マンションに無垢フローリングを採用する際の注意点

マンションの床リフォーム・リノベーション時に置ける注意点

マンションはコンクリートの塊ともいわれ、なんだか冷たいイメージがすると言われてきましたが、今や様々な方法や手段を用いて自然素材に囲まれた快適な住空間をリフォーム・リノベーションで実現することもできるようになってまいりました。

壁や天井には、漆喰や珪藻土。中には竹小舞を下地に編んで土壁を塗りこむことで、各部のエッジを無くし軟らかい住空間に仕上げる方までいらっしゃいます。
もちろん、床材には無垢フローリングをご採用頂くお施主さまも増えてまいりました。冷たいイメージが先行してしまうマンションだからこそ、夏はサラサラ、冬には冷たく感じる事のない無垢フローリングでの生活に憧れるを抱くお施主さまがたくさんいらっしゃいます。無垢フローリングなら自分のペースでワックスがけ等のメンテナンスも可能です。
一般的なマンションのリフォーム・リノベーションにおいては、床材に遮音合板フロアーが用いられ数種類の色柄からしか選択することがほとんどです。最近の遮音合板フロアーはコンマ数ミリの突板どころか、プリント合板と言って銘木の木目画像が貼り付けられている銘木調の商品も多く見られます。また、表面に2.3㎜程度の銘木挽き板を貼り付けた複合合板フローリングも見受けられますが、そのほとんどの表面には造膜型塗料で塗装が施されています。これでは銘木のプリント合板フロアでも突き板合板フロアでも銘木挽き板複合合板フローリングでも足が触れている部分はどれとも造膜型の塗装で同じという事になります。造膜型塗料での塗装は、ホコリが付いたりキズ補修が困難だったりしますので注意が必要です。

では、マンションに無垢フローリングを採用する際にはどのような点に注意しなくてはいけないのでしょうか?
ひとつはマンションの床下地構造です。マンションの床下地構造は、大きく分けて以下二種類の工法があります。
・乾式二重床工法
・直貼り工法

乾式二重床工法とは、防振ゴムの着いた支持脚で床パネル(パーティクルボード)を支える床仕上げ構造です。別名、置床システムともいわれます。乾式二重床工法のメリットは、汎用性が高くコンクリートスラブの段差に合わせて施工が可能です。床下に配管スペースがあることから床表面はバリアフリー化しやすい。デメリットとしては、床下の空間で太鼓現象が起きやすく、重量衝撃音(LH)に影響が出やすいのでLHの表記が必要。支持脚がスラブに固定されないと、床パネルの両端が浮きやすい。直貼り工法と比べると施工に専門知識が必要である。乾式二重床の施工には施工技術認定があり、専門の知識や技術を持った技術者が施工を推奨される。床施工に時間が掛かり費用もかさむ。

マンションにおける直貼り工法とは、その名の通りコンクリートスラブ面に直接床材を接着する工法です。木質系床材の場合は、裏面にスリットが入り、クッション上の遮音材が貼り付けられていることが多い。メリットとしては、床材が薄いので室内の天井高が高くとれる。施工が容易である。二重床と比べると太鼓現象は心配しなくてよい。また、直貼り工法では重量衝撃音(LH)に悪影響が及ばないのでLH表記が不要。デメリットとしては、一般的な遮音等級L40やL45の合板フロアーは、フカフカして歩行感が良くないと言われている。下地のコンクリートスラブ面が平滑でなく不陸があった場合は、その不陸が仕上げ面に現れる。

乾式二重床も直貼り工法もメリットとデメリットはございます。どちらの場合でもリフォーム・リノベーションの際にはマンションの管理規約に沿って床を改修していただければ問題は起こりません。

