最近、ブラックチェリーフローリングのお問合せが増えた。
同じ物件なのかな?と思うくらいお施主様に良く似た特徴が見られます。
それはブラックチェリーフローリングをお選びになるほとんどのお客様が
外国人または長く海外に滞在している方々なのです。
海外では、ブラックチェリーはもちろんブラックチェリーでしかありません。
『カバ・樺』をサクラ・チェリーなどと言って販売しません。
しかし、日本では『カバ・樺』をサクラと言ってしまう変な風習があります。
様々な書籍やHPにも「材木では『カバ・樺』をサクラと言う」と書かれています。
海外から見てみると本当に変な習慣に見えるし、
ただ単に騙しているとも捉えられてもおかしくない話です。
上の画像は、ブラックチェリーフローリングとシベリアンバーチフローリングです。
確かに両方ともピンクがかっていて木目がボヤけて見える散孔材です。
そもそもブラックチェリーはバラ科でバーチはカバノキ科です。
この両者、1年も経たないうちにその経年変化での色合いの差は明らかです。
バーチが黄色みが増すのに対してブラックチェリーは赤みが増します。
ブラックチェリーフローリングをお求めになられる方は、
この赤みが増す事を期待してご採用いただきます。
しかし、海外の方達からすればチェリーとバーチは全くの別物としか考えられないそうです。
当然といえば当然なのですが。
日本の木材業界では、少し怪しい呼び名が多くみられます。
変な話しですが、
もし日本の風習として「カバ・バーチ」を「サクラ・チェリー」と販売するのが当然とするならば
本物のブラックチェリーを日本でお求めになる方は非常に注意が必要です。
外国人のお施主さまからしてみると「全くの別物でしょ?」となり
どうして「カバ」が「チェリー」に変身するのか分からない・・・
価値観の違いなのでしょうけど私もイマイチわかりません。