裏溝(うらみぞ)の役割とは?無垢フローリングの施工と反り防止の豆知識

投稿日:2010年06月05日

たまに無垢フローリングの裏に付いている溝は何ですか?と質問されます。
最近では、木材乾燥技術が発達したおかげで良質な人工乾燥材が出来る為に割れ止めや反り止めといった役割もあまり無く、裏表の判別に位にしか思われていない場合もあったりします。
しかし、実際に裏溝はどんな役割を持つのでしょうか。
無垢フローリング材や壁材(羽目板)には稀に裏溝が無いものもありますが、ほとんどの物に裏溝が付いています。無垢フローリングの裏溝の役割は、表面の割れ止めが大きく、若干ですが反り止めの効果もあるようです。これは、桧や杉の柱に背割りを入れるような感じですね。
もう一つ、とても重要な役割があります。施工時に余分な接着剤をこの裏溝に逃がすための物です。この裏溝が無いと余分な接着剤は、はみ出してくるか、無垢フローリングの下に余分に固まり不陸の原因にもなりえます。(赤い部分が接着剤↓)
フローリングの裏溝加工

 

 

 

でも、はみ出る位に接着剤を使い過ぎるのも無垢フローリングは窮屈です。空気中の湿気を吸放出しますのである程度の遊びは必要です。接着剤を使いすぎることで表面が盛り上がったり割れたりする事も考えられます。経験が少ない、施工したくないと自分で言われる大工さんは避けるべきだと思います。

 

近頃、ネタや言い回しを平然と真似をされますが
真似をされる事は世の中の為になっていると言う事なのでしょう。

 

 

Q. 無垢フローリングの裏側にある「溝」には、どんな意味があるのですか?

A. 主な役割として、表面の「割れ止め」や、若干ですが「反り止め」の効果があります。これは柱における「背割り」のようなものです。また、施工時に余分な接着剤を逃がすという、非常に重要な機能も担っています。

Q. すべての無垢フローリングに裏溝がついているのですか?

A. 世の中にあるほとんどの無垢フローリングには裏溝がついています。稀に裏溝がない商品(壁材や一部のフローリング材など)も存在しますが、基本的には標準的な加工とお考えください。

Q. 裏溝がないと、施工の際にどのようなトラブルになりますか?

A. 余分な接着剤の「逃げ場」がなくなってしまいます。その結果、接着剤が表面にはみ出してきたり、フローリングの下で余分に固まってしまい、不陸(床の凸凹)の原因になったりすることがあります。

Q. しっかり固定するために、接着剤は多めに使ったほうが良いですか?

A. いいえ、接着剤の使いすぎは逆効果です。無垢材は呼吸(吸放出)をしていますが、接着剤でガチガチに固めすぎると窮屈になり、表面が盛り上がったり割れたりする原因になります。裏溝があるからといって過信せず、適量での施工が大切です。

Q. 乾燥技術が発達した現在でも、裏溝は必要なのでしょうか?

A. はい、やはり必要です。確かに人工乾燥技術の向上で「反り止め」としての役割は薄れましたが、接着剤を適切に逃がして施工精度を高めるために、現在でも裏溝は非常に重要な役割を果たしています。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

