チーク・テクトナク属クマツヅラ科とは 学名:Tectona grandis

投稿日:2018年04月19日

チーク

チーク材は、家具材における世界三大銘木の一つとして
ウォールナット、マホガニーと共に世界的に有名。

辺材は黄白色、心材は金褐色〜濃い褐色で、しばしば濃色の縞模様をもつ。木理は交錯し肌目も粗いが、光沢と香気を有する。重硬で強靱なため加工性にやや難があるが、収縮が小さく狂いも少ない。耐朽性は極めて大きく、シロアリにも強い。

原産地はインド、ミャンマーで、古くから有用樹種として注目され、アジア各国において造林されてきたため、タイ、インドシナ、ジャワなど多く分布している。この地域に分布する熱帯林の豊かな生物多様性と、その価値は世界が認めるものであり、WWFの「グローバル200」、ユネスコの「生物圏保護区」、CIの「生物多様性ホットスポット」に指定されている保護価値の高い地域である。WRIの「Intact Forest」にも未開拓の森林が残っている地域として示されている。しかしながら、現在市場を流通するチークには、天然林から生産されたものと、人工林から生産されたものがあり、生産地の環境負荷を考慮する際は、区別して考える必要がある。

高級樹種として知られるチークは、造林適木としてその分布域を広げているものの、一方で天然木伐採も依然続いている。IUCNの「レッドリスト」ではフィリピン固有種のTectona philippinensisが「絶滅危機(EN B1+2abc)」と評価され、天然木の希少性が危惧されている。

違法伐採のリスクについては、各生産国の森林管理行政の状況によって差はあるが、様々なアクターによる癒着、汚職により、森林管理行政が阻害されているインドネシア、ミャンマーなどでは、そのリスクは限りなく高い。

東京までの輸送距離は直線距離で6,000kmを超え、近年は中国を経由した加工貿易が盛んなこともあり、それ以上と考えられる。耐朽性は「極大」。家具材、デッキ材、建具、船体など様々な用途に利用される。

引用:Fair Wood

ミャンマーチーク
学名:Tectona grandis
別名:ビルマチークなど
分類:テクトナク属クマツヅラ科
原産・分布:ミャンマー
用途:高級家具、建築材、床材、船舶材
色調:辺、心材の区別は明瞭。心材は独特の金褐色で、暗褐色の縞があり、時間の経過と共に暗色化していく。辺材は黄白色で油性に富む。肌目は材により精から粗まである。材面は蝋状の感触をもち、皮革のような独特の芳香がある。

 

ミャンマーチーク丸太・ビルマチーク丸太

 

 

ミャンマーチーク丸太・ビルマチーク丸太

 

ミャンマーチーク丸太・ビルマチーク丸太

 

ミャンマーチーク木肌・ビルマチーク木肌

 

ミャンマーチーク木肌・ビルマチーク木肌

 

ミャンマーチーク木肌・ビルマチーク木肌

 

ビルマチーク無垢フローリングのご案内

 

 

インドネシアチーク
学名:Tectona grandis
別名:ネシアチークなど
分類:テクトナク属クマツヅラ科
原産・分布:インドネシア、マレーシアなど
用途:高級家具、建築材、床材、船舶材
色調:辺、心材の区別は明瞭。心材は独特の金褐色で、暗褐色の縞があり、時間の経過と共に暗色化していく。辺材は黄白色で油性に富む。肌目は材により精から粗まである。材面は蝋状の感触をもち、皮革のような独特の芳香がある。
ミャンマーチークと比較すると色合いは若干明るい。

インドネシアチークの苗木

 

インドネシアチークの立木

 

インドネシアチークの丸太

 

インドネシアチークの丸太

 

インドネシアチークの木肌

 

インドネシアチークの木肌

 

インドネシアチークの木肌

 

インドネシアチーク無垢フローリングのご案内

Q. チーク無垢フローリングは、時間が経つとどのように変化しますか?

チーク材は「経年変化」が非常に美しい木材です。施工直後は色の濃淡が目立つこともありますが、時間が経つにつれて重厚感のある「金褐色(ゴールデンチーク)」へと変化していきます。この色の変化こそが、世界三大銘木の一つであるチークの最大の魅力です。

Q. チークに含まれる天然の「油分」にはどんな効果があるのですか?

チークには豊富な天然の良質な油分(木ロウ)が含まれています。これにより、使い込むほどに表面に自然な光沢が生まれ、しっとりとした肌触りを楽しむことができます。また、この油分があるおかげで、水に強く耐久性が非常に高いのも特徴です。

Q. 無垢材特有の「寸法安定性(反りや収縮)」についてはどうですか?

チークは、数ある無垢材の中でもトップクラスの寸法安定性を誇ります。かつて造船材として使われていたほど、乾燥後の狂いが少ない木材です。日本の四季のような湿度変化があっても、反りや隙間が生じにくいため、長く安心してお使いいただけます。

Q. メンテナンスは難しいのでしょうか?

いいえ、決して難しくありません。チーク自体が油分を蓄えているため、過度なワックスがけは不要です。日常的には乾拭きや掃除機がけで十分で、使い込むほどに天然のツヤが増していきます。「手間をかけずに長く美しさを保てる」のがチークの優れた点です。

