木材は貴重な資源です

投稿日:2009年06月24日

無垢フローリングは、注文すれば直ぐにあるものではございません。
十分、納期を検討してご採用いただきますようお願い致します。
中には半年以上待って頂く商品もございます。
先行予約がいっぱいと言うことです。どうしてなのでしょう…
何十年もそのフローリングの上で生活していくのですから、
お施主様や設計の方は慎重に選ばれます。
お施主様や設計士は、他では滅多に手に入らない貴重な杢や色合いが
気に入ったのかもしれません。
日本では「木」は色々な場面で文化として受け継がれてきています。
床の間の床柱や大黒柱も大切にされている日本の文化です。
既製品ばかりを扱う施工店はいつでも在庫が有ると考えがちです。
また、言えば安くしてくれるだろうと安易に考える方も大勢います。
何故か「金出すのはうちだ!何とかしろ!」 …それはお施主様でしょ(-_-;)
木材は、その様な金品の話では無いということを理解してくれない。
希少な特別な物を扱うという意識が無いに等しいようだ。
マグロで言う「赤味」「大トロ」以上の差があるのだが、
分からない人にいくら言っても無駄である。
家造りには、お施主さま以上に真剣になれる人はいないと言える。
いくら大金を出して買って頂いても木を粗末に扱う方の施工は無理です。
無垢フローリングは、フローリングになる前はただの「木」です。
「木」は、無垢フローリングになる為にそこに何百年も生えていたわけではありません。
人間がたまたま素直に良く育った「木」を見つけて伐採して材木にします。
そのわざわざ人間に伐られた自然素材の「木」を大切にして頂きたいのです。
自然素材は、多少の納期が掛かっても待たなくてはいけないのです。
工場でバタバタ作られる工業製品とは全く違います。
20年前後で使えなくなる物と、手入れをしながらも50年以上使える物と
同じ様に考えてはいけません。
20年位で“長年”なんて思っていてはいけない時代に入っています。
これからは長期優良住宅へとシフトしていきます。
その一瞬よりも長年住める住宅、長年使える部材へとお施主さんの考えも変わります。
これからますます木材への関心が高まります。
しっかりと勉強して一般の方に木材の良さを伝えて行こうと思います。
林野庁も「木育」を推進してくれています。
木材を扱う大工さん、材木屋、設計士さんはこれからもっと求められる人材になります。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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カテゴリー: 木材

岡山県から“ウッディーワールドのざき”さんが来社されました

投稿日:2009年06月17日

ウッディワールドのざき

 

 

 

 

 

 

岡山県からウッディーワールドのざきさんがご来場されました。
木材に対する考え方や期待などを含めてたくさんお話させて頂きました。
建材ではなく生き物として材木を扱うのが材木屋さんです。
今、業界の先輩方に木材の見方・買い方・使い方をしっかりと伝えて頂く
重要な時期だという事に気が付きました。
もう間もなく木材の有利性について語れる方は激減するでしょう。
その時になって気が付いても時すでに遅し!
尋ねる相手も見当たらないかもしれません。
30年前に先輩方が「目利き」をしていた時代のように
真剣勝負で木材を睨みつける様な気迫も大切です。
木材市場では梱包の上で包丁持って必死に木材を確保する人が
見られる様な時期もありました。
もちろんその時期は、木材は大切に扱われてきました。
元々、木はたまたまそこに生えていただけであり、
人間様に使われようとして大きくなったわけではありません。
自然林を切ったら切ったで大量に植林し、成長したらしたらで花粉があーだこーだ…
また製材されて加工されたら割れるだの曲がるだの…
私たちは、自然の一部を使わして頂いていると良いう事を忘れてはいけません。
今後、材木屋だからこそできる事がまだまだたくさんありそうです。
この先、まだまだ自然と直結している木材商は長きに渡り繁栄していくと思います。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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カテゴリー: 木材

栂(Tsuga)についての勉強会

投稿日:2009年06月12日

I am wood

 

 

 

 

 

