冬休みに剣道場のメンテナンスを行う方が多い様で
剣道場の床メンテナンスについてのお問い合わせをたくさんいただいております。
なかでも現状ウレタン塗装の道場を表面研磨して
無塗装やオイル塗装仕上に変更される場合の相談です。
主には、オイル塗装にする場合の最終仕上げサンディング番手を教えてください。
と言う質問がほとんどです。この質問返答自体はすぐに返答します。
そもそもフローリングの表面研磨に
対応可能な床材かどうかも確認しなくてはいけません。
研磨自体は業者に頼めば簡単にできるのですが、その後が心配なのです。
当社の剣道場床専用オイルを紹介しているページには
筑波大学や日本体育大学の剣道場が紹介されていますが
それぞれ元々がオイル塗装前提の仕様であったり
研磨に対応できる床仕上げ構造であったり
する訳でウレタン塗装有りきの作りにはなっていません。
あまり容易に現況のウレタン塗装を剥がして無塗装やオイル塗装などと
考えてしまうと後々大きな事故につながるかもしれませんのでご注意ください。
現状のウレタン塗装を剥がして、無塗装またはオイル塗装に変更する際にフローリング・床材潜む危険性。

前田 英樹
木材コンシェルジュ
執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)
前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。
また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。
FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。
株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/