よくいただくご質問・その②「無垢フローリングは高価ですよね?」

投稿日:2009年12月13日

無垢フローリングは高価ですよね。」
確かに無垢フローリングは高価だから…と言われる業者さんも居られます。
その場合のほとんどが
「合板フロアーに比べて施工に時間が掛かり面倒だ」
「反りや曲がりなどの後々クレームになるのが怖い」
「そもそも無垢フローリングを施工したことが無い」
などなど高価だからと言う理由では無い理由を付けてお施主さんを
無垢フローリングから遠ざける方もおられます。
特に施工に詳しくない住宅販売のみのお会社にこの傾向が見られます。
クレーム無く、素早く売り抜けるのがお仕事なので普通なのかもしれません。
しかし、実際のところはどうなのでしょうか?
木魂-kodama-でご案内させていただいている
無垢フローリングだけをとっても約300種類あります。
1㎡あたりの単価はだいたい3,000円/㎡~60,000円/㎡まででご案内しています。
そもそも合板フロアーと同じ土俵に無垢フローリングを乗せて比較するのもどうかな?
と思うのですが価格を比較してみます。
某大手住宅資材メーカーのカタログによると…
合板フロアーの定価は1㎡あたり6,000円/㎡~15000円/㎡といったところでしょうか。
これに当たり前のように割引がされ実売価格は
1㎡あたり3,000円/㎡~10000円/㎡となる筈です。
1㎡あたり3,000円/㎡~60,000円/㎡ と
1㎡あたり3,000円/㎡~10,000円/㎡ です。
どうでしょう?
無垢フローリングはそんなに高価だと思われますか?
もちろん合板フロアーだって30,000円/㎡以上の物は存在しますし、
無垢フローリングの3,000円/㎡以下の物も存在します。
たくさんのお施主様が無垢フローリングショールーム「ゆらぎ」にお越しいただいて
ご自分の予算にあった無垢フローリングを発見していただいております。
無垢フローリングはこれだけではありません。
住宅造りではどんな商品が長持ちするのか?ランニングコストも見逃せません。
なるべく短期間でやり直さなければいけない(リフォーム)箇所は少なくしなければなりません。
キッチンやお風呂などの水廻り機器は傷みが早くやり直す事も多いでしょう。
床材はどうでしょうか…
合板フロアーの表面塗装は剥げるとどんどん広がって
見るも無残な状況になっていくのは想像がつきます。
あるメーカー商品では「掃除のやりすぎで塗装が剥げたんですよ」なんてのを
聞いたことも有ります。
そんな事って有りなんですかね^^;
無垢フローリングは何十年も対応年数は有りますし、
汚れが気になるようでしたら研磨して綺麗にするという方法あります。
リフォーム時に床を張り替えるには大工手間やゴミの問題も出てきます。
森林伐採して木を使うことを敬遠される方もおられますが、それは合板フロアーも同じことですし、Co2の排出量は加工工程が多い合板の方が多いかもしれません。
今その一瞬を取るのか
はたまた長い目で見るのか…
お施主様だとどうですかね?
住宅販売の営業マンだったらどうでしょう?
それぞれの価値観が有り、それぞれの商品があるので一概にどちらが良い
という様には行きませんが
これからは長い間使える物の方が全般的によさそうな気がします。

 

中国製品は心配だ…
無垢フローリングも言われる事がある。
それは「食」の問題だろ。と思っていました。
中国製餃子やうなぎの事はもう言えない。
日本の主食である米の偽装があった。
米問題も皆さんプロの方が「分からなかった」「気が付かなかった」と連呼する。
伝票だけで実際の商品を見ていないとしか思えない。
もちろん無垢フローリングも日本製だからといって安心できない。
輸入木材を日本で加工して国産品として販売する
間違ってはいないが誤解を招きかねない。
そんなに中国製が心配ならば製造工程を見に行けばいい。
いくら証明書を出したってこれも偽装しようと思えばできる。
気になるようだったら自分で確認する。当たり前の事だ。
結局は物事を見極める自分の目で、自分の価値観をしっかりと持つことだ。
なんでも数字やアルファベットを信じてはならない。
その基準はJASであろうがJISであろうが他人が定めた基準である。
一番大切なことは、自分の価値観をしっかりと持つことだ。
他人の基準で選んだ物を選んだ時点で、あなたは第三者に責任を押し付けてしまったとも言えよう。
自分に見る眼が無いから他人に任せておいて文句ばかりを言う。
上手くいけば自分のお手柄と飄々と生き、下手すれば他人の責任とガミガミ吠える方。
こんな人が非常に多い気がする。
偏差値教育が現代社会を生んだのではないだろうか。
答えがあるものばかりを考えるのではなく、答えを生み出す能力を育てるべきだ。
自分で考える力、自分で考えようとする力までもが低下しすぎていると思う。
中国製だから…
私は中国の工場も日本の工場もたくさん見てきました。
中国にも粗悪な商品を生産する業者はいますが日本にも同じようにたくさんいます。
もちろんその工場では正規品でも私の眼で見て粗悪品と判断する事があります。
その様な商品は扱わない。当たり前です。
そんなにクオリティが気になるのならばせめて日本の工場だけでも
何十件かを自分の目で見に行かれてはいかがだろうか?
見に行ったとしても何が粗悪で何が良質なのかが分からなければ話しにならない。
となると、自分で時間を掛けて経験して自分の目で物事の良し悪しを判断できるように
しなければならない。当たり前だがもちろん生産者は自分の作った商品は最高の良い
品物だと100%言うに決まっている。
その商品を見抜かなければいけないのだ。だから数件だけ見ても何の意味も無い。
木材の良し悪しを自分で判断できるようになった!
ここまでくればあなたは材木屋さんと変わりは無いでしょう。
「食」に関しても同じ事が言えるでしょう。
気になるのなら買い控えればいい。
スーパーで買った商品が偽装された商品だった。
スーパーにがたがた言っても仕方が無い。仕入先にがたがた伝えるだけだ。
その商品を選んだ自分に見る眼が無かったとも言える。
安心したければ自分で栽培するなり年中農家から
その日の気分に合わせた商品を購入できるシステムを構築すればいい。
ここまでくればあなたは… 同じ事である。

