 という)が必要である。更には、規格化された型式の建築材料、設備、住宅等の製造者の認証(これを「型式部材等製造者認証」という)を行い得る。この認定を受けた基準については、建築確認・審査が省略できるとしている。
40 . SST (割裂片積層材)
森林総合研究所が、需要創出をねらいに開発したもので、長さ40~50㎝に切った小丸太、厚板をカッターで繊維と同じ方向に割裂細片化。その細長いストランド(木片)を乾燥し、接着剤を用い繊維方向を揃えて積層・熱圧すると製品が出来る。建築物の平面材としての需要が見込めるほか、厚くしたものを裁断することで柱などの構造材にも利用が可能である。原料には良質の大径材を必要とせず、スギやヤナギなど生長が早く軟らかい径1~5㎝の小径木、また間伐材、工場端材、建築廃材などで間に合う。歩留まりもよく立方メートル当りの製造原価は、月間1 , 000㎥生産した場合、パーティクルボードと同等、MDF の3 分の2 、合板の2 分の1 と木質ボード類の中では原価安だ。
ドの2 社だが、口本のマーケットをにらんで乾燥材(KD 材)などの付加価値製品の輸出に力を入れてきた0 (なお、この用語は企業がをくなったことから死語となっている。)

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木材関連用語集2

41 .金具工法
木造軸組住宅構造材の継手・仕口を工場機械プレカットほどには刻む必要がないとされている金具工法が浸透している。メタル(金属)工法とも呼ばれる。たとえば接合に厚さ3.2mmの鋼板と径12㎜のボルトなどを組み合わせて使用する。
金具工法のメリットは、柱と梁、柱と土台といった接合部を文字どおり金具でつないでいくわけだから、① 工場が必要とする装置はさほどではない、② 工期が一段と短縮される、③ 建築施工が簡単だから住宅1 棟分の資材と金具を揃えさえすれば、製材工場、製品流通業者でも住宅まで手がけられる、というのも利点だとされている。
金具工法の場合、生材で木が痩せて金物か緩んだら効果がないわけで乾燥が必要条件になる。したがって、この金具工法に対して関心を強めていくのはLVL (単板積層材)や集成材取り扱い関係者であろう。
42 .カナダ3 社
カナダは余剰材を除いて丸太輸出を禁止しており、アメリカ以上に製品輸出に力を入れている。
その製品対日輸出の大手といえばマックミラン、シーボード、イースト・アジアチック(EACOM =イーコム)の3 社(平成2 年現在)。 もっともイーコムは多くなく、実質的にはマックミラン、シーボードの2社だが、日本のマーケットをにらんで乾燥材(KD材)などの付加価値製品の輸出に力を入れてきた。(なお、この用途は企業がなくなったことから死語となっている。)
43 .環境ホルモン
従来、環境汚染物質が人間に与える影響を考える場合、濃度や総量は成人の人体への影響を基本とし、子供は体重等の比較から大人の何分のーという考え方が採られてきたが、近年、環境汚染物質の中には、毒物として直接生物に被害を与える以外に、内分泌を攪乱する物質として、妊婦や胎児、児童に深刻な影響を与えるものがあることが判明した。
内分泌物質であるホルモンは、本来、生物の体内で作られ、微量でも様々 な作用をするが、外因性内分泌攪乱物質、一般に「環境ホルモン」と言われる物質は、ホルモンと同様の作用をし、毒物としての許容量の数千分のーという微量であっても、そのホルモンを必要とする成長時期には大きな影響を与える。ダイオキシン、PCB の他、プラスチックの可塑剤など身近な物からも検出され、その殆どが女性ホルモンとして作用し、精子数の減少や雄の雌性化などの影響が知られている。
44 .含水率
木材の乾燥問題がクローズアップされているが、乾燥の度あいはD20といったように含水率で示される。D はDRY (ドライ・乾燥)の略であり、20 は木材の重さの中に占める水分の重さの割合である。
製材品に例をとれば、仮に絶乾状態の製材品なら10 ㎏の重さに過ぎないものが、余分に2kg の水分を含んでいたとする。この場合、水分の重さ2 ㎏を絶乾製材品の重さ10kg で割ると含水率20 ということになる。