Q. チーク無垢フローリングはどんなインテリアに合いますか?

チークの落ち着いた金褐色は、北欧スタイルからモダン、アンティークまで幅広いインテリアに調和します。特に年月を経たチークは、ヴィンテージ家具との相性も抜群です。流行に左右されない上質な空間を演出したい方に、自信を持っておすすめします。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

50年超の耐久性!鉄道整備庫の「栗」無垢フローリングと木口施工の秘密

投稿日:2017年07月06日

休日に群馬県にある碓氷峠鉄道文化村に行ってきました。
鉄道が好きな人にとってはとっても面白い施設です。
そうでない方も、地面から見上げられる鉄道車両の大きさに圧倒されるでしょう。
鉄道文化村の中に、鉄道展示館・旧検修庫(車両を検査、修理するための整備用車庫)があります。なんとも油の臭いが充満していそうなとても雰囲気のある整備庫です。
碓氷峠鉄道文化村の旧検修庫に展示された鉄道車両と床面の栗材ブロック
鉄の塊の車両が展示されているのですが、よくよく床面を見てみると床には木材が敷き詰められています。それもあまり見慣れない工法で敷き詰められています。

木口が表面に向いています。単純に考えると木口(切り口)を表面に向けて施工すると水分の吸収が早くてすぐに腐りそうな気もするのですが腐れは見当たりません。見える所だけ腐っていなくて深いところは腐っているのかもしれませんが、現状の床表面は非常にしっかりしています。
木口を表面にして敷き詰められた栗材のフローリング。50年以上経過した重厚な質感

この木質床の材料は栗だそうです。
サイズは、おおよそですが木口面が14cmx9cm、深さ(長さ)10cm前後のブロック状になっていました。栗の木のブロックとブロックの間には砂を入れて敷き詰めていっているそうです。色が黒くなっているのは整備油が飛び散ったりして色濃くなったそうです。わざわざ油を塗るようなことはしていないそうです。これは私の推測ですが、この整備油が長い年月で栗の木に染み込み木の腐れを防いでくれている可能性もあるかも知れません。

栗のブロック材の隙間に砂を詰め込んだ施工の様子。整備油が染み込み黒光りしている

なぜ、栗が使われているのかを尋ねると工具を落とした際に工具や部材が傷み難いようにするためもあるのだとか…
そういえば大工さんの作業場もコンクリートは少なくて土が多いですよね。万が一、道具を落とした時に刃が欠けたりしないようになのかな?
大工さんが手刻みする時に、足腰が楽だとも言っていた気がします。鉄道整備に使う道具は、住宅などで大工さんが使う道具とは異なり非常に大きくて重たい工具になります。

鉄道整備の過酷な環境に耐える栗の木口床材。工具の破損を防ぐクッション性も備える
一般的に堅いとされている栗の木でも、板状に敷き詰めて大きな工具や部品を落とすと割れる可能性が高いです。
車輪だけでも数トン級になるのではないでしょうか?
まぁ、板を分厚くすれば割れにくいのかもしれませんが高価になりますね。
木口を表面に見せて晩材面を多くとり短いブロック状にして少し手間を掛けて敷き込んでいく。
素足での生活が基本の日本の住宅の床面では、凹凸が出すぎて少々無理が有るかもしれませんが車両整備庫の様に用途によっては利にかなった工法なんですね。

この床板は、少なくとも50年以上は使用されているとのことで風合いもステキです。
碓氷峠鉄道文化村では、少し違う角度で見れる希少な場所かも知れません。

 

Q1. 鉄道整備庫の床に「木材」が使われているのはなぜですか?

主に重量のある工具や部品を落とした際に、それらが傷つかないようにするためです。また、コンクリートに比べて足腰への負担が少なく、職人の作業性を高める知恵が詰まっています。

Q2. なぜ「栗(クリ)」の木が選ばれているのでしょうか?

栗は古くから鉄道の枕木にも使われるほど耐朽性が高く、腐りにくいのが特徴です。水湿に強く非常に硬い性質を持っているため、鉄道整備のような過酷な環境に最適な樹種と言えます。

Q3. 一般的なフローリングと何が違うのですか?

「木口(こぐち)」という、木の断面を表面にする「木口施工」が採用されています。板状ではなく厚みのあるブロック状にして敷き詰めることで、車輪などの数トン級の荷重にも耐えられる強度を実現しています。

Q4. 50年以上経っても腐らないのは特別な処理をしているからですか?

栗自体の強さに加え、長年の整備作業で飛び散った整備油が木に染み込み、天然の防腐剤のような役割を果たした可能性があります。自然な経年変化が、結果として耐久性をさらに高めた興味深い事例です。

Q5. この「木口施工」は住宅でも取り入れられますか?

住宅の床としては凹凸が出やすいため、素足での生活には少々工夫が必要ですが、ガレージや店舗の土間など、個性的で耐久性が求められる空間には非常に面白い選択肢になります。

 

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/