無垢フローリングの価格設定方法・お施主様が見るべきポイント|後悔しないための「足踏み体験」のススメ

投稿日:2018年01月22日
無垢フローリングの踏み心地体験
無垢フローリングの踏み心地体験
無垢フローリングの踏み心地体験

無垢フローリングを検討する際に何を見て比べるべきか?
当然のことながら一番には、『自分たちが気にいったイメージの無垢フローリング』を選ぶという事が最優先として有ります。

やはりその次に気になるのは、価格だと思います。工務店さんや設計士さんからおおよその予算を伝えられることでしょう。

例えば、工務店さんや設計士さんから10,000円/㎡以内で床材を選んで来て下さいと指示されたとします。

そうすると、お施主様は単品で10,000円/㎡以下のものを探そうとすることが多いのですが、コレ間違えです。

まずは、自分の好みで選ばなくてはいけません。例えば、いくつもの無垢フローリングの中から“コレだ!”と思う物を見つけたとします。
その無垢フローリングの価格が15,000円/㎡だったとします。あぁ予算オーバーかぁ…と諦めそうになりますがここはまだ諦めるところではありません。

自分なりに間取り図で格付けします。格上な場所には一番気に入った無垢フローリングを格下の場所にはなるべく単価を抑えた無垢フローリングを採用する事で床材を予算内に収めれる事も多いのです。

例えば、リビングと玄関は一番気に入った物を寝室やクローゼットには単価を抑えた物をという感じで選びながら予算内に収める感じです。

この様にお部屋ごとに検討していこうとした場合は、無垢フローリングの価格がどの様に設定されていくのかを理解していた方がスムーズな商品選びに役立ちます。

この後に記載する「無垢フローリングの価格設定について」をご参照いただきながらご検討いただければと思います。

 

 

「無垢フローリングの価格設定について」

無垢フローリングは、おおよそどこのメーカーもおおよそ5つの条件から価格を設定しています。

①板幅の広さ
②節や色むらの有無
③塗装の有無と種類
④UNIまたは1枚物または乱尺
⑤樹種と産地

それぞれの条件を見ていきましょう。

 

①幅の広さ:

幅が広い板が必要となると大きな丸太が必要となります。
大きな丸太は樹齢が高く、丸太自体の価格も高価です。
以下の様な製材はほぼしませんがあくまでも一例です…

 

 

②節や色むらの有無:

節は、木の枝の付け根になります。木には必ず枝が生えています。枝の無いところ、節の無いところや色むらの無いところを選ぶと希少価値が高くなり高価になります。

当社では、3グレードに分ける事が多いです。
カーム:節や色むらがほぼ入らない
スムース:小さな節や若干の色むらがある
ラフ:節や色むらが入る自然な風ない

例)イングリッシュオークフローリング

カームグレード:節や色むらがほぼ入らない

スムースグレード:小さな節や若干の色むらがある

ラフグレード:節や色むらが入る自然な風ない

 

 

 

③塗装の有無と種類

無垢フローリングには、自然OIL&WAXや無塗装やウレタン塗装などがございます。
参照:無垢フローリングの塗装について
基本的に無塗装でのご利用はお勧めしておりません。最近では、ガラス塗料SSGの採用も増えてまいりました。それぞれの塗装でメンテナンス方法が異なるのでご確認ください。

樹種例)シベリアンウォールナットフローリング

・自然OIL&WAX:表面に膜を作らない自然な風合いの仕上り。
ツルツルペタペタせずに足触りもやさしい。

 

・無塗装:塗装下地とお考えください。

 

・ウレタン塗装:表面に膜を作る塗装。ピカピカでツルツルしている。
       塗料が剥がれだすと素人では補修ができない。

 

 

 

④UNIまたは1枚物または乱尺

長手方向(1820㎜など)にかまぼこ板の様な短い板を繋ぎ合わせた物をUNIタイプと呼びます。長手方向につなぎ合わせが無く1枚の板で作った物を1枚物と呼びます。針葉樹のほとんどが1枚物なのに対し広葉樹の1枚物は全体の10%以下でしか製造できません。その理由の一つとして
針葉樹は、人工林がほとんどなので人間が植林して木を真っ直ぐ育てています。
広葉樹は、自然更新がほとんどなので木が好きなように幹を伸ばしながら少し曲がって育ちます。
真っ直ぐ育った木でないと1枚物は取りにくいということです。

 

 

 