丸太に例をとれば、これもたとえで、絶乾状態の丸太なら20kg のものが、この20 ㎏と同等の水分を含んでいて40kg あったとする。すると含水率は、水分の重さ20kg÷絶乾丸太の重さ20kg で100 %である。つまりこの含水率100 %の丸太の場合は、絶乾丸太の倍の重さになる。
製材品を乾燥する前の丸太の“葉枯らし”も必要になる。
45 .乾燥機
乾燥の必要性が高まっている。とくに大手ハウスメーカーとの取引では乾燥がきびしく問われるようになった。
乾燥方式は① 蒸気式、⑧ 除湿式、③ 高周波加熱減圧式に大別される。蒸気式の主なエネルギー源は木屑・灯油など、除湿式は電気、高周波加熱減圧式も電気である。
① 蒸気式は経済性ですぐれており、さまざまな材を対象とし適用範囲が広い。 ② 除湿式は使いやすさと材がきれいに仕上がるのが特徴で主にヒノキや役物・造作用材の乾燥に使われる。③ 高周波加熱減圧式は乾燥速度が非常に早く、蒸気式や除湿式では時間のかかる厚材の乾燥にむいているが、設備費やランニングコスト(維持費)が高くつくので高級材の乾燥に用いられる。
なお高周波は、普通の基準よりも振動数の大きい波動または振動のことである。
46 . Q 値 C 値
Q 値
熱損失係数Q 値とは、建物の内部と外気の温度差を1℃としたときに、建物内部から外界へ逃げる時間当たりの熱量を床面積で除した数値である。この係数は、どのような地域においても、期間暖房負荷との間に密接な相関関係にあることから、暖房に関する省エネルギーを評価するための判断指標として用いられている。
C 値
住宅の気密性能に(C値)とは、住宅床面積1㎡当たり何㎠の隙間があるかを意味する。単位は、相当隙間面積㎠/㎡で表される。たとえばC 値2 . 0 ㎠ということは、住宅床面積1 ㎡当たり2.0㎠の隙間があることを意味する。家全体の隙間を計算してみると、たとえば、延べ床面積150 ㎡の建物の場合、300 ㎠相当の隙間があることを意味することになる。あまり意味のない換算だが、おおよそ17.3cm 角の隙間があることになる。
47 .利物 無粋物
利物(ききもの)、無粋物(ぶいきもの)とは、一般的には関東市場における市場用語であって、利物は売れ足の早い製品を指し、無粋物はその逆で売れ足の悪い製品だ。
製品市売市場が関東で発足したのは昭和25 年。その後、市売市場は東京・木場問屋(木場に集中している相対取引きの問屋)にかわる新興勢力として、換金性の良さなどを魅力に燎原の火に似て広まった。そして、とくに① スギ、ヒノキの柱、② ヒノキの土台、③ スギのヌキ、タルキ、といったものが、いわゆる利物商品、売れ筋商品、指標商品だった。
ところがその後は住宅工法が変わるにつれて使用部材も乾燥材や集成材といった性能資材へ移行する、またプレカット材が浸透するなどで、このところ市場における利物商品は、ほとんど無いに等しくなりつつある。したがって利物、無粋物の持つ用語の意味も薄れてきている。
性能資材時代の到来で市場用語そのものも変遷をたどっている。
48 . 北三港
ロシア材用語でロシアアムール地区のマゴ、ラザレフ、デ・カストリーの3 港を指していう。冬場は凍結するし、FOB 船(日本船)もCIF 船(ロシア船)も就航がストップするので積出しがなくなる。したがって北三港からの出材が本格化するのは夏場である。もともとはこの北からの材は目がつんでいる良材とされていたが、いまはそうともいえない。
北三港に対比した南のほうの港は沿海州のワニノ、ナホトカ、オリガなどで、冬場でもCIF 船が動く。
49 . CAD (キャド)
住宅産業界にCAD化の波が押し寄せている。CAD とはComputer Aided Design の略。コンピューター支援設計とも呼ばれており、設計作業をコンピューターを利用して行うこと。膨大な設計作業を短時間に処理するから、設計工期の短縮、省力化、コストダウン、接客力の強化につながるし、図面の品質も向上する。
CADの導入は、大手住宅企業のみならず、中小工務店に至るまで一般化しつつある。
50 . CAM (キャム)
CAM システムの利用がプレハブ住宅企業においても実用化されるようになっている。
CAM とはComputer Aided Manufacturing の略で、たとえば一軒の家を建築する際、どんな部材加工をすべきかの作業工程をコンピューターがつくり、そしてその加工をコンピューターによる工作機械が行うもの。
