無垢フローリングの見え方について注意すべきポイントがあります。
L字に曲がっている廊下角の貼り方については少し注意したいです。
フローリングを自分で選ぶには選んだけど、貼り上りが
こんなイメージでは無かったんだけど…となる事もある箇所です。
1尺x6尺(1820x303mm)の合板フロアーなら、L字型廊下フローリングの貼り方
その1・4のパターンを良く見かけます。
まぁしょうがないか。1’x6’の合板フロアだし…ともなりますね。
一部、合板フロアーでも1’x6’では無く雁行タイプは異なります。
無垢フローリングの場合はどうでしょう。
1~4までどの貼り方でも対応はできるのですが
一番美しく、耐久性があるのはやはり”その3”だと思います。
その2もスカッと綺麗に見えますね。
これは留め加工と言ってフローリングの木口を斜めに切って
擦り合わせながら施工していきます。
完成時はスカッとして綺麗に美しく見えますが、
フローリングの小口によっぽど手間と工夫を凝らさないと
時間経過とともに段差ができるかもしれません。
その3は、小口にエンドマッチ加工と言って
サネ(凹凸)が付いているのでりゃんこ貼りしても
キチリと納まりやすいです。
また、貼りあがりが「入」の字にいていることから
家に福が入ってくるようにという意味合いもあるそうです。
大工さんの心遣いが垣間見れる部分でもあるんですね。
L字型廊下の無垢フローリングの納まり
なら、見た目・意味合い・耐久性も合わせて
その3の納まりをお勧めします。
ちなみに地域などによって呼び方は変わるかもしれませんが
その3は、りゃんこ貼り
その2は、留め加工貼り
で大工さんには伝わるかと思います。
デザイナーさんや意匠設計の方には、
上記の絵をプリントして渡すかこちらのURLを連絡する
のが無難だと思われます。