A. 「木繊維が切れていない凹み」であれば、かなり高い確率で元に戻ります。
木はスポンジのような構造をしており、圧縮された細胞に水分と熱(蒸気)を与えることで膨らんで元に戻ろうとします。特に桧や杉などの柔らかい針葉樹は効果覿面です。一方で、ノミで削ったような「繊維が断裂・欠損している傷」や、硬い広葉樹(ナラやカリンなど)の深い傷は完全には戻りにくい場合があります。
Q2. 準備する道具は何ですか?
A. ご家庭にある以下の3点で十分です。
1. 家庭用アイロン(スチーム機能があれば尚良し)
2. 霧吹き(または水を指で垂らす)
3. 当て布(手ぬぐいや薄手のタオル、端切れ布など)
特別な補修キットを購入する必要はありません。
Q3. 具体的な補修手順を教えてください。
A. 以下の3ステップで行います。
① 凹んだ部分にたっぷりと水をかけ(含ませ)ます。
② 濡らした部分に「当て布」を置きます。
③ アイロンを「高」に設定し、布の上から「ジュッ」と蒸気を行き渡らせるように数秒〜数十秒当てます。
一度で戻らない場合は、①〜③を数回繰り返してください。木が蒸気を吸ってむくむくと盛り上がってきます。
Q4. 塗装(ワックス)への影響はありませんか?
A. オイル塗装や蜜蝋ワックス仕上げの場合、蒸気で油分が抜けて表面がカサつくことがあります。
補修箇所が完全に乾燥した後、サンドペーパー(#240〜#320程度)で軽く表面を整え、再度同じオイルやワックスを塗布してあげてください。これで補修跡はほとんど分からなくなります。
Q5. ウレタン塗装の床でもできますか?
A. ウレタン塗装(表面に塗膜があるタイプ)の場合は注意が必要です。
熱と水分によって塗膜が白濁したり(白化現象)、剥がれたりするリスクがあります。ウレタン塗装の床で行う場合は、アイロンを当てる時間を短くし、様子を見ながら慎重に行ってください。基本的には「無塗装」または「浸透系オイル塗装」の無垢フローリングに最適な方法です。