クリ・ナラのLL45・ΔLL(Ⅰ)-4対応挽き板直貼り無垢フローリングを開発 日刊木材新聞

投稿日:2025年07月10日
20250710日刊木材新聞記事「マンション用挽板直貼りムク床板開発 五感」
20250710日刊木材新聞記事「マンション用挽板直貼りムク床板開発 五感」

 

日刊木材新聞 2025年7月10日発行より

クリ・ナラのLL45・ΔLL(Ⅰ)-4対応挽き板直貼り無垢フローリングを開発

マンション事情に対応、SGEC・FM認証を取得した新商品 五感

五感(東京都、前田英樹社長)は、新たにSGEC・FM認証に対応したクリ・ナラ材を用いた、マンション向け遮音等級LL45・ΔLL(Ⅰ)-4対応の挽き板直貼り無垢フローリングを開発した。

本製品は、各樹種の2㍉厚の単板に、同社独自の遮音材を組み合わせたもので、サイズは幅90×厚さ12×長さ909㍉。独自構造と下地素材の技術により、歩行時の“フカフカ感”を抑制し、LL45の遮音性能を実現している。

表面仕上げは、UVウレタン、SSGガラス、自然オイル塗装などに対応し、無垢材同様、経年変化によって風合いが増していく仕様となっている。また、要望に応じて伐採許可証や原産地証明書などの書類一式も提供可能。

このフローリングは、東北地方の自治体から地域材活用の相談を受けたことをきっかけに、クリやナラを活用した現代のマンション仕様に適した製品として開発された。同社ではマンション用フローリングの開発を進めるなかで、近年、階数制限の緩和により14階から15階への増床が進む傾向にあることから、天井高を確保するため、直貼り工法を取り入れることが増え、直貼りフローリングへの需要が高まっている。

加えて、マンションディベロッパーからは内装材への国産材利用を推奨する動きもあり、こうした流れに対応するため、同社の防音材技術を活かして、国産材100%使用のクリ・ナラによるSGEC・FM森林認証対応・遮音等級LL45対応の挽き板直貼り無垢フローリングを開発した。

同フローリングは、新築のみならずマンションリノベーションにも適しており、第三者機関による遮音等級LL45の測定データも用意されている。当商品はLL45対応直貼りフローリングにありがちなフワフワとした踏み心地も低減されており、おおむね好評だ。

7月からは、同社の無垢フローリング専門サイト「木魂」にて掲載・販売を開始する予定。なお同社では、本製品と並行して、海外展開が進む弾性剣道場床システムの販売にも注力しており、国産木材の新たな活用モデルとしても注目されている。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

剣道場建設コンサルティング業務のご案内/Kendo Dojo Construction Consultant

投稿日:2025年07月07日
剣道場建築コンサルタント
剣道場建築コンサルタント
剣道場建築コンサルタント

株式会社五感・剣道場床建築工房では、国内外における剣道場(武道館)建設に特化したコンサルティング業務を承っております。剣道の特性に適した床構造(弾性床など)や、国産無垢材を活かした設計支援を通じて、安全性と文化性を両立する道場づくりを実現します。

■ 主なコンサルティング内容

  • 剣道場に最適な床構造(弾性床など)の選定と設計監修
  • 無垢材・国産材など木材の選定と性能評価のアドバイス
  • 建築設計図面のチェックと改善提案
  • 工事中の品質監理・仕上がり確認の立会い
  • 海外プロジェクトにおける文化的・技術的監修
  • JETRO・外務省・JICA等との公的支援事業への対応
  • 補助金を活用した国産木材輸出モデルの企画立案

■ 当社の強み

  • 剣道場床材に関する特許技術と設計・施工ノウハウの蓄積
  • 海外での剣道場施工実績
  • 林野庁補助事業による海外輸出実証実績
  • アメリカ、イタリア等との国際協力経験
  • 国産材・合法木材の取り扱い実績(FSC,SGEC,FM認証取得)
  • 剣道体験型ショールーム「武切房」にて実物体験可
  • 日本武道学会・剣道専門分科会に所属し、最新の知見や研究成果を継続的に学ぶ

■ 取引実績

  • 個人
  • 自治体・教育委員会・国立、公立の小中高校や大学、学校法人が運営する教育機関
  • 各省庁の管轄下にある公共施設や関連機関
  • 建築設計事務所・ゼネコン
  • 剣道連盟・海外の武道普及関係機関

■ 料金モデル(参考)

