マンションの内装リフォーム工事における床衝音遮断性能確保の留意点in日本建築総合試験所

投稿日:2017年11月23日

大阪府吹田市にある日本建築総合試験所
GBRC業務説明会に参加しました。
こちらへは2004年に床衝撃音実験を実施していらい13年ぶりです。

説明会の内容は
「内装リフォーム工事における床衝音遮断性能確保の留意点」です。
講習会のようなものですね。
以下が今回の説明会内容です。
・床衝撃音遮断性能とその性能表記について
・床仕上げ材の選定・施工における遮音性能確保の留意点
・質疑応答
・床衝撃音実験施設見学
内装リフォーム工事における床衝音遮断性能確保の留意点 (1)
内装リフォーム工事における床衝音遮断性能確保の留意点-(5)
内装リフォーム工事における床衝音遮断性能確保の留意点 (2)
内装リフォーム工事における床衝音遮断性能確保の留意点 (3)
内装リフォーム工事における床衝音遮断性能確保の留意点 (4)
説明会の内容としては、
非常に分かりやすくまとめられた内容で大阪まで行った甲斐が有りました。
質疑応答時に質問もさせて頂きましたが、
あまり突っ込んでいってはいけない部分があるということも分かったので
お施主様や階下の方へのの説明の際には気をつけようと思います。
全体的には本当に勉強になった説明会でした。
また機会があればぜひ参加してみようと思います。


以下メモ
軽量衝撃音⊿LL(Ⅱ)のⅡは二重床のⅡと覚える
藁床畳は⊿LL(Ⅱ)4程度である。

重量衝撃音については、
直貼り方式は影響は受けにくく乾式二重床は影響を受けやすい。

直貼り方式や畳、カーペットは低音域の低減量が
ほぼ0dbであることが分かっている。

乾式二重床では、仕上材を一般フローリング以外のものを使用する場合、
それぞれの仕上げ材での床衝撃音低減性能や捨て貼り材の追加など、
事前に各二重床メーカーに確認する。

二重床の標準試験体の床高は120~150mm
カテゴリーⅡの試験床厚=RC,厚200㎜
(カテゴリーⅠの試験床厚=RC,厚120~210㎜)

既存物件で直貼りフロアーが施工されていた
スラブ厚150㎜の物件にカテゴリーⅡの製品を使用すると
⊿LL-(Ⅱ)のデータへの置き換えができるのか?
二重床の懐高は80mm以上を推奨

床下空気層の厚さで性能が変わる
二重床で懐が80㎜以下の場合は
グラスウールなどを充填して共振を抑える工夫が必要

試験データが無いのでいかがなものかと思う?
試験報告書の床高さと現場での使用高さが異なると
その試験報告書は厳密には当てはまらない

標準試験体のみで試験を行っている製品は
床高を低くすることで軽量衝撃音は危険側へと向かう
※参考:悪い・・・120~130㎜程度<150㎜程度<200㎜程度・・・良い
  正確には床懐空気層厚さが影響する(2008.GBRC業務務説明会より)

二重床は、現場の状況に合わせて床高を変更できるのでメリットは大きいが
その自由度の為に標準試験体とは異なる施工がほとんどになる。

実際現場では天井高を確保しようと最低床高で
乾式二重床を組むのが普通だと思います。
そうすると試験場でデータを取得した製品と同じ製品が
現場で使用(再現)されてるとは思えない。

直貼りフロアーや畳やカーペットは、
製品その物の厚さを変更する事が不可能である。
床高が変更できないために
試験場でデータを取得した製品をそのまま使用する事になる。
乾式二重床は、標準試験体の高さ以上で施工しなければいけない。

そんな現場があるのかなぁと思ってしまう…

木材コンシェルジュ

1973年大阪生まれ。幼少期から材木置き場で材木と触れ合いながら育ってきました。これまで20000件以上、無垢フローリングをコーディネイトしてきました。

私どものショールームでは五感全体で感じる居心地の良い空間を実際に体験しながら、ご自身の目で 本物の無垢フローリングを確認していただけます。本当にあなたのライフスタイルに合う無垢フローリングを私たちが選び出します。

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