さて、そこまでする意味があるのでしょうか?ほとんど無いと思います。
皆様は年中人との関わりをお持ちでしょうから人を見る眼はお持ちです。
ここしかないと思います。
他人を信用しない事もダメでしょうが、信用し過ぎるのもいけない。
何にしても最後は人を見られます。ある程度日々緊張しながら生活したいと思います。
日本人は木が腐るということを知らないのですか?(おまけ)
これはフィンランドから製材業者が面談にこられたときのことです。
その中で、外部に使う木材についての話がありました。
日本ではメンテナンスフリーな商品が求められます。
その事を話すと
「日本人は木が腐るということを知らないのですか?」と言われました。
もちろんみんな知っているから言うわけなんですが…
フィンランドでは外部の木材は5年毎に自分達で手入れするのが普通だそうです。
手入れもしないで木を長持ちさせようと言うこと事態に疑問を感じる。そうです…
自然素材を採用するにしても自然な事を受け入れず、
売り手側に責任を擦りつけようと言うのが見え見えです。
木はもちろん自然のものです。
木も人間や動物と同じように違っていて自然ですし、ある程度のメンテナンスを
しなければ健康で居られません。
北欧の人達はどんな感覚で日本人を見ているのでしょう。
しっかりと日本の事を勉強して諸外国の方との面談に臨みたいと思います。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

よくいただくご質問・その①「業者が無垢フローリングはやめた方がいいと言うのですが…」

投稿日:2009年12月12日

「業者が無垢フローリングはやめた方がいいと言うのですが…」
先日、お施主様がお選びになった無垢フローリングを施工業者の方々が
実物を見せて欲しいということでショールームに来場された。
お施主様がお選びになったフローリングをショールームで仮置きしてみました。
1㍉以下の隙間を見て2割以上は使えないと言う。
全く話にならないです。
自分の意志の欠片もない 「これって大丈夫ですか?」 の一言で責任から逃れようとする。
『何が大丈夫なんですか?』と尋ねると、お決まりである。
「割れ・反り・曲り・隙間などは出ませんか?」
『それは無垢である限り100%出ますよ。』
合板でぴったりと隙間ができないように施工したら快適に過せるのだろうか?
合板フロアーの表面塗装は年月と共に剥がれます。
そしたらまた再塗装すれば良い。ってそんな問題ではないんです。
「ウレタン塗装の方が手入れは楽だし綺麗だと思うのにね。どうしてなんだろう?」
と考えるところでお施主様との意思疎通がまだできていないと判明!
『ウレタン塗装は15~20年位したら剥がれますよ
無垢フローリングは手入れすればそれ以上は長持ちしますよ。』と説明すると…
「ウレタン塗装は再塗装できるんですよ!」だって。
ウレタン塗装で再塗装するというが、また新しく石油由来の塗料を新しく上塗りして
その度に臭い思いをさせるのか??
わたしからすればウレタン塗装の上で子供や赤ん坊を生活させようとするほうが
「大丈夫ですか?」なのである!
自分の子供なら少しくらい凹もうが隙間ができようが傷がつこうが歴史に裏付けられた
安全・安心な無垢フローリングの上での生活を選ぶ。
合板フロアーは無垢フローリングの偽物でありメーカーが都合の良いように作った合板であって比べるのもおかしな話しだ。
お施主さまの多くは肌触りの良さや暖かさなど、無垢材の持つ安心感を求めている。
しかし、業者は隙間はクレームになると言う。
この説明不足・勉強不足によるクレームではないクレームがメーカーや流通に押し付けられます。
何度もしつこいようですが、お施主様は石油由来商品に包まれた生活はしたくないのです。
人間も動物なので自然素材に包まれた生活がどれだけ快適に過せるか分かります。
それをクレームが怖いからといって石油製品を多用するのはどうかと思います。
もし、赤ん坊が肌を触れると分かっていて誰が石油由来製品の上で生活させたいだろうか?
事の良し悪しの判断がお施主様と業者ではかけ離れすぎています。
お施主様は安全で安心して過せる住宅が欲しい。
業者はクレームを恐れるあまりお施主様の生活まで考える事はできない。
私の考えではただ単に材木が売れるから売ると言う事ではない。
自分が生活するにあたり考えに考えた結果が「木材」になったのです。
人間が生活していくうえで安全で安心して生活できる素材は「木材」です。
これが私の答えです。
この答えに賛同していただいた方が私のお客様です。
「無垢フローリングは空いたり割れたりするって聞くんですけど…」
この質問もたくさん寄せられます。
空き・割れ・曲り・反り・ヤニ等の自然素材特有の現象は100%起こります。
なるべくこの様な現象が起こらないようには皆んな日々研究を重ねています。
しかし、空きや割れの事はどうして言われているのでしょう?
もし、合板メーカーや工事業者が商品を売りたいが為に偽物を
あたかもそちらが本物の様に見せて販売する口上だったとしたらどうなる事でしょう???
ビックリしますよね。。。
少し例をあげてみましょう…
萩焼の茶碗