最近では、在来軸組工法のプレカット工場においても、CAM が重要な位置を占めている。
51 . Kiln Dry (キルンドライ)
「キルンドライ」ということが盛んに強調される。Kiln Dry(窯で乾かす)で、人工乾燥材のこと。略してKD (ケィディー)材とも言う。
アメリカ、カナダなどの現地で生産された、いわゆる現地挽き・本国挽き輸入製材品においては、このKD 材・人乾材が急速にふえている。
たとえばディメンションランバー(ツーバイフォー工法建築用サイズのかんながけ製材品)も多くはKD 材である。
対語として未乾燥材という意のGreen (加工してない、なまの)がある。
52 . クォーター制(北洋材)
北洋材の対ソ契約においては、年間契約量を4 半期ごとに一定比率に割り振り、価格も4 半期ごとに決定するというクォーター制をとってきた。
かつては数量、価格の契約は、年間取引量と、その1 年間の取引価格をソ連側と輸入商社で毎年折衝して決定していた。しかし1979年以降、市場価格をより反映させるため4 半期ごとに取り決めることにしたもの。
また数量の4 半期ごとの比率については、平成3 年からは冬期とも均等積み出しすることで双方合意している。なお数量について、年間契約量の50 %を年度開始前に取り決め、残りの数量を各4 半期ごとの価格交渉時に取り決めるという案が日本側から提案された経過がある。
53 . クリアー(clear )材
米材製品の、日本流にいえばいわゆる役物。上からA 、B 、C 、D 、などとランクづけされている。
A は化粧用単板に向けられる無節の特級材で、このA の輸入はきわめて少なく、一般的にはB 、C クラスのものであり、日本の上小節のように節はあっても小さい。
現地の優良丸太の先細りとともに、こうしたクリアー材の入手は漸減傾向をたどろう。
クリアー材と対比してスタンダード(並材)がある。
54 . グルーラム(GLULAM )
集成材の国内生産が伸びている。平成7 年当時の敷居・鴨居といった造作用は無化粧・化粧貼りを含めて約37 万㎥で前年比16 % 増。また柱などの構造用は、これも無化粧・化粧貼りを含めて約14 万㎥で43 %増。造作用がざっと7 割、構造用が3 割だ。なお通直・湾曲の大断面集成材の生産量は7 万㎥近くで、ほぼ2.4倍もの大幅増である。
以上は集成材の生産量だが、さてGLULAM ( Glue Laminated Lumber )は、厳密ではなく、ごく大ざっぱに平たく表現すれば、むろん集成材だが、アメリカ・カナダなどで生産された無化粧の柱、梁などの構造用を指していう。
そして日本へ輸入された後、大幅な加工を施すことのないもの、などともいわれている。
この意味で同じ集成材でも「グルーラム」の持つ意味あいは多少違う。
55 .グルーラム、へビィティンバー
グルーラム(glulam)は集成材のこと。平成2 年の日米林産物協議で構造用集成材が対象品目になった。
日米協議は合意し、合意による建築基準法の緩和でこの構造用集成材の需要分野は広がり、反面低い関税率による輸入ものも多くみられるようになった。
なお構造用大断面集成材のことをへビィティンバーという。へビィティンバーはとくに欧米で工場や体育館などの大型木造建築物に使用されている。へビィティンバーを用いる施工法をへビィティンバーコンストラクション(heavytimber construction )という。
56 .グレーディングマシン
工業化住宅などへの傾斜を背景に高性能資材への要求が高まっている。
「針葉樹の構造用製材のJAS(日本農林規格)においても強度が重視され、強度については目視で測る目視等級区分とグレーディングマシン(Grading machine )などの機械で測る機械等級区分とがある。
で、グレーディングマシンはコンピューターで製材品の強度を測定する装置である。
最近北米などでは機械で強度を等級区分けしたMSR ( Machine Stress Rated )ランバーが普及されているが、日本でもこの強度測定の機械・グレーディングマシンの開発がされている。林野庁のリース助成事業においても、これまでの大型木材乾燥設備などのほかに、新たに木材自動包装結束装置などともにこのグレーディングマシンが助成対象になっている。