内容 金額目安(税別)
国内プロジェクト:設計監修+訪問1回 30万円〜50万円
海外案件:図面監修+英文資料+視察同行 100万円〜300万円
顧問契約(月額) 10万円〜30万円
補助金支援型(成功報酬) 着手10万円+成功時5〜15%

※交通費・宿泊費・通訳費などは別途実費となります。

■ 報告書(成果物)の例

当社が作成する報告書(成果物)は、以下のような内容を含みます:

  • 提案床構造の技術解説・断面図・工法図等の案
  • 使用予定木材の産地・性能・証明書(合法木材認証など)
  • 建築設計への改善提案書(課題と対策)
  • 海外向けの場合:英文による解説資料や設計指針
  • 進捗管理表、打合せ議事録、現地視察報告 など

■ お問合せ

まずはお気軽にご相談ください。初回ヒアリングは無料にて承ります。
担当:前田 英樹
Email:info@kendoujou.com
WEB:https://kendoujou.com/

 

At Gokan Co., Ltd. / Kendo Dojo Flooring Architecture Studio, we provide consulting services specializing in the construction of kendo dojos (budokan) both domestically and internationally. With expertise in floor structures suitable for kendo (such as sprung floors) and the use of domestic solid wood, we aim to support the creation of safe and culturally rich training environments.

■ Main Consulting Services

  • Selection and supervision of optimal floor structures for kendo dojos (e.g., sprung floors)
  • Advising on selection and evaluation of domestic solid wood materials
  • Review and improvement proposals for architectural drawings
  • On-site quality supervision and final inspection support during construction
  • Cultural and technical oversight for international dojo projects
  • Support for public sector projects with JETRO, MOFA, and JICA
  • Planning export models using domestic wood with government subsidies

■ Why Choose Us

  • Patented flooring technology for kendo dojos and extensive construction expertise
  • Track record of dojo construction overseas
  • Demonstrated export experience through Forestry Agency subsidy programs
  • International cooperation with countries like the U.S. and Italy
  • Certified in the use of legal and domestic wood (FSC, SGEC, FM certifications)
  • Hands-on experience available at our interactive dojo showroom “Bukkilabo
  • Active member of the Japanese Academy of Budo, Kendo Division, continually acquiring the latest academic insights

■ Clients We Serve

  • Individuals
  • Municipalities, boards of education, national and public schools, universities, and educational institutions
  • Public facilities and institutions under the jurisdiction of various government ministries
  • Architectural firms and general contractors
  • Kendo federations and international martial arts organizations

■ Example Fee Structure

Service Type Estimated Cost (excluding tax)
Domestic projects: Design review + one site visit ¥300,000 – ¥500,000
International projects: Drawing review + English documents + site visit ¥1,000,000 – ¥3,000,000
Monthly consulting (retainer) ¥100,000 – ¥300,000
Subsidy-based support (success fee) ¥100,000 initial + 5–15% upon success

※ Travel, accommodation, and interpreter fees are charged separately.

■ Examples of Deliverables

Our consulting reports and deliverables may include the following:

  • Technical explanations, cross-sections, and construction method diagrams of proposed flooring systems
  • Wood material origin, performance data, and certification (e.g., legal wood documentation)
  • Improvement proposals for architectural design (issues and countermeasures)
  • English documentation and design guidelines for international clients
  • Progress management sheets, meeting minutes, site visit reports, and more

■ Contact Us

Feel free to reach out for an initial consultation—free of charge.
Contact: Hideki Maeda
Email:info@kendoujou.com
WEB:https://architecture-dojo.com/

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

100%国産合法木材SGEC-FM(森林認証)の遮音等級LL45対応の挽板直貼りフローリング|床構造次第では15階建ても

投稿日:2025年06月24日
遮音等級LL45挽き板フローリング栗 オイル塗装

「本物の木の質感」「遮音性」「合法性」。これらすべてを満たすフローリングをお探しの方へ。

●マンションの高さ制限
●遮音等級LL45直貼り挽板フローリング
●国産木材100%・SGEC-FM(森林認証)
お施主様もデベロッパーも喜べるマンション

私たち無垢フローリング専門店木魂では、国産合法木材を使用し、遮音等級LL45を実現した挽板フローリングを開発・販売しています。

BHNB-01 無塗装

遮音等級LL45挽き板フローリング栗 無塗装
遮音等級LL45挽き板フローリング栗 無塗装

 

 