ただし、以下の場合は要注意です。

現状が直貼り工法のマンションに乾式二重床を採用する場合です。
基本的に直貼り工法の物件に乾式二重床を採用することは非常に難しいです。もし、管理規約に遮音性能L45同等またはそれ以上の遮音性能を要するもの。とあれば注意してください。
お施主様が管理規約で指定されている遮音等級を持ち合わせた新品の直貼りフロアーの踏み心地を確認すると、高い確率で「このフカフカ感はどうにかならないものか…」と思うはずです。長年踏み続けられてきた既存の遮音直貼りフロアーよりも新品の方がよりフカフカしているので当然のことだと思います。マンションの床構造について色々と調べていくうちに、“乾式二重床は直貼りよりも歩行感が良い”というところに行きつきます。そこで、直貼り工法をやめて乾式二重床に工法変更しよう!という事になる場合がります。その場合は、床が高くなるので現状よりは天井が近づくので天井高が低くなり多少の圧迫感があるけれど、配管スペースも取りやすいしバリアフリー化もしやすい。とここまでは「少し費用がかさむだけならまあいいか」のレベルかもしれません。

ただし、注意しなくてはいけない点があります。日本工業規格JIS A 1440に基づいた標準軽量衝撃音の測定方法として、直貼り工法のRCスラブ厚は120~210mm。それに対して乾式二重床のスラブ厚200mmとなっています。また、乾式二重床のコンクリートスラブから床仕上げ高さは120~150mmと定められています。

もし、リフォーム・リノベーションを計画している物件が直貼り工法でスラブ厚が150mmだったとします。そこに乾式二重床を採用するにあたっては以下の問題点があります。
・現状のスラブ厚が150mmの物件に対して、スラブ厚200mmで計測した乾式二重床では遮音性能が担保できない。
特に重量衝撃音(LH)については躯体そのものの性能が影響すると言われている。乾式二重床は重量衝撃音に影響が出やすい。

・乾式二重床の床仕上げ高さは120~150mmと規定さられてるのに対し、現場では基準高さ以下で施工されると性能が担保され無い。
直貼りの物件に規定通り120~150mmの乾式二重床を採用すると、天井高が低くなるためになるべく高さが低い支持脚を採用する場面をよく見かける。規定高さ以下で施工すると、床衝撃音低減性能はマイナス方向に働く。

乾式二重床の方が施工が困難で工事している感があるので見ていて高性能な気もしなくも無いですが、一概にそうとは言えません。上記例の条件の場合は、乾式二重床を採用することで2つの要因から床衝撃音低減性能はマイナス方向に働く可能性が非常に高いという事が言えます。
万が一、リフォーム・リノベーション後に階下の方と騒音問題が勃発するとかなり不利な状況になるでしょう。そう簡単に直貼りの物件に乾式二重床が採用できると思わない方が無難だと思います。

マンションの床リフォーム・リノベーション時に置ける注意点
マンションの床リフォーム・リノベーション時に置ける注意点

 

なかには、スラブ厚150mmで床高さを抑えた乾式二重床も存在するのかもしれませんが、コスト面で非常に割高になる事が容易に想像ができます。

無垢フローリングショールームゆらぎでは、直貼り工法で遮音等級L45の商品をラインナップしております。
遮音等級LL45木魂防音無垢フローリング遮音等級LL45挽き板直貼りフローリング遮音等級LL45無垢フローリング専用防音マットサウンドプルーフ2の3種類をご自身の足で踏んでご体感頂くことが可能です。

 

遮音等級LL45木魂防音無垢フローリングの樹種ラインナップは、ブラックチェリーブラックウォールナットシベリアンウォールナットシルキーメープルジャーマンメープルシベリアンバーチ北海道産ナライングリッシュオークヨーロピアンアッシュノーザンラーチアジアンチェスナットビルマチークインドネシアチーククリアンティークアンバーメープルカントリーバーチガルボオーク阿波桧伊予杉どんぐりの全20樹種、175タイプからお選びいただけます。

遮音等級LL45木魂防音無垢フローリング
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遮音等級LL45挽き板直貼りフローリングは、LL45無垢材直貼りタイプの木魂防音無垢フローリングでは実現できなかった床暖房にも対応いたします。

遮音等級LL45挽板直貼りフローリング
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現況のマンションにどの無垢フローリングが採用できるのか?チャートでご検討もいただけます。以下リンクよりお進みください。
3つの工法から選べる遮音等級L45対応マンション用無垢フローリング

マンションに無垢フローリングが使えるのか
マンションに無垢フローリングが使えるのか