赤柾目桧(ヒノキ)柾目赤松(アカマツ)柾目(マサメ)1-680x524.jpg)
剣道場の床材についての問い合わせが増えております。
本当は、針葉樹の杉(スギ)赤柾目材、桧(ヒノキ)柾目材、赤松(アカマツ)の柾目材(マサメ)を希望しているけど、業者からは手に入らないと言われることも多いそうです。
画像は杉、桧、赤松の柾目原板です。厚みは42mmあります。もちろん18mmや24mmなどに薄く加工する事も可能です。既存の剣道場床材は無垢材だけど、剣道場床改修工事の際には集成材を勧められることも多いようです。
なぜそうなるかというと、売る側が簡単だからです。剣士(使用者)側は、今までの経験上、無垢材の方が足捌きがしやすいし、弾力性がある事を知っています。
でも、売る側としては寸法安定性が高く、硬くて丈夫で割れにくい集成材の方が売りやすい。それぞれの立場でその木の良し悪しが変わってしまうという事ですね。本当は、剣士にとって最適であるべきだとは思います。
しかし、剣士の方もわがままを言ってはいけません。柾目無垢材という足捌きがしやすく、弾力性がある床材で稽古させていただくことは、日々自身の足腰のけが予防になっています。それなのにヒビが入った、ササクレが出た、表面の木目が立ってきた等々… ある程度どれもメンテナンスで防げることです。
また、このようなことは設計段階である程度防げるようなことです。どんなに希少で上等な木を使用しても、仕立てが悪ければ良い道場にはなり得ません。料理でも洋服でも同じようなことが言えますよね。逆にそれなりの材料でそれなりの剣道場床を作ることも可能です。歴史ある古い剣道場床の改修等で集成材や合板になる事も多いようですが、その原因がどこにあるのかしっかりとご確認いただければと思います。
申し訳ございませんが、剣道の経験が無い設計士に剣道場床を依頼したところでまともな答えが返ってくることはまずないと思います。因みに柾目材が採用されている剣道場床は、京都武徳殿の東西両端の一部、東京武道館第二武道場の一部、天理大学剣道場の一部などです。全国的にも採用数は少ないですが柾目と板目が混ざって採用されている床は比較がしやすいですね。
数寄屋は数寄屋。茶室は茶室。能舞台は能舞台。安土は安土。餅は餅屋。
ちょっと難しそうなことは専門店に聞いてみるのがよろしいかと思います。
Q1. 剣道場の床材として、どの樹種が推奨されますか?
A. 針葉樹である「杉(スギ)」「桧(ヒノキ)」「赤松(アカマツ)」の、特に「柾目(まさめ)」材を推奨しています。
これらの木材は、剣道に必要な適度な弾力性と足捌きの良さを兼ね備えているためです。
Q2. なぜ「集成材」ではなく「無垢材」が良いのでしょうか?
A. 剣士の皆様の「怪我予防」と「パフォーマンス」のためです。
集成材は硬く寸法が安定していますが、無垢材(特に柾目)は衝撃を吸収する「弾力性」があり、足捌きもしやすいため、足腰への負担が大きく異なります。
Q3. 施工業者に「柾目の無垢材は手に入らない」と言われました。
A. 一般的な建材ルートでは入手が難しい場合がありますが、専門店では取り扱いがございます。
業者が集成材を勧めるのは「入手しやすく、施工後のクレーム(反りや割れ)が少なくて売りやすい」という理由が含まれていることが多いのが実情です。
Q4. 無垢材はササクレや割れが心配ですが、大丈夫でしょうか?
A. 木材である以上、経年による変化はありますが、日々の適切なメンテナンスである程度防ぐことが可能です。
また、設計段階で木の性質を理解した施工を行うことで、リスクを最小限に抑えられます。道具(床)の手入れも修行の一環と考えていただければ幸いです。
Q5. 既存の道場床の張り替えでも、柾目の無垢材を使えますか?
A. はい、可能です。
歴史ある道場の改修でも、元の良さを活かすために無垢材が選ばれるべきですが、安易に集成材や合板に変えられてしまうケースが見受けられます。剣道経験のある専門的な設計士や専門店にご相談いただくことを強くお勧めします。