BHNB-02 UV塗装

遮音等級LL45挽き板フローリング栗 UV塗装
遮音等級LL45挽き板フローリング栗 UV塗装

 

 

BHNB-03 自然OIL&WAX塗装

遮音等級LL45挽き板フローリング栗 自然OIL&WAX塗装
遮音等級LL45挽き板フローリング栗 自然OIL&WAX塗装

 

✅ 木魂の挽板フローリングが選ばれる理由

  • 国産材100%使用:杉(基材)、栗、ナラなど地域ブランド木材・SGEC-FM(森林認証)を使用
  • 合法伐採の証明完備:伐採許可証・原産地証明書など書類一式をご提供可能
  • LL45(ΔLL(Ⅰ)-4)遮音性能をクリア:12mm厚の直貼り工法により優れた遮音性を実現
  • 直貼り方式の利点:二重床を必要とせず、階高を節約できる構造
  • 豊かな意匠性:天然木の木目と経年変化が魅力
  • 他社にはない独自技術:構造と下地素材に特許級のノウハウを凝縮。フカフカした歩行感を低減
  • 選べる塗装:UVウレタン塗装はもちろん、SSGガラス塗装、自然オイル塗装にも対応可

✅ 遮音等級LL45(ΔLL(Ⅰ)-4)とは?

遮音等級LL45(ΔLL(Ⅰ)-4)は、マンションなど集合住宅で求められる遮音性能の一つで、日常的な歩行音や生活音を大幅に軽減する性能基準です。

従来、無垢系フローリングでこの等級を満たすことは難しいとされてきました。

 

✅ 階高制限に有利な「直貼り12mm厚フローリング」

本製品は12mm厚の直貼り挽板フローリングであり、通常の二重床工法と比較して施工厚を大幅に抑えることができます。

そのため、階高制限の厳しいマンション開発においても、設計自由度を高めることが可能です。

例えば、よくある14階建ての建物が、構造次第では15階建てとして成立する可能性もございます。

✅ マンションにも安心して採用可能

管理規約で「LL45(ΔLL(Ⅰ)-4)以上」の遮音性能が指定されているマンションでも採用いただけます。

下地設計から施工アドバイスまでトータルでご提案いたします。

✅ 合法性証明にも対応

公共物件やエコ認証案件にも安心して使用いただけるよう、以下の証明書をご用意しております。

  • 合法木材供給事業者証明書
  • 原産地証明書
  • 伐採届出受理証明書
  • 合法伐採証明書

✅ ご相談・お見積りは無料

法人・設計事務所・リノベーション業者の方も歓迎です。ぜひ一度、実物をご確認ください。

▶ お問い合わせはこちら

挽板フローリングとは何ですか?

表面に厚みのある天然木(挽板)を貼り付けた高級感あるフローリング材で、無垢のような風合いと寸法安定性を両立しています。

 

マンション14階建てか15階建てか?全高45Mの差異
マンション14階建てか15階建てか?全高45Mの差異

 

遮音等級LL45(ΔLL(Ⅰ)-4)のフローリングとは?

LL45(ΔLL(Ⅰ)-4)は、上階の生活音がほとんど気にならないレベルの遮音性能で、集合住宅での採用に適した性能等級です。

 

合法性を確認できる書類はありますか?

伐採許可証、原産地証明書、合法木材供給事業者証明書など、一式を納品時にご提供可能です。

 

マンションでも使用できますか?

遮音性能がLL45(ΔLL(Ⅰ)-4)のため、多くのマンションで採用実績があります。管理規約確認の上ご相談ください。

 

価格や納期は?

物件条件により異なりますが、お見積りは無料です。お気軽にお問い合わせください。

 

 

国産材100%のマンション用遮音等級LL45(ΔLL(Ⅰ)-4)挽板直貼りフローリング

国産栗遮音等級LL45(ΔLL(Ⅰ)-4)挽板直貼りフローリング

遮音等級LL45挽き板フローリング栗 無塗装
遮音等級LL45挽き板フローリング栗 無塗装
遮音等級LL45挽き板フローリング栗 オイル塗装
遮音等級LL45挽き板フローリング栗 オイル塗装

 

国産ナラ遮音等級LL45(ΔLL(Ⅰ)-4)挽板直貼りフローリング

遮音等級LL45挽き板フローリングナラ 無塗装
遮音等級LL45挽き板フローリングナラ 無塗装
遮音等級LL45挽き板フローリングナラ ウレタン塗装
遮音等級LL45挽き板フローリングナラ ウレタン塗装