 

 

 

この茶碗は萩焼です。
著名な作家さんの物です。
アップで見てみましょう。
割れてます。
萩焼の茶碗

 

 

 

釉薬が乗った時点ではもちろん割れていません。
焼が入るから割れています。
また、使う頻度によっても色も変化します。
今は赤茶ですが、少し前は薄緑色をしていました。
この茶碗を生き物の様に大切に扱う。
お客様の顔を思い浮かべながら…
手触り、色、艶、大きさなどなど…
そんなところにも自分の価値基準で選んで買いますよね。
つまり、自分の目で選んで買われますよね。
その上で自分で使いこんで
「味」「なれ」「風合」などを加えて行く訳です。
これがプラスチックの茶碗ならどうでしょう?
どんなお店で誰が買われますか?
割れにくいでしょう。ヒビも入りにくい。
ある程度、雑に使っても割れにくいしヒビも入りにくい。
しかし、お気に入りの茶碗になりますかね?
安心や納得が得られますでしょうか?
もちろんプラスチックだからと言って雑に扱っても良いと言うような事はありません。
お気に入りにならない事もないでしょう。
どんな物でも大切に扱えるように、また、壊れると言う事も理解しておかないと
なんでも雑に扱ってしまいます。
フローリングはと言いますと…
ゆらぎの床

 

 

 

当社の無垢フローリングショールーム「ゆらぎ」に展示している床です。
ぱっと見は普通の床です。
こちらもアップで見てみると…
ゆらぎの床

 

 

 

こんな感じで隙間が有ります。
この隙間は季節によって開いたり閉じたりします。
凹みや傷もたくさん付いています。
これがクッションフロアー(CF)や合板フロアーだったらどうでしょう?
ピッカピカに光って凄く綺麗!
入居と同時に傷や凹みは付いていくものです。
どんどんどんどんくすんで行きます。
「味」「なれ」「風合」などとは全く違った物になりがちです。
木材(フローリング)先出の茶碗と同じような部分があります。
自然素材であり、「味」「なれ」「風合」なども出てきます。
そして、お気に入りの逸品になって行くわけです。
フローリングや木材が人間に全てを合わせるのではなく、
全ての自然界に存在する物、動物が調和して生活できればと思います。

 

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

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無垢フローリングに濃い色の着色塗装はお勧めしない理由

投稿日:2009年10月08日

よく質問される事があるので実験してみました。
その質問は、
シベリアンウォルナットに着色塗装を施してブラックウォールナットみたいにしてください。」
まぁ同じクルミ材と言えばクルミ材なのです。

いざ!実験です。

↓ 左:シベリアンウォルナット   右:ブラックウォルナット
DSC_1237

 