57 . KISS (建材インフォメーションサービスシステム)
“ KISS”とは日本建材産業協会が推進する建築資材の電子力タログ・システムで、インターネットに接続し利用者登録すれば簡単に利用できる。非木造建築の資材が中心となっているが、建材だけではなく木質・窯業・高分子系など幅広い資材メーカーが商品の仕様、性能、技術情報を提供している。このシステムの利用者は設計事務所や建築業者などで、施主の嗜好に合った最新の商品を検索し、性能を比較し的確な商品を提案するなど提案型の営業活動を行うことで取引チャンスを広げることができる。いわば、マーケットニーズの変化に迅速に対応することで、業界の体質強化と発展を目指すシステムなのである。木造住宅の主要部材の担い手である木材業界は、木造であることを生かしつつ住機能全体として顧客満足を得る努力が求められている。このため、幅広い住宅資材を取り扱うKISS と連携した合理的な住宅部材供給システムの構築が重要となっている。
58 . KS 材
北洋材の日本側の主な契約相手はエキスポートレス(全ロ木材輸出公団)だが、別にKS 貿易というのがあり、この貿易に基づき輸入される材をKS 材と呼んでいる。
KS 貿易は、1968 年(昭和43 年)に河合良成氏(当時の小松製作所会長)とソ連側のセドフ外国貿易省輸入局長との間で「極東森林資源開発基本契約」 が調印されたことから始まっている。河合氏のK とセドフ氏のS をとってKS 貿易といわれている。平成3 年には、第4 次KS 貿易の交渉がまとまり、平成4 年から5 年間にわたって、日本がロシアから原木600 万㎥などを輸入、代りにロシアへ木材搬出用の機械などを輸出することになった。
59 . 原単位
木材業界でいう原単位は普通、住宅1 坪(3 . 3 ㎡)当りの木材使用材積を指していう。
この原単位は非木質建材の進出でこれまで年々 減少傾向をたどり、平成6 年現在では一般的に坪当り0.6㎥くらいだとされている。40 坪の家なら24 ㎥だ。また最近のあるプレカット工場での調査によると、柱、通し柱、土台、梁といった構造材の坪当り材積使用量は0.35㎥である。
かくして、住宅1 棟建築した際の木代金は、「よくて13%」にも落ち込んだとされている。かりに1 棟3 , 000 万円の住宅としたら、その中に占める木代金は390 万円ほどでしかなく、輸入もののシステムキッチン1 台分より安い。かつての木代金は少なくても3 割を占め、1 棟の建築費が1 , 500 万円だったにせよ木代金は450 万円あった。全体の建築費はふえたのに木代金は逆に減っている。これが付帯工事をも請負う“材工パック”進出への背景になっている。
60 .建築基準法38 条
『 特殊の材料又は構法』
この章の規定又はこれに基づく命令もしくは条令の規定は、その予想しない特殊の建築材料または構造方法を用いる建築物については、建設大臣がその建築材料または構造方法がこれらの規定によるものと同等以上の効力があると認める場合においては、適用しない 。
【 建築技術、またそれに用いる材料は日々 進歩している。それらの中には、建築基準法の制定時や、その後の改正時においても予測もされなかった技術や材料がある。本条は、これら法が予測もしてなかった建築技術、材料、あるいは構造方法を、有用であれば認めてゆくために定められた規定である。】
この条項は、平成10 年6 月12 日に公布された改正建築基準法においては、性能規定のなかで対応していくこととして削除された。具体的には、改正された建築基準法、第68 条を中心として運用されてゆくことになった。
61 . 原木・製品市売市場
市売市場は通常、丸太(主に国産材)と製材品の2 つの市場に分かれる。市(いち)売りとは一定の市日に荷主からの委託材をセリないし入札をもって売るのを原則としており、単式と複式とがある。単式は市場経営と問屋を兼ねたものであり、複式は市場の中に複数の問屋が参加している市場をいう。
