レッドオークフローリングとホワイトオークフローリングの違い

ホワイトオークとレッドオーク

無垢フローリングの樹種を選ぶ際に、オーク材を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
オーク材は、最も耐久性のある樹種の1つであり、最も入手しやすい樹種の1つになるので定期的に手をかけてメンテナンスを行い、使い込んであげることで、オーク材はフローリングとして100年以上も美しく保つことが可能です。

オーク材は、アメリカ合衆国の山林に潤沢に資源があり、日本でも北海道や東北地方にも自生林の楢材として潤沢に資源があります。
アメリカ合衆国のオークの森林は厳しく管理され、日本でも楢材は計画的に伐採されています。
産地と消費地があまり離れていませんので、環境負荷が少ない良材としても知られています。
あまり知られていないのは、オーク材にはホワイトオークとレッドオークの2種類のオーク材が存在するということです。
オークと言えば、知らず知らずにホワイトオークを選んでいる方が多いと思いますが、それぞれの特徴を知り、より好みに合うオークを選ぶのも良いかもしれません。

選ぶ際のポイント

色合い
2種類のオークフローリングで最も明らかな違いは色合いです。
ホワイトオークの方が名前から白いと思われるかもしれませんが、一概には言えません。
実際にホワイトオークは、茶色と黄褐色が混ざったような色合いでレッドオークよりも若干ですが暗くなる傾向があります。
レッドオークは、全体的にピンクがかったほんのり赤い色合いです。
ホワイトオークとレッドオークで元々の色合いが異なりますが、
濃い色で着色塗装を施すのであれば、どちらとも仕上がりはほとんど変わりません。
ただし、濃い目の着色塗装は、傷が付くと目立ちますので注意が必要です。
ホワイトオークより若干でも赤味よりの濃さを求められる方は
ぜひ一度、レッドオークフローリングのクリアー塗装をご検討いただければと思います。

木目模様
無垢フローリングを選ぶ際に別の樹種と視覚的に区別できる要素は色合いと木目模様です。
ホワイトオークもレッドオークも間違いなくオークですが、木目模様には少し違いがあります。
表面を見てみるとレッドオークの木目は、ホワイトオークに比べはっきりとし、少しギザギザと波打った感じがあります。
一方、ホワイトオークは、短い木目で導管が詰まっていることからまっすぐで均一に見えます。
その為、木目が若干荒々しいレッドオークよりもホワイトオークが素直で堅固なイメージを持たれることもあります。
また、レッドオーク(気乾比重0.70)はホワイトオーク(気乾比重0.72)よりも若干軽い木材ですが、
フローリングとしてホワイトオーク同様に耐久性が高い樹種です。

硬さ
フローリングの耐久性は、それぞれの樹種の硬度によります。
木材の硬さを調べる方法として「ヤンカ硬さ」と「ブリネル硬さ」という指標があります。
ヤンカ硬さは、決まったサイズの木材に0.444インチの鉄球をめり込ませて、鉄球がどれだけの力で何ミリ凹んだかを計ります。
ブリネル硬さは、決まったサイズの木材に直径10mmの鋼球を0.32mmめり込ませ、その時の荷重を接触面で割った数値です。
フローリングのヤンカ硬さではレッドオーク=1290lbに対してホワイトオーク=1360lbです。
ヤンカ硬さについては、「woodco.com」でも確認できます。
ブリネル硬さで計測した木材の硬さを調べるには「木材性質一覧表」をご参照ください。
数値を比べるとホワイトオークの方が硬いですが、
無垢フローリングとして使用するには、レッドオークも必要十分な硬さです。

耐水性
ホワイトオークとレッドオークの導管を比較してみると、
ホワイトオークの導管は詰まっており、
レッドオークは開いています。(※画像1参照)
ホワイトオークは導管が閉じているので水に強い傾向がみられます。
その為、ボートの資材や樽の材料として使われることが多くあります。
しかし、住宅内における日常生活においては、レッドオークがフローリングに不向きという事ではございません。レッドオークとホワイトオーク顕微鏡画像

※画像1
費用
無垢フローリングを検討する際に「予算」はとても重要です。
無垢フローリングの価格が決まるポイントは5つです。
樹種、巾、節や色ムラの有無、長さ(1枚物かUNIタイプ)、塗装です。
これはどの樹種を取っても同じことが言えるのですが、
レッドオークの資源は潤沢なのでホワイトオークよりも若干リーズナブルなことが多いです。
ホワイトオークだけを検討するのではなく、
価格面で悩まれた時にはレッドオークも検討してみてはいかがでしょうか。

ホワイトオークとレッドオーク どちらを選ぶ?
住宅に使用するのであればホワイトオークもレッドオークも素晴らしい無垢フローリングです。
様々な違いを挙げさせていただきましたが、最終的には予算と見た目でお選びいただければと思います。
普段から見慣れているホワイトオークの木目に目が行ってしまうかもしれませんが
クリアーのオイル塗装を施した時の色合いは、同じオークでもかなり違った印象を受けるかと思います。
もし、濃い色で着色塗装するのであればレッドオークをお選びいただいた方がお買い得感は高いと思います。
なるべく長くフローリングを使いたいという事であれば、メンテナンスのしやすいクリアーのオイル塗装をお勧めします。
ホワイトオークもレッドオークも正しいメンテナンスを施すことで長く綺麗にお使いいただくことが可能です。

