なんで木を伐るの?

何で木を伐るのですか?
桧の間伐作業

 

 

木は成長過程で、CO2(二酸化炭素)を吸収し、C(炭素)を溜め込み
O2(酸素)を排出してくれます。
なのに何故、森林伐採するのですか?
自然環境を悪くしているのではないのですか?
材木屋さんが悪いんじゃないの?
確かにそう思われる方もたくさんおられるでしょう。
CO2          -          O2              = C
二酸化炭素を吸って(気体)      酸素をはき出す(気体)   炭素は木に蓄えられる(固体)

引き算で見てみても、確かに木は私たちが生きていく上で必要な酸素を作り出します。
そんなに役に立っている木をなぜ伐っちゃうのか?
ちゃんと理由があります。
木は成長過程で、CO2(二酸化炭素)を吸収し、C(炭素)を溜め込み
O2(酸素)を排出してくれます。
この働きは、「光合成」といわれます。
光合成が活発化すると、木はどんどん炭素を固定し、酸素を作りだしてくれます。
この光合成は、ある程度若い木で、しっかりと光が当たらないと活発に働きません。
気分の良し悪しは、人間とあまり変わらないような気もします。
山では木に光が十分当たるように間伐と言われる作業が行なわれます。
また、ある程度の年齢の木は伐採して木材へと生まれ変わってゆきます。
そしてまた植林して若い木を育てる事で山の木を循環させて活発化させようとしています。
コレが簡単なようで非常に難しいのです。。。
とにかく木を伐ると言う事は、悪い事とは言い切れないのです。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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