⑤樹種と産地

最後に樹種名と産地となります。同じ樹種でもブランド化している地域もあります。そのような場合は、少し割高になるかもしれません。

 

ウォールナット
ウォールナット

 

 

 

 

カラマツ ラーチ
カラマツ ラーチ

 

 

 

 

メープル
メープル

 

 

 

 

チーク
チーク

 

 

 

 

椈 ブナ
椈 ブナ

 

 

 

 

パイン
パイン

 

 

 

 

栂 ツガ
栂 ツガ

 

 

 

 

松 マツ
松 マツ

 

 

 

 

桧 ヒノキ
桧 ヒノキ

 

 

 

 

杉 スギ
杉 スギ

 

 

 

 

樺 バーチ
樺 バーチ

 

 

 

 

楢 ナラ
楢 ナラ

 

 

 

 

栗 クリ
栗 クリ

 

 

 

 

タモ アッシュ
タモ アッシュ

 

 

 

 

カラマツ ラーチ
カラマツ ラーチ

 

 

 

 

 

以上、5つの条件から無垢フローリングの価格は決まっていきます。
上記の事からブラックウォールナット(ヒノキ)の価格が高いや安いだの、樹種名で決めることは絶対にできません。

ちなみに無垢フローリング専門店木魂で扱う無垢フローリングで一番価格差がある樹種はヒノキフローリングになります。
㎡価格にすると3,000円台~60,000円台まで桧フローリングの中でも20倍もの価格差があるというのが現実です。

価格とは他に、木材の性質からご検討いただく場合は木材性質一覧表をご活用ください。

幅に対する木目の出かたや、1枚物やUNI、乱尺など長さに対する木目の伸びなどはショールームでご確認いただけます。
ぜひ、ご予約の上でご来場ください。

無垢フローリング選びのFAQ(よくある質問)

Q:無垢フローリングを選ぶ際、一番大切にすべきポイントは何ですか?

A:一番は、「自分たちが気に入ったイメージ(樹種や質感)」を最優先に選ぶことです。毎日直接肌に触れ、視覚に入る床材だからこそ、直感的な満足度が重要です。

Q:カットサンプルだけで決めても大丈夫ですか?

A:いいえ、おすすめしません。10cm角のサンプルで分かるのは色と手触りだけです。無垢材の本当の価値である「足裏への反発力」や「温かさ」は、実際に踏んでみないと判断できません。

Q:ショールームへ行くメリットは何ですか?

A:東京都心のショールームでは、実際に靴を脱いで広い面積を歩き回ることができます。サンプルでは絶対に分からない「広い面積での表情」を確認でき、30年後の後悔をなくせます。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

無垢フローリングの長所と短所・メリットとデメリット|五感で感じる本物の魅力と経年変化

投稿日:2018年01月21日
無垢フローリングのメリットとデメリットを比較して悩む女性。サンプルを手に取り、割れや反りなどの経年変化を検討している様子。
無垢フローリングのメリットとデメリットを比較して悩む女性。サンプルを手に取り、割れや反りなどの経年変化を検討している様子。
無垢フローリングのメリットとデメリットを比較して悩む女性。サンプルを手に取り、割れや反りなどの経年変化を検討している様子。

「無垢フローリングに憧れるけれど、メンテナンスや数年後の変化が不安…」 そんな悩みをお持ちではありませんか? 実は、事前にデメリットを知っておくことで、後悔しない床選びができます。

無垢フローリングの長所と短所・メリットとデメリットを徹底比較

■無垢フローリングの特徴

■無垢フローリングと挽板フローリングと合板フロアーとの違い

■無垢フローリングの経年変化における短所・デメリット

■無垢フローリングの長所・メリット

■五感を通して、人は繋がる

 

■無垢フローリングの特徴
無垢という言葉は、混ざりけの無いという意味です。
無垢フローリングというのは、合板やMDFなどを使用していない
木材を100%利用した床材ということになります。

■無垢フローリングと挽板フローリングと合板フロアーとの違い
突き板フローリングと挽き板フローリングと無垢フローリングの
それぞれの違いと特徴をご説明いたします。

3種類とも貼ってしまえばどれとも同じ様には見えます。
長年使うにあたりどの様な経年変化が現れるのでしょう。

 
「見た目は同じ?突き板と挽き板と無垢板フローリングの違い」

 

