また最近になって霧島赤松について問い合わせが多いです。
剣道場に使われる国産赤松集成材フローリングはご用意がございます。
現在、流通する霧島赤松集成フローリングの多くは本物の霧島赤松で無い場合が多いようです。
ただ品名が霧島赤松集成フローリングと言うだけで中身は違う産地の赤松の場合が多いです。
そもそも霧島赤松なんて言う銘木は、材木商がパッと一目見ればわかります。
あまりにも霧島赤松について馬鹿げた問い合わせが多いので数年前に第三者機関の研究施設に持ち込んで同位体の検査を行いました。
同位体検査では、木材や食品の試料を比較し輸入国産判別のみならず、さまざまな国内産地判別が可能です。
よく食品で同位体検査で産地判別が行われるのは、うなぎ、肉、米、コーヒーなどです。
農産物の産地偽装に関しては、調べてみればわかる時代になった様です。
今回の場合は、本物の霧島赤松の試料があれば比較は容易です。
結果は、霧島赤松集成フローリングとして販売されている赤松は東日本地域の松と推測される。とのことでした。
“霧島赤松集成フローリング”を研究所に持ち込んで検証した結果です。
その時の試験体がこれです。

検体量:263g
検査及び判定法:TC/EA IR-MS及びEA IR-MSによる
炭素、窒素、酸素安定同位体比分析検体からえられた
炭素、窒素、酸素安定同位体比値の多変量解析による判別分析
分析結果
試料木片(霧島赤松集成フローリングとして販売されているもの)
窒素安定同位体比試料木片:-1.08%0
炭素安定同位体比:-23.12%0
酸素安定同位体比:19.80%0
霧島赤松(本物の霧島赤松)
窒素安定同位体比試料木片:-0.05%0
炭素安定同位体比:-24.10%0
酸素安定同位体比:22.0%0
結果注釈:
試料木片と霧島赤松標本の分析値を対比したところ
試料木片は、酸素安定同位体比が低く、また炭素安定同位体比も低い値を示す。
試料木片の安定同位体比は、九州宮崎県産松に比較した場合、
より東日本の安定同位体比値に近く、霧島赤松ではないと判断できる。
以上が分析試験結果です。
この試験体の“霧島赤松集成フローリング”は東日本の松ということなので、もう松の産地なんてどこでもいいのでしょうね。
とにかくどこの産地の松でもいいから集めに集めて“霧島赤松”という名前を付けて販売したいってことですね。
東日本の松を宮崎県近隣の霧島赤松と言えるくらいなのでもういっそのこと輸入品の赤松でも良いのではないかとも思えます。
せめて“霧島赤松集成フローリング”が“国産集成赤松フローリング”くらいで止めておけばよかったのに、何か“霧島赤松”に拘らなければいけない要因があるんでしょうね。
もしかしたら設計図書に記載されやすい様にとかそんなくだらんことで産地偽装に手を染めた人がいるのかな?
しかし、設計図書への記載では同等品もOKなので今後は“霧島赤松”でなくただの”国産赤松”でも問題なく採用されるようになっていくのでしょうかね?新聞なんかで「JAS認定取得製材工場で産地偽造」なんて見出しは見たくないですし、せめてこんな浅はかな考えが剣士でない事を祈ります。
今回の試料の霧島赤松フローリングは、本物の霧島赤松ではないとの結果だったのでこのブログを読まれた方は設計図書で“霧島赤松集成フローリング”と記載があっても気兼ねなく色んな産地の“赤松集成フローリング”を検討できるのではないでしょうか?
仕様書に記載した設計士に「霧島赤松」とはどういう物なのか問い合わしてみましょう。国産赤松に仕様が広がるなら価格も安く抑える事ができるかもしれません。
現在、同位体を比較すれば農産物の産地確認なんて結構簡単にできたりします。もちろん比較する為の資料が必要となりますが
日本国内のどの地域で生息していたのかまでも判別できるようです。
なぜ、私がここまで調べたのか?私は、東京都民です。産地偽装されたものに税金を使われたくないだけです。「東京都 入札 霧島松 剣道場」などでWeb検索してみてください。どんなところで使われているのかすぐにわかります。せめて表記は「霧島赤松集成材」改め「国産赤松集成材」にしていただければと思います。一都民怒ってます
・霧島山に登って来ました
・霧島松を求めて・・・
・銘木霧島松で作る本物の霧島松フローリング
・霧島赤松集成フローリングは霧島松を使用しているフローリングなのか検証しました
霧島赤松と産地偽装に関するよくあるご質問
Q1. 霧島赤松とはどのような木材ですか?
霧島赤松は、九州の霧島連山周辺で育つ赤松のことで、非常に豊富な樹脂分(松脂)を含んでいるのが最大の特徴です。この油分により、使い込むほどに美しい琥珀色の艶が増し、建材としての耐久性や味わいも格別な「銘木」として知られています。
Q2. 現在、霧島赤松は自由に伐採・入手できるのですか?
現在、本物の霧島赤松は極めて希少な存在です。市場に流通している「霧島赤松集成フローリング」の多くは、名前だけが霧島赤松であり、実際には他産地の赤松が使用されているケースが多々見受けられます。本物を見極めるには、材木商としての確かな目利きが必要です。そもそも霧島山系は国立公園のために樹木の伐採は厳しく制限されています。
Q3. 東京都内の公共施設などで使われている「霧島赤松」は本物ですか?
株式会社五感が第三者機関で同位体検査を行った結果、ある集成材フローリングは「東日本地域の松」であると推測され、産地が異なることが判明しました。名前は「霧島」となっていても、中身は一般的な国産赤松である場合が多いため、注意が必要です。
Q4. 霧島赤松を販売しているメーカーはどこにありますか?
宮崎県にある無垢フローリングメーカーが「霧島赤松」という名称で販売していますが、検査結果が示す通り、産地が保証されていない場合もあります。私たち無垢フローリング専門店木魂では、産地偽装のない「国産赤松集成材」として誠実に提供すること、あるいは本物の霧島松の価値を正しく伝えることを重視しています。
Q5. 産地判別に使われる「同位体」とは何ですか?
同位体(安定同位体比分析)とは、物質に含まれる炭素や酸素などの比率を調べる検査のことです。育った場所の水や気候によって比率が異なるため、この値を分析することで、木材がどの地域で育ったかを科学的に特定することが可能になります。

