 

 

 

 

↓ まず、両方ともにクリアオイルを塗ってみます。
↓ ブラックウォルナットの黒さが際立ちました。シベリアンウォルナットは明るくなりました。
DSC_1239

 

 

 

 

 

↓ シベリアンウォルナットはクリアでは濃い色にならないので着色します。
DSC_1241

 

 

 

 

 

↓ 何度も何度も塗り重ねてようやく近い色になりました。
↓ かなりの時間を要しましたが、塗装の素人なりに頑張りました。
↓ わーいわーい!素人でもココまでできます(^^♪
DSC_1245

 

 

 

 

 

しかーし!

ここからが重要だったりします。
このフローリングの上で生活する訳ですから、傷や凹みも当然起こります。
ここで満足していてはいけません。
↓ 左からシベリアンウォルナットのクリアオイル・着色塗装・ブラックウォルナットクリアオイル
↓ 上に乗っかっている赤い物はハンマーです。
DSC_1247

 

 

 

 

 

↓ どーん どーん どーん ハンマーで凹ませます。
DSC_1250

 

 

 

 

 

↓ 3つとも凹みができましたが、中央の着色した物に注目です(@_@)
DSC_1253

 

 

 

 

 

↓ カッターで傷も付けてみます。 ブラックウォールナット・オイル塗装
DSC_1260

 

 

 

 

 

↓ シベリアンウォールナット・着色オイル塗装
DSC_1262

 

 

 

 

 

↓ シベリアンウォールナット・クリアオイル塗装
DSC_1263

 

 

 

 

 

↓ それぞれに水をかけてアイロンで“じゅー”っと補修してみます。
DSC_1269

 

 

 

 

 

↓ 両端のクリアー塗装は凹みも傷も少しはマシなようです。
↓ 中央の着色した物は、色が剥げて下地の色が見えてしまいます。
DSC_1276

 

 

 

 

 

↓ 着色した物は、引渡し時点が一番綺麗な状態だと思っていただいて良いと思います。
↓ 無垢本来の楽しみでもある味や風合いは出難くなってしまいます。
↓ メンテナンスの事も考えて商品選びをしなくてはいけません。
DSC_1278

 

 

 

 

 

着色もカッコいいと思います。
安く上がるからといって、着色してブラックウォールナット風に仕上げても
そのフローリングの上で何十年も過す訳です。
シベリアンウォルナットは、人間に加工されて黒く塗られる為に育ったわけではありません。
人間が“黒いほうがカッコいい”と言う理由で黒く塗装されて色が剥げ、色がまだらになり
汚く見えるという事で貼り変えられ短命に終わるのです。
クリアーオイル塗装なら上記のような理由は考えにくくなります。
シベリアンウォルナットはシベリアンウォルナットなりに良い風合いが出てくるものです。
また例えば、35年ローンで家を建てて、構造材はもちろんですが35年使えそうな
部材はどれだけあるでしょうか?パッと図面や家中を見渡してみてください。
この先、日本の景気が良くなるような要因が見えない中で、
確実に使用年数が短いであろう商品を選ばないほうが無難です。
また、歴史が証明してくれる部材もたくさんあります。
もちろん木材もそうですが、漆喰なども同じ事が言えると思います。
なるべく自然な形に近い部材選びをお勧めします。

 

 

Q1. 安価な無垢材を塗装して、高級なウォルナットのような色にできますか?

技術的には着色塗装で色を似せることは可能ですが、無垢フローリング専門店としてはおすすめしておりません。無理に着色を重ねると、木本来の風合いが損なわれるだけでなく、傷がついた際に下地の色が目立ってしまうというデメリットがあるためです。

Q2. 着色塗装をした無垢フローリングに傷がつくとどうなりますか?

表面に濃い色を塗っている場合、傷やへこみがつくと表面の塗膜が剥がれ、中から木本来の明るい色が見えてしまいます。これにより、無着色のものに比べて傷が非常に目立ちやすくなり、見た目を損なう原因となります。

Q3. 傷やへこみができた場合、アイロンで補修できますか?

クリアオイル仕上げであれば、水を垂らしてアイロンを当てることで、ある程度へこみを戻す補修が可能です。しかし、着色塗装を施している場合は、アイロンの熱や水分によって色が剥げたり、まだらになったりするリスクが高いため、補修が非常に困難です。

Q4. 長く使い続けるなら、どのような塗装を選べばよいでしょうか?