■無垢フローリングの経年変化における短所・デメリット
フローリングの原料となる木材は植物細胞で構成されています。
製品では細胞は生体としての活動はしておりませんが、
細胞の主成分であるセルロース・ヘミセルロース・リグニンや
副生物であるさまざまな化合物(樹脂や色素など)・無機質の
物理化学的性質から室内環境と時間経過に伴う変化が生じます。
短所・デメリットとしては、以下の3つがあげられます。

1.反り・目地の透き・突き上げ
2.割れ
3.色の変化

1.反り・目地の透き・突き上げ
木材(無垢フローリング)は、空気中の水分を
吸収したり放出したりする性質を持っています。
木材を内装に使用すると、この性質により室内の乾湿を緩和する
ことができます。(木材の調湿作用)
木材の細胞壁は水分を吸収すると膨張し、放出すると収縮します。
このため、室内の湿度状況によっては、伸縮も大きくなり、
反り・目地の透き・突上げなどがおきる場合があります。

※突き上げは、適切な施工によって防げる現象です。

2.割れ
フローリングが水分を含み、その後乾燥した環境にさらされると、
一枚の材の内部で異常収縮が発生します。
これにより材に割れ目(クラック)が入る場合があります。
また、日光の直射をはじめとする様々な室内環境要因により、
これと同様の現象が生じる場合があります。

3.色の変化
木材は、時間の経過とともに紫外線などの作用によって
色が変化していきます。
細胞の主成分のうちセルロースとヘミセルロースに色はなく(白色)、
リグニンや副主成分が色を決めています。
このリグニンや副成分は光りや化学反応によって変化するため、
色の経年変化が生じます。
この色の経年変化は様々な室内環境要因により、大きな差が見られ、
使用状況によっては、 リグニン及び副成分の急激な化学変化により
灰白色の「脱色状態」に移行してしまう場合があります。

このように木質フローリングにおいて、上に述べたような経年変化は
自然現象として避けては通れないものであり、
お客様にはその点に十分ご理解頂きますようにお願い申し上げます。

 

■無垢フローリングの長所・メリット
よく言われるメリットとしては
調湿性・快適な肌触り・経年変化・香りなどでしょうか。

調湿性能については、マンション北側のお部屋をリフォームする際に
床は無垢フローリング、壁天井は漆喰、窓枠も無垢材を利用する事で
結露が少なくなったというお話も聞いたことがあります。
それほど無垢フローリングや漆喰などの自然素材は
人間にとって優しい空間を作り出してくれるのでしょう。

無垢フローリングの短所やデメリットはそのほとんどが
見た目に影響してくるものが多いです。
長所やメリットとしては人が五感で感じるものが多く
すぐに目の当りにするものではございません。

株式会社五感では、人間本来が持つ五感に訴えることにより、
より良い住空間を造り出そうと思い構想してきました。

五感と言えば視・聴・嗅・味・触の五つの感覚のことです。

人間にとって五感は生きていくうえで
無くてはならない感覚でとっても重要なものです。

自然素材である木材・無垢フローリングや漆喰などには
五感を満足させてくれる要素がたくさん含まれていると思います。

無垢フローリングが五感に及ぼす影響は5つあげられます。
1、視覚:無垢フローリングの表面には無数の凸凹があり、
 光の反射が目にやさしく映ります。

2、聴覚:木は高音・中音・低音をバランス良く吸収して
 程よい残響音を残してくれます。

3、臭覚:木の発散する香りは睡眠時のα波を増加して、
 疲労回復やストレスの緩和などのリフレッシュ効果を促進します。

4、触覚:一般に使われているフロアー材は触れた瞬間にヒャッとします。

5、味覚:おいしい食事は良い雰囲気造りから…

1、視覚:無垢フローリングの表面には無数の凸凹があり、
 光の反射が目にやさしく映ります。
ビニールクロスは光をまともに反射させ眩しい事もありますが、
無垢のフローリングや漆喰などは光を乱反射させることで
目に優しい光にし部屋の印象も良くなると実証されています。
また、無垢フローリングは経年変色で色艶が良くなるとも言われます。
経年での変色は、家具や楽器などでは、「経年美」とも言われます。
欧米でも時間を掛けて経年美を楽しむ習慣が古くからあります。
十数年ちょっとで貼り換える合板フロアーよりも
数十年かけて経年美を楽しんでみるのもいかがでしょうか?
更には、無垢フローリングは同じ樹種でも絶対に同じ木目は存在せず
必ずあなただけのオンリーワンの木目になります。
一見、不揃いな木目や色合いも古来から木と共に生活してきた
人間だからこそ落ち着きあるオンリーワンのインテリアに
なり得るのかも知れません。


