素晴らしい野球人

今日は、剣道に興味のある初心者の方を集い稽古をしました。
参加者の中に竹刀も持ったことの無いやる気満々の野球人がおられました。
小学生の時から野球を続けられているそうです。
稽古前のストレッチの時から、物凄く体格もよく、スピードがありそうな人だなぁ…
それに声も大きいなぁ…なんて横目でちらほら見ていました(@_@)
竹刀を持って指導を受けている時も抜群のセンスで経験者かとも思えるくらいでした。今回は体験と言う事もあって防具も付けて稽古をしてもらいました。
しばらくして見てみると、防具を外して腕立てや腹筋をされていました。
「うーむ…やっぱり剣道の防具は臭かったかなぁ…。いやいや…何か失礼なことでもやっちゃったかな?」と思いつつも稽古を続けていました。
稽古終了後に皆で食事に行きましたのでその方にそろっと聞いてみました。
「何か失礼な事でもありましたか?」
「いえいえ全くございません。皆さんが真剣に稽古に取り組む姿を観て、私のような素人が一緒に稽古をする方が失礼に当たると思いまして。自分も一生懸命に野球をやってますから。本当にいい経験をさせてもらいました。ありがとうございます。」
と、はっきりした口調で言われました。
なんて謙虚な方なんでしょう(^^)
一気にファンになりました。
また是非とも稽古会に参加して頂きたいものです。

