激安!パインフローリング!!は本当に激安なのか??

投稿日:2018年11月06日

材木屋としてこの様な事を書くことも大変恐縮ではございますが、
一般のお施主様が勘違いされていることも多いので書いてみます。

昨今、無垢フローリング激安品の代名詞と言えば申し訳ないけどパインフローリングの節有・無塗装品が多くみられます。

激安!パイン無垢フローリング!! 〇〇〇〇円! とかですね…

実際、当社でも3,500円/㎡から販売しています。
合板フロアから少し頑張って手が届きそうな価格帯も人気の一つです。

パインフローリング 節有・無塗装

パインフローリング 節有・無塗装

 

また、パインフローリングは、白く明るく、軟らかく温かみが有り、節が顔面みたいに揃い、北欧風な感じが漂う人気の無垢フローリングです。

価格は安い。

確かに安い。

でも、そのまま使えるのか?

パインフローリングのそのほとんどが現地では土足用として販売されています。
土足用という事は、靴を履いて生活する方たち専用なのでそもそも素足で生活する日本人の生活スタイルに合っているものかどうなのか?

日本では、無垢フローリングを使用しようとするとカンナ仕上げでない限りウレタン塗装やオイル塗装、ガラス塗装など何かの塗装を施すのが一般的です。

そもそも日本向けの無垢フローリングの無塗装品は、表面に#180ほどのサンディングを掛け、塗装下地を作って無塗装として在庫や販売をすることが多いです。

輸入品のパインフローリングは、サンディング処理されていない物が多くみられます。
モルダーという加工機から出て来たままの状態です。
もし、これを日本国内で何らかの塗装を施そうとしたときには表面をサンディングし下地を作ってから塗装を施す事になります。
もちろんサンディング費用も塗装費用も掛かります。
サンディングとオイル塗装費を合わせると2000円/㎡は掛かると思います。

あともう一つ。
パインフローリングは、
節などの表面補修処理が施されていないことが多いようです。
抜け節、節欠け、ヤニツボなどは補修せずにそのままの事があります。

節の欠け
節の欠け
枝の折れた跡
枝の折れた跡
ヤニツボ
ヤニツボ

抜け節や節欠けなどは、
素足で歩くと引っかかる可能性も無きにしも非ずです。
ヤニツボなんかは、ベタベタしてあまり気持ちいいとは言えませんね。

これが国産の桧フローリングや杉フローリングになると、抜けたり欠けたりしている節は埋め木で処理されたり。
各節もパテ埋めしてサンディング処理を施すなど、素足対応の加工が施されています。

桧の埋め木
桧の埋め木

 

節のパテ処理
節のパテ処理

 

スギの埋め木
スギの埋め木

また、塗装に関してもパインフローリングは、塗装費や塗装屋までの横持ち運賃が掛かりますが、国産の杉フローリングや桧フローリングの場合は、製材所で塗装することがほとんどなので安価です。

例えば税別単価で比較してみると…
パインフローリング           節有 無塗装       3,580円/㎡
自然オイル塗装費                      2,000円/㎡
合計:                   5,580円/㎡

杉フローリング IS-05  節有 オイル塗装  3,999円/㎡

桧フローリング AH-22  節有 オイル塗装  4,160円/㎡

 

あれれ?
パインフローリングより桧や杉の無垢フローリングの方が安価ですね。

結局は、日本で住宅内装材として使える状態にした時の価格差で比較するのが良いのではと思います。

決してパインフローリングが良いとか悪いとか言ってるわけではございません。
パインフローリングの表情や温かさや香りが好きな方もたくさんいらっしゃいます。

ただ、パインフローリングが素直に安価だと思ってはいけないという事です。

杉フローリングや桧フローリングだってB級アウトレット無垢フローリングとなるとかなり安くなりますし…

 

💡 激安パインフローリングに関するQ&A

Q. 激安で販売されているパインフローリングは、どのような仕様のものが多いですか?
A. 昨今、無垢フローリングの激安品の代名詞となっているのは、節(ふし)がある「節有(ふしあり)」で、表面に塗料が塗られていない「無塗装(むとそう)」のパインフローリングが多く見られます。価格は安いですが、別途仕上げの検討が必要です。塗装下地から作り直すことがほとんどです。

【参考イメージ:節有・無塗装パイン材】

パインフローリング 節有・無塗装

パインフローリング 節有・無塗装

Q. パイン無垢フローリングが比較的安価に手に入る理由は何ですか?
A. パイン材(松)は、広葉樹(オークなど)と比較して成長が速く、供給量が安定しているため、材料コストを抑えやすいという特性があります。さらに「節有」や「無塗装」といった規格を選ぶことで、価格をより安く抑えることができます。

 

Q. 「激安」無塗装パインフローリングを購入する際、トータル費用で注意すべき隠れたコストは何ですか?
A. 最大の注意点は、商品価格に含まれていない「塗装費用」です。無塗装品は、施工後に「塗料代」と「現場での塗装手間賃・人件費」が必ず発生します。これらの費用をトータルで加算すると、合板フロアからの差額を上回り、カタログ上の価格からは想像できない総額になる可能性があるため、必ず総額で比較検討することが重要です。

【トータル費用比較表】

比較対象 商品価格 (材料費) 塗装費用 (後から発生) トータルコスト
A. 激安無塗装パイン 安い 高い (塗料代+手間賃) 意外と高くなる可能性あり
B. 塗装済み無垢フローリング 普通 ゼロ 価格は明確で分かりやすい

※上記はイメージであり、実際の価格は製品や施工業者により異なります。

 

激安パイン材も含めて、様々な節有材を東京都江東区新木場の無垢フローリングショールームにてご確認いただけます。
ぜひ、ご予約の上でご来場ください。

木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 東京都江東区新木場1-6-13 木のくに屋ビル4F 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/