ヒノキ              イタヤカエデ

2、聴覚:木は高音・中音・低音をバランス良く吸収して
 程よい残響音を残してくれます。
楽器に多く木が使われている理由の一つになります。
石井式リスニングルームのフローリングや壁材の木材の比重に
拘られる方もこの事からだと思います。
硬くて高比重の木材をお探しの方は木材性質一覧表をご利用ください。

  

3、臭覚:木の発散する香りは睡眠時のα波を増加して、
 疲労回復やストレスの緩和などのリフレッシュ効果を促進します。
無垢フローリングには、それぞれに発散する香りがあります。
その香りは、フィトンチッドといわれアロマテラピーの
精油などにも活用されています。
フィトンチッドとは、
緑にあふれた森林のなかに入って行くと爽やかな空気が広がります。
そしてしばらく歩いているとかすかな香りに気かつきます。
このいわゆる森林の香りの正体がフィトンチッドです。
これは森林の植物、主に樹木か作りだして発散する揮発性物質で、
主な成分はテルペン類です。
そして揮散している状態のテルペン類を
人間か浴びることを森林浴と言います。
森林浴もずいぶんと私たちの生活の中に定着してきたようです。
フィトンチッドはまさしく森林の精気です。

また、最近では無垢材を内装に用いた建物での夜間睡眠実験でも、
深い眠りが長く、浅い眠りが短くなり睡眠の質が
高いことが実証されています。

4、触覚:一般に使われているフロアー材は触れた瞬間にヒャッとします。
木材は、急激な温度変化から守ってくれます。
お鍋の柄の部分には木材が使用されることが多いですよね。
お鍋の中が沸騰しているにも拘らず柄は触ることが可能です。
これは木の柄が熱を伝えにくいからですね。
合板フロアーは、表面に造膜型の塗装が施され空気層が無く
ペタペタして冷たく感じます。
無垢フローリングは、表面にたくさん空気層を持っているため、
このヒャッとした感じはしません。
無垢フローリングは、使い込む程に表面は滑らかになり
足裏に馴染むような感覚が増してくるはずです。

5、味覚:おいしい食事は良い雰囲気造りから…
無垢材を内装に用いた建物は、
作業効率を高め疲労を回復する効果を持つ可能性を示唆されています。
マイナスイオンで満たされた気持ちの良い空間で食事をされたら、
きっと美味しくいただけると思います。

 

 

五感を通して、人は繋がる

 

そもそも五感とは

視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚を合わせて、五感という。
人間には感覚が五つあり、この五感が感覚のすべてである。
どのような認知、認識も、この五感のどれかを経なければ伝わらない。
話し言葉は聴覚から入り、書き言葉は視覚から入る。
その後に言葉として認識対象となるのである。

茶碗を見る。茶碗はまず視覚で見る。
茶碗を取り込む。茶碗の釉肌や、重さ、手取りは触覚で認識する。
傾けて茶を喫する。味覚と嗅覚に茶の味と香りが捉えられる。
茶碗の手取りが軽いか重いかはこのときの茶の味わいに微妙だが
確かな影響を与える。吸い口を指で拭うとき、
紬肌がとくに印象強く残り、後味の一部となる。

茶の味わいが、茶液の味覚と嗅覚だけで成り立つのなら、
ホーロー食器で喫しても同じ味だということになろう。
フランス料理の味が、食べ物の味覚と嗅覚と触覚(食感)だけで
成り立つならプラスティックの食器、怒声飛び交う室内で食しても
同じ味だということになろう。
喫する物、食する物に応じた器や場所、静寂を選ぶのは、
人間の旧い既知の営みである。

茶事はその究極の姿である。
茶事をしばしば「御茶一服」という。茶事の中核は、濃茶である。
一碗の濃茶を喫する心境を作るために、懐石を調え、
茶事という空間を調える。
露地・茶室の風情、床荘り、炭手前、懐石、中立などの周辺要素は、
その一期一会に向けて調和されるのである。

 

住まいにも五感の調和を取り入れてみたいものです。

無垢フローリングに関するよくある質問

Q. 無垢フローリングのメリット(長所)は何ですか?

A. 主なメリットは、室内の湿度を調整してくれる「調湿作用」、熱を伝えにくく冬でも冷たく感じにくい「快適な肌触り」、年月とともに色艶が深まり味わいが出る「経年美」、そして木の香り(フィトンチッド)による「リラックス効果」です。これらは人間の五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)に良い影響を与え、快適な住空間を作ります。