 

マンション用遮音等級LL45対応挽き板直貼りフローリングの他にも、釘打ち用、直貼り用で国産材を100%使用した栗挽板フローリングとナラ挽板フローリングもご用意がございます。

ぜひ、お問い合わせください。

 

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

スウェーデンハウスに最適な無垢フローリング?|スウェーデンハウスと無垢フローリングの相性

投稿日:2025年06月15日

 

 

スウェーデンハウスに無垢フローリングを検討する
スウェーデンハウスに無垢フローリングを検討する

 

スウェーデンハウスは、日本国内で高い人気を誇る輸入住宅のひとつ。北欧・スウェーデンの住宅思想に基づき、快適性・耐久性・デザイン性に優れた住まいを実現します。本記事では、スウェーデンハウスの主な特徴や、日本の気候におけるメリットについてご紹介します。

1. 高気密・高断熱性能

スウェーデンハウス最大の特徴は「高気密・高断熱」。トリプルガラスの木製サッシ窓や、断熱性能の高い壁・天井・床構造により、冬は暖かく、夏は涼しく快適に過ごせます。冷暖房効率も高く、省エネルギー住宅としても注目されています。

2. 木製サッシ3層ガラス窓

独自の木製サッシ+3層ガラス窓は、外気の影響を最小限に抑え、結露の発生も防ぎます。室内の静音性も高まり、外部の騒音を気にせず生活できます。

3. 高い耐久性とメンテナンス性

スウェーデンハウスは、50年以上の長期使用を前提とした設計で、高品質な木材と構造により耐久性も抜群。20年保証・定期点検などアフターサポートも充実しています。

4. 北欧デザインの美しさ

自然素材を活かした内装、シンプルで温もりのあるデザインが魅力。無垢フローリングとの相性もよく、経年変化による美しさを楽しめます。

5. 高水準のセキュリティと構造

堅牢な構造により、地震や風圧にも強い住宅を実現。窓やドアの鍵構造もセキュリティに配慮されています。

6. 長く快適に住み続けられる住まい

ライフステージの変化に応じてリフォームしやすく、住み継ぐことも可能。長寿命・快適性・デザイン性を兼ね備えた理想的な住まいと言えるでしょう。

 

北欧デザインで人気のスウェーデンハウス。その魅力をさらに高めるのが、自然素材の温もりを感じられる「無垢フローリング」です。本記事では、スウェーデンハウスと無垢フローリングの相性や選び方、施工上の注意点までを詳しく解説します。

 

スウェーデンハウスと無垢フローリングの相性

スウェーデンハウスは、高気密・高断熱が特徴の住宅。その室内環境は、無垢フローリングの良さを最大限に活かす条件が整っています。適切な湿度管理により、木材の反りや収縮も抑えやすく、快適な住環境が保たれます。

おすすめの樹種とその特徴

スギ(杉)無垢フローリング

柔らかく温かみのある質感。断熱性が高く、足触りも良好。

 

ヒノキ(檜)無垢フローリング

芳香性が高く、抗菌・防虫効果もあり衛生的。

 

オーク(ナラ)無垢フローリング

硬くて丈夫。重厚感のあるインテリアに最適。

 

ウォールナット(クルミ)無垢フローリング

クルミの仲間の材は、固く滑らかで狂いが少ない。

 

サクラ(チェリー)無垢フローリング

滑らかな足触り。バラ科サクラ属の広葉樹です。

 

 

床暖房との相性は?

スウェーデンハウスでは床暖房を採用することも多くあります。無垢材は木の性質上、床暖房対応無垢フローリングを選ぶ必要があります。対応樹種の中から厚みや含水率に注意し、反りや割れに配慮された製品を選びましょう。

 

施工のポイントとメンテナンス

高断熱住宅であるスウェーデンハウスでは、急激な乾燥や湿気の変化が起こりにくいため、無垢材の膨張・収縮リスクが軽減されます。ただし、施工時には数日の現場なじみが必要です。定期的な拭き掃除やオイルメンテナンスで、長く美しい状態を保てます。

 

無垢フローリングでより豊かな北欧ライフを

スウェーデンハウスのぬくもりある暮らしを支える無垢フローリング。住まいの質感を高めるだけでなく、自然素材ならではの経年変化も楽しめます。長く愛着を持って使える床材として、無垢材は非常におすすめです。

よくある質問(FAQ)

スウェーデンハウスには無垢フローリングが向いていますか?

