成蹊大学の剣道場を見学させていただきました

成蹊大学の剣道場を見学させていただきました。
事前に桧集成材フローリングとお伺いしていましたので
なんとなく想像して行ってみたのですが・・・
実際に道場の床を見てみて「んっ???」と思ったのですが
よくよく部長先生にお話をお伺いすると「なるへそぉ」でした。
集成材といえども割れ反り曲がりなどは必ず発生します。
成蹊大学の剣道場はこの仕様になって年月が経過しているので
多少の割れ・反り・曲がりが出ていてそこそこ床材同士の隙間があると思って見ていました。
それが非常に少なかったので「んっ???」となった訳であります。
変な意味でじゃなく“綺麗過ぎる”と思ったのです。
こんな感じで画像にしてもあまり隙間は目立たないです。コリャ凄いなぁ・・・
成蹊大学剣道場1

成蹊大学剣道場2

成蹊大学剣道場3
で、「なるへそぉ」ですが実はこちらの道場床はオイル塗装の前はウレタン塗装だったんです。
そのウレタン塗装を剥がしてオイル塗装に塗り替えられたそうです。
剣道場床の場合は、ウレタン塗装による足への障害が問題とされています。
しかし、学校施設となると剣道場と言えども様々な競技で併用することが多いので
無塗装・オイル塗装などの仕上げはなかなか受け入れてもらえなかったりするようです。
そこをなんとかウレタン塗装を剥がしてオイル塗装に変更していただいたそうです。
もちろんアキレス腱断裂などの足の怪我は少なくなり、
多少の滑りで正しい剣道の稽古にも役立ちます。
もともと桧集成材にウレタン塗装と言うのもおかしな話なような気がしますが
現状ではこれ幸いとなっています。
小さな隙間にもウレタン塗装が入り込んで木の呼吸を妨げているので
集成材が割れ・反り・曲がりなどの経年変化を起こしにくくなっているのだと想像します。
だから年月が経っている割には隙間が非常に少ない剣道場床となっているのです。
これをはじめから狙って施工するとなるととっても高価な買い物になるでしょうし
こうなると想像して設計する方はいないでしょう。
それに数年ウレタン塗装で稽古するリスクを背負ってまですることもないですしね。
狙っていなかったとはいえ、凄いなぁと思えました。
でも一番の驚きは控えの間だったりしました。
まるでそこはスパイの隠れ家のようだったりします。
成蹊大学剣道部の強さを垣間見ることが出来ました。
成蹊大学剣道場4
成蹊大学は、色んな撮影にも使われるそうです。
もう少し時期が遅ければ綺麗なたくさんの桜が出迎えてくれたことでしょう。
また、次回を楽しみにしておきます。

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執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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