最近では、剣道場床にオイル塗装されることが多くなってきたようです。
仕上げ方によってオイル塗装を施した方が良い場合とそうでない場合があります。
オイル塗布の際に、床面を研磨される方がいらっしゃいますが、剣道場の床に関しては研磨が適した床材とそうでない床材があります。
研磨は、床材の厚みが無いと不可能です。
最近では、15mm厚のフローリングを研磨して剣道場専用オイルを塗布したりしている現場も見られます。
15mm厚程度のフローリング材を研磨する事でサネ部分(凹凸)が薄くなり、剣道の踏込による割れやササクレが出てぐさりと足裏に刺さります。とても危険です。
一般的には、カバやブナなど体育館に使用されるような広葉樹フローリングは厚みが15mm~18mm程度だと思います。体育館床は、ウレタン塗装が多く用いられていますがウレタン塗装があって15mm~18mmで使える様に設計されています。そうです。ウレタン塗装は、ボンドの役割も果たしているのです。そのウレタン塗装を剥がしてオイル塗装にすると床の強度も低下します。床面の強度上、ウレタン塗装を剥がしてはいけない場合もたくさんあると言う事です。通常工事屋さんは、お施主さんの言われた通りに作業はします。しかし、その裏に隠れている危険などは見落としがちです。もちろん踏込足の荷重がどれくらいかかるかなんて知る余地もありません。ただ単に表面を削って塗ればいいと言う簡単な作業ではないのです。
では、どうやって現況の床から快適な稽古環境を手に入れればいいのか?リフォームや改修の場合は、各現場で仕様がまちまちです。ご不明な点等があれば一度、当社までお問い合わせいただければと思います。