はい、高気密・高断熱なスウェーデンハウスは無垢材の伸縮を抑えやすく、快適な床材として非常に相性が良いです。

無垢フローリングに床暖房は使えますか?

樹種や仕様により異なりますが、床暖房対応の無垢フローリングを選ぶことで併用可能です。

どの樹種がスウェーデンハウスにおすすめですか?

杉やヒノキ、オークなどがおすすめです。住宅の雰囲気や機能性に合わせて選びましょう。

無垢フローリングはメンテナンスが大変ですか?

定期的な乾拭きや専用オイルでのメンテナンスが必要ですが、慣れれば簡単です。

施工前に注意すべき点はありますか?

現場の湿度に合わせて数日間なじませること、接着剤や釘の選定にも注意が必要です。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

【埋め木とは?】河井寛次郎記念館で出会った“くにゃくにゃ”の衝撃

投稿日:2025年06月06日
◆「埋め木」という技術、ご存知ですか?
木工における「埋め木(うめき)」とは、傷や節抜け、ひび割れなどの欠損部分を木材で丁寧に埋めて修復する伝統技法のことです。木の風合いを損なわず、美しく補うための職人の知恵が詰まっています。実はこの「埋め木」、無垢フローリングや家具の補修でもよく使われる身近な技法です。しかし先日、京都にある河井寛次郎記念館を訪れた際、私はこれまで見たことがないような“驚きの埋め木”に出会いました。 

◆臼をひっくり返した「テーブル」に隠された技
館内の一角に置かれていた小さな丸テーブル。何気なく眺めていたそのテーブル、実は「古い臼」をひっくり返しただけのものだったのです。
かつては力強く臼として用いられていた器物が、今では静かに佇むテーブルとして再生されていました。
その発想は、単なる転用にとどまらず、日本的な「見立て」の精神が極めて高い次元で結晶したものといえます。用途を変えながらも、物の記憶と気配をそのままに残し、新たな命を与える――
それは、実用と美意識、そして時の重なりを読み取る深い審美眼がなければ成し得ない、極めて詩的かつ知的な行為です。このような静かな驚きをもたらす展示に触れるたび、日本の美意識の奥深さにあらためて感嘆させられます。

そして、その臼の裏面に施された“埋め木”を見た瞬間、私は思わず息を呑みました。
河井寛次郎記念館臼のテーブル

 

 

◆くにゃくにゃと曲がった埋め木が、木の年輪に溶け込んでいた
一般的な埋め木は、丸や四角、楕円などのシンプルな形状が多いですが、この臼の裏面に施された埋め木はまったく異なりました。木の年輪に沿って、くにゃくにゃと波打つような有機的な曲線を描いており、それが見事に木目と調和していました。まるで「魅せる修復」として意図的にデザインされたようにも感じられ、まさにアート作品と呼べる埋め木です。瓢箪や蝶々、富士山など縁起物の埋め木も目にしますが、こちらの臼の埋め木はそれらとは全く異なるものでした。

河井寛次郎記念館臼のテーブル 
◆「埋め木」は“隠す”ではなく“活かす”ものへ
私は無垢材を扱う仕事柄、日頃から埋め木には慣れ親しんでいますが、これほど自由で大胆な埋め木を見たのは初めてでした。そして驚いたことに、これまでに3回もこの記念館を訪れていたにもかかわらず、今回初めてその存在に気付いたのです。訪れるたびに新しい発見がある——それこそが河井寛次郎記念館の魅力だと改めて感じました。 
◆無垢フローリングにも活かせる「埋め木」の発想
無垢フローリングは、木そのものの個性や経年変化を楽しむ素材です。節や割れが出ることもありますが、それらを埋め木で補うことで、風合いを活かしながら長く使い続けることができます。埋め木は、単なる修復技術ではなく“木を活かす工夫”なのです。
無垢フローリングの埋め木の例
無垢フローリングの埋め木の例

 

◆まとめ:埋め木は“木との対話”の技法
今回の訪問を通じて、「埋め木」の本質が「直す」ことではなく、「活かす」ことであると強く感じました。河井寛次郎記念館で出会った、あのくにゃくにゃと曲がった埋め木のように、木と向き合い、木の流れに身を委ねながら形を決めていく——そんな柔らかな発想こそが、木工の本当の魅力なのかもしれません。 
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木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
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