無垢フローリングの長所と短所・メリットとデメリット

■無垢フローリングの特徴
無垢という言葉は、混ざりけの無いという意味です。
無垢フローリングというのは、合板やMDFなどを使用していない
木材を100%利用した床材ということになります。

■無垢フローリングと挽板フローリングと合板フロアーとの違い
突き板フローリングと挽き板フローリングと無垢フローリングの
それぞれの違いと特徴をご説明いたします。

3種類とも貼ってしまえばどれとも同じ様には見えます。
長年使うにあたりどの様な経年変化が現れるのでしょう。

 
「見た目は同じ?突き板と挽き板と無垢板フローリングの違い」

 

■無垢フローリングの経年変化における短所・デメリット
フローリングの原料となる木材は植物細胞で構成されています。
製品では細胞は生体としての活動はしておりませんが、
細胞の主成分であるセルロース・ヘミセルロース・リグニンや
副生物であるさまざまな化合物(樹脂や色素など)・無機質の
物理化学的性質から室内環境と時間経過に伴う変化が生じます。

1.反り・目地の透き・突き上げ
木材(無垢フローリング)は、空気中の水分を
吸収したり放出したりする性質を持っています。
木材を内装に使用すると、この性質により室内の乾湿を緩和する
ことができます。(木材の調湿作用)
木材の細胞壁は水分を吸収すると膨張し、放出すると収縮します。
このため、室内の湿度状況によっては、伸縮も大きくなり、
反り・目地の透き・突上げなどがおきる場合があります。

※突き上げは、適切な施工によって防げる現象です。

2.割れ
フローリングが水分を含み、その後乾燥した環境にさらされると、
一枚の材の内部で異常収縮が発生します。
これにより材に割れ目(クラック)が入る場合があります。
また、日光の直射をはじめとする様々な室内環境要因により、
これと同様の現象が生じる場合があります。

3.色の変化 
木材は、時間の経過とともに紫外線などの作用によって
色が変化していきます。

細胞の主成分のうちセルロースとヘミセルロースに色はなく(白色)、
リグニンや副主成分が色を決めています。
このリグニンや副成分は光りや化学反応によって変化するため、
色の経年変化が生じます。
この色の経年変化は様々な室内環境要因により、大きな差が見られ、
使用状況によっては、 リグニン及び副成分の急激な化学変化により
灰白色の「脱色状態」に移行してしまう場合があります。

このように木質フローリングにおいて、上に述べたような経年変化は
自然現象として避けては通れないものであり、
お客様にはその点に十分ご理解頂きますようにお願い申し上げます。

 

■無垢フローリングの長所・メリット
よく言われるメリットとしては
調湿性・快適な肌触り・経年変化・香りなどでしょうか。

調湿性能については、マンション北側のお部屋をリフォームする際に
床は無垢フローリング、壁天井は漆喰、窓枠も無垢材を利用する事で
結露が少なくなったというお話も聞いたことがあります。
それほど無垢フローリングや漆喰などの自然素材は
人間にとって優しい空間を作り出してくれるのでしょう。

無垢フローリングの短所やデメリットはそのほとんどが
見た目に影響してくるものが多いです。
長所やメリットとしては人が五感で感じるものが多く
すぐに目の当りにするものではございません。

株式会社五感では、人間本来が持つ五感に訴えることにより、
より良い住空間を造り出そうと思い構想してきました。

五感と言えば視・聴・嗅・味・触の五つの感覚のことです。

人間にとって五感は生きていくうえで
無くてはならない感覚でとっても重要なものです。

自然素材である木材・無垢フローリングや漆喰などには
五感を満足させてくれる要素がたくさん含まれていると思います。

◎視覚:無垢フローリングの表面には無数の凸凹があり、
 光の反射が目にやさしく映ります。
ビニールクロスは光をまともに反射させ眩しい事もありますが、
無垢のフローリングや漆喰などは光を乱反射させることで
目に優しい光にし部屋の印象も良くなると実証されています。
また、無垢フローリングは経年変色で色艶が良くなるとも言われます。
経年での変色は、家具や楽器などでは、「経年美」とも言われます。
欧米でも時間を掛けて経年美を楽しむ習慣が古くからあります。
十数年ちょっとで貼り換える合板フロアーよりも
数十年かけて経年美を楽しんでみるのもいかがでしょうか?
更には、無垢フローリングは同じ樹種でも絶対に同じ木目は存在せず
必ずあなただけのオンリーワンの木目になります。
一見、不揃いな木目や色合いも古来から木と共に生活してきた
人間だからこそ落ち着きあるオンリーワンのインテリアに
なり得るのかも知れません。


