床暖房対応無垢フローリングって何が違うの?

さて、先日紹介した床暖房対応無垢フローリングにはどのような樹種があるのでしょうか。
一般的には楢(ナラ)材が多く見られますが、国産材・輸入材共にかなりたくさんの樹種とタイプがあるようです。
樹種に関しては国産材では栗(クリ)、桧(ひのき)、カバサクラ、イタヤカエデなどが多いようです。
輸入材では楢(ナラ)、タモ、どんぐり、カエデ、カバ、唐松、栗(クリ)、花梨(カリン)、チーク、パインなどかなりの樹種が選択できます。
タイプとしてはUNIタイプと言われる1間(約1820mm)の長さを3~5枚で繋ぎ合わせ、幅が75mmサイズの物が多く見られます。
中にはOPC(1枚物)の物もいくつかありますが樹種的には限られています。
最近では、200度以上の高温で乾燥し炭化したかの様なフローリングも見かけるようになりました。
高温で乾燥された木材は若干の臭いはしますが、非常に寸法安定性に優れていますので、床暖房対応無垢フローリングには打って付けの乾燥技術となっているようです。
しかし、床暖房対応無垢フローリングなら、床暖房使用時にどのような過酷な状況下でも全くフローリングの動きが無いように思われる方もいるが、それは大きな間違いです。
どのような二次加工を施しても無垢フローリングには変わりはありません。
無垢フローリングの伸縮率は、樹種や加工方法、使用条件により様々だが、全く動きが無いという事はあり得ないと思った方がよいでしょう。
逆に無垢フローリングは、どのような二次加工を施しても必ず動くと思って間違いはないでしょう。
お施主様にはしっかりと無垢フローリングの事をご理解いただいて採用していただきましょう。
テクテクと一歩づつ前進しています…

 

 

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

2件のコメント

  1. コメントありがとうございます。
    元気に太っていますよ(^^)v
    あちらこちらに出向くことが結構多くてバタバタしています。
    ポチポチ前進しています!

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