”剣道公式試合に対応した強度のあるフローリング材” 言い回しがお上手です

『同施設は、25年に青森県で開催予定の国民体育大会の剣道競技場として内定していることから、床材には剣道公式試合に対応した強度のあるフローリング材を使用する考えも示した。』

どのようなフローリング材を指しているのか気になります。
ちなみに全日本剣道連盟HPの剣道試合・審判規則には試合場は以下の様な記載が有ります。

剣道試合・審判規則
[試合場]
第2条
試合場の基準は次のとおりとし、床は板張りを原則とする。


試合場は、境界線を含み一辺を9メートルないし11メートルの、正方形また長方形とする。


試合場の中心は×印とし、開始線は、中心より均等の位置(距離)に左右1本ずつ表示する。各線の長さおよび開始線間の距離は細則で定める

各線の長さおよび開始線間の距離は細則で定める。

以上、全日本剣道連盟のHPより抜粋

記事内の「剣道公式試合に対応した強度あるフローリング材」と言っても剣道の試合ルールには床材の素材も等級も強度も無くただただ”板張り”ということです。

細かいことですが「剣道公式試合に対応した」と言う記載には少し抵抗を感じました。剣道試合・審判規則では床は板張りとしているだけなのに私には「剣道場公式試合用のフローリング材」が存在するかの様にも思えました。
上手な言い回しと言えばとても上手な言い回しなのでこれは勉強になりました。

どうして剣道場の床には強度が必要なのか?

本当に強度が高いフローリングが必要なのか?

そもそもフローリング材の強度が問題では無く
床構造がの方が重要な問題ではないでしょうか?

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木材コンシェルジュ

執筆・監修者情報:前田英樹(株式会社五感 代表取締役)

前田英樹氏は、無垢フローリングおよび剣道場床の専門家です。吉野材専門問屋や木材小売業での経験を経て、2008年に株式会社五感を設立。東京・新木場で無垢フローリング専門店「木魂」を運営し、ショールーム「ゆらぎ」では多種多様な無垢材を提供しています。

また、「剣道場床建築工房」を運営し、剣道場の床設計・施工を専門に手がけています。剣道五段の有段者として、国産スギ材を使用した剣道場専用床材を開発し、剣道に適した「弾性剣道場床」を推奨。足腰の負担を軽減し、剣士のパフォーマンス向上と安全性の確保を重視した床づくりを行っています。全国の大学や道場で採用され、高い評価を得ています。

FSCおよびPEFC/SGECのCoC認証を取得し、木材のトレーサビリティを重視。武道学会賛助会員。日本剣道振興協会賛助会員。各種メディアへの寄稿や講演も行い、業界内で信頼されています。

株式会社五感 公式サイト
無垢フローリング専門店木魂: https://www.muku-flooring.jp/
剣道場床建築工房: https://kendoujou.com/

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