Q. 無垢フローリングのデメリット(短所)は何ですか?

A. 主なデメリットは、自然素材であるために環境(湿度・温度)の影響を受けやすい点です。具体的には、湿度の吸収・放出に伴う木材の伸縮により「反り・目地の透き・突き上げ」が起きたり、過度な乾燥による「割れ(クラック)」、紫外線や酸化による「色の変化」が生じたりすることが挙げられます。

Q. 無垢フローリングの経年変化とはどのようなものですか?

A. 木材は紫外線や空気中の成分との反応により、時間の経過とともに色が変化します。これを単なる劣化ではなく、味わい深くなる「経年美」として楽しめるのが無垢材の大きな魅力です。また、使い込むほどに表面が滑らかになり、足裏に馴染むようになります。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

パインフローリングの経年変色について(飴色・黄変)|色味と風合いの変化を写真で解説

投稿日:2018年01月19日

パインフローリングは、明るい雰囲気で節が多い風合いは
いかにも無垢を使用した感じが出るので人気の無垢フローリングです。

明るいはずのパインフローリングが、
年月が経つたびに黄色く変色していく事を
夢いっぱいの住宅建築計画中に考える間もないかもしれません。

しかし、実際にはどの樹種の無垢材でも経年で変色します。
よく色が濃くなるとは耳にしますが、
最終的に木は白化して土に戻ります。
人間と樹木の寿命のサイクルが異なるのでズレは有りますが、
もちろん人間の目で見ての経年変化や経年変色がよく言われます。

さて、パインの経年による変色を見てみましょう。

画像の様に当初は、明るく清潔感のあるパインフローリングです。

 

施工直後と5年後の違い|実際の写真で比較

 

パインフローリングを無塗装やオイル塗装で5年ほど使用すると
以下の様に経年変化、変色(黄変)します。
日本では、「日に焼けて色艶が出て良くなった」と言われます。
でも、当初の計画ではパインの明るい色合いが好きで選んだはず…
これだけ変色するなら扉や巾木類も、もう少し考えておけばよかった…
と、思った方も多いはずです。

パインを黄変させないようにする工夫

欧米では、このパインフローリングの黄変を“あまり手入れをしていない床”だと捉える方もいらっしゃるようです。
では、欧米ではどの様な使われ方をしているのでしょうか?
欧米では、土足での生活が多く土が家の中に入ることも日本より多いと言われています。
そうすると床表面は多少白くなってしまいます。

その様な事を加味し、初めからパインフローリングを白く塗装します。
塗装と言ってもライやオイルを使用し黄変を防ぐ程度です。
ホワイトオイルは、含浸型で触った感じはクリアオイルと同じです。

また、クリアオイル塗装する事で木目や節はしっかりと映りますが
ホワイトオイルなどの塗装は、木目や節を少し目立ちにくくします。
この事でお部屋全体が明るく優しい感じに仕上がると言われます。

パインフローリングに限らず、オークや桧でも経年変化における変色を防ぐのにライやホワイトオイルを使用する方はたくさんいらっしゃいます。

イングリッシュオークフローリング(ホワイトオイル塗装5年後)

イングリッシュオークフローリング(ホワイトオイル塗装)

どの樹種にどのホワイトオイルが適しているのかは
それぞれ少し違うのでぜひお問い合わせください。

パインフローリングの経年変化変色についてのQ&Aまとめ

パイン材はどのように経年変化しますか?

施工直後は白っぽく柔らかい印象ですが、年数を重ねることで日焼けや酸化により飴色へと変色、黄変し、風合いが増していきます。

 

 

経年変化でパイン材は劣化しますか?

パイン材の経年変化は基本的に劣化ではなく、自然な色味の変化です。ただし、乾燥による収縮や傷みが出る場合もあるため、定期的なメンテナンスが推奨されます。

 

 

日当たりの良い場所とそうでない場所で経年変化に差は出ますか?

はい、日当たりの良い部分は日焼けにより色が濃くなる傾向があります。家具をどかすと色の差が出ることもありますが、時間とともに馴染んできます。

 

 

パイン材の経年変化を美しく保つには?

定期的な乾拭き、オイル塗布などのメンテナンスが有効です。また、紫外線を遮るカーテンの使用や、湿度調整も美しい経年変化には欠かせません。

 

無垢フローリング お手入れ・メンテナンス関連情報

 

Q1. パインフローリングは時間が経つとどのように色が変化しますか?