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9:00~12:30
牧野明剣館
福山先生・志賀先生・光崎さん・久野さん
18:00~21:00
渚剣道教室
岩瀬さん・井上さん・土田さん・松田さん・下野さん
久々のダブルヘッダー(>_<)
剣道に思う今日この頃…
最近、主に3つの道場によく寄せていただいております。
どちらの道場共に剣道人が多く集まり賑やかな稽古が行われております。
“楽しく”“和気藹々”に稽古をしましょうと頑張っておられます。
子供たちもたくさん稽古に通われていますが、そもそも剣道の稽古に通うと言うことはどういうことなのでしょうか。
私が剣道を始めたきっかけは親の強制です。ほとんどの方が同じようなきっかけではないでしょうか。
まれに、剣道を見て格好が良いからと言う事で入門される方もおられるようですが。
保護者の方達は「礼に始まり、礼に終わる」「挨拶ができる人間になって欲しい」などという所作や礼法を学んで欲しいという事から入門させるのでしょう。あまり最初から剣道の強さ、上手さは望んでいないのではないでしょうか?
また、後者の「格好良い」と言うのも所作や礼法から滲み出てくる事でしょう。
「強いから」と理由は存在しない筈です。勝敗や強さは剣道をやったことの無い人にはほぼ判りません。
道場に行くと皆剣道具を装着して竹刀を使って稽古をしています。
基本稽古、かかり稽古等々で一生懸命に汗を流しながら竹刀を振り回します。
しかし、「技」の稽古などはほとんどしません。剣道界では自分が負ける様なことはあまり教えてはくれません。結局は、いわゆる「稽古の稽古」に行っているようなものです。
元来、「技」などは各流派が一子相伝で伝えてきたものですので、よほど研究しなくては教えることもできません。「技」を指導できない指導者の方が多いのも事実でしょう。
どうして私はこんなに「技」のについてブツブツ言うのでしょうか。
それは「技」は防具を装着して竹刀を使った現代剣道の稽古の中で唯一ともいえる日常で使える方法論を伝える事に通じると思っているからです。こうすれば、こうなると言った「理」の上で成り立っているのが「技」です。“物事の考え方”や“方法論”を学ぶ上では数学の“因数分解”なども同じことではないでしょうか?私は日常的には因数分解など使いませんが、応用して使うことは多少あるような気がします。この様に「技」の鍛錬は算数のドリルなどと同じように繰り返しみっちり稽古するべきだと思います。
相手に向かい、相手を見つめて、相手の事を一生懸命考える。
相手の心がうっすら見えてくる。相手に合わせた行動がとれる。
相手に合わせた行動が出来るという事は…
「思い遣りの心」が生まれてくる。
「技」を鍛錬する事によっても日常的に「思い遣り」を持った行動がとれるようになる。
如何様にせよしっかり目的を持って稽古をしないといけません。
要するにただ単に竹刀を振り回す「稽古の稽古」をするのではなく、剣道の“剣”はただの物や言葉であり、本当の剣道の意味は“道”に存在するのと言う事を理解しなくて稽古をしなければならない。極端なお話ですが“剣”はちゃんばら。“道”は人間形成の道のりと言うところでしょうか。
実際、竹刀は爪楊枝に負けるのです。竹刀は剣道界だけで使われる道具です。
竹刀は人を切る日本刀が元になっています。人を切ることなどは現世では有り得ないことです。道場のみで活躍するただの棒に過ぎません。
しかし爪楊枝は全世界で人間の歯を綺麗に保つため役に立っているのです。
竹刀なんて物は世のため人に為にならないただのおもちゃにしか過ぎません。
その他の「道」は素晴らしいと思うことがたくさんあります。
例えば「茶道」
茶の湯によって精神を修養し礼法を究める「道」とあります。
お茶を飲むだけならば喫茶店ですすっておけばいい。
「茶道」は客をお迎えする準備から始まっています。
もう既に「現代剣道」とは比べようがないですね。元々のステージが違いすぎる。同じ「道」が付いていても同じ土俵に上げてもらえないですね。
どこの指導者が出稽古に来れらる先生方のお迎えの仕方をしっかり伝えているのでしょう。お客さまをお迎えする準備くらいは剣道も出来ていたのではないのでしょうか。
ある辞書には剣道=武道、柔道=格闘技とされています。
武道:武士の間で尊ばれた道徳。
格闘技:組合って勝負する競技。
「武」と言う漢字は「矛(ホコ)」を「止」めると言う意味がございます。
一般的に柔道の方が「武」と言う漢字には当てはまりそうですが、今では違っているようです。柔道は競技=スポーツに分類されています。
剣道はまだどうにか武道として存在させて頂いているようです。
流派が乱れ本筋が無くなったせいなのか、はたまた太平洋戦争後の大日本武徳会の解体でそうなったのか…?結局は今日私が竹刀を用いた稽古は薄っぺらーい事に思えて仕方がありません。
剣道には「打って反省、打たれて感謝」などと言うカッコいい言葉があったり
試合でガッツポーズをしたら一本取り消しになるなど少し感心する所もあります。
しかし、この様なお話は稽古に行って100回に1回あればよい方です。
審判講習会などの講習会はよく開催されているようですが、「武」や「道」、「心」の部分についての講習会も開催して欲しいものです。
なんにせよ「井の中の蛙」にならないようにしなくてはいけません。
段位や試合結果などは剣道界だけの小さな小さなお話です。
剣道の高段者になればなるほど教えを請うのは難しくなっていくようです。
剣道の本質を知っていないのに日本剣道連盟の段位に縛られてるので知った振りをしなくてはいけない。 知らないどころか何を弟子達に伝えれば良いのか判らない…
「無縄自縛」
自分で縛った縄は自分でしか解けない。他人はどうすることもできない。自分で縛ったものなら自分でとけばよい。一切のものが自分の心の中にあるのだから。
教えを請う事に関しては昔の武士もそうだったのかもしれません。
だから武士道を説いた書物には決まって沢庵宗彭などの坊主がよく登場するのでしょうか。
試合=死合 だったそうですから「死」に関しては坊主が1番勉強しているというのがあったのかもしれませんね。
剣道はもっともっと世の中の為になる筈です。
世の中の為になる人間を教育する指導者を育てていけるようにならなくてはないのでしょうか?
などと考えておりました。
が…
なんとなく判ってきました。
剣道の奥義は“一子相伝”です。
日本剣道連盟は“一子相伝”を貫くが為に段位を制定し、段位に目を向けさせうやむやにしているのかもしれませんね。
今でも何処かにひっそりと本物の“一子相伝”の剣術があるのかもしれません。

結局、私たちの剣道は和気藹々と楽しくちゃんばらを楽しめばよいのでしょう…
「大日本武徳会」
大日本武徳会は昭和21年(1946年)、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)指令により解散。GHQより軍国主義の中枢だと位置づけられる。
ひょっとして…
GHQは武道が発展すれば日本が強くなることを恐れていたのでしょうか。
日本人を武道から目を反らさせ、野球などに目を向けるような政策を取った。
その方がGHQに好都合だったのでしょう。いや、作戦だったのでしょう。
もともと「武道」のみの開催だった天覧試合に「野球」の天覧試合も開催された。
そして国民の「武道」離れを促した。天皇陛下が観る野球ってどんなだろう?
しかし、GHQの思惑とは裏腹に日本人の精神は「武道」ではなく「道」の部分を大切にしていたのでしょう。「道」は武道の他にもたくさんあります。
「茶道」「華道」「商道」「歌道」「香道」「書道」などなど…
GHQは「武」の方ばかりに目が行き、日本人精神の奥底にある「道」には気が付かなかったのかもしれませんね。
戦後60年経って日本人が大リーグでこれだけ活躍した背景には
それこそ「道」という人間形成の方法が役に立ったのかもしれませんね。

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