無垢フローリングをご採用頂くお客様で猫をペットとして飼われている方もいらっしゃいます。
猫と暮らしていると、毛玉の嘔吐や爪による引っかき傷など、無垢フローリングへの影響が気になるものです。
本記事では、「猫の毛玉や嘔吐や爪跡」といったお悩みに対して、天然木フローリングとの相性やおすすめの対策をご紹介します。
ともに我が家で一緒に暮らす猫も合板フロアーよりも無垢フローリングの方があたたかくて嬉しいとはなんとなく思うのですがどうなんでしょうね?
猫を飼っていなくても、猫は毛玉を吐くということはかなり知られているかと思います。
猫を飼っていない人まで“猫は吐く”ことを知っているくらいなので実際に猫を飼われている方は、結構な頻度で吐く場面に遭遇しているのかなぁと想像します。
猫が吐くこと自体は正常な行動らしいのですがゲボォーゲボォーって音を聞くだけで少し心配になったりします。
なんとなく辛そうですし…
猫はよく自分の体を舐めてグルーミングしています。
猫の舌はザラザラしていて、毛を飲み込みやすい構造だそうです。
通常は、フンとして排出されるそうですが、井の中で絡まったりのみ込んだ毛の量が多かったりするとフェルト状のボールになり、異物として吐き出すそうです。
こんな感じで、猫が吐くのは正常で仕方のないこと。
人にとっても猫にとっても同じ我が家です。
とはいえ同じ我が家の無垢フローリングに嘔吐物は、一緒に暮らす人間にとってあまり気分のいいものではありません。
無垢フローリングは、無塗装や自然系のオイルやワックス塗装場合は嘔吐物や胃液が染込んでいくことになります。
胃液等が染込んでしまうとシミになる場合があります。
あまり綺麗なものではないので何んとか消したいところです。
無垢フローリングに猫が吐いたときに対処方法として考えられること。
ここでは、無塗装または自然系のオイルやワックスでの対処方です。
①水道水で軽く絞った雑巾で拭いてみる
②アルカリ電解水をしみこませた雑巾で拭いてみる
③サンドペーパーでシミを研磨で削り落とす
①水道水で軽く絞った雑巾で拭いてみる
まずは水道水を使って拭いてみてください。
現状が悪化することはまずないかと思います。
これでシミが落ちれば?シミの程度が許せる範囲であればこれでOKです。
②アルカリ電解水をしみこませた雑巾で拭いてみる
猫の嘔吐物に含まれる胃液は強酸性です。
これを中和すればシミは目立ちにくくなります。
最近ではアルカリ電解水を常備されている家庭も多いと思います。
それぞれのアルカリ電解水の使用方法に従って使用してください。
あまりアルカリ性が強いと手荒れの原因になります。
間違っても酸性の溶剤は使用しないでください。
色落ちの原因やシミがさらに拡大していく可能性が高いです。
③サンドペーパーでシミを研磨で削り落とす
最終手段というか、一番手っ取り早い方法かもしれません。
これは吐く場面の他にも粗相をした際にも活用できます。
粗相の場合はマメに研磨しないと臭いが染みつくことがあります。
サンドペーパーの80番、120番、180番を使用します。
80番でシミそのものを粗く削って消してしまいます。
120番で周りを削って段差を調整します。
180番で表面の毛羽立ちを整えます。
まだ表面にザラザラが残っているようでしたら
240番、360番を使って平滑にしてください。
平滑になったら完了です。
研磨した部分だけ色が明るくなっているかと思います。
無塗装でしたら日焼けするのを待つ。
オイル塗装やワックス塗装だったら同じ塗料を使用して塗装してみてはいかがでしょうか
これは、どちらかというと軟らかい木が多い針葉樹(杉・スギ、桧・ヒノキ、松・パイン、ヘムロック等)でも、どちらかというと硬い木が多い広葉樹(アメリカンブラックチェリー、バーチ、メープル、オニグルミ等)でも作業は同じです。
樹種ごとの硬さに関しては、木材性質一覧表をご参照ください。
サンドペーパーで研磨するのもなかなか大変です。
最近では、DIY用の電動サンダーがホームセンターやネットで3,000円ほどで販売しているので、研磨の頻度が多いと感じたら購入しても良いのではないでしょうか?
いかがでしたでしょうか?
無垢フローリングの上で飼い猫と人間が一緒に
ともに我が家で暮らすにあたって考えてみました。
基本的なことでしたが無垢フローリングでもフローリングの表面塗装がウレタン塗装だったらこうはいきませんね。
ウレタン塗装は猫でも滑ることがあるので最初からお選びになる方は少ないと思います。
一見、初めのうちはきれいなウレタン塗装でも必ず表面の膜は剥がれていきます。
剥がれた膜から染込んだ汚れがかなりみすぼらしい感じになります。
その点、無塗装やオイル塗装、ワックス塗装は長年使い続けられます。
何年くらいその床の上で過ごすのか?
よく考えて床材をお選びいただければと思います。
おまけ
ペットを飼っているお施主さんで、爪跡、爪のひっかき傷を気になさる方がいらっしゃいます。
木質部分が欠損していない場合は、水を含ませてアイロンを押し当てることでかなり傷は目立ちにくくなります。
あと、日々の濡れ雑巾での雑巾がけも傷には有効です。
その場合は、現状の塗装状況によって判断が必要となります。
家ごとに状況は異なりますので、しっかり状況を判断してお掃除計画を立てましょう。
猫と暮らす 毛玉、嘔吐、爪痕のQ&Aまとめ
猫が毛玉を吐くと無垢フローリングにシミは残りますか?
オイル塗装など吸水性のある無垢フローリングの場合、嘔吐物によってシミや変色が残る可能性があります。すぐに拭き取り、中性洗剤などでケアすることが大切です。
猫の爪跡は無垢フローリングにどれほど影響しますか?
猫の爪は鋭いため、柔らかい樹種の無垢材では細かな引っかき傷がつきやすいです。ただし、経年変化として味わいになる場合もあります。
猫の嘔吐や毛玉による汚れを防ぐ方法はありますか?
猫がよく嘔吐する場所に洗えるラグやマットを敷いたり、食事スペースを変えることで床材への汚れを軽減できます。
猫と暮らす場合、おすすめの無垢フローリングの塗装は?
撥水性のあるウレタン塗装やセラミック塗装がおすすめです。ただし、これでは無垢のよさが失われます。自然素材らしさを重視するなら、オイル塗装でも日常のケアで対応するか、SSGガラス塗装も検討してみましょう。