ヒノキ              イタヤカエデ

◎聴覚:木は高音・中音・低音をバランス良く吸収して
 程よい残響音を残してくれます。
楽器に多く木が使われている理由の一つになります。
石井式リスニングルームのフローリングや壁材の木材の比重に
拘られる方もこの事からだと思います。
硬くて高比重の木材をお探しの方は木材性質一覧表をご利用ください。

  

◎臭覚:木の発散する香りは睡眠時のα波を増加して、
 疲労回復やストレスの緩和などのリフレッシュ効果を促進します。
無垢フローリングには、それぞれに発散する香りがあります。
その香りは、フィトンチッドといわれアロマテラピーの
精油などにも活用されています。
フィトンチッドとは、
緑にあふれた森林のなかに入って行くと爽やかな空気が広がります。
そしてしばらく歩いているとかすかな香りに気かつきます。
このいわゆる森林の香りの正体がフィトンチッドです。
これは森林の植物、主に樹木か作りだして発散する揮発性物質で、
主な成分はテルペン類です。
そして揮散している状態のテルペン類を
人間か浴びることを森林浴と言います。
森林浴もずいぶんと私たちの生活の中に定着してきたようです。
フィトンチッドはまさしく森林の精気です。

また、最近では無垢材を内装に用いた建物での夜間睡眠実験でも
深い眠りが長く、浅い眠りが短くなり睡眠の質が
高いことが実証されています。

◎触覚:一般に使われているフロアー材は触れた瞬間にヒャッとします。
木材は、急激な温度変化から守ってくれます。
お鍋の柄の部分には木材が使用されることが多いですよね。
お鍋の中が沸騰しているにも拘らず柄は触ることが可能です。
これは木の柄が熱を伝えにくいからですね。
合板フロアーは、表面に造膜型の塗装が施され空気層が無く
ペタペタして冷たく感じます。
無垢フローリングは、表面にたくさん空気層を持っているため、
このヒャッとした感じはしません。
無垢フローリングは、使い込む程に表面は滑らかになり
足裏に馴染むような感覚が増してくるはずです。

◎味覚:おいしい食事は良い雰囲気造りから…
無垢材を内装に用いた建物は、
作業効率を高め疲労を回復する効果を持つ可能性を示唆されています。
マイナスイオンで満たされた気持ちの良い空間で食事をされたら、
きっと美味しくいただけると思います。

 

 

五感を通して、人は繋がる

 

そもそも五感とは

視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚を合わせて、五感という。
人間には感覚が五つあり、この五感が感覚のすべてである。
どのような認知、認識も、この五感のどれかを経なければ伝わらない。
話し言葉は聴覚から入り、書き言葉は視覚から入る。
その後に言葉として認識対象となるのである。

茶碗を見る。茶碗はまず視覚で見る。
茶碗を取り込む。茶碗の釉肌や、重さ、手取りは触覚で認識する。
傾けて茶を喫する。味覚と嗅覚に茶の味と香りが捉えられる。
茶碗の手取りが軽いか重いかはこのときの茶の味わいに微妙だが
確かな影響を与える。吸い口を指で拭うとき、
紬肌がとくに印象強く残り、後味の一部となる。

茶の味わいが、茶液の味覚と嗅覚だけで成り立つのなら、
ホーロー食器で喫しても同じ味だということになろう。
フランス料理の味が、食べ物の味覚と嗅覚と触覚(食感)だけで
成り立つならプラスティックの食器、怒声飛び交う室内で食しても
同じ味だということになろう。
喫する物、食する物に応じた器や場所、静寂を選ぶのは、
人間の旧い既知の営みである。

茶事はその究極の姿である。
茶事をしばしば「御茶一服」という。茶事の中核は、濃茶である。
一碗の濃茶を喫する心境を作るために、懐石を調え、
茶事という空間を調える。
露地・茶室の風情、床荘り、炭手前、懐石、中立などの周辺要素は、
その一期一会に向けて調和されるのである。

 

住まいにも五感の調和を取り入れてみたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

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