たまに無垢フローリングの裏に付いている溝は何ですか?と質問されます。
最近では、木材乾燥技術が発達したおかげで良質な人工乾燥材が出来る為に割れ止めや反り止めといった役割もあまり無く、裏表の判別に位にしか思われていない場合もあったりします。
しかし、実際に裏溝はどんな役割を持つのでしょうか。
無垢フローリング材や壁材(羽目板)には稀に裏溝が無いものもありますが、ほとんどの物に裏溝が付いています。無垢フローリングの裏溝の役割は、表面の割れ止めが大きく、若干ですが反り止めの効果もあるようです。これは、桧や杉の柱に背割りを入れるような感じですね。
もう一つ、とても重要な役割があります。施工時に余分な接着剤をこの裏溝に逃がすための物です。この裏溝が無いと余分な接着剤は、はみ出してくるか、無垢フローリングの下に余分に固まり不陸の原因にもなりえます。(赤い部分が接着剤↓)

でも、はみ出る位に接着剤を使い過ぎるのも無垢フローリングは窮屈です。空気中の湿気を吸放出しますのである程度の遊びは必要です。接着剤を使いすぎることで表面が盛り上がったり割れたりする事も考えられます。経験が少ない、施工したくないと自分で言われる大工さんは避けるべきだと思います。
近頃、ネタや言い回しを平然と真似をされますが
真似をされる事は世の中の為になっていると言う事なのでしょう。
Q. 無垢フローリングの裏側にある「溝」には、どんな意味があるのですか?
A. 主な役割として、表面の「割れ止め」や、若干ですが「反り止め」の効果があります。これは柱における「背割り」のようなものです。また、施工時に余分な接着剤を逃がすという、非常に重要な機能も担っています。
Q. すべての無垢フローリングに裏溝がついているのですか?
A. 世の中にあるほとんどの無垢フローリングには裏溝がついています。稀に裏溝がない商品(壁材や一部のフローリング材など)も存在しますが、基本的には標準的な加工とお考えください。
Q. 裏溝がないと、施工の際にどのようなトラブルになりますか?
A. 余分な接着剤の「逃げ場」がなくなってしまいます。その結果、接着剤が表面にはみ出してきたり、フローリングの下で余分に固まってしまい、不陸(床の凸凹)の原因になったりすることがあります。
Q. しっかり固定するために、接着剤は多めに使ったほうが良いですか?
A. いいえ、接着剤の使いすぎは逆効果です。無垢材は呼吸(吸放出)をしていますが、接着剤でガチガチに固めすぎると窮屈になり、表面が盛り上がったり割れたりする原因になります。裏溝があるからといって過信せず、適量での施工が大切です。
Q. 乾燥技術が発達した現在でも、裏溝は必要なのでしょうか?
A. はい、やはり必要です。確かに人工乾燥技術の向上で「反り止め」としての役割は薄れましたが、接着剤を適切に逃がして施工精度を高めるために、現在でも裏溝は非常に重要な役割を果たしています。
