床下の高さをあまり気にせずに床を組み上げる事ができる
とっても便利な鋼製束や鋼製大引きという物があります。
全国の体育館や武道館に使用されています。
剣道場用や柔道場などの鋼製束や鋼製大引きは、そのもの自体にゴムクッションを組み込んで弾力を得ようと設計されています。
ほとんどの物は、鋼製の板でゴムクッションを抱き込むような感じで作られています。
パッと見て、力を吸収してゴムが膨らんだら力はどこに逃げるのだろう?と考えてしまいます。
かなりの力が鋼製束に掛かっているのだろうと想像します。
この状態が続くと金属は割れてしまいます。
画像右側の鋼製束は、ゴムクッションを抱いていた金属が折れています。
左側の銀色のクッション無しの鋼製束は、補強の為に追加した物になります。
やはりよく使用する床の床下地はこの様な現象が多く見られます。
使用期間や環境によって傷みが来る時期はまちまちですが、
思ったよりも結構早い時期にこの様な不具合が出るんですね。
鋼製束は床下高さの調整には便利ですが、
高く(深く)すればするほどコケたりする可能性が高くなります。
あまり気が付かない部分になりますが、設計段階で床下懐も要確認ですね。