国産材原木市売市場は、買手の製材工場にすれば、その都度必要な材を手当てする当用買いの可能な場であり、その存在は強いが、最近は量産製材工場の出現によって、伝票は市場を経由するものの、材そのものは素材生産業者などから製材工場へ直送する、いわゆる商流と物流の分離を進める動きが出てきている。製品市売市場も一定の市日に限らず、いつでも材を売る木材センター化現象を強めている。なお、とくに最近はプレカット材の浸透から、製品市売市場自らも市場内にプレカット工場を設け、買方である小売り店、それにつらなる大工・工務店に対する加工材支援を行うところがふえつつある。
62 .高規格住宅工事(環境配慮型)
建設省及び住宅金融公庫は平成11年11月に策定された経済新生対策を踏まえ、従来の省エネルギー施策に加え、環境負荷の低減をねらいに再生資材や二酸化炭素の貯蔵機能を持つ資材の活用を促進するための高規格住宅工事(環境配慮型)割増融資制度を創設した。
もともと再生資源は一度使用され、あるいは使用されずに収集され、あるいは廃棄された物品、または製品の製造などにともない副次的に得られた物品のうち有用なもので原材料として利用することなどができるもの。
そして(1 )再生資材は、再生資源を利用した建材や住宅部品の部材、(2 )二酸化炭素の貯蔵に寄与する資材は木材(木質材料を含む)をいう。なお① 再生資材の基準は、高規格住宅を構成する再生資材の床面積当たり合計使用量が0.02 ㎥/㎡以上② 二酸化炭素の貯蔵に寄与する資材の基準は木材の床面積当たり合計使用量が0.21㎥/㎡ 以上。なお割増融資額200 万円とされた。
63 .剛床(ごうしょう)工法
先の阪神大震災以降、住宅の耐震性が要求され、この耐震性を高めるため剛床工法を採り入れる住宅メーカーがふえてきている。 床が弱いと地震の力が横から加わった時に筋違(すじかい)に伝わる力がバラバラになるが、床がしっかりしていると筋違が揃って一斉に抵抗、床と筋違の双方ともが強い住宅になる。
剛床工法は、たとえば梁に設けた欠き込みに根太を落とし込み、床面をフラットに一体化して構成するもので、梁の上に単に根太を渡して床面を構成する従来の柔工法にくらべて住宅全体の強度を高めるとされている。一般的に床面に直(じか)貼りするものは厚12 mm の構造用合板などである。
通常は揺れの大きい3 階建ての建物にしか用いられないが、最近は2 階建て住宅にも用いられるようになっている。
筋違に加えて床構成が重要視されている。
64 .高耐久性木造住宅
高耐久性木造住宅とは、高耐久木造住宅の仕様により建設される住宅で、(財)性能保証住宅登録機構に性能保証住宅として登録できるものをいう。技術的には、構造上主要な部分である壁、柱及びはり等の横架材を木造とした住宅で、耐久性を有する住宅としての技術基準に該当するものとしている。
この制度を利用することにより、住宅金融公庫の融資金の償還期間の延長やエ事費の割増融資を受けられる。その技術基準のなかで木材に係わる項目のひとつをあげてみると、通柱である隅柱の小径は、13.5cm以上とする。ただし樹種を耐久性の高い樹種から選択した場合は12 cm以上とすることができるとある。この高耐久性木造住宅の仕様のなかで決められている耐久性の高い樹種は以下のとおりである。
ひば、べいひば、けやき、こうやまき、くり、ひのき、台湾ひのき、べいひのき、すぎ、べいまつ、からまつ、北洋からまつ、あかまつ、くろまつ
65 .甲種・乙種
JAS (日本農林規格)を語るとき、しばしば甲種、乙種といった言葉が出てくる。
そこで…「針葉樹の構造用製材の日本農林規格」の中での甲種構造材というのほ主として高い曲げ性能を必要とする部分に使用する材を指し、土台・大引・根太・梁・桁・筋かい・母屋角・垂木などが対象となる。また乙種構造材というのは主として圧縮性能を必要とする部分に使用される材を指し、通し柱・管柱・床束・小屋束などが対象となる。
なお「枠組壁工法構造用製材(2 × 4 工法)の日本農林規格」の中でも甲種枠組材と乙種枠組材とがあり、甲種枠組材はやはり曲げ性能を必要とする部分の材で土台・根太・まぐさ・むなぎなどが対象。乙種枠組材は甲種以外の材で頭つなぎ・たて枠・上枠・下枠などが対象となる。
66 .構法工法
