
カフェ板のデメリット:無垢フローリングと決定的に違う6つのポイント
カフェ板はもともと「建築現場の足場板」をルーツに持つ素材です。そのため、最初から内装仕上げ材として作られたフローリングとは、規格も品質管理も大きく異なります。
1. 「未乾燥材」が多く、割れ・反り・曲がりが出やすい
最も注意すべき点が、含水率(木に含まれる水分の量)です。
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無垢フローリング: 施工後の狂いを最小限にするため、しっかりと乾燥(人工乾燥)されています。
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カフェ板: 未乾燥、または乾燥が不十分な状態で販売されていることが多いです。 そのため、部屋に貼った後に木が縮んで大きな隙間が開いたり、反り返ってガタついたりするリスクが非常に高いです。
2. 土足での使用を想定した表面仕上げ
カフェ板はもともと土足で歩く場所や、ラフな棚板などに向いています。 表面が毛羽立っていたり、ざらつきが残っていたりするため、素足で歩くリビングなどに使う場合は、入念なサンディング(ヤスリがけ)が必須です。
3. 裏溝がない(ボンド逃がし・反り止めがない)
フローリングの裏面には通常、数本の「溝」が彫られています。これは、
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木の反りを抑制する
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接着剤(ボンド)を均一に逃がして密着させる という役割があります。カフェ板にはこの溝がないため、接着が難しく、木の動きをダイレクトに受けてしまいます。
4. 節(ふし)の処理がされていない
無垢フローリングは、穴の開いた節(死に節)をパテで埋めるなどの補修がされていますが、カフェ板は「節あり・未処理」が基本です。 大きな節穴が開いていることもあり、そのまま床に使うとゴミが溜まったり、引っかかったりする原因になります。
5. 長さが短く、継ぎ目が多くなる
カフェ板の多くは2,000mm(2メートル)程度の定尺です。 一般的なフローリングに比べて1枚の長さが短いため、広い面積に貼る場合は継ぎ目(エンドマッチ)が多くなり、見た目が煩雑になることがあります。
6. コスパのジレンマ
「無垢フローリングより安い」のがメリットですが、さらに安価な選択肢として「足場板(古材含む)」が存在します。
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価格: 無垢フローリング > カフェ板 > 足場板 中途半端な価格帯であるため、究極の安さを求めるなら足場板、品質を求めるならフローリングと、比較した際にどっちつかずになる可能性があります。
結論:カフェ板は「味」を楽しめる上級者向けの素材
以上のデメリットを理解した上で、「多少の隙間や反りも、カフェのようなヴィンテージ感として楽しめる」という方には、非常に魅力的な素材です。
しかし、「無垢フローリングと同じような平滑さと安定感」を求めてカフェ板を選ぶと、後々のトラブルに繋がりかねません。用途に合わせて、慎重に素材を選びましょう。
購入前のチェックリスト
施工前に現場の環境に数日間慣らして乾燥させる余裕があるか?
表面のサンディングや節埋めを自分で行う手間をかけられるか?
経年変化による「隙間」や「暴れ」を許容できるか?
カフェ板に関するよくあるご質問(FAQ)
Q1. カフェ板をリビングの床に使っても大丈夫ですか?
基本的には可能ですが、無垢フローリングとは異なり、未乾燥の材が多いため「施工後の大きな隙間」や「反り」が発生するリスクが非常に高いです。素足で歩く場所に使用する場合は、入念なヤスリがけや、木の動きを許容できる設計が必要になります。
Q2. カフェ板に「裏溝」がないと、どのような影響がありますか?
裏溝(うらみぞ)には、木の反りを抑制し、接着剤(ボンド)を逃がして密着性を高める重要な役割があります。溝がないカフェ板はボンドが均一に広がりづらく、経年変化による板の浮きやガタつきが起こりやすくなるため、施工には注意が必要です。
Q3. 未乾燥材による「割れ」や「隙間」は防げますか?
完全に防ぐのは難しいのが実情です。天然木は乾燥する過程で必ず収縮します。施工前に現場の環境で数日間寝かせて「環境に馴染ませる」ことで多少は緩和されますが、数ミリ単位の隙間が開くことは「味」として許容していただく必要があります。
Q4. 表面の仕上げが無垢フローリングと違うのはなぜですか?
カフェ板は主に土足やラフな用途を想定しているため、内装用のフローリングのような滑らかなサンディング加工や節(ふし)のパテ埋め処理がされていません。そのまま使うとストッキングが引っかかったり、節穴にゴミが溜まったりするため、事前の補修作業が不可欠です。
Q5. 結局、カフェ板と無垢フローリングどちらがお得ですか?
材料費だけを見ればカフェ板の方が安価ですが、施工後のトラブル対応や、表面のヤスリがけ・節埋めなどの手間(人件費や時間)を考慮すると、トータルコストでは専門の内装用無垢フローリングの方が満足度が高く、結果的にお得になるケースが多いです。