パイン材は、施工直後は白っぽく明るい清潔感のある印象ですが、年月が経つにつれて日焼けや酸化が進み、徐々に黄色味を帯びた「飴色」へと変化していきます。これは無垢材特有の自然な現象で、日本では古くから「色艶が出て味わい深くなった」とポジティブに捉えられてきました。

Q2. 5年後、10年後の変色はどの程度目立ちますか?

クリアオイル塗装で仕上げた場合、5年ほどで当初の明るさから落ち着いた黄変(おうへん)がはっきりと分かります。お部屋の明るさを維持したいと考えていた方にとっては、想像よりもオレンジ色が強く感じられる場合があるため、将来の変化を考慮した色選びが大切です。

Q3. パイン材の黄変(黄色くなること)を抑える方法はありますか?

欧米などでよく用いられる手法として、木目に馴染む「ホワイトオイル」を塗装する方法があります。含浸型のホワイトオイルを使用することで、パイン特有の黄変を和らげ、時間が経ってもお部屋の明るく優しい雰囲気を保つことが可能です。また、木目や節を少し目立ちにくくする効果もあります。

Q4. すでにクリア塗装した床の上からホワイトオイルを塗ることはできますか?

基本的には、現在使用されているフローリングの商品仕様や塗装状態によって対処方法が異なります。一度クリアオイルで仕上げた上から重ねる場合は、事前の確認が必要です。木魂では、ご購入いただいた品番等に合わせて最適なメンテナンス方法をご提案しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

Q5. パイン以外の樹種でもホワイトオイルは有効ですか?

はい、有効です。パイン材だけでなく、オークや桧(ひのき)などの樹種でも、経年による色味の変化を抑えて白く美しい状態を長く楽しむために、ホワイトオイルやライ(白木仕上げ用剤)を使用される方は多くいらっしゃいます。樹種によって相性の良いオイルが異なりますので、専門家への確認をおすすめします。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
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故郷の無垢フローリングで暮らす|地元の木を選ぶメリットと相談方法

投稿日:2018年01月11日

無垢フローリングショールームでお施主様と面談している中でぜひ、生まれ故郷の無垢フローリングを採用してみたいと言う声も頂いております。

故郷の木を使うことは、地球の未来を守ること

無垢フローリングを選ぶ際、もう一つ大切にしたい視点が「ウッドマイルズ(木材輸送距離)」です。
ウッドマイルズとは、「木材が伐採された場所から消費者の手元に届くまでの距離」のこと。遠い海外を故郷とする木材は、輸送時に船やトラックから多くの二酸化炭素(CO2)を排出します。

一方で、私たちの身近な地域や国内を故郷とする「国産材」を選ぶことは、この輸送エネルギーを最小限に抑え、地球環境への負荷を減らすことにつながります。

日本の豊かな森で育った木を、その故郷に近い場所で使う。 この「地産地消」の選択は、森林の適切な整備を促すだけでなく、脱炭素社会の実現に向けた大きな一歩となるのです。

無垢フローリング専門店木魂では、日本全国各地から無垢フローリングを取り寄せる事が可能です。

MAPに記載のない都道府県からも取り寄せられる可能性は十分にございますので是非お問い合わせください。

故郷の無垢フローリング よくあるご質問

Q. 自分の故郷の木を無垢フローリングとして使うことはできますか?

A. はい、可能です。日本各地には素晴らしい木材資源があります。木魂では、お客様のゆかりのある地域の木材を調達し、高品質な無垢フローリングとして住まいに取り入れるお手伝いをしています。地域によっては樹種が限られる場合もありますので、まずはご希望の場所をお知らせください。

Q. 「故郷の無垢フローリング」を選ぶメリットは何ですか?

A. 最大のメリットは、家に対する深い愛着と物語が生まれることです。生まれ育った土地の空気で育った木に囲まれて暮らすことは、住む人に安心感を与えます。また、地産地消として地域の林業を支え、環境負荷を抑える貢献にもつながります。

Q. 特定の地域の木を使いたい場合、どのように探せばよいですか?

A. まずは無垢フローリングの専門店にご相談ください。木魂では全国のネットワークを活かし、特定の地域で産出された材を加工して仕上げることが可能です。原産地証明の発行など、トレーサビリティが確保された材をご提案します。

Q. 故郷の木を使う際の注意点はありますか?

A. 地域によって供給できる樹種や時期が異なります。また、フローリングとして長く安定して使用するためには、適切な乾燥・加工技術が不可欠です。品質基準をしっかりと満たした材を選ぶことが、完成後のトラブルを防ぐ鍵となります。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

