無垢フローリング裏溝の役割は?

たまに無垢フローリングの裏に付いている溝は何ですか?と質問されます。
最近では、木材乾燥技術が発達したおかげで良質な人工乾燥材が出来る為に割れ止めや反り止めといった役割もあまり無く、裏表の判別に位にしか思われていない場合もあったりします。
しかし、実際に裏溝はどんな役割を持つのでしょうか。
無垢フローリング材や壁材(羽目板)には稀に裏溝が無いものもありますが、ほとんどの物に裏溝が付いています。無垢フローリングの裏溝の役割は、表面の割れ止めが大きく、若干ですが反り止めの効果もあるようです。これは、桧や杉の柱に背割りを入れるような感じですね。
もう一つ、とても重要な役割があります。施工時に余分な接着剤をこの裏溝に逃がすための物です。この裏溝が無いと余分な接着剤は、はみ出してくるか、無垢フローリングの下に余分に固まり不陸の原因にもなりえます。(赤い部分が接着剤↓)
フローリングの裏溝加工

 

 

 

でも、はみ出る位に接着剤を使い過ぎるのも無垢フローリングは窮屈です。空気中の湿気を吸放出しますのである程度の遊びは必要です。接着剤を使いすぎることで表面が盛り上がったり割れたりする事も考えられます。経験が少ない、施工したくないと自分で言われる大工さんは避けるべきだと思います。

 

近頃、ネタや言い回しを平然と真似をされますが
真似をされる事は世の中の為になっていると言う事なのでしょう。

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