木質構造の分類について、公的な文書を見ると在来構法、枠組壁工法、プレハブ構法、などとなっている。つまり「在来」、「プレハブ」については構法であり、「枠組」については工法であって戸惑いを感じるが、「構法」はどのような部品で建物を構成するかなどの方法。「工法」は建物の施工の方法を指している。だが実際には分類についての「構法」か「工法」かの呼び方は明確でない。在来構法は在来軸組構法ともいわれ柱、土台、梁などによって強度が保たれる。枠組壁工法は「木材で組まれた枠組に構造用合板などを打ち付けた床や壁により建築物を建てる工法」。2 インチ× 4 インチの製材が主体だから、この工法による住宅はツーバイフォー住宅だ。
木質プレハプ構法には軸組式のものもあるがパネル式によるものが多く木質パネル構法ともいわれている。枠組壁工法やプレハブ構法は面による強度を主体とした壁式構造である。
67 . GOST (ゴスト)
日本のJAS (日本農林規格)に相当するような旧ソ連・北洋材の丸太・製材品の規格。国内向け、輸出向け規格がある。日本側のインポーター(輸入業者)と旧ソ連との間で問題になったのが、丸太のGOST で、等級のマーキング(印)も徹底されておらず、これが「北洋材は手にして実際に中をのぞいて見ないと分らない」の不評につながった。
マーキングの徹底については、デカストリーなど一部の港では100 %近くまでできるようになったものの、未だに全体の70 %ほどは改善のあともなく輸出だけ行なわれているのが実態と言われることもあった。
GOST の改善が北洋材需要拡大のひとつの力ギになっていた。
68 .コンテナ(container )
コンテナは本来、容器を意味する言葉だが、物流用語になっており、海上輸送に使用されるものを海上コンテナ、鉄道輸送用のものは鉄道コンテナという。
木材の「コンテナ輸送」は、製品輸入の増大とともに急速に普及しており、主に米国西海岸から米材製品を運んでくるのに用いられている。
コンテナの長さは40 フィート(12m )だから4m ものが3 本並べられ、また横に2 列、3 段積みだから18 本入る勘定だが、重量制限があって積載量は15 , 000BM (約35 ㎥)くらい。この点からもKD 材(人乾材)が有利である。
利点は小口輸送が可能なこと、荷傷みがないこととされているが、むしろ夏場は蒸れてカビが出ることもあるので、やはり小口輸送が大きなメリットである。
69 . 材工資材
“材工資材”がクローズアップされている。材は資材であり、工は工事で、流通業者や資材メーカーが住宅メーカーや工務店に資材を持ち込むだけでなく、職方を抱えて、そうした建築業者の工事部門までを請け負うものである。いわゆるトータル請負だ。流通業者や資材メーカーにすれば① 材の売り上げに工賃も付加される、② 直納の方途が開ける、③ 資材の品質改善面も直(じか)に学べるというメリットがある。建築業者も建築技能者不足をカバーできる。
産直住宅は“材工資材”そのものだが、今後はプレカット材を用いての流通業者などによる材工資材が一段と広まるであろう。そして材工資材は流通を直需のかたちに変えていく。
70 .桟木
桟木は木材乾燥の桟積みで用いられ、材のねじれやそり等の抑制には適正な桟木の使用が極めて重要となる。
桟木の仕様は、厚さ2 . 0 ~3 . 0 ㎝(乾燥板の2 ~3 倍の厚みを標準)の節や曲がりがなく、狂わない材(年輪のない材がべスト)を用いる。九州等ではジョンコン(Jongkong サラワク産等)が最も好まれ、スギ材桟木は2 ~3 回で使用困難になることもあると言う。なお、アルミ製品桟木もあるが、木材に比べて約10 倍と高価である。
この桟木の配置間隔は板厚の薄いものほど狭くすることか基本となる。板厚1.2㎝ 以下で30㎝ 、6.0 ㎝以上で90㎝間隔を標準とする。また桟木の位置は、上下に一直線に並ぶように配置し、桟積みは風向きに対して直角とする。このような桟積み作業の効率等を高めるため北海道立林産試験場では、桟木間隔を狭く配置し、かつ一定寸法に組み立てられた桟木パレット(桟木22×15×1 , 700㎜と角パイプ、平鋼で構成)を考案し、実用化されている。
71 . 3 層パネル
