無垢フローリング研磨の費用と施工のポイント


1. 無垢フローリング研磨とは?
無垢フローリングは、年月が経つと表面に傷や汚れが目立つようになります。そこで役立つのが無垢フローリングの研磨(サンディング)です。表面を削ることで、新品のような美しさを取り戻し、耐久性を向上させることができます。
無垢フローリングの研磨は、体育館の床の研磨作業と基本的には同じ技術を使用します。しかし、住宅の場合は作業範囲が狭く、家具の移動や細かい施工が必要なため、より繊細な技術が求められます。
2. 無垢フローリング研磨の作業工程
(1) 研磨(サンディング)
- 粗削り:傷や凹みを取り除く
- 中研磨:床の表面をなめらかに整える
- 仕上げ研磨:最終調整を行い、美しく仕上げる
(2) 塗装仕上げ
- オイルフィニッシュ:木の質感を活かす
- ウレタン塗装:耐久性を高める
- 耐摩耗性のある仕上げを選択することで、長持ちするフローリングに
3. 無垢フローリング研磨の費用相場
(1) 専門業者に依頼した場合
- 1㎡あたり3,000円〜7,000円
- 10畳(約16㎡)の部屋の場合、50,000円〜110,000円が目安
- 見積りを事前に取得し、適正価格を確認
(2) DIYと業者の比較
- DIY:工具レンタルや塗料を含めて30,000円前後
- 業者依頼:プロの仕上がりだが費用がかかる
- 出張費用がかかる場合もあるため、依頼時に確認が必要
4. 無垢フローリング研磨のメリット・デメリット
メリット
- 見た目が新品同様に蘇る
- 木の質感を長く楽しめる
- フローリングの耐久性が向上
- 施工後の定期メンテナンスでより長持ちする
デメリット
- 費用がかかる
- 施工中は家具移動が必要
- 乾燥時間が必要(特にオイルフィニッシュ)
- オプションによって費用が変動するため、事前に確認が重要
5. 成功のポイントと施工事例
(1) 業者の選び方
- 実績が豊富な業者を選ぶ
- 費用だけでなく、口コミや仕上がりをチェック
- サンプルを提供してくれる業者を選ぶと、仕上がりのイメージがつかみやすい
- アフターサポートの充実度も確認
(2) 施工事例
- 築10年の住宅で無垢フローリングを再生
- 傷やシミがなくなり、温かみのある床に
- 具体的な費用事例:50㎡のリビングでの研磨+オイルフィニッシュ施工で、総額35万円(税別)
弊社で請け負った無垢フローリングの研磨例
ダグラスファー無垢フローリングの表面研磨工事
筑波大学剣道場床表面研磨工事
6. メンテナンス方法と注意点
(1) 施工後のメンテナンス
- オイルフィニッシュ後は半年〜1年ごとに再塗布が必要
- 定期的な乾拭きと専用クリーナーの使用で美観を維持
(2) 注意点
- 水濡れや直射日光による色あせを防ぐための対策
- 重い家具の移動時には傷防止パッドを活用
まとめ
無垢フローリングの研磨は、美観と耐久性を向上させる効果的な方法です。費用はかかりますが、定期的なメンテナンスを行うことで、長く快適な住環境を保つことができます。