今日は、iamwood 代表取締役スコット氏を招いて栂材のお勉強でした。
米栂と書いてベイツガと読む物だと決め付けていましたが、
コメツガと読む場合もあるようです。
なんでも決め付けて掛かってはいけないようです。
また、hemlockの学名にTsugaが入っているが、
日本の栂(つが)から付いたのかどうかは定かではないらしい…

アメリカ西海岸に生息するウエスタンヘムロックの学名は
Tsuga-heterophylla と言うそうです。
heteroは「異性愛の人」   phyllaは「植物」
学名からすると少し変わった性質の持ち主のようです。
難しいから面白い。

次の授業は「無垢は嘘をつけない。嘘をつくのは人間です」です。
次回のお勉強会の開催が待ち遠しいです。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
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カテゴリー: 木材

昭和48年生まれの同業者たち

投稿日:2009年06月09日

今日は、昭和48年生まれの材木屋さんの社長お二方にご来場いただきました。
埼玉県幸手市の滝原材木店さんはなんと130年も続く5代目!
大阪府港区の大和木材さんも4代目!!の社長さんです。
埼玉県幸手市の滝原材木店

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪府港区の大和木材

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はというと初代です…(-_-;)
なんだか淋しいような気もしますがこのお二人に掛かったら
いつもたくさんの勇気をもらいます。
私を含めてこの三人は木材の素晴らしさを語れる三人です。
木材の細胞学的なことや林学的な事はさておき、住宅における木材の役割や
優位性等について話しだすとそれはもう止まりません。
ただ単に商品として販売するだけでなく、自分達が扱っている木材がどれだけ素晴らしいかを
理解して頂いたうえで購入して頂く。
これはもう材木商人として、これほど嬉しい事は無いと思います。
売上至上主義も良い事とも悪い事とも言いませんが、こちらの都合で販売するのではなく、
いかにお施主様が安全・安心して幸せに生活できるかを考えた商売の方が遣り甲斐があります。
それにはお施主様の声が届くようなポジションに居なくてはいけません。
更には、材木屋の声が響くポジションに立たなければいけません。
お施主様の声が直接聞こえてくると一気に市場が広がります。
やはり材木屋さんは地場建築の中心になるべき業種です。
まだまだたくさんの可能性とチャンスがありますね!
今日もお二方にたくさんのヒントを頂きました(^^)v
ありがとうございます。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
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くるくるくるくるくる

投稿日:2009年06月04日

柾目・ストレートグレイン

 

 

 

 

 

 

一見、焼き菓子のようにも見えるこの物体は何でしょうか???
私が食いしん坊だからと言って食べ物ではありません。
食べられそうな気もしますが…
これは鉋屑(カンナクズ)なんです。
こんなにも薄い木がこの様に綺麗に丸くなるのにはちゃんとした理由があります。
それは木目で違いが出ます。
木目には、大きく分けて板目と柾目があります。
板目と柾目の違いは製材方法によって異なります。
柾目は年輪に対して直角に割ると現れる真っ直ぐな木目です。
板目は年輪に沿って割ると現れる竹の子状の木目です。

↓柾目の木目
柾目・ストレートグレイン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓板目の木目
木魂黒松板目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柾目の鉋屑は綺麗に丸くなります。
繊維方向が揃っている為に綺麗に丸まります。
柾目・ストレートグレイン

 

 

 

 

 

板目の鉋屑は反ってもしゃもしゃになります。
竹の子状の木目と同じように繊維方向も複雑になり綺麗には丸まりません。
木魂黒松・板目・超仕上げ

 

 

 

 

 

漢字とは素晴らしく良くできていますね。
板・柾それぞれ木辺を取っちゃうと…
「反」「正」になります。
板目と柾目の意味がここから来ているんですかね。
分厚いと分かり難いですが薄くしちゃうと明確です。
ちなみに英語だと
柾目はstraight grain
板目はcross grain
英語でもなんとなく意味が分かりますね。
かといって柾目が良くって板目が悪いと言うわけでは全くございません。
意匠性も重要ですが、適材適所に使い分ければ良い事です。
それにしても柾目は本当に美しく均一で、和の文化には欠かすことの出来ない木目ですね。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

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FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

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