このところ、たとえば徳島県のSB (セーフティボード)ハウスをはじめ、床、壁、天井といった面の部分を厚板にする傾向が強まっているが、国産スギ材による厚板の3 層パネルへの関心も高い。3 層パネルは、長さ2m 、径級13 ~45 ㎝ほどのスギ丸太を原料とし、① 原木皮むき→ ② ラミナ(板)の製材→ ③ 乾燥→ ④ 幅はぎ→ ⑤積層→ ⑥ 仕上げ、といった加工プロセスで製品化される。最終商品の基準寸法は厚36mm 、3 尺× 6 R の3 層パネルである。平均厚み12mm の板をクロスして3 層に積層。その板は幅はぎ接着する前に含水率8 %にまで人工乾燥され、仕上り含水率は12 %前後。用途は根太レスの床、断熱材が不要な耐力壁、屋根下地材などになり、国産スギ材の用途開発に力点を置いている。
72 . 産地問屋
産地問屋とは製材加工産地に存在する製材品の流通・販売業者。平成5 年現在40 数社の集団として産地問屋が天竜産地(静岡県)にみられた。
天竜産地問屋の“走り”は明治時代に誕生、地元製材工場から製材品の販売を委託されていたことから当初は「委託屋」と呼ばれ、主に東京深川(旧木場)の問屋を対象に商いを展開していた。この天竜産地問屋の活躍は特記すべきで、① 問屋筋から注文があると迅速に荷を揃え需要に対応、② そして首都圏の情報をいち早く産地に伝達、③ さらに規格制度もない時代に率先して「天竜規格」をつくり、荷主(製材工場)を指導して規格統一を図るなどして天竜材の評価を高めた。
もっとも産地問屋といっても、需要が多角化したことから直接工務店などへの小売りに力を注ぐところなど、その商取引の実態は著しく変貌している。
73 . CIPA (シーパー)材
シーパー・ランバー社は伊藤忠商事と現地総合木材企業・パシフィックロギング社との合弁で1969 年(昭和44 年)にカナダナナイモに設立された対日専門工場。
4 インチ(10㎝)角が主流だった本国挽きを日本向けの10.5cm 角へサイズを切りかえたのが特徴。また従前の本国挽き製品より挽き肌などの面において品質の高いものを手がけたことも特記されるべき点で、これが以後の本国挽き製品全体の質の向上につながったともいえる。
CI は伊藤忠、PA はパシフィックの頭文字からきており、シーパー工場が挽いた製品をシーパー材と称し、広くは商社挽きともいう。商社挽きでは同じナナイモでの三菱商事のメイヨーもある。シーパー社は全額伊藤忠の出資。シーパー材は袖ケ浦(千葉)を中心に大阪、名古屋、仙台、北海道、松山 などへ荷揚げされた。
74 . JAS
( JAPANESE AGRICULTURAL STANDARD )
JAS は、日本農林規格の英訳(上記)の頭文字をとった略称。① 品質の改善② 生産の合理化③ 取引の単純公正化などがねらい。農林水産大臣が制定した品質基準及び表示基準(日本農林規格)による格付けに合格した製品にJAS マークが貼られる。林産物のJAS の対象は素材・製材・集成材・積層材・合板・フローリングなど。建築動向の変化に対応、現行の製材規格から建築構造用にかかわる部分を削除すると同時に「針葉樹構造用製材の日本農林規格」が制定されている。
JAS は海外にも開放され米国・カナダ・インドネシアでもツーバイフォー製材・大断面集成材・構造用合板などのJAS 認定工場が多数ある。
75 .次世代省エネルギー基準
住宅用省エネルギー基準は、1980 年に初めて告示され(昭和55 年基準)1999 年に改正された(平成4 年基準)。そして一段高い基準として改正されたのが次世代省エネルギー基準(平成11年基準)である。この基準は、「住宅にかかわるエネルギーの使用の合理化に関する建築主の判断の基準」として用いられその基準項目として、
1 .地域の区分に応じた年間冷暖房負荷の基準
2 .地域の区分に応じた相当隙間面積の基準
3 .防露性能の確保
4 .換気量の確保
5 .暖房機器等による室内空気汚染の防止
6 暖房および冷房にかかわるエネルギー効果の確保
7 .防暑のための通気経路の確保
があり、以前の基準に比してより高いレベルでの内容が求められている。
76 . J ソートC ソート
米材丸太の取り引きにおいてJ ソート(J sort )とかC ソート(C sort )とかいう言葉が出てくる。
J ソートは日本の頭文字からきており、一般的には日本のマーケットに適応するように仕分けされた材である。C ソートは同様に中国の頭文字からであり、中国向けの材。
C ソートに対比してJ ソートのほうが、目がつんでおり節が少なく価格的にもランクが上である。別に韓国向けのK ソートもある。もっとも日本にも、丸太のコストダウンを図るうえで、C ソート材もK ソート材も入ってきている。
