木村さんのブログでも紹介されている日経プラッツの記事
日経プラッツのコメントには様々な意見が寄せられています。
以下、木村さんのブログより
日経プラッツのコラム「ケンセツ的視点」に
“なんちゃって天然木”に一言 という一文があり、論議を呼んでいます。
この記事でとりあげられている「なんちゃって天然木」とは
アルミ形材や鋼板に木目調の樹脂シートをラッピングした玄関ドア
のことです。いかにもリアルだけれども本物ではない建材が
主流といってもいい建築業界で、「なんちゃって天然木」という
表現には新鮮味を感じました。
この記事に対して賛否両論のコメントが数多く寄せられていて、
とても興味深く読みましたが、ひとつ気がついたことは
樹脂シート貼りの建材を開発した側の気持ちとして、
「ユーザーの求めるものを追求していったら、樹脂シート貼りの
製品が一番いい」という意思があったことです。
しかし、樹脂シート貼りの「なんちゃって天然木」に対して
私は言いたい。
どうやって捨てるの?</font size=4>
日経ホームビルダー2004年5月号の特集「嫌われる建材」に
廃棄物処理会社140社の声として分別に手間がかかる建材ランキングが
掲載されています。
(以下引用)
分別に手間がかかる建材ランキング(複数回答)
1位 樹脂シート貼り木質建材 75社
2位 化粧鋼板と石膏ボード 73社
3位 断熱複合パネル 53社
4位 遮音材付き合板フローリング 48社
5位 樹脂塗装した合板 38社
木質ボードに張られたビニールシートは、はがそうとしても手間がかかりすぎてコストには見合わない。リサイクルできない場合は焼却するしかない。
分別と処理が困難な複合建材は、処理費用を上げるか、受け入れを拒否する。アンケートでこのように回答してきた廃棄物処理会社は1社や2社ではない。
近い将来大量に廃棄されてくるであろう複合建材に対して、危機感をもっている。多くの住宅会社はまさか受け入れ拒否はないだろうとたかをくくっているかもしれないが、処理費用を何倍も取られたり、不法投棄を助長したりする可能性は高い。
(以上、日経ホームビルダー2004年5月号特集「嫌われる建材」より引用)
なんちゃって天然木は樹脂シート貼り建材だけではないですが、
複合建材の一番の欠点は廃棄物処理が難しいことです。
この記事にも書いてあるとおり、処理費用を何倍もとられたり、
不法投棄の温床になる可能性は否定できません。
「なんちゃって天然木」でいいと思う方、捨てる時の費用まで
考えて、それでも「なんちゃって天然木」でいいとお考えでしょうか?
次の世代に処理しにくいゴミを残すことは、できるだけ避けたいと
思うのですが。
以上が木村さんのブログより転載です。
どうしてこんなに手間を掛けてまで偽物を作るのでしょうね?
床材にしても今ではどれが本物で何が偽物で何に似せて作られているのか
を消費者はほとんど理解できていないような気がします。
当り前のようにスクラップアンドビルドにつながる商品を勧める建築業者。
なぜそんな商品を勧めるのか?
ただただ施工性が良い!と言ったような建築業者の都合がほとんどです。
家に住むのはもちろんお施主さんですからお施主さんの為の商品選びが基本となるべきだと思います。
後処理も含めてひとつひとつ良し悪しを説明するべきです。
そこを怠ってクレームはメーカーや流通に押し付けるのが現状です。
こうなったのも私達木材業者の責任でもあります。
工務店に簡単に売れる商品よりも、お施主様にとって
本当に良い商品を勧めるように努力したいです。
そんなこんなで多方面から突き詰めると「木材」になります。
木材を扱う業者としてしっかりと材木の良さをもっともっとアピールしていこうと思っています!
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転載ありがとうございました。
お施主さんが後でがっかりするような
偽物を扱うことはしたくないですね。
なんちゃって天然木に負けないように
がんばります。
コメントありがとうございます。
日経BPではかなりの数のコメントが寄せられていますね。
どうやらここに来て木材も食品と同じような風潮になりそうですね。
しっかりと見極めなければ(@_@)
自然木とか、無垢材使用、とか
いいながら、よ~く商品説明を
読めば、結局、大量の接着剤で
貼り合わせた、「天然木を使った
合板」であることが少なくありません。
見せかけだけ良くして、他の影響、
たとえば、接着剤の化学物質や、
廃棄するときの問題を無視した
商品を作り続けたメーカー。
家を手入れし、家事や育児をした
経験があれば、こんな商品は
まずい、と、肌感覚で気付く
はずなのに。
今、家を建てるにあたり、
こう感じることが多すぎます。
例えば、人造大理石。あれも、
どうやってすてるのでしょうね。
なんとかユニ、とか、複合材とか、
塩ビシートを貼った玄関板みたい。
コメントありがとうございます。
物を見る目を養わなければいけませんね。
表面だけでなく背景もしっかり見なくては・・・
日本にはまがい物が多過ぎますね。