硬さで選ぶおすすめの無垢フローリング|気乾比重と樹種の特徴を解説

投稿日:2018年01月09日

無垢フローリングをご検討いただく中で
硬さに重きを置いてご検討いただくお施主様もいらっしゃいます。

木材の硬さは、比重に比例しますので
比重が高い樹種が硬い木材、低いものが軟らかい木材となります。

一般的には、針葉樹が柔らかく、広葉樹が硬いと言われていますが
針葉樹でも硬めのカラマツ(ラーチ)もあれば
広葉樹でも柔らかい桐や朴などもあるので一概には言えません。

木材性質一覧表で見てみると、
サクラより硬いヒノキがあったり
クロマツより柔らかいケヤキがあったりと
一概に数値で表すのは難しいようです。

ここでの気乾比重の表記は、平均値となっています。

無垢フローリングを選ぶ際、色や木目と同じくらい重要視されるのが「木の硬さ」です。
毎日肌に触れ、家具の重みを受け止める床材だからこそ、ライフスタイルに合った硬さを選ぶことは快適な住まいづくりの鍵となります。今回は、木材のプロの視点から、無垢フローリングの硬さの決まり方や、硬い木・柔らかい木それぞれの特徴、そして選び方のポイントについて解説します。

無垢フローリングの硬さは「気乾比重」で決まる

そもそも、木材の硬さはどのように判断すればよいのでしょうか。
一つの大きな指標となるのが「気乾比重(きかんひじゅう)」です。

木材の硬さは、基本的にこの比重に比例します。

  • 比重が高い樹種 = 繊維が密で重く、硬い木材
  • 比重が低い樹種 = 空気を多く含み軽く、軟らかい木材

カタログやスペック表を見る際は、この気乾比重の数値をチェックすることで、そのフローリングのおおよその硬さを知ることができます。気乾比重は「木材性質一覧表」でご確認いただけます。

 

「広葉樹=硬い」「針葉樹=柔らかい」は絶対ではない?

一般的に、フローリング業界では以下のように言われることが多いです。
「針葉樹(スギ、ヒノキなど)は柔らかく、広葉樹(オーク、チークなど)は硬い」

これは大まかな傾向としては正しいのですが、一概にすべての樹種に当てはまるわけではありません。自然素材である木材には、例外も多く存在します。

 

針葉樹でも硬い「カラマツ」、広葉樹でも柔らかい「キリ」

例えば、針葉樹であってもカラマツ(ラーチ)などは比較的比重が高く、硬めの木材として知られています。
逆に、広葉樹の代表格である桐(キリ)朴(ホオ)などは、非常に柔らかく軽量です。

 

数値だけで判断できない樹種の個体差

木材性質一覧表などで数値を細かく見ていくと、さらに興味深い逆転現象が見られます。

  • 一般的なサクラよりも、針葉樹のヒノキの方が硬い場合がある
  • 針葉樹のクロマツよりも、広葉樹のケヤキの方が柔らかい個体がある

このように、樹種の名前や「針葉樹・広葉樹」という分類だけで硬さを決めつけるのは難しく、あくまで目安として捉える必要があります。
また、カタログに記載されている気乾比重はあくまで「平均値」であり、同じ樹種でも育った環境によって個体差があることも理解しておきましょう。

 

硬い木と柔らかい木、どっちがおすすめ?メリットと選び方

では、実際には「硬いフローリング」と「柔らかいフローリング」、どちらを選べばよいのでしょうか。
それぞれのメリット・デメリットを比較して、ご自身の優先順位に合うものを選びましょう。

傷に強く耐久性重視なら「比重の高い(硬い)樹種」

オーク(ナラ)、メープル、チークなどの硬い木材は、以下の特徴があります。

  • メリット: 傷や凹みに強く、土足歩行やキャスター付きの家具にも耐えうる耐久性があります。
  • デメリット: 足触りがひんやりとしやすく、長時間立っていると足への負担を感じる場合があります。

 

足腰への優しさと温かさなら「比重の低い(柔らかい)樹種」

スギ、パイン、ヒノキなどの柔らかい木材は、以下の特徴があります。

  • メリット: 空気を多く含むため断熱性が高く、素足で触れても温かみを感じます。クッション性があり、転倒時の衝撃も緩和します。
  • デメリット: 傷がつきやすく、重い物を落とすと凹みやすい性質があります。

 

ライフスタイル別・おすすめの硬さはこれ!

