化学モップとムクフローリングの相性は? とっても悪いです

今まで、合板フロアーで生活してきたお施主さまは床材が無垢フローリングに代わっても化学モップをそのままお使いになられる方もいらっしゃいます。何も説明が無ければ普通はそうします。

でも、無垢フローリングと化学モップの相性はあまり良くないです。
ウレタン塗装品なら使用可能ですが、無塗装品やオイル塗装品に使用すると以下画像の様にすごく汚れてしまいます。
ダスキンと無垢フローリング

無垢フローリング材に化学モップを使用して汚れる原因の一つとして着塵剤の吸いこみが原因だと言われています。
着塵剤とは、ホコリをモップに吸着させるための薬剤です。
合板フロアーやウレタン塗装を施した無垢フローリングは、床材表面に静電気が発生しホコリが床にくっつきます。
そのホコリを絡め取るのが着塵剤を含んだ化学モップです。
化学モップを無塗装やオイル塗装の無垢フローリングに使用すると表面から着塵剤が染み込み黒く沈着してしまいます。
その結果が上の画像の様な状態です。

そもそも、無垢フローリングの無塗装やオイル塗装の表面には静電気は発生しにくいです。
化学モップは使用せずにホウキなども大活躍します。
ワイパーの様にササッとお掃除したいのであれば不織布をご使用ください。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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