77 .資材調達サイト
鹿島・清水・大成建設等大手ゼネコン連合の建築機械調達他、自動車部品調達、電子部品調達等多くの産業分野で複数メーカーが資材調達サイトを開設し、既存の流通経路や資本系列を越えたべストソース調達を図っている。これまでの資材調達は、技術力、供給力、コスト競争力等を持つ企業との継続的・安定的な取引関係が構築され、特に日本では、資本系列化・下請け制等大手メーカー主導の管理・指導のもとで他社との差別化を図り、系列全体の共存共栄を図る資材調達の合理化が図られてきた。しかし、市場の成熟化、消費者嗜好の多様化、国際競争の激化、べンチャー企業の追い上げ等により、これまで以上に資材調達力の強化が重要となり、他方、先端産業分野を中心に、新興工業国の資材生産・供給能力が高まり、オープンでグローバルなネット調達が可能な条件が整ってきた。こうした買手市場という背景的条件において、メーカーが需要量の大きな資材調達サイトを開設し、電子入札によるコスト低減や、タイムリーな資材調達などIT 革命を進めているのです。
78 . シージング サイディング
木材を繊維にし、水を媒体としマット(敷き物)状にし、それを乾燥し板にしたのが、いわゆる軟質繊維板だが、シージングボードはその軟質繊維板の一種。そしてシージングボードはさらにこの軟質繊維板にアスファルトを入れて強度、耐水性を持たせている。用途は建築の際の下地材。
一方、サイディングボードは硬質繊維板(ハードボード)とか、それに限らずセメント板などをも材料とする外壁材である。住宅建築などの場合、間柱(本柱と本柱との間に立てる壁をつくるための骨組み材)の上にシージングボードが張られ、その上に胴縁(板を打ちつけるための横材)が付けられ、そしてその上にサイディングボードが張られる。
要はシージングボードは下地材であり、サイディングボードは外壁材である。
79 . 湿式工法・乾式工法
湿式工法は、モルタル(セメント・砂・水を練り混ぜた材料)やプラスター(鉱物の粉末や石膏を成分とした壁・天井の仕上げ材料)のように水を使う材料を用いた施工法。乾式工法は水を用いる材料を使わず、木材のほか合板・金属材料・石膏ボード・石綿板などの乾式材料を用いる施工法のこと。昔の和風建築といえば、湿式工法が主流で、たとえば壁にしろ小舞(細竹、割竹などを網目に編んだ壁などの下地材)の上に、泥に藁などを混ぜた土壁、いわゆる小舞壁だった。しかし、いまはこうした湿式工法が減り、むしろ乾式工法が主流になってきた。湿式工法は乾燥に時間を必要とし、今日のような省力化・工業化住宅時代には馴染まなくなってきたこと、また新しい工業化材料が次々 と出てきたためだ。かくして日本の伝統的工法が薄れつつあるともいえる。
80 .指定住宅紛争処理機関
建築主と住宅供給者の間にトラブルが発生したような場合に、紛争を迅速に解決する仕組みとして、各都道府県の弁護士会が委託を受けて指定された組織で、原則として各都道府県に1 ケ所以上設置されることになっている。この「指定紛争処理機関」では、
① 「住宅性能表示住宅を利用した住宅」に限って紛争処理にあたることになっている。
② 相談にかかわる費用はかなり安く( 1 万円程度とされている)設定されている。
③ 施主、住宅会社のどちらからも紛争処理の依頼を受け付ける。
④ 「瑕疵」だけでなく工事代金の支払い遅延など、住宅の性能に直接関係のない紛争処理も受け付ける。
⑤ 性能表示制度を利用していない住宅のトラブルは、住宅紛争処理支援センターが相談にあたることになっている。

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カテゴリー: 木材

柾目の幅広フローリングを開発中です

開発中です

 

 

 

 

現在、新しいフローリングを開発中です。
まだ詳細は明かせませんが、原木は200~300年生の物を使用する予定です。
また、5月中には新商品がリリースされます。
私の業界とは無縁だと思っていた他業界からの提案でしたが、
業界初となるとてつもなく良い物ができるそうです。
5月は新しい事だらけです。お楽しみに!

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