国産材はなぜ売れなかったのか

木村さんから送っていただきました。
国産材はなぜ売れなかったのか 萩大陸著
国産材はなぜ売れなかったのか

よく聞かされてたのは、
海外から安い輸入品が入ってきたからだという事です。
これも一理はあると思いますが、
以前から日本人の生活様式の変化が国産材が売れない
原因の一つではないのかと私は考えています。
丸味のある柱の在籍をごまかしたり、
なかなか市場の要望に業界が追いつけなかったり
様々な要因が挙げられていました。
以前は、「中国製品は…」と言われていた無垢フローリングも、
工場にもよりますが
現在では加工精度、乾燥技術、
塗装技術どれを取っても日本製より中国製の方が
クオリティーは高くなっている場合が多いようです。
よくよく考えてみても日本が先進国となったのはここ数十年の話です。
それまでは、衣食住すべてが中国の方が先輩で色々と教わったものです。
何千年もの歴史のある中国が少しばかり本気を出せばどうなるかは想像できます。
日本全体のことについて個々がもう少し
真剣に考えないといけないのかもしれません。
一つ疑問に思う点もありました。
内装材に使われるスギとヒノキの施主の評価として、
スギ:「やわらかい」「あたたかい」
ヒノキ:「かたい」「つめたい」とあります。
もちろん一例として挙げられている訳ですが、
比べる物がスギとヒノキってのは残念でした。
ヒノキだけを見て「かたい」「つめたい」と思う方が
どれほどおられるかは疑問です。
どうぜ比べるのなら合板フロアーやクッションフロアーなどの
ケミカル製品と自然素材代表の木材で比較してもらえれば
良かったのになぁと思います。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

1件のコメント

  1. 「先生」はやめましょうよ・・・。
    この本、前田さんの期待に十分こたえられる内容の本です。
    読後感をぜひ教えてください。

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