生活スタイルによって、おすすめの硬さは異なります。

シーン・要望 おすすめの硬さ 推奨樹種例
土足で使用する・ペット(大型犬)がいる 硬め(高比重) オーク、チーク、カリン
リビング・ダイニング(バランス重視) 中程度~硬め バーチ(カバ)、タモ、クリ
寝室・子供部屋・素足で過ごしたい 柔らかめ(低比重) スギ、パイン、ヒノキ

 

無垢フローリングの硬さに関するよくある質問

Q. 最も硬くて傷がつきにくい無垢フローリングの樹種は何ですか?
A. 一般的に流通している樹種の中では、ウリン(アイアンウッド)やイペなどの南洋材がトップクラスの硬さと耐久性を誇ります。室内用として人気の樹種では、オーク(ナラ)、チーク、メープルなどが比重が高く、傷に強い「硬い木」に分類されます。
Q. スギやパインなどの「柔らかい木」は、すぐに傷だらけになりますか?
A. はい、硬い広葉樹に比べると傷や凹みはつきやすいです。しかし、柔らかい木には「復元力」があり、小さな凹み程度なら水分を含ませることで元に戻る場合があります。また、傷も経年変化(味わい)として馴染みやすいため、傷を気にしすぎない方や、足触りの温かさを優先したい方には非常におすすめです。
Q. ペット(犬・猫)がいる場合、硬い木と柔らかい木どちらが良いですか?
A. 一長一短があります。「床の傷防止」を優先するならオークなどの硬い木がおすすめですが、硬い木は表面が滑りやすく、ペットの足腰に負担がかかる場合があります。「ペットの歩きやすさ(グリップ力)」を優先するなら、爪が食い込む柔らかい針葉樹(スギ・ヒノキ)の方が滑りにくく安全です。
Q. 「硬い木は冷たい」というのは本当ですか?
A. はい、傾向として正しいです。硬い木(高比重)は空気をあまり含まないため熱伝導率が高く、体温を奪いやすいためヒヤッと感じます。逆に柔らかい木(低比重)は細胞内に多くの空気を含んでおり、断熱性が高いため、素足で触れてもほんのりとした温かさを感じることができます。

まとめ:数値はあくまで目安。最後は足触りで確認を

無垢フローリングの硬さは比重に比例しますが、数値はあくまで平均的な目安に過ぎません。
「硬いから良い」「柔らかいからダメ」ということはなく、適材適所で選ぶことが大切です。

数値上のスペックだけでなく、実際にカットサンプルを手に取り、爪で押してみたり、靴下や素足で踏んでみたりして、ご自身の肌感覚で「心地よい」と感じる硬さを選ぶことをおすすめします。

無垢フローリングの硬さに関するよくある質問

Q. 最も硬くて傷がつきにくい無垢フローリングの樹種は何ですか?

A. 一般的に流通している樹種の中では、ウリン(アイアンウッド)やイペなどの南洋材がトップクラスの硬さと耐久性を誇ります。室内用として人気の樹種では、オーク(ナラ)、チーク、メープルなどが比重が高く、傷に強い「硬い木」に分類されます。

Q. スギやパインなどの「柔らかい木」は、すぐに傷だらけになりますか?

A. はい、硬い広葉樹に比べると傷や凹みはつきやすいです。しかし、柔らかい木には「復元力」があり、小さな凹み程度なら水分を含ませることで元に戻る場合があります。また、傷も経年変化(味わい)として馴染みやすいため、傷を気にしすぎない方や、足触りの温かさを優先したい方には非常におすすめです。

Q. ペット(犬・猫)がいる場合、硬い木と柔らかい木どちらが良いですか?

A. 一長一短があります。「床の傷防止」を優先するならオークなどの硬い木がおすすめですが、硬い木は表面が滑りやすく、ペットの足腰に負担がかかる場合があります。「ペットの歩きやすさ(グリップ力)」を優先するなら、爪が食い込む柔らかい針葉樹(スギ・ヒノキ)の方が滑りにくく安全です。

Q. 「硬い木は冷たい」というのは本当ですか?

A. はい、傾向として正しいです。硬い木(高比重)は空気をあまり含まないため熱伝導率が高く、体温を奪いやすいためヒヤッと感じます。逆に柔らかい木(低比重)は細胞内に多くの空気を含んでおり、断熱性が高いため、素足で触れてもほんのりとした温かさを感じることができます。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。東京木材問屋協同組合武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/