木材の放射能による影響について

今回の地震で福島原子力発電所が甚大な被害を受けました。
その際に、放射性物質が大気中の放出されたことで様々な憶測が飛び交っています。
当社にも、「東北産の木材は放射能関係の件で建築に使用しても大丈夫か?」など
様々などのように答えればよいのか分らないオープンクエスションが寄せられました。
質問のほとんどが、木材も植物と同じように放射性物質が蓄積されていて
人体に影響が出るのではないかと言う質問です。
木材に詳しい教授と面談したときの見解です。
そもそも放射性物質は塵(ちり)のような物で固体になります。
葉っぱは、主に光合成で二酸化炭素を吸収して酸素を放出する為に存在しています。
木の中に固体は取り込まないし、万が一葉っぱに放射性物質が付着していたとしても
木材は食べるわけではございませんし、
木材になるときには、葉っぱも枝も無くなっていますので問題ございません。
次に根っこから放射性物質が吸収されるのではないかと言う心配です。
根っこから吸収した栄養分は、細胞壁、細胞壁孔、導管等を辿り
栄養素を蓄えながらどんどん木を形成していきます。
木は中心から外へ外へと少しづつ成長していきます。
ここでももちろん放射性物質は固体になります。
実は、木の根は水分以外は通しません。木の根には、細胞皮膜という膜があります。
この膜がフィルターの役目を果たしているので木自体には放射性物質は進入できません。
この事から木材は、放射性物質を含んでいるとは考えにくいのです。
ただ、こんな例もあります。
1960年代にフランスがビキニ環礁で核実験を何度も行ったそうです。
木材の半分は炭素(C)でできているのですが、その炭素に違いが見られました。
炭素の原子番号は12Cが一般的ですが、同位体で13C・14Cも存在するそうです。
炭素の同位体12C・13C・14Cは、通常はそれぞれの割合で存在しています。
近隣の島でラワン材の研究をしていた同教授によると
核実験を行った年代には、ラワン材に含まれる炭素同位体の割合が
通常の割合とは違っていました。
核実験でかなりの熱が発生してバランスが崩れたのではないかと推測されています。
これが核実験の放射能による木材への影響と言えるそうです。
放射性物質が含まれるとか言う問題ではないようです。
ぜひ、安心して木材をお使いいただければと思います。
木材業界の方もこの事についてお話頂ければ幸いです。
もし、詳しい内容をお聞きになりたい方は一度ご連絡下さい。
私の分る範囲ではお答えさせていただきますし、
分らない場合は先生をご紹介させていただきます。
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