 

レッドオークフローリング 1枚物 カームグレード  オイル塗装
レッドオークフローリング 1枚物 カームグレード  オイル塗装
レッドオークフローリング 1枚物 カームグレード 無塗装
レッドオークフローリング 1枚物 カームグレード 無塗装

 

レッドオークフローリング 1枚物 スムースグレード  オイル塗装
レッドオークフローリング 1枚物 スムースグレード  オイル塗装
レッドオークフローリング 1枚物 スムースグレード 無塗装
レッドオークフローリング 1枚物 スムースグレード 無塗装

 

レッドオークフローリング 1枚物 ラフグレード  オイル塗装
レッドオークフローリング 1枚物 ラフグレード  オイル塗装
レッドオークフローリング 1枚物 ラフグレード 無塗装
レッドオークフローリング 1枚物 ラフグレード 無塗装

 

レッドオークフローリング UNI カームグレード オイル塗装
レッドオークフローリング UNI カームグレード オイル塗装
レッドオークフローリング UNI カームグレード 無塗装
レッドオークフローリング UNI カームグレード 無塗装

 

レッドオークフローリング UNI スムースグレード オイル塗装
レッドオークフローリング UNI スムースグレード オイル塗装
レッドオークフローリング UNI スムースグレード 無塗装
レッドオークフローリング UNI スムースグレード 無塗装

 

レッドオークフローリング UNI ラフグレード オイル塗装
レッドオークフローリング UNI ラフグレード オイル塗装
レッドオークフローリング UNI ラフグレード 無塗装
レッドオークフローリング UNI ラフグレード 無塗装

 

無垢フローリング専門店木魂で扱うレッドオークフローリングは、
・巾が150mmまたは130mm
・長さ1820mmの1枚物またはUNIタイプ
・グレードは、
節の少ないカーム、
小さな節と色ムラの入るスムース、
節と色ムラが入るラフグレードの3種類
・塗装は無塗装、自然OIL&WAX塗装、SSGガラス塗装、ウレタン塗装
お客様のニーズやご要望に合わせてお選びいただけます。

それぞれの価格につきましてはお問い合わせください。
近日中に無垢フローリング専門店木魂にアップする予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

北米レッドオーク製材工場 FSC丸太 産地視察紀行

北米レッドオーク製材工場 産地視察紀行

 

アメリカ広葉樹を求めて移動中

今日からは、製材工場のプライベート機にてアメリカ国内を移動します。
アメリカ国内に5ヶ所ほどの拠点は、全て200km以上離れています。
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はい。
いきなり到着しました。
ここには、ブラックチェリー、ホワイトアッシュ、
ホワイトオーク、レッドオークの板が保管されています。
各地の製材工場から集荷されて巨大な乾燥機で乾燥&養生されます。
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レッドオークの丸太です。
大きさもあり通りも良かったです。
狙ってフローリングの1枚ものが作れる丸太は1本くらいでしょうか。
なかなか難しいものなんですよ。
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製材工場内です。
広い… どこに行っても広い…
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それぞれのロットに樹種や等級などがスタンプされています。
通常は、こんな感じのスタンプなのです。
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それがFSC認証材になると…
この様な記載となります。
行き先や認証番号までスタンプされます。
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見渡した限りFSC認証材は、
全体の10%も無いのではないでしょうか…
正直大丈夫なのかFSC認証材?と思ってしまうほどです^^;
まだもう少し、アメリカ視察が続きます。

選別と乾燥の工程を見ています

今日からは、連日工場巡りです。
まずは乾燥と等級の選別作業と梱包の工場です。

一概に木材乾燥と一言で言っても
さまざまな方法や各工場での工夫が見られます。
ただ単に含水率が云々閑雲ではないことを
たくさんの方に理解してほしいものです。
ここには、レッドオーク、ホワイトオーク、ハードメイプル、
ソフトメイプル、アッシュ、ブラックチェリー、ヒッコリーなどの
板材が乾燥工程を待っています。
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ブラックチェリー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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これは初めて見た桟です。
なかなか考えられているのか?
はたまた造作材か何かのB品かな?
いずれにしても素晴しい工夫ですね。

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これまた重要な工程を行っている場所です。
養生と言われていたりします。
乾燥前と乾燥後にはここで保管されます。
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1ロットごとに様々なデータがすぐにわかるようにセットされています。
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温度計と湿度計です。
この2つで大まかな含水率が分かります。
どっちがどうなったら含水率が下がったと予想できるでしょうかね?
難しいようで実はまぁまぁ単純だったりします。
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大きな乾燥機です。
この乾燥機は作動中でも人が中に入ることができます。
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チョークとモノサシを使ってお手伝いです。

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このブラックチェリーがフローリングに加工されて日本に入ります。
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原材料としては本当に最後の検品です。
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本当に日本の裏側からお届けされます。
もっともっと大切に扱わないといけませんね。