35年、さらにはそれ以上の長い年月を共にするフローリングですから、年月を経て「味」が出るクリアオイル塗装をおすすめします。クリア塗装であれば、傷がついても目立ちにくく、メンテナンスを繰り返しながら無垢材特有の経年変化を楽しむことができます。

Q5. シベリアンウォルナットとブラックウォルナットの違いは何ですか?

どちらもクルミ材の仲間ですが、元々の色が異なります。ブラックウォルナットは天然の状態で深い色合いを持っていますが、シベリアンウォルナットは明るい色が特徴です。それぞれの木が持つ個性を活かし、自然な形で取り入れることが、住まいを長持ちさせる秘訣です。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

無垢フローリングは高価なのか?

投稿日:2008年12月22日

よくお施主様から「無垢フローリングは高価ですよね。」とお問い合わせをいただきます。
確かに無垢フローリングは高価だから…と言われる業者さんも居られます。

その場合のほとんどが
「合板フロアーに比べて施工に時間が掛かり面倒だ」
「反りや曲がりなどの後々クレームになるのが怖い」
「そもそも無垢フローリングを施工したことが無い」
などなど高価だからと言う理由では無い理由を付けて
お施主さんを無垢フローリングから遠ざける方もおられます。

特に施工に詳しくない不動産業者や住宅販売のみの営業マンはこの傾向があります。
クレーム無く、素早く売り抜けるのがお仕事なので普通なのかもしれません。
しかし、実際のところはどうなのでしょうか?

木魂-kodama-でご案内させていただいている無垢フローリングだけをとっても約300種類あります。
1㎡あたりの単価はだいたい3,000円/㎡~30,000円/㎡まででご案内しています。
下記にて↓全商品リストをダウンロードできます。
全300種類の無垢フローリング
商品データ集をダウンロード(click!)

そもそも合板フロアーと無垢フローリングを同じ土俵に乗せて比較するのもどうかな?
と思うのですが価格を比較してみます。
某大手住宅資材メーカーのカタログによると…
合板フロアーの定価は1㎡あたり6,000円/㎡~15000円/㎡といったところでしょうか。
これに当たり前のように割引がされ実売価格は
1㎡あたり3,000円/㎡~10000円/㎡となる筈です。
1㎡あたり3,000円/㎡~30,000円/㎡ と
1㎡あたり3,000円/㎡~10,000円/㎡ です。

どうでしょう?
無垢フローリングはそんなに高価だと思われますか?
もちろん合板フロアーだって30,000円/㎡以上の物は存在しますし、無垢フローリングの3,000円/㎡以下の物も存在します。

たくさんのお施主様が無垢フローリングショールーム「ゆらぎ」にお越しいただいてご自分の予算にあった無垢フローリングを発見していただいております。無垢フローリングはこれだけではありません。住宅造りではどんな商品が長持ちするのか?ランニングコストも見逃せません。この先何十年もご家族と過す住宅は、お金をなるべく掛けない様になるべく短期間でやり直さなければいけない(リフォーム)部分を少なくしなければなりません。キッチンやお風呂などの水廻り機器は傷みが早くやり直す事も多いでしょう。

床材はどうでしょうか…
合板フロアーの表面塗装は剥げるとどんどん広がって見るも無残な状況になっていくのは想像がつきます。あるメーカー商品では「掃除のやりすぎで塗装が剥げたんですよ」なんてことを聞いたことも有ります。そんな事って有りなんですかね^^;無垢フローリングは何十年も対応年数は有りますし、汚れが気になるようでしたら研磨して綺麗にするという方法あります。リフォーム時に床を張り替えるには大工手間やゴミの問題も出てきます。森林伐採して木を使うことを敬遠される方もおられますが、それは合板フロアーも同じことですし、Co2の排出量は加工工程が多い合板の方が多いかもしれません。

今その一瞬を取るのかはたまた長い目で見るのか…お施主様だとどうですかね?住宅販売の営業マンだったらどうでしょう?それぞれの価値観が有り、それぞれの商品があるので一概にどちらが良いという様には行きませんがこれからは長い間使える物の